【Square基本のき】5分でわかるSquareの選び方〜決済端末編〜

▼この記事は「決済端末の導入を考えている」「どの決済端末を選んだら良いか分からない」など、決済端末に興味のあるビジネスオーナー向けの簡単なガイドです。Squareが提供している決済端末の種類とそれぞれの違いが分かります。また、すでにSquareを導入している加盟店さまも、決済端末の追加購入・乗り換えをお考えの際にはぜひ参考にしてください。

■Squareのアカウントをお持ちの場合、対面でのキャッシュレス決済だけでなく、オンライン決済を利用することもできます。詳しくは「5分でわかるSquareの使い方〜オンライン決済編〜」をご参照ください。【Square 基本のき】の目次に戻るにはこちら

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もくじ


キャッシュレス決済を導入するメリット

キャッシュレス決済とは、現金を使わない支払い方法のことです。具体的には、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどを利用した支払い方法です。政府による推進もあり、国内のキャッシュレス決済比率は年々増加しています。

東京都が2023年に実施した調査によると、都内のキャッシュレス決済比率は54%でした。年代別では20代が61%と最も高く、「どんな金額・場所等でもキャッシュレスで支払いたい」「どちらかというとキャッシュレスで支払いたい」を選択したキャッシュレス派は72%となりました。この傾向は東京都に留まらず、2022年に経済産業省が全国の消費者を対象にした調査でも、半数以上の人が日常生活でキャッシュレス決済を積極的に利用していることが分かっています。

こうした消費者を取り逃がさないためにも、キャッシュレス決済はぜひ導入しておきたいところです。飲食店や小売店など、対面でお客さまに商品やサービスを提供する事業者がキャッシュレス決済を導入するメリットを具体的に見ていきましょう。

参考:
2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました(2023年4月6日、経済産業省)
令和4(2022)年度 都内のキャッシュレス決済比率の調査結果について(2023年7月6日、東京都)
消費者実態調査の分析結果(2022年12月20日、経済産業省)

メリット1:会計時間が短くなる

現金でのお会計を想像してみましょう。

1.店員:合計金額をお客さまに伝える
2.お客さま:財布から現金を取り出し、コイントレーに乗せる
3.店員:預かった現金をキャッシュドロワーに入れ、釣り銭を出す
4.店員:釣り銭とレシートをお客さまに渡す

どんなに慣れたスタッフでも、現金を受け渡す一連の流れには30秒近くかかるでしょう。実際にJCBが決済速度に関する実証実験を行ったところ、現金は15秒〜40秒と最も時間がかかることが分かっています。

決済手段 平均速度(最大値〜最小値)
現金 28秒(15秒〜40秒)
QRコード 17秒(12秒〜32秒)
クレジットカード 12秒(9秒〜19秒)
非接触型 8秒(6秒〜10秒)

参考:決済速度に関する実証実験結果(2019年8月28日、株式会社ジェーシービー)

実証実験の結果をもとにした試算では、消費者は現金からキャッシュレス決済に変えることで1年で約3時間自由になる時間が増え、さらに消費者の半数がキャッシュレス決済で支払いをすると、従業員の1人あたりの労働時間は2時間減少することが判明しています。

お会計がスピーディーに済むことは、お客さまの自由時間を増やすのみならず、スタッフの負担軽減にもつながります。

メリット2:現金管理の負担が減る

少し前のデータになりますが、2018年にSquareが行った調査によれば、日本の中小規模事業者が現金集計や銀行への入金に割く時間は、年間約147時間に及んでいます。お会計を完全キャッシュレスに移行することで、月間12時間以上の余裕が出ることになります。

参考:現金管理コストや機会損失のリスクが明らかに。キャッシュレス化、人手不足解消でもメリット大(2018年11月19日、Square)

もちろん完全キャッシュレスに移行するのは簡単ではありません。しかし、取り扱う現金の量が減れば、自ずと現金管理にかかる負担も減るでしょう。実際、Squareを導入している東京・神楽坂にある「エスタシオン」では、キャッシュレス決済がコロナ前は5割程度でしたが、コロナ後は8割に増加しました。現金によるお支払いが減ったことで、銀行に行く回数が月2回で済んでいるそうです。

メリット3:機会損失が減る

東京都が2023年に実施した調査によれば、「どんな金額・場所等でもキャッシュレスで支払いたい」「どちらかというとキャッシュレスで支払いたい」を選択したキャッシュレス派は72%でした。一方で、現金派は0.5%と少なく、キャッシュレス決済が浸透していることが分かります。

国内の消費者だけでなく、海外からの観光客にも目を向けると、観光庁による調査では「クレジットカードやデビットカードが使えない」ことに困ったという割合は減少傾向にあるものの、定番の困り事として挙げられています。

キャッシュレス派の国内消費者、クレジットカードやデビットカードをふだんから自国でよく使っているインバウンド客を逃さないためにも、キャッシュレス決済はぜひ取り入れておきたいところです。

参考:
2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました(2023年4月6日、経済産業省)
観光の現状について(観光庁)

Squareのキャッシュレス決済端末一覧

Squareではニーズに応じて選べる4種類のキャッシュレス決済端末を提供しています。

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決済端末ではありませんが、スマートフォンを決済端末の代わりに利用できるTap To Payについてもご紹介します。

自分のお店に合う決済端末を今すぐ知りたい!という人は、あなたに合った決済端末を選ぶにはにお進みください。

1. 2画面搭載のSquare レジスター

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こんなお店におすすめ

  • レジカウンターを設けている
  • 大きな画面で操作をしたい
  • お客さまが金額を確認できる画面がほしい
  • POSレジシステムと決済システムを合わせて導入したい
  • スタイリッシュなレジ空間を作りたい

用意するもの

  • 電源
  • インターネット回線(有線または無線)
  • レシートプリンター(レシートを出力したい場合)

スタッフ用タッチスクリーンとお客さま用ディスプレイの2画面を搭載する、Square レジスター。スタッフ用タッチスクリーンは大きくて見やすく、POSレジがあらかじめインストールされているため、電源を入れたらすぐに商品登録、決済、売上管理などSquareのさまざまな機能が使えます。

お客さま用ディスプレイには、購入商品や金額の表示がされます。加えて、暗証番号の入力やカードの挿入、読み取り、QRコードの表示なども可能です。さらに、ケーブルを使ってお客さま用ディスプレイを本体から最大2m離れたところに設置することもできます。レジカウンターに高低差があるお店やカウンターが広めのお店におすすめです。

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2.レシートプリンター搭載のSquare ターミナル

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こんなお店におすすめ

  • 持ち運べる決済端末でテーブル会計がしたい
  • POSレジの操作、キャッシュレス決済、レシート出力を1台で済ませたい
  • レシートや領収書の需要が多い
  • レジカウンターが狭く、レシートプリンターを置きたくない
  • POSレジシステムと決済システムを合わせて導入したい

用意するもの

  • インターネット回線(有線または無線)

1台でPOSレジ端末、キャッシュレス決済端末、レシートプリンターの3役をこなす、Square ターミナル。片手で持てるコンパクトサイズかつコードレスで使えるので、テーブル会計をしたい飲食店、お席でそのままお会計をしたい美容院やネイルサロンに特におすすめです。Square POSレジがすでにインストールされているので、電源を入れればすぐにお会計を受け付けることができます。

Squareの決済端末の中でレシートプリンターが搭載されているのは、この1種類だけです。レシートや領収書を欠かさずお客さまに渡している、レジが狭くレシートプリンターをあまり置きたくないというお店にはピッタリです。

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3.手のひらサイズのSquare リーダー

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こんなお店におすすめ

  • イベント会場やデリバリー先など、屋外での決済機会が多い
  • 持ち運べる決済端末がほしい
  • 複数台、決済端末を導入したい
  • 業務にスマートフォンを活用している
  • なるべく低コストでキャッシュレス決済を導入したい

用意するもの

  • インターネットにつながったスマートフォンまたはタブレット
  • レシートプリンター(レシートを出力したい場合)

Squareが提供している決済端末のなかでも、最もコンパクトな端末です。約7cm四方の小型の端末で、スマートフォンやタブレットとBluetoothで接続して使います。手の平にすっぽり収まるサイズながらも、機能は他の端末と比べて遜色なく、クレジットカードや電子マネーによる決済を受け付けることができます。

1台4,980円(税込)というリーズナブルな価格も魅力的です。「複数台の導入を考えているので、トータルコストを抑えたい」「持ち運びやすい端末がほしい」というお店におすすめです。

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4.iPadが高機能なタブレットレジになるSquare スタンド

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こんなお店におすすめ

  • 大きな画面で操作したい
  • お会計内容をお客さまに向けて表示したい
  • レジカウンターを設けている
  • シンプルなデザインのレジがほしい

用意するもの

  • インターネットにつながったiPad
  • レシートプリンター(レシートを出力したい場合)

Square スタンドは、決済機能が内蔵されたiPad用のレジスタンドです。画面部分が180度回転するので、お会計内容をPOSレジに入力しお客さま側にくるっと回すと、「お客さま専用ディスプレイ」に瞬時に切り替わります。

「お客さま専用ディスプレイ」でお会計内容を確認したら、内蔵された決済端末を利用してお客さま自身の手でキャッシュレス決済が可能です。シンプルなデザインながらも高機能なSquare スタンドは、すでにビジネスでiPadを活用しているというお店におすすめです。

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スマホが決済端末になるTap To Pay on Android

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こんなお店におすすめ

  • コストをかけずにキャッシュレス決済を導入したい
  • イベント会場やデリバリー先など、屋外での決済機会が多い
  • Androidのスマートフォンを利用している
  • 持ち歩く端末をスマートフォン1台にしたい

用意するもの

  • Androidのスマートフォン(OS Android 9以上、NFCチップ搭載)

「今は決済端末に割くコストがない」「予備にもう1台、決済端末がほしい」という場合は、Tap To Pay on Androidという選択肢をぜひ検討してみてください。Tap To Pay on Androidはお手持ちのAndroid端末を決済端末として使用するという方法です。

タッチ決済対応のクレジットカードやApple Payなどによる決済を受け付けることができます。お客さまのカードをAndroid端末の背面にかざすだけで決済が完了するので、手軽にキャッシュレス決済を始められる方法です。

あなたに合った決済端末を選ぶには

前章ではSquareが提供する4種類の決済端末とTap To Payについて紹介しました。「いろいろあるのは分かったけど、どう選んだら良いのか……」という方に向けて、決済端末の選び方を見ていきましょう。

コストで選ぶ

決済端末を導入する際、まず気になるのが値段です。予算の範囲に収まる決済端末を選ぶというのも一つの方法です。以下がTap To Payを含む各決済端末の費用です。

  Square レジスター Square ターミナル Square リーダー Square スタンド Tap To Pay on Android
端末費用
(税込)
84,980円 39,980円 4,980円 29,980円 0円
受け付けられる決済方法 -クレジットカード(タッチ、IC、磁気)
-モバイルウォレット
-電子マネー
-PayPay
-クレジットカード(タッチ、IC、磁気)
-モバイルウォレット
-電子マネー
-PayPay
-クレジットカード(タッチ、IC)
-モバイルウォレット
-電子マネー
-PayPay
-クレジットカード(タッチ、IC)
-モバイルウォレット
-電子マネー
-PayPay
-クレジットカード(タッチ)
-モバイルウォレット
-PayPay
スマホ/タブレットの用意は必要?
(iOSまたはAndroid)

(iPadのみ)

(Androidのスマートフォン)
持ち運べるか?
レシートプリンターの購入は必要?

一覧すると、Tap To Payが一番コストがかからないことが分かります。ただ、Tap To Pay on Androidの利用には、Androidのスマートフォンが必要です。かつ、電子マネーやタッチ決済に対応していないクレジットカードは受け付けられないので、ご注意ください。

その次にお手頃なのがSquare リーダーです。4,980円と低コストながらも、各種決済方法に対応しています。なお、利用にはインターネットにつながったスマートフォンまたはタブレットが必要な点にご留意ください。

オールインワンという点では、Square ターミナルが便利です。POSアプリがあらかじめインストールされているため、電源を入れたらすぐに決済を受け付けることができます。さらにレシートプリンターも内蔵されており、1台39,980円とリーズナブルな価格帯になっています。

Square レジスターは一見高額なように思えますが、POSレジが内蔵されているので、タブレットやスマートフォンの用意は不要です。さらに、2画面が搭載されており、お客さま用ディスプレイには注文商品と金額が表示されます。もし、金額や注文内容を間違えたとしても、その場でお客さまが気づく可能性が高く、レジ打ちのミスの軽減につながるでしょう。こうしたオペレーション面のメリットを考慮して投資しても良いかもしれません。グレーのスタイリッシュな端末が店舗の高級感を演出する際にも役立ちます。

ニーズで選ぶ

コストは大事だけど、どうしても譲れないお店としてのニーズもあるでしょう。小規模なお店でレジスペースをそもそも設けられないという場合もあれば、領収書の需要が多いお店、お客さま用ディスプレイは欠かせないというお店もあるでしょう。

そんなお店はまず絶対譲れない点を書き出してみることをおすすめします。下記のチャートも参考にしてみてください。

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Squareの決済端末を使うメリット

決済端末の選択肢が豊富

Squareではニーズに合わせて選べる4種類の決済端末にTap To Payを加えた5つの選択肢を用意しています。複数の決済端末を組み合わせて利用することも、ビジネスの成長に合わせて乗り換えていくこともできます。

同じアカウントでログインすれば、決済端末を乗り換えても以前のデータをそのまま引き継ぐことができます。

たとえば、自転車メーカーのtokyobike(トーキョーバイク)では従業員が肩から下げるサコッシュの中に、Square リーダーを入れておくことで、店内のどこからでもキャッシュレス決済を受け付けられる仕組みを作っています。一方で、レジカウンターではSquare ターミナルを利用しています。

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操作が簡単でトレーニングが不要

Squareが提供する決済端末はどれもシンプルなデザインで、マニュアルなどを読み込まなくても簡単に使いこなせる作りになっています。どの端末も届いたその日からすぐ使い始めることができます。

東京・三軒茶屋でヨーロッパのビールを取り扱う「Pigalle」は開業から10年間ほどはずっと現金決済のみでしたが、2020年に思い切ってSquareを導入。オーナーの山田英博さんは「超簡単。使いやすいです」と感想を述べています。

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入金は最短翌営業日

Squareで受け付けたキャッシュレス決済の売り上げは最短で翌営業日(※)にご登録の銀行口座に入金されます。現金とほとんど変わらない感覚で売上金を回収でき、キャッシュフローの管理も簡単です。

※三井住友銀行・みずほ銀行をご登録の場合は、0:00 から23:59 までの決済分が決済日の翌営業日に振り込まれます。三井住友銀行とみずほ銀行以外の金融機関口座をご登録の場合は、毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。

東京・北青山にあるミシュラン掲載店「鮨 将司」は、入金サイクルの速さを決め手にSquareを導入しました。店主の山口将司さまは「たとえば月末締め、翌月末支払いだとまるまる2カ月キャッシュが入ってこないことになりますよね。俗にいう黒字倒産みたいなことが起きないようにしないと、と思っていたので、すぐにキャッシュが入ってくるのはありがたかったです」と話しています。

無料で使える多彩な機能

Squareではキャッシュレス決済に加えて、店舗経営に役立つ以下の機能も提供しています。無料で使える機能が多いので、ぜひ活用してみてください。

Square サポート

Squareには、製品の機能や操作方法について専門的にご案内するサポーターがいます。困ったときはお気軽にお問い合わせください。また、今抱えている質問の回答はすでにSquare 加盟店コミュニティに投稿されているかもしれません。検索バーにキーワードを入力し、合わせてご確認ください。

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