ShopifyとBASEで比較!ネットショップ開設におすすめのサービスとは?

カナダ発祥のShopifyは、世界175カ国170万以上の事業者が利用しているECプラットフォームです。2017年には日本法人が設立され、2020年の日本市場での流通総額が前年比323%増と、日本国内での利用も増えています。一方、日本で誕生したBASEは、2020年の5月から2021年5月までのわずか1年で50万ショップが新規開店したと発表しています。どちらのECプラットフォームも共通しているのは、初期費用がかからないことです。この記事では、ShopifyとBASEの料金や機能を比較し、さらにShopifyやBASE以外にも初期費用の負担なく始められるECプラットフォームを紹介します。

参考:
2020年のShopify 成長率を発表 国内GMV(流通総額)は323%の成長率(Shopify Japan 株式会社)
「BASE(ベイス)」のネットショップ開設数が150万ショップを突破 直近1年で50万ショップが新規開設!(BASE株式会社)

目次



ShopifyとBASEの特徴

ShopifyとBASEの主な特徴を紹介します。

Shopify

初期費用は無料ですが、月額費用(25米ドルから)がかかります。個人商店から大規模な事業展開を行っている事業者まで、事業規模に合わせて料金プランが選択できます。決済サービスでは、Shopifyペイメントが初期設定で利用できます。クレジットカードブランドによって2.9%から3.9%の決済手数料がかかりますが、そのほかの手数料はかかりません。ただし、Shopifyペイメントを利用しない場合は、外部サービス手数料として0.2%から2%がプラスでかかります。たとえば、外部サービスであるAmazon Payを利用した場合、3.9%もしくは4.5%の決済手数料に外部サービス取引手数料が必要になるので、決済手数料としてはトータルで4.1%から6.5%かかることになります。

拡張機能が豊富なためカスタマイズの自由度が高く、多言語に対応しているので、越境ECに挑戦したい事業者にはぴったりといえるでしょう。サイト分析機能もあるので、本格的なECサイト運営が可能です。詳しいShopifyの使い方は、「Shopifyでネットショップを開設する方法とは?Shopifyの手数料やメリットも紹介」の記事も参考にしてください。

BASE

初期費用は無料です。月額利用料のかからないスタンダートプランと、月額16,580円(年払いの場合)のグロースプランがあります。スタンダードプランは決済手数料に加えてサービス利用料がかかりますが、グロースプランは決済手数料のみです。

スタンダードプランから始めれば初期費用、月額費用ともに無料でネットショップを開設することができます。シンプルで簡単な操作でサイトが作れるため、気軽に始めることができます。無料の拡張機能はいくつかありますが、カスタマイズの自由度あまり高いとはいえません。詳しいBASEの使い方は、「BASEを利用したネットショップ開設方法とは?手数料やメリットも紹介」の記事も参考にしてください。

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ShopifyとBASEの違い

ShopifyとBASEの違いを料金、機能別にみていきましょう。

料金の違い

Shopifyの主要プランは、 ベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類です。いずれのプランも月額25米ドルから299米ドル(年払いの場合)の費用が発生しますが、1米ドルで1カ月間利用できるトライアル期間が設けられています。主要プラン以外では低価格のスタータープランや、エンタープライズ向けのプラスプランがあります。決済では、初期設定から主要クレジットカードが利用できるShopifyペイメントが用意されています。そのほか、キャリア決済、Amazon Pay、PayPal、Paidy、NP後払いなども別途申し込むことで利用できますが、決済手数料に加えて外部サービス取引手数料がかかります。

一方のBASEは、月額利用料はかからないスタンダードプランと16,580円のグロースプランの2種類があります。どちらのプランも、商品が売れたときに決済手数料がかかり、スタンダードプランでは3%のサービス利用料がさらに発生します。決済方法で利用できるのは、Visa、Mastercard、American Express、JCBのクレジットカードと銀行振込、コンビニ決済/Pay-easy、キャリア決済、PayPal、後払い決済、Amazon Payです。

  Shopify BASE
初期費用 0円 0円
月額利用料 25米ドルから299米ドル スタンダードプラン:無料
グロースプラン:16,580円
取引手数料(サービス利用料) 0円
(Shopifyペイメント利用時)
スタンダードプラン:3%
グロースプラン:無料
決済方法 Shopifyペイメント:Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover クレジットカード:Visa、Mastercard、American Express、JCB
銀行振込、コンビニ決済/Pay-easy、キャリア決済、PayPal、後払い決済、Amazon Pay
決済手数料 Shopifyペイメント:2.9%から3.9%(プランとクレジットカードブランドによる) スタンダードプラン:3.6%+40円から4.6%+40円(決済方法による)
グロースプラン:2.9%から3.9%
入金手数料 無料 250円
事務手数料 無料 2万円未満は500円、2万円以上は0円
入金サイクル 売上日から5日目以降の指定曜日 振込申請が必要。申請日から10営業日で指定口座に振り込み

手数料や入金手数料、事務手数料だけに注目するとShopifyにお得感がありますが、月額利用料がかかることを考慮する必要があります。

機能の違い

ShopifyとBASEの機能面での違いを紹介します。どちらも商品登録数は無制限ですが、Shopifyは1アイテムにつき写真250枚、BASEは1アイテムにつき写真20枚の商品写真が登録できます。商品写真によって商品のイメージを細かく伝えたい場合はShopifyが向いているかもしれません。また、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みであるSSL/TLSには、Shopify、BASEともに対応しています。

  Shopify BASE
商品登録数 無制限 無制限
(ただし、1日1,000件まで)
商品写真登録数 250枚 20枚
テンプレート数 100種類以上 80種類以上
独自ドメイン 可能 可能
SSL/TLS 対応 対応

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ShopifyとBASEどちらがおすすめ?

ここまでShopifyとBASEの比較をしました。本格的なネットショップを運営をする場合はShopify、ネットショップがどのようなものか試してみたいという初心者や気軽に始めたい場合はBASEが向いているといえるでしょう。

Shopifyのメリットとデメリット

メリット

  • 入金手数料・事務手数料がかからない
  • 高いデザイン性のサイトが作成できる
  • 商品写真登録数が多い
  • 越境EC(海外販売)に対応

デメリット

  • 英語の知識が必要な場合がある
  • 入金に時間がかかる
  • 外部の決済サービスを利用すると追加費用がかかる
  • 使いたい機能を追加すると料金がかかることもある

詳しい内容については、「Shopifyでネットショップを開設する方法とは?Shopifyの手数料やメリットも紹介」の記事を参考にしてください。

BASEのメリットとデメリット

メリット

  • スタンダードプランなら月額利用料がかからない
  • 操作が簡単
  • 無料の拡張機能がある

デメリット

  • スタンダードプランではサービス手数料がかかる
  • 入金を手動で行う必要がある
  • ショップデザインの自由度が低い

詳しい内容については、「BASEを利用したネットショップ開設方法とは?手数料やメリットも紹介」の記事も参考にしてください。

Shopify、BASEそれぞれにメリットとデメリットがあるので、自社、自店舗に合うものを吟味しましょう。実店舗を運営している場合は、POSレジアプリと連携できるサービスを利用すれば、売上管理が簡便になります。ShopifyはShopify POS(有料)との連携が可能ですが、実店舗での決済には外部端末の導入が必要です。BASEはPOSレジアプリは提供していません。実店舗とネットショップの売上管理や在庫管理を一元化して行いたい場合は、ShopifyやBASE以外のサービスを選択肢に加えるのもいいかもしれません。

Shopify、BASE以外にネットショップを開設するなら?

Shopify、BASE以外にもECプラットフォームは多数あります。その中の一つが決済代行サービスのSquareのSquare オンラインビジネスです。

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ShopifyやBASE同様、初期費用は無料です。無料プランと2種類の有料プランがあります。無料プランでは、基本的なネットショップ機能が利用できます。シンプルで美しく、ビジネスタイプごとにデザイン性の高いテンプレートがそろっており、商品説明や写真を入力してサイトを公開すればネットショップが完成します。主要クレジットカードブランドでの決済が可能で、決済手数料は3.6%です。商品レビューやかご落ちメールの送信、広告の非表示、カスタムフォントの利用などの機能を利用したい場合は、利用したい機能に合わせて有料プランを選ぶことができます。

Squareの特徴は、実店舗との連携がスムーズにできることです。Squareが提供する無料のPOSレジアプリや決済端末を利用することで、実店舗とネットショップの売上情報や在庫情報の一元管理を行うことができます。Squareの決済端末は、主要クレジットカードのほか、QRコード、電子マネーでの決済にも対応しています。決済端末はコンパクトなSquare リーダー(4,980円)、カスタマーディスプレイを備えたSquare レジスター(84,980円)、暗証番号の入力からレシートの発行までできるSquare ターミナル(39,980円)を用意しています。

ネットショップ、実店舗ともSquareで決済した売上額は自動で最短翌営業日に振り込まれるので、キャッシュフローの面でも安心です。

Square、Shopify、BASEの主な料金・機能の比較は以下になります。

  Square Shopify BASE
初期費用 0円 0円 0円
月額利用料 フリー:無料
プラス:3,375円
プレミアム:9,180円
25米ドルから299米ドル スタンダードプラン:無料
グロースプラン:月額16,580円
取引手数料(サービス利用料) 無料 無料
(Shopifyペイメント利用時)
スタンダードプラン:3%
グロースプラン:無料
決済方法 Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover、PayPal(有料プランのみ) Shopifyペイメント:Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discover クレジットカード:Visa、Mastercard、American Express、JCB
銀行振込、コンビニ決済/Pay-easy、キャリア決済、PayPal、後払い決済、Amazon Pay
決済手数料 3.6%
※プレミアムは3.3%
Shopifyペイメント:2.9%から3.9%(プランとクレジットカードブランドによる)
※外部決済利用時は、決済手数料と別途0.2%から2%必要
スタンダードプラン:3.6%+40円から4.6%+40円
グロースプラン:2.9%から3.9%
入金手数料 無料 無料 250円
事務手数料 無料 無料 2万円未満は500円、
2万円以上は0円
入金サイクル 自動。最短翌営業日 自動。売上日から5営業日以降の指定曜日、もしくは指定日 振込申請が必要。申請日から10営業日で指定口座に振り込み
商品登録数 無制限 無制限 無制限(ただし、1日1,000件まで)
商品写真登録数 無制限 250枚 20枚
独自ドメイン 有料プランで可能 可能 可能
SSL/TLS 対応 対応 対応
POSレジの提供 ×
決済端末の提供 × ×
実店舗との連携 ×
電話サポート ○日本語 ○英語のみ ×

Squareなら、実店舗でのキャッシュレス決済、そしてSquare POSレジとの連動による在庫管理や売上管理などを1本化させることができます。不明な点や、トラブルが生じた場合でも、土日・祝日も電話やメールでのサポートを受けることができます(※)。ネットショップの開設を検討しているのであれば、Square オンラインビジネスを候補にしてはいかがでしょうか。

※年末年始や臨時休業を除く

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執筆は2022年10月31日時点の情報を参照しています。2024年3月26日に一部情報を更新しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash