電話で行うことも多かった、予約。近年ではインターネットやスマートフォンの利用率が高まり、ネット予約が主流となりつつあります。予約ラボが2022年に実施した調査では、「利用したことのある予約方法」としてネット予約（87%）が電話（68%）を上回っており、需要の高まりが見てとれます。
参考：
・【2022年版】予約はネットが主流に｜年代別・サービス別の予約方法に関する調査レポート（2022年12月22日、予約ラボ）
このような需要に応えるためにも、ネット予約には対応しておきたいところでしょう。そこで便利なのが、美容院やサロン向けのSquareのネット予約システム、「Square 予約」です。無料で導入できるうえ、SNSなどとも連携できる利便性の高い機能です。
Square 予約でできることや、はじめかたを見ていきましょう。
目次
Square 予約とは
Square 予約とは決済代行会社のSquareが提供しているネット予約システムです。無料アカウントを作成するだけで、予約機能を使うことができます。
▲Square 予約で作成できる予約サイトのイメージ
提供しているサービス、提供時間、価格などを登録していくだけ、予約サイトがどんどんと出来上がっていきます。また、スタッフの勤務時間を登録しておくと、お客様はスタッフを指定して予約できるようになるので、美容院やサロン、パーソナルジムなどでの利用に向いています。
有料プランでは複数名の予約を受け付けられるクラス予約機能も利用できるので、グループレッスン（語学、フィットネスなど）を提供しているビジネスにもおすすめなネット予約システムです。
※無料プランでは、一つの時間枠につき、1組まで予約を受け付けることができます。複数名のスタッフ従業員を登録した場合は、一つの時間枠につき各スタッフ1組まで予約を受け付けることができます。
Square 予約の利用に必要なもの
Squareのネット予約システムを使いはじめるのに必要なのは、無料アカウントだけです。初期費用がかからないので、アカウントを作成し、使い勝手を試してみてから継続して利用するかどうかを決められます。利用料金も、有料プランに申し込まない限りはかかりません。
アカウント作成は数分で完了します。
Square 予約の利用料金
Square 予約には三つの料金体系があるので、ニーズに合わせて選びましょう。
| 予約プラン | 月々の利用料金 | 利用できる店舗数 | 掲載できるメニュー数 |
| 無料 | 月額0円 | 1店舗のみ | 無制限 |
| プラス | 1店舗あたり月額3,000円 | 無制限 | 無制限 |
| プレミアム | 1店舗あたり月額8,000円 | 無制限 | 無制限 |
基本的な機能は無料プランで使えますが、複数店舗の予約を管理したい場合は有料プランが必要になります。それぞれのプランで利用できる機能については、以下のページから確認することができます。
Square 予約でできること
簡単に予約サイトが作成できる
Squareでは無料アカウントを作ると、管理画面から簡単に予約サイトを開設することができます。お客様はネット予約ができるようになり、店舗は24時間自動で予約が受けられるようになります。予約が入るたびにメールなどでお知らせが届くよう設定しておくこともできます。また、お客様にはメールやSMSで予約確定のメールや、前日のリマインダーメールなどを自動で送ることが可能です。
予約のほかにも充実した機能を追加できる
Squareには予約機能はもちろん、ネットショップ機能も備わっているので、必要に応じて商品のオンライン販売も可能です。
店舗の紹介文を付け足したり、店舗のアクセス情報として地図を追加したりもできるため、公式サイトとして扱うこともできるでしょう。
既存のサイトに予約機能を追加できる
すでに自店舗のウェブサイトを用意している店舗もあるでしょう。予約サイトをいちから立ち上げる必要がない場合は、既存サイトにSquareの予約機能だけをつけくわえることもできます。詳しい手順は「Square 予約のはじめかた」の章からご確認ください。
SNSなどとも連携できる
最近では、InstagramやGoogleマップからも予約が受け付けられるようになりました。予約サイトに限らず、オンライン上のさまざまな場所から予約サイトへの導線を引いておくと、お客様も予約しやすくなります。Squareのネット予約システムを使うと、InstagramともGoogleマップとも連携可能です。
詳しい手順は以下の記事で説明しています。
▶︎Instagram・Facebook経由でSquare 予約の予約を受け付ける
▶︎Square 予約で「Googleで予約」を使用する
事前決済を受け付けられる
予約時に決済も合わせて受けられるよう設定しておくことができます。来店前に決済が完了していると当日は時間が省けるうえ、無断キャンセルなどの防止にも有効です。事前決済で受け付けられる決済方法は、クレジットカード決済のみとなります。
▲お客様用の予約画面のイメージ
キャンセル防止に取り組める
事前に決済を受け付けるのも効果的なキャンセル防止策ですが、Squareではその他の方法でもキャンセル防止に取り組むことができます。
たとえば、キャンセルや予約変更の受付期限を明確に記載しておけるキャンセルポリシー欄の用意があります。また、無断キャンセルが起きた場合のキャンセル料金を設定しておくこともできます。
有料プランでは、事前決済を受け付けず、クレジットカード情報の入力だけを必須にすることもできます。万が一、キャンセル料が発生した場合には、入力してもらったクレジットカードにキャンセル料金を請求することもできるでしょう。補足として、予約時にお客様は「キャンセルポリシーに同意する」にチェックをしないと、予約を完了できない仕組みになっています。
▲キャンセルポリシーの入力画面
スタッフごとに予約を受け付けられる
冒頭でも説明したようにスタッフの名前や勤務日時を登録しておくと、お客様はスタッフを指定して予約できるようになります。美容室などをはじめ、まつげエクステサロンやヨガスクール、語学学校などの業態では重宝する機能でしょう。料金プランに関わらず、登録できるスタッフ数に制限はありません。
▲予約画面のイメージ
電話での予約も受け付けられる
スマートフォンを持っていない、インターネットがうまく使いこなせないというお客様がいる場合に備えて、電話での予約も受け付けたい店舗もあるかもしれません。Square 予約なら管理画面から手動で予約を入力できるので、このような要望にも柔軟に対応できます。
▲手動で予約を受け付けるときの予約作成画面
Square 予約のはじめかた
ここではSquareのネット予約システムを通して予約サイトを作る方法と、既存サイトにSquareの予約機能を追加する方法を見ていきましょう。
Squareの予約サイトを作成する方法
（1）Squareのアカウントを作成したら、アカウントにログインしましょう。
（2）[Square 予約]>[オンライン予約]>[チャネル]をクリックし、オンライン予約を有効にしましょう。
（3）同ページから、Square オンラインビジネス（※）のウェブサイトの[プレビューと編集]をクリックします。
※Square オンラインビジネスは、Squareのウェブサイト作成機能の名称です。
（4）Square オンラインビジネスのウェブサイト編集画面から、サイトに表示させたい項目を整理していきましょう。サービスやスタッフ情報は、Square 予約の管理ページからでも、ウェブサイトの編集画面からでも追加できます。
（5）準備が整ったらウェブサイト編集画面の右上にある公開ボタンを押して、サイトを公開しましょう。
詳しくは、Square 予約：オンライン予約の設定のYouTube動画で説明している手順を追いながら設定していくのがおすすめです。
既存サイトにSquareの予約機能を追加する方法
（1）[Square 予約]>[オンライン予約]>[チャネル]のページにある、「予約フローを既存のサイトに追加する」の右横にある[スタート]ボタンをクリックします。
（2）三つのオプションが表示されるので、希望する追加方法を選びます。
（3）三つあるうちの「ウェブサイトに予約フローを埋め込む」を選ぶと、以下のイメージの左側にあるような予約ボタンを既存のウェブサイトに表示させることができます。[埋め込みコードを入手]をクリックし、表示されるコードを既存サイトに貼り付けます。埋め込みコードは、ウェブサイト編集画面のHTMLビューアなどから貼り付けるようにしましょう。
（4）予約画面へと誘導するボタンだけを表示させたい場合には、先ほどの三つのオプションから「ウェブサイトに予約ボタンを追加」を選びましょう。以下イメージの左側にある[ヘアカットを予約]というようなボタンを追加することができます。ボタン内にあるテキストや、ボタンの色などは自由に設定が可能です。予約フローと同様に、既存サイトのHTMLビューアに貼り付けて利用します。
詳しくは、Square 予約：オンライン予約の設定の動画の既存サイトに組み込むプロセスをご覧ください。
予約管理はSquare 予約で
Squareの予約管理は無料から導入でき、事前決済はもちろん、有料プランの場合はキャンセル料も取れるので、ノーショウ対策もできます。専用アプリでも、お使いのブラウザでも、場所を問わず、どこでも予約の状況を確認、調整できます。
Square 予約は、すぐにでもはじめられるネット予約システムです。無料プランを利用すれば、ポータルサイトのように掲載料をかけずに予約受付が可能です。事前決済を受け付けた場合もかかるのは手数料のみ。コスト節約にも役立つ機能だといえるでしょう。まずはアカウントを開設し、使い心地を試してみてはいかがでしょうか。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2023年9月21日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。
