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クレジットカード決済は、日常の買い物やサービス利用の場面で広く活用されているキャッシュレス決済手段の一つです。日本国内のクレジットカード保有率は高く、多くの消費者にとって「当たり前の支払い方法」となっています。
本記事では、クレジットカード決済の基本的な仕組みから導入方法、導入によるメリット、さらにはサービス選びのポイントまでをわかりやすく解説します。
📝この記事のポイント
- 日本のクレジットカード保有率は9割近い
- クレジットカード決済は加盟店・イシュア・アクワイアラーの三者が関与する仕組み
- 導入は「直接契約」か「決済代行サービス」の2パターン
- 決済手数料・入金の早さ・サポートなどを比較して選ぶ
- Squareは個人事業主から中小企業まで幅広いビジネスの頼れる選択肢
目次
- クレジットカード決済とは?
・クレジットカード決済の仕組み - クレジットカード決済のメリット
・売上・客単価の向上が期待できる
・現金管理の簡略化
・幅広い顧客層に対応 - クレジットカード決済の導入方法
・クレジットカード会社と直接契約する
・決済代行サービスを利用する - クレジットカード決済サービスの選び方
・検討すべき主なポイント - Squareでクレジットカード決済を導入しよう
・クレジットカード導入の懸念点を解消
・選べる決済端末
・豊富なオンライン決済 - まとめ
クレジットカード決済とは?
クレジットカード決済は、商品やサービスの購入時に、カード会社が発行するクレジットカードを用いて代金を支払う方法です。JCBが2024年に実施した調査1によれば、日本のクレジットカード保有率は87%。8割を超える高い保有率は長年、続いています。
保有率の推移(2022年〜2024年)
| 支払い手段 | 2022 | 2023 | 2024 |
|---|---|---|---|
| 💳 クレジットカード | 86% | 87% | 87% |
| 📱コード決済 | 70% | 78% | 80% |
| 💠電子マネー | 75% | 78% | 77% |
| 🏧デビットカード | 27% | 29% | 29% |
クレジットカード決済の仕組み
クレジットカード決済はどのような仕組みで機能しているのでしょうか。まず、以下の3者の存在を押さえておきましょう。
- お店(加盟店):クレジットカード決済を受け付ける店舗で、加盟店とも呼ばれる
- イシュア(クレジットカード会社):カードユーザーと契約を結び、クレジットカードの発行などを担う
- アクワイアラー(加盟店契約会社):加盟店と契約を結び、加盟店の管理などを行う

クレジットカード決済は、以下のような流れで行われます。
①お客さまがクレジットカードで支払う
②アクワイアラーが代金を立て替え、商品の代金から決済手数料を差し引いた金額をお店に入金する
③イシュアに取引情報が送られる
④イシュアはお客さまに代金を請求する
⑤お客さまはイシュアに代金を支払う
つまり、クレジットカード決済はお店(加盟店)とお客さま(カードユーザー)だけでなく、アクワイアラーとイシュアも加わった取引です。実店舗でもECサイトでも、クレジットカード決済を受け付けるには、加盟店申請をして審査を通る必要があります。
クレジットカード決済のメリット
キャッシュレス決済の中でも根強い人気のあるクレジットカード。導入する具体的なメリットは以下が挙げられます。
売上・客単価の向上が期待できる
現金しか決済方法がない場合、1円でも足りなければ購入できません。欲しいものがあるのに買えなかったと、お客さまが不満な気持ちを抱えたまま帰ることにならないように、支払い手段はいくつか準備しておきたいところです。また、クレジットカードが利用できるお店なら、高額商品や追加購入も促しやすくなります。
さらに、旅行者やインバウンド顧客にとっても、カード決済が利用可能な店舗は安心感を与えるでしょう。観光庁の訪日外国人の消費動向(2024年)2では、訪日旅行者の約7割以上がクレジットカードを利用していることがわかっています。クレジットカード決済の導入はお店にとっては、機会損失の防止、売上拡大や客単価のアップにつながります。
現金管理の簡略化
現金のみを取り扱う場合、レジ締めや両替、現金の保管・搬送など、多くの手間が発生します。クレジットカード決済を導入することで、これらの作業が軽減され、店舗スタッフの負担が大きく減ります。
さらに、現金の取り扱いが減ることで、盗難や紛失のリスクを低減できるのも大きな利点です。POSレジシステムも合わせて導入すると、当日の売上額が自動で計算され、レジ締めにかかる時間を一層短縮できます。
幅広い顧客層に対応
クレジットカード決済をはじめとするキャッシュレス決済に対応することで、現金を持ち歩かない層やスマートフォン決済に慣れた若年層、訪日外国人観光客など、より広い顧客層にアプローチできます。
メットライフ生命が2024年に実施した調査3では、4人に1人が「普段から財布は持ち歩かない」と答えています。クレジットカードを含むキャッシュレス決済の導入は、このような層にしっかりと商品やサービスを届ける方法でもあります。

クレジットカード決済の導入方法
クレジットカード決済を導入するには大きく分けて2種類の方法があります。
直接契約する
アクワイアラー(加盟店契約会社)に直接、加盟店申込する方法です。審査を経て加盟店契約に至りますが、複数のカードブランドを導入したい場合、交渉や契約手続きを各ブランドと個別に進める必要があります。また、契約後も売上金の入金サイクルが各社ごとに異なるために、入金確認も個別に対応することになります。
決済代行会社を利用する
決済代行会社を利用する方法です。この場合、一括で複数のカードブランドを取り扱うことが可能です。決済代行会社によってはクレジットカードだけでなく、QRコード決済や電子マネーの導入も可能です。また、売上金についても決済代行会社が一括で入金するため、窓口を一つにまとめられます。
クレジットカード決済サービスの選び方
ビジネスニーズに合うクレジットカード決済サービス(決済代行会社)を見つけるには、以下の6点に注目しておくといいでしょう。
検討すべき主なポイント
1) 決済手数料
クレジットカード決済導入の際にネックとなるのが、コストです。その中でも、決済手数料はビジネスオーナーが一番気にする点でしょう。決済手数料の相場は業種やお店の規模、扱う商品によって異なるといわれています。決済代行会社の中には、決済手数料は「要問い合わせ」というところも多いようです。一方で、決済手数料を明確にしている会社もあります。
決済手数料は決済代行会社が全額受け取るわけではなく、国際ブランドのライセンスフィーやネットワーク利用料などさまざまな費用に充てられています。詳しくは、「クレジットカードの決済手数料とは?その仕組みを説明」をご確認ください。
2) 入金サイクル
クレジットカード決済は後払いの決済手段です。決済したその場では、事業者は売上金を受け取れません。売上金は後日、決済代行会社から振り込まれます。そのため、入金日がいつになるのかは必ず確認しましょう。
月末締め翌月入金の月1回、あるいは月2回や月4回など、決済代行会社によってまちまちです。入金サイクルが遅ければ遅いほど、手元に売り上げが入ってくるのが遅くなるので、資金繰りに影響します。なるべく入金サイクルが早く、入金時に手数料がかからない決済代行会社を選びましょう。
3) 対応ブランド
決済代行会社によって取り扱うカードブランドが異なります。世界的によく知られているVisaやMastercard、日本発のカードブランドJCB、中国で人気の銀聯(UnionPay)カードなど、どのカードブランドを導入するかは事業内容、客層によって異なります。
また、少額の決済が多いお店ならQRコード決済や電子マネーの導入を合わせて検討しても良いかもしれません。
4) 初期費用
決済手数料と合わせて、導入時の申込手数料や、月々の固定費、売り上げの入金手数料など細々としたコストがかかるかどうかも大切なポイントです。これらの費用が一切かからない決済代行会社もあれば、入金手数料が売上金額によって変動したり、システム利用料として月々一定の費用がかかったりする代行会社もあります。
決済代行会社を選ぶ際には、決済手数料に加えて他にどんな費用がかかるかも確認しましょう。
5) サポート体制
設定が難しい、端末の扱いが複雑だと、ビジネスオーナーだけでなく普段店舗で接客するスタッフも慣れるまで時間がかかり、せっかく導入したのにオペレーションがまごつく可能性があります。スタッフが不慣れだと決済に時間がかかり、お客さまも不安が募ります。
決済代行会社を選ぶ際には、決済端末が使いやすいかどうか、土日や祝日も電話対応してくれるのか、サポートを受けるのに費用がかかるのかなど、サポート体制を確認しましょう。
6) 対応チャネル
いまや複数の販売チャネルを持つことは珍しくなくなっています。決済代行会社を検討する際にも、対応する販売チャネルのチェックは必須です。オンライン決済のみなのか、対面決済のみなのか、それとも両方に柔軟に対応できるのかで、導入後の使い勝手が大きく変わります。今は実店舗のみだとしても、今後の販路開拓を考えてさまざまなチャネルに対応できる決済代行会社を選ぶことをおすすめします。
Squareでクレジットカード決済を導入しよう
クレジットカードを導入する際、コストやオペレーションといったさまざまな懸念事項が発生します。ビジネスオーナーの悩みを解消しつつ、個人事業主や小中企業、開業したての事業主でも導入しやすいクレジットカード決済を提供しているのが、Square(スクエア)です。
クレジットカード決済導入の懸念点を解消
「クレジットカード決済サービスの選び方」で紹介した6つのチェックポイントに沿ってSquareの特徴を見ていきましょう。
1) 決済手数料
決済手数料は業種や業績などに関わらず一律です。たとえば、店舗で直接決済を受け付ける場合、決済手数料は2.5%(※)です。
※年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満の新規かつ中小企業の加盟店の場合、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverの決済手数料を2.5%でご利用いただけます。年間キャッシュレス決済額が3,000万円を超える場合、すべての決済手段においてカスタム決済手数料をご利用いただける可能性がありますので、営業チームまでお問い合わせください。
2) 入金サイクル
申し込み時に、三井住友銀行・みずほ銀行を登録した場合、決済日の翌営業日に振り込まれます。それ以外の金融機関口座を登録の場合、毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。最短で翌営業日には入金されるので、キャッシュフローの安定にもつながります。

「基本的に仕入れの支払いは月末締め翌月末なんですけど、15日支払いのもの、10日支払いのものもあれば、家賃は20日支払いと、ものによっては支払日が違ったりもするんです。なので、売り上げが週に1回入ってくるのは本当に助かりますね」
― アルシミスト ソムリエ 山本麻希子さま
3) 対応ブランド
クレジットカードはVisa、Mastercard、American Express、JCB、UnionPay(銀聯)、Diners Club、Discoverの7ブランド、電子マネーは、Suica、PASMO、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、iD、QUICPay、QRコード決済は、PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY、メルペイ、WeChat Pay、Alipay+が利用できます(※)。

※PiTaPaはご利用いただけません。
4) 初期費用
導入コストは決済端末の代金のみです。オンライン決済やTap To Payといった決済端末が不要な決済方法の場合、決済端末の代金は発生しません。
お申し込みは無料で月々の固定費はなく、また売上金の振込手数料もSquareが負担します。
5) サポート体制
電話あるいはメールでの問い合わせが可能です。また、チャットやSquareの加盟店が集まるコミュニティで質問することもできます。サポートの利用に費用はかかりません。
6) 対応チャネル
店舗での販売から、ネットショップやSNSを使った販売まで、幅広いチャネルに対応しています。
実店舗ではSquareの決済端末を使い、ネットショップではSquareのネットショップ作成機能を利用し、大口注文の顧客にはSquareのクレジットカード決済機能付きのクラウド請求書を送るといった使い方が可能です。どの機能もSquareのアカウントさえあれば、利用できます。
「ここまで素晴らしいサービスで、決済手数料だけでこれが使えるのは、まさに驚異といえます」
― PASSAGE by ALL REVIEWS 代表 由井緑郎さま
選べる決済端末
Squareは予算やニーズに合わせて選べる決済端末を複数種類、用意しています。
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どの端末を選んでも、初期費用としてかかるのは端末代金のみです。各端末の費用は以下の通りです。
| 端末代金(税込) | |
| Square レジスター | 84,980円 |
| Square スタンド | 29,980円 |
| Square ターミナル | 39,980円 |
| Square ハンディ | 44,980円 |
| Square リーダー | 4,980円 |
手のひらの上で作業が完結
コンパクトで持ち歩きしやすい、全面タッチパネル付きの軽量端末。お客さまとのやり取りから、バーコードスキャナーによる在庫管理まで、一連の業務がSquare ハンディだけで完結します。
ビジネスに役立つ豊富な機能
クレジットカード決済を導入する際には、決済端末の特徴に注目がいきがちですが、便利な機能が豊富に揃っている点もSquareの特長です。
たとえば、Square POSレジには在庫管理機能や売上分析機能がついています。スマートフォンでもパソコンでも、Squareの管理画面にログインするだけで、商品の在庫はいくらあるのか、何がどれくらい売れているのかといった情報をリアルタイムで把握できます。1日の売り上げも自動で計算されてメールで届くので、店舗にいなくても数字を正確に把握できます。

「携帯でもパソコンでも、店舗ごとの売り上げがその場ですぐに見れるんですね。(中略)去年の昨対比や先月の昨対比とかで、その次の月の生産計画を予測できるので、その辺りが1カ所にまとまってるってのはすごいありがたいです」
― B² 統括マネージャー 下口あみるさま
ほかにも予約管理システムやシフト管理など、さまざまな機能があります。一つのサービスで店舗運営に必要な機能がある程度揃うので、ニーズが生まれるたびに別のサービスを検討する手間もコストも省けます。
まとめ
クレジットカード決済は、店舗の売上や客単価の向上、現金管理の効率化、さらには幅広い顧客層への対応といった多くのメリットをもたらします。導入にあたっては、決済手数料や入金サイクル、対応ブランド、初期費用、サポート体制、対応チャネルなど複数のポイントを比較検討することが重要です。
なかでもSquareは、コストの明確さ、早い入金サイクル、豊富な決済手段、簡単な導入手続きといった特長を備えており、個人事業主から中小企業まで幅広いビジネスにとって頼れる選択肢となります。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2020年9月8日時点の情報を参照しています。2025年11月7日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。


