ネットショップで売れる商品の特徴8選とさらに売る工夫

ネットショップを運営する上で、売れ筋の商品、お客様が求めている商品を知っておくことは重要です。売れる商品を扱うことで売り上げが増え、合わせてコストをおさえれば、ネットショップの収益を増やせます。本記事ではネットショップで売れる商品について説明します。

目次



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ネットショップで売れやすい商品の特徴

はじめに、ネットショップで売れる商品を一覧で見てみましょう。実際に自分で購入するときにも、店舗よりもネットショップで購入したいという商品があるのではないでしょうか。

  • 持ち帰るのが難しい商品
  • 店舗より安い商品
  • 定期的に購入する消耗品
  • 知識が必要な商品
  • 個性的なハンドメイド商品
  • 手に入りにくいレアな商品
  • 近くで買えない地域限定商品
  • 買うところを見られたくない商品

続いてこれらの商品について詳しく見てみましょう。

持ち帰るのが難しい商品
車での買い物なら、重たい商品やかさばる商品を買っても、運ぶのはそこまで難しくありませんが、大都市圏に住んでいる人の中には車を所有していない、運転する習慣がないという人もいます。重い商品はもちろん、かさばるトイレットペーパーなどの紙類を複数パック徒歩や自転車で家まで持ち帰るのは簡単ではありません。ネットスーパーでは、このような商品をいつでも注文でき、玄関先まで届けてくれるので、新しい買い物のスタイルとして受け入れられつつあります。

また、ネットショップで持ち帰るのが難しい商品が手に入れば、お年寄りなど外出や買い物が難しい人の助けにもなるでしょう。インターネットが苦手な高齢者でも、親族などまわりの人が注文をサポートできれば、あとは自宅で受け取るだけです。ネットショップで扱っている、またはこれから扱ってみようと考えている商品が高齢のお客様の求めるものであれば、どのようにネットショップとしてお客様にアプローチできるか検討してみるとよいでしょう。

店舗より安い商品
お客様は買い物にあたって、商品の値段を比較することが少なくありません。ネットショップで買う方が店舗で買うよりも安いのであれば、お客様は玄関先まで商品が届くネットショップを利用することでしょう。お客様によっては多少の価格差であれば利便性をとってネットショップを選ぶかもしれません。

ネットショップでは、商品の配送に送料がかかりますが、店舗用に物件を借りる必要がなく、その分商品の値段を下げる余地があります。現在取り扱っている商品について一度店舗や競合のネットショップと価格を比較してみて、値下げをする余地があれば、値下げを検討するのも一つの手です。

定期的に購入する消耗品
トイレットペーパーやティッシュペーパー、企業であれば文房具など、定期的に購入する消耗品があります。赤ちゃんやお年寄りのいる家庭では、ベビーケア用品や介護用品も定期的に購入する消耗品です。このような消耗品の中には、かさばるものもあり、定期的に手元に届くととても便利です。ネットショップでこのような商品を扱う余地があれば、商品の追加を検討してみるとよいでしょう。どのような商品が定期的に購入される消耗品にあたるのか知りたい人というは、大手ネットショップなどで定期購入できる商品を調べてみるとよいでしょう。

定期購入の需要が高ければ、定期購入プログラムを設けて、定期購入者に対して割引を提供するのも一つの手です。毎月定期購入から一定の売り上げが見込めればネットショップの運営も安定することでしょう。

知識が必要な商品
アニメや漫画、ゲーム、関連グッズなどの商品はネットショップにむいています。このような商品を扱う実店舗もありますが、顧客層を広げるため、どうしても一般的なショップにならざるをえません。一方で、ネットショップでは実店舗を借りる費用がかからず、とことんマニアックな分野の商品にこだわることもできます。マニアックな分野の商品を扱うことで、その分野が大好きなお客様とのつながりも深いものになるでしょう。たくさんの商品が多くの人に売れる可能性はそこまで高くはありませんが、レアな商品など高単価、高収益の商品を扱える可能性があります。また、お客様との信頼関係ができあがれば、お客様からの商品リクエストに応じて商品を販売することもできるでしょう。この分野の商品を扱う場合は、ネットショップの運営者が商品について詳しい必要があります。

個性的なハンドメイド商品
個性的なハンドメイド作品を作っている、そのようなハンドメイド作品をお客様に届けたいという人は、ネットショップで商品を扱ってみるとよいでしょう。「知識が必要な商品」と同様に、個性的な商品はお客様が限られる可能性があります。一方で、限られたお客様に対して好みにぴったり合った商品を提供できる可能性もあります。店舗を構えて多額の固定費をかけて商品を販売するよりも、ネットショップで固定費を抑えて、広く日本はもちろん世界中のお客様に商品をアピールする方が効果的です。

また、ハンドメイド商品をプレゼントとして送りたいというお客様もいることでしょう。そのようなときに注文から配送まで一貫してネットショップが扱ってくれればとても便利です。これもネットショップで商品を扱う利点といえるでしょう。

手に入りにくいレアな商品
イベントの限定アイテムや絶版の書籍など、一般の店舗では入手しにくい商品があります。もしこれらの商品について詳しく、どのように手に入れたらよいのか知っているのであれば、ネットショップで扱うチャンスです。また、このような商品を自身で作っている人も、まだネットショップで販売していないのであれば、ネットショップで販売することを検討してみてください。

ただし、古物の扱いについては法律を遵守する必要があります。また、転売について独自の考え方を持っているクリエイターもいます。法律を遵守し、クリエイターの意向を尊重し、ネットショップで販売しましょう。

近くで買えない地域限定商品
国や地域を限定して発売される商品は、その土地でだけ購入できるもの多く、誰でも手に入れられるものではありません。そのような商品を手に入れて自慢したいというお客様心理もレアな商品に注目を集める一因です。

地域限定の農産物やお菓子といった商品を生産している人や、地域限定商品にアクセスできる人はネットショップでの販売も検討してみるとよいでしょう。たとえば、地元の特産物を扱っているネットショップの場合、地域性や希少性をより強く打ち出して販売するといった具合です。

国内の地域限定商品のほかにも、日本で未発売の海外の商品もこの分野の商品といえます。海外の特定分野の商品に詳しい人や、特定の国や地域の事情に詳しい人、外国語が得意な人はチャレンジしてみる価値がありそうです。ただし、商品の輸入にあたっては通関手続きなど独特な手続きがあります。海外の商品を取り扱う場合は入念に下調べをすることをおすすめします。

買うところを見られたくない商品
ダイエットを助けるサプリメントなど、美容・理容、健康に関する商品を買うところをほかの買い物客や店員に見られたくないという人は少なくありません。このような需要を満たすのがネットショップです。ネットショップであれば、ほかの人と顔を合わせることなく商品を購入できます。買うところを見られたくないというお客様は、商品が届くときに、ほかの人に何を注文したか知られたくないはずです。お客様のプライバシーを守るために、中身が推測しにくいように梱包するといった配慮が必要です。お客様の信頼を獲得してリピーターを増やしましょう。

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さらに商品を売れるようにするポイント

ネットショップで売れる商品について説明しました。ここでは、ネットショップで売れる商品をさらに売れるようにするポイントを四つ紹介します。

  • きれいな写真を撮る
  • 商品説明や使い方を充実させる
  • 組み合わせ例などを提案する
  • ライバル店を調査する

個々のポイントについて詳しく見ていきましょう。

きれいな写真を撮る
人は第一印象で商品を判断するといっても過言ではありません。ネットショップを開いて、まず目に飛び込んでくるのはネットショップのビジュアルや商品の写真です。二つのネットショップが同じ価格で同じ商品を扱っていたら、お客様は見た目で気に入ったネットショップで商品を購入することでしょう。

「きれいな写真」といっても何もプロのカメラマンに写真を撮ってもらう必要はありません。ネットショップ作成サービスでは、流行のデザインを取り入れたテンプレートや、誰にでもわかりやすいシンプルなテンプレートが用意されています。このようなテンプレートに合わせて、商品の魅力が伝わるクリアな写真を用意しましょう。現在普及しているスマートフォンではネットショップでお客様に商品の魅力を伝えるのに十分な写真を撮れます。写真の撮り方に不安がある人は、スマートフォンで写真を撮る方法をインターネットで検索してみてください。

商品説明や使い方を充実させる
ネットショップで売れる商品といっても、すべてのお客様がその商品を知っているわけではありません。より詳しく商品について知りたいと考えている人もいることでしょう。写真や印象で商品に興味を持ったお客様は、次に詳しく商品説明を読んで購入を決断します。商品にどのような効果があるのか、内容量はどのくらいなのか、どこでどのように作られたものなのか、また、どのように使ったらよいのかといった説明を充実させましょう。

商品説明や使い方と合わせて、その商品を購入したお客様の声なども合わせて商品ページに掲載すると、これから商品を購入しようと考えているお客様に役立つことでしょう。

組み合わせ例などを提案する
当該商品と組み合わせて使える商品、一緒に購入されることの多い商品をおすすめしましょう。関連商品が提案されると、お客様は買い忘れを防ぐことができ、さらに新たな組み合わせを発見できるかもしれません。また、追加で商品を購入しても送料が変わらなければ、商品あたりの送料をおさえられ、お得に買い物できます。ネットショップ側ではお客様一人当たりの購入単価を増やすことができ、売り上げを増やせます。

どのような組み合わせを提案してよいかわからないというときには、ほかのネットショップを参考にしたり、ネットショップ作成サービスの関連商品提案機能を使ったりするとよいでしょう。

ライバル店を調査する
お客様はネットショップだけでなく実店舗も含め、商品の値段や送料、いつ手元に商品が届くのか、店舗の対応などさまざまな要素を基にどの店舗で商品を購入するか意思決定をします。

普段から身の回りの実店舗やインターネット上で同様の商品を販売しているネットショップを調査する習慣を身につけましょう。商品のトレンドや値段は思っている以上に早く移り変わります。トレンドに乗り遅れて、しかも高く商品を提供していたら、お客様は商品を購入しないどころか、そもそもネットショップを見にこなくなってしまうでしょう。

配送についてはなるべく他店と同じか、より早くお客様の手元に届ける工夫も必要です。実店舗で売っている商品であれば、お客様はほしいと思った当日に店舗に足を運んで購入できます。取扱商品がどのような店舗で、どのくらいの時間で購入できるのか、調べるようにしましょう。

また、ネットショップを利用する場合、ネットショップの評判情報もお客様の重要な判断要素です。ライバル店や自分のネットショップの評判情報も調査し、調査する中で、他店から学べる部分は学んで、ネットショップの改善に生かしましょう。

本記事では、ネットショップで売れる商品の特徴と、さらに商品を売れるようにする工夫を紹介しました。ぜひ本記事をきっかけに改めてネットショップの品揃えを見直して、より売れるネットショップを目指してください。

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執筆は2021年5月10日時点の情報を参照しています。
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