予約制のサービスを提供している店舗では、Google カレンダーをオンライン予約システムとして利用することが可能です。飲食店や美容サロン、レッスン教室、コンサルタントなどに必要な予約システムを、Google カレンダーで簡単に運用する方法を考えてみましょう。
低コストかつ導入しやすいGoogle カレンダーを使うメリット・デメリット、そして予約システムとしての機能性や連携可能な外部の予約サービスについて解説します。
📝この記事のポイント
- Google カレンダーは低コストで予約管理が可能だが、基本機能は限定的で補完が必要
- Google カレンダーの「予約スケジュール」なら簡易予約対応が可能
- 多人数の予約に同時に対応するには有料プランが必要になる
- 予約サービスを導入するうえでは、機能面やコスト、他サービスとの連携可否が比較のポイント
- Square 予約をはじめとした外部予約システムとの連携で、機能性と顧客体験の向上が図れる
目次
- Google カレンダーとは?
- Google カレンダーの「予約スケジュール」の利用法は?
- Google カレンダーを予約システムとして使うメリット
・低コストで使える
・リマインダーメール機能が使える
・簡単に作成・操作できる
・お客さまも簡単に予約できる
・外部サービスとも連携できる - Google カレンダーを予約システムとして使うデメリット
・予約の詳細を管理できない
・直前でも予約者が簡単にキャンセルできる
・一つの予約枠に対して1人しか予約できない
・デザインの自由度が低い - 外部サービスとGoogle カレンダーを連携する
- Googleと連携できる外部サービス6選
・1. Square
・2. STORES 予約
・3. リザービア
・4. SelectType(セレクトタイプ)
・5. RESERVA(レゼルバ)
・6. eReserve(イーリザーブ) - まとめ
Google カレンダーとは?
Google カレンダーは、Google アカウントを持っている人なら誰でも使うことができる機能で、Gmailなどと同じく無料で利用可能です。パソコンやスマートフォン、タブレット端末上でGoogle カレンダーに予定を書き込んだり、当日にリマインダー通知を受け取ったりすることができます。また、予定を人と共有する、毎朝「今日の予定リスト」の通知を受け取るといった使い方も可能で、プライベートにも仕事にも役立つカレンダーです。
ニールセン デジタルがまとめた2025年の日本のインターネットサービス利用者数ランキングによると、Googleの平均月間利用者数は8,476万人と、Yahoo! JapanやLINEなどのデジタルサービスを抜いて1位となっており、人口の69%にリーチしています11。スケジュール管理やデータ共有から、通話やメールといった連絡手段に至るまで、さまざまなツールを一元管理できるのがGoogleのメリットです。
Google カレンダーの使い方は、パソコンのブラウザならGmail画面などの右上のメニューから「カレンダー」を選択し、スマートフォンやタブレット端末の場合は専用のGoogle カレンダーアプリをダウンロードして使います。ログインすればどの端末からでも同じカレンダーにアクセスできるため、予定の管理や確認が非常にスムーズで、Google カレンダーをタスク管理に利用する企業も少なくありません。
Google カレンダーの「予約スケジュール」の利用法は?
Google カレンダーの「予約スケジュール」という機能を、店舗の予約システムとして活用することも可能です。Google カレンダーの予約スケジュール機能は無料で利用できますが、複数店舗を経営していて各店舗でカレンダーを分けるなど、複数の予約ページを使う場合は、有料のビジネス用サービスGoogle Workspace(旧G Suite)のStandardまたはPlusプラン、またはGoogle Oneのプレミアムプラン・Google AI Proプラン・Google AI Ultraプランなどへの登録が必要です1。
Google カレンダーの予約スケジュールの利用手順2は以下の通りです。すでにGoogle カレンダーを利用している場合、30分ほどで簡単に利用を開始できます。
- パソコンでGoogle カレンダーを開く
- 左上の「作成」を押し、「予約スケジュール」を選択
- 左側の「予約可能な予約スケジュール」からタイトルや予約枠の長さ、受付可能な曜日・時間帯など詳細を設定し、「次へ」を選択
- 予約フォームの質問、予約者に自動送信するリマインダーメールなど予約ページの詳細を設定し、「保存」を選択
- 「リンクをコピー」を選択、予約ページのリンクを店舗のウェブサイトやお客さまへのメールに貼り付けて利用開始
予約システム用として使う場合、予約スケジュールのタイトルは「◯◯サロン来店予約表」「◯◯利用スケジュール」など、お客さまにわかりやすいものにすると良いでしょう。
設定がすべて完了次第、予約ページのURLを店舗の公式ウェブサイトやお客さまへのメールに貼り付けることで公開が完了します。予約ページを開いたお客さまは、あらかじめ店舗側が設定した予約枠を選ぶと予約できます。
Google カレンダーの予約スケジュールが利用できる各種プランの料金は、その他機能の内容によって異なりますが、たとえばGoogle Workspace3のStandardプランは月額1,600円で利用でき、登録すると独自ドメインのメールアドレスを持つことも可能です。料金プランを選んだら、必要情報を入力して登録を完了します。

Google カレンダーを予約システムとして使うメリット
店舗の予約システムとしてGoogle カレンダーを利用することには、多くのメリットがあります。導入や使用の際に、店舗側が享受できるメリットは以下の通りです。
低コストで使える
Google カレンダーの予約スケジュール機能は、1つの予約ページの運用であれば無料で利用でき、同時に複数の予約を受け付ける場合も、有料プランの月額料金以外に費用は全くかかりません。特に予算の少ない店舗やスモールビジネスであれば、予約システムとしてコスト面と機能面のバランスが良いといえます。
誰でも使いやすいシステムなので、利用のためにトレーニングを受けたり、IT専門の担当者を雇ったりといった負担も発生しません。
リマインダーメール機能が使える
Google カレンダーの予約機能では、予約の時間が近づくと予約者に自動で通知が届くリマインダーメールも設定ができます(有料プランのみ)。メールの送信時間は、予約の「1日前」や「1時間前」など自由に設定できるため、無断キャンセルの防止にも有効です。
簡単に作成・操作できる
Google カレンダーの予約スケジュールの作成・設定の方法は、一度アカウントを作ってしまえば非常に簡単です。詳細の設定や予約の確認といった操作もシンプルなので、誤操作も起きにくく、導入後すぐに使うことができます。
Google カレンダーはパソコンやスマートフォン、タブレット端末などさまざまなデバイスから利用しやすく、店舗やオフィス、出先など異なるロケーションから予約システムを管理することが可能です。
お客さまも簡単に予約できる
予約システムを利用するお客さまにとっても、Google カレンダーの予約ページは希望の時間枠を選択し、連絡先などを入力するだけで予約ができ、誰にでも直感的に分かりやすい画面設計で操作が簡単です。オンラインでの予約に抵抗感のあるお客さまや初めて予約システムを使うお客さまに対して、使い方を説明しやすい点もメリットといえます。
外部サービスとも連携できる
Google カレンダー単独で予約システムとして使うだけでなく、外部の予約管理サービスなどと連携させて使うことも可能です。Google カレンダーにない機能を外部サービスで補ってさらに使いやすくできるほか、複数の外部サービスからの予約をGoogle カレンダー上で一括管理するといった使い方もできます。

Google カレンダーを予約システムとして使うデメリット
実際にGoogle カレンダーを予約システムとして導入する前に、起こりうるデメリットについても考え、希望する使い方ができるか検討しましょう。確認すべきポイントは「自分の店舗に合う使い方が可能か」です。
予約の詳細を管理できない
Google カレンダーを予約システムとして使うと、予約フォームで質問を追加しない限り、記録されるのはお客さまの氏名やメールアドレスなど最低限の情報のみです。そのため、リピーターか新規のお客さまかを判別しにくい点もデメリットといえますが、お客さまの詳細情報が予約時に必要でない場合は、特に問題ないと考えられます。
直前でも予約者が簡単にキャンセルできる
Google カレンダーの予約ページから入った予約は、予約者に自動送信される予約完了メールから簡単にキャンセルすることができます。予約時間の直前でもキャンセルできてしまうため、急に予定が空いてしまうリスクがあります。
経済産業省が取りまとめた「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート4」によると、飲食店の予約全体に占める無断キャンセルの割合は1%弱とされています。Google カレンダーの予約機能を使う際は、予約ページの説明部分に「予約時間の◯日前以降のキャンセルは、お電話でのみ受け付けます」と記載しておくなどの対策が必要になります。
1つの予約枠に対して1人しか予約できない
Google カレンダーを使った予約システムでは1つの予約枠に対して、1人のお客さまの予約しか受け付けることができません。そのため、同じ時間帯に複数の予約を取ることがある場合は、店舗や担当スタッフごとに個別の予約ページを作成する(有料プランのみ可)といった手間が発生します。同時に複数の予約が発生する飲食店や美容院、複数のお客さまが同時にレッスンを受ける習い事の教室などは、Google カレンダーの予約システムでは柔軟な対応が難しい可能性があります。
時間枠の中でお客さま1人だけを接客する小規模なサロンなどであれば、Google カレンダーを使った予約システムでも十分に対応可能です。しかし、スタッフの増員などに伴う業務拡大の際に、Google カレンダーでは対応しにくくなり、別の予約システムへの切り替えを余儀なくされることがあるかもしれません。
デザインの自由度が低い
予約システムに特化したサービスと異なり、Google カレンダーはデザインの幅が狭く、店舗や業種のイメージにぴったり合うページ作りは難しいといえます。特に、デザイン性の高いウェブサイト内に予約サイトを組み込んで使う場合は、シンプルなGoogle カレンダーは浮いてしまうかもしれません。
Google カレンダー 予約スケジュール機能のメリット・デメリット
| 検討ポイント | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| コスト | 低コストで導入できる | 高度な予約機能には月額料金がかかる |
| 導入・操作 | 予約確認などの操作方法がシンプル | デザインなどカスタマイズ性が低い |
| 予約受付 | URL共有だけですぐに予約受付できる | 1枠1名制が基本で、同時複数予約に対応しづらい |
| 管理機能 | 有料プランはリマインダーメールを設定可 | 詳細な顧客情報管理や直前キャンセル防止には不向き |
| 拡張性 | 外部の予約サービスと連携できる | 単体利用では機能が限定的 |
外部サービスとGoogle カレンダーを連携する
「Google カレンダーのデメリットをどうにかできないか」「業務でよく使うGoogle カレンダーに最新の予約情報を反映させたい」といった悩みを解決するには、Googleと外部の予約システムを連携させるという方法があります。外部サービスとの連携によるメリットは以下の通りです。
- Google カレンダーよりも予約関連機能が豊富
- サービス会社からサポートが受けられる
- お客さまにより安心感を与えられる
Google カレンダーの利便性を生かしつつ、外部サービスの便利な機能を活用できることは店舗にとって大きなメリットといえます。また、外部サービスと連携と聞くと複雑に聞こえますが、ユーザーフレンドリーな設計のサービスが多いので初心者でも問題なく使えます。予約システムの使い方で不明な点があれば、電話やメールでサポートを受けることができる点も安心です。
何より、外部サービスと連携したより使いやすい予約システムを用意することで、お客さまの利便性や提供できるサービスの質が上がり、結果として安心感を与えられるほか、リピーター増加や店舗への評価アップも期待できます。予約制のビジネスでは予約そのものをサービスの一部と考え、店舗とお客さまの双方にとって最適な予約システムを用意しておくことが理想的です。

Googleと連携できる外部サービス6選
Google カレンダーなどGoogleの機能と外部サービスを連携させるには、まず「店舗の予約システムにどんな機能が必要か」を洗い出しましょう。その上で、店舗のサービスやお客さまの特性に合わせて、適した外部サービスを選んでみましょう。
以下の6つのサービスは、いずれもGoogleの機能との連携が可能です。詳しい連携方法などについては、各サービスのウェブサイトでご確認ください。
1. Square
「Square 予約」は、美容サロン、貸し切り予約ができる飲食店、出張サービスを提供するフォトグラファーなど、時間予約制のサービスに適しています。直感的な操作性が特長で、顧客管理やスタッフ管理のほか、SMSやメールによるリマインダーの自動送信、事前決済、月額課金、SEOツールなど充実した機能を無料プランでも利用することができます。Googleの機能だけでなく、InstagramやFacebookとの連携も可能です。
詳しい使い方については、記事下部にある動画をご覧ください。
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円〜
- 「Google で予約」と連携が可能(Google カレンダーとの連携には、月額3,000円の「プラスプラン」もしくは月額8,000円の「プレミアムプラン」いずれかの有料プランへの申し込みが必要です)
2. STORES 予約
「STORES 予約5」は、広い業種で使われているサービスです。予約確認から来店後のフォローまで、お客さまにメールを送信する自動化の仕組みや、顧客管理、オンライン決済などの機能も充実しています。
- 初期費用:0円〜
- 月額料金:0円〜
- 「Google で予約」の利用、Google カレンダーと連携が可能(STORES 予約に入った予約はGoogle カレンダーに同期されます。Google カレンダーに入力した情報をSTORES 予約に同期できるのは一部プランのみ6)
3. リザービア
美容室やエステサロンなどで多く利用されている「リザービア7」は、日本語のほか英語、中国語、韓国語、タイ語に対応した予約システムです。マンツーマンの導入後サポートなども特徴で、オプションとして、LINEやGoogleと連携した予約やPOSシステムとの連携も可能です。
- 初期費用:10万円
- 月額料金:2万1,000円〜
- 「Google で予約」の利用が可能
4. SelectType(セレクトタイプ)
メンバーページなどの機能の他、オンラインでの決済、英語・中国語対応のオプションも選択可能な「SelectType8」。レンタルスペースや写真スタジオ、医療機関、宿泊施設など、さまざまな活用例のサンプルが見られる点もわかりやすいです。
- 初期費用:0円〜
- 月額料金:0円〜
- Google カレンダーとの連携が可能(有料プランから)
5. RESERVA(レゼルバ)
予約管理台帳や予約番号の発行、オンライン決済、お客さまへのアンケート機能などもある「RESERVA9」。スクールやサロン、クリニックをはじめとする350以上の業種に対応し、特定のお客さまを対象とするクーポンの発行なども可能です。
- 初期費用:0円〜
- 月額料金:0円〜
- Google カレンダーとの連携が可能
6. eReserve(イーリザーブ)
予約システムとサーバー利用がセットになったeReserve10。実際にサービスを導入している企業サイトの例も掲載され、これから予約システム付きのウェブサイトを作って運用を始める人にもイメージがつかみやすくなっています。
- 初期費用:6,600円〜
- 月額料金:8,580円〜
- Google カレンダーとの連携が可能
まとめ
オンラインの予約システムを導入すれば電話予約などの対応が減り、予約を取り逃がしてしまう可能性も下がることから、ビジネスの運営をいっそう円滑化できます。お客さまにとっても、店舗の営業時間にかかわらず24時間いつでも予約ができることで店舗利用のハードルが下がる、耳の不自由なお客さまや日本語での通話が得意でないお客さまも予約しやすくなるなど、さまざまなメリットがあります。
Google カレンダーを使うことでシステム構築や管理の手間を削減し、効率的かつお客さまに役立つ予約システムを運用してみてはいかがでしょうか。
予約管理はSquareで
Square 予約は、予約サイトの作成から、サービスやスタッフの登録、キャッシュレス決済までを網羅したオールインワンの予約管理ソリューションです。美容院、理容室、スパ、ネイルサロンなどのサービスには欠かせない機能を備え、無断キャンセルの削減にも役立ちます。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
*執筆は2022年3月16日時点の情報を参照しています。2026年2月24日に一部情報を更新しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。
1:予約スケジュールのプレミアム機能を比較する(Google カレンダー ヘルプ)
2:予約スケジュールを作成する(Google カレンダー ヘルプ)
3:Google Workspace 料金(Google Workspace)
4:No show(飲食店における無断キャンセル) 対策レポート(サービス産業の高付加価値化に向けた外部環境整備等に関する有識者勉強会、2018年11月1日)
5:STORES 予約の料金プランの種類は?(STORES 予約 よくある質問)
6:Googleカレンダー連携とはどのような機能ですか?(STORES 予約 よくある質問)
7:予約システム Reservia(リザービア)の特徴・評判/口コミは?(reservia)
8:料金プラン(SelectType)
9:料金プラン(RESERVA)
10:ご利用料金/お申込み(eリザーブ)
11:TOPS OF 2025: DIGITAL IN JAPAN ニールセン2025年日本のインターネットサービス利用者数/利用時間ランキングを発表(2026年1月15日、ニールセン デジタル株式会社)



