季節に合わせた集客のアイデアを~夏休み編~

じめじめとした梅雨が明けて気温が高くなると、いよいよ夏休みの季節がやってきます。

夏休みには家族で旅行に出かけたり、キャンプに参加したりと、子どもから大人まで特別な思い出を作る機会が多くなります。また、離れて暮らす家族のもとに帰省したり、じっくり体を休めたりしたい人もいるでしょう。

このように、夏休みの過ごし方は、年代や職業、立場によってさまざまです。

メインとなるターゲット層がどんな風に夏休みの過ごし、どういったサービスを求めているのかを理解することで、店舗の集客や売り上げアップに有効なアプローチ方法が見つけられます。

今回は、夏休みに向けた集客方法を紹介します。

ファミリー層

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子どもと保護者に夏休みについて気にかかることを聞いたアンケートによると、「夏休みの宿題」が両者ともに1位になっています。また、保護者に関しては「毎日の食事の用意が大変」と回答した人が多かったようです。宿題のチェックに昼食の用意と、夏休みの方が忙しいと感じる保護者も多いかもしれません。

参考:「小学生の夏休みに関する意識調査」 結果(株式会社バンダイ)

そこで、飲食店や小売店では、子どもだけで参加できるワークショップ(体験型講座)やイベントを開催してはいかがでしょうか。

子どもが安心して滞在できる空間を提供すれば、夏休みに行ける場所として親子に重宝されるだけでなく、夏休み後の利用も期待できます。

たとえば、飲食店なら料理を作るワークショップやプロの調理を見学するイベントがオススメです。自分が好きなメニューの食材がどのように生産され、流通し、テーブルに並ぶのかを楽しみながら学ぶ会なども子どもにとって役立つでしょう。夏休みの自由研究にも活用してもらえるかもしれません。

初めてイベントを開催するなら、まずは少人数限定のイベントにして、イベントの前には受付から当日の進行まで問題がないか確認しながら行いましょう。子どもを持つ従業員に意見を聞いてみても良いかもしれません。

ミレニアル世代

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主に1990年代に生まれた20代を指すミレニアル世代。デジタルネイティブ世代ともいわれているように、インターネットやソーシャルメディアとの親和性が高い層です。

参考:SNSがスマホ利用の中心に(総務省)

ミレニアル世代を対象とした集客を行うなら、「夏休みキャンペーン」や「夏休み限定」といった季節感を押し出したキャンペーンを開催し、オンラインでの告知や集客を重視しましょう。

その際には、写真や動画を多く用いて文章以外でも伝える工夫が大切です。「今や欠かせない「インスタ映え」を集客に活かすには」「集客に活かすムービージェニックとは」の記事もぜひ参考にしてみてください。

ネットスラングのひとつに「バズる」という言葉があります。「インターネット上で爆発的に人気が出る」という意味で浸透しており、マーケティングでも使われます。

タイミングや内容によっては、高額な広告宣伝費をかけなくても、店舗のニュースやキャンペーンがネット上でバズる可能性があります。注目が集まり、集客や売り上げアップを期待できますが、「バズる」ことはあくまでもきっかけなので、そこから継続的な来店につなげ、リピーター客になってもらうための工夫が大切です。

ミレニアル世代をターゲットにした集客をする場合は、「注目のミレニアル世代、消費や働き方の価値観は?」の記事もぜひ参考にしてみてください。

シニア世代

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会社を定年退職した人たちの中には、「夏休み」といってもあまり実感がわかない人も多いかもしれません。

シニア層へのアプローチとして、「店舗でのイベントやキャンペーンをきっかけにして、夏の楽しさを感じてもらう」という試みはいかがでしょうか。

小売店では、懐かしさを感じられるような昭和の夏のイメージを取り入れたディスプレイや、「夏の思い出コーナー」などを展開してみるのも良いかもしれません。自分がかつて体験した楽しかった夏の思い出を振り返れる空間があれば、高齢者も店舗に親しみが湧きやすくなります。

また、子どもや孫、親戚などの帰省に合わせて来客をもてなす側の立場になりやすいのもこの層の特徴です。お客様用のふとんやタオル、おもてなし用の食材などの需要が増えると考えられます。飲食店なら「気軽にお店の味を楽しめるパーティーセット」など、大人数向けのテイクアウトメニューに力を注いでみてはいかがでしょうか。

60代では7割以上、70代では5割以上の人がインターネットを使っていることがわかっています。ダイレクトメールやチラシも有効ですが、ウェブサイトやソーシャルメディアなどインターネットを使った集客も効果が期待できます。

参考:平成 28 年通信利用動向調査の結果 (総務省)

オリジナルデザインのギフトカードを導入
自店限定カードを作る

全般

夏休みに関するアンケートをみると、年代や性別を問わず、夏休みは「自宅でゆっくり」過ごしたい人が多いようです。

参考:「夏休み」に関するアンケート調査結果について(日本生命保険株式会社)

たとえばアパレルショップなら、「生地や織り方にこだわった着心地の良いパジャマ」など、家の中で普段とは違う「特別」を感じられるような商品を展開するというアイデアもあります。

家電製品や雑貨を取り扱う店舗では、スタイリッシュさや機能性を重視した商品を押し出すこともオススメです。「夏休みを快適に過ごすサーキュレーター」や「ふわふわのかき氷が気軽に楽しめる電動かき氷機」などの商品は、自宅でゆっくり過ごす中でも普段とは異なる豊かさや楽しさを重視する人にとって魅力的に映るのではないでしょうか。

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執筆は2018年5月21日時点の情報を参照しています。
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