クレジットカード決済導入で​知って​おきたい​入金サイクルとは?

事業者に​とっても、​お客さまに​とっても​便利な​クレジットカード決済ですが、​健全な​資金繰りの​ためには​「入金サイクル」に​ついて​知って​おきたい​ところです。​「入金待ちで​手元に​資金が​ない」と​いった​事態は、​入金サイクルを​理解する​ことで​避けられます。​入金サイクルと​合わせて、​クレジットカード決済を​導入する​うえでの​注意点も​説明します。

目次



入金サイクルとは

お客さまが​クレジットカードを​使って​商品や​サービスを​購入すると、​すぐに​事業者に​売上金額が​入金されるわけでは​ありません。​クレジットカード会社や​決済代行サービスは​「締め日」と​「入金日」を​設定していて、​締め日までの​売上額が​入金日に​事業者の​登録口座に​振り込まれます。​締め日から​入金日までの​期間を​入金サイクルと​呼びます。

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クレジットカード決済の​導入を​検討する​際に、​「月末締め、​翌月15日入金」​「決済日の​翌営業日入金」​「最短1営業日」と​いった​表記を​見た​ことが​あるのではないでしょうか。

クレジットカード決済を​導入するには、​クレジットカード会社や​決済代行サービスと​加盟店契約を​結びます。​クレジットカードを​含むキャッシュレス決済の​加盟店契約を​提供する​事業者は、​「キャッシュレス決済サービス」と​呼ばれる​ことも​あります。

クレジットカード会社や​決済代行サービスは​独自の​入金サイクルを​設定しています。​また、​サービスに​よっては、​振込先の​金融機関に​よって​入金サイクルが​異なる​ことが​あります。

事業者と​しては、​資金繰りに​大きく​影響する​入金サイクルには​気を​配りたい​ところです。​できるだけ早く​売上額を​手に​入れたいと​いう​場合は、​入金サイクルが​速い、​または​柔軟に​入金サイクルを​設定できる​サービスを​選ぶと​いいでしょう。​また、​サービスに​合わせて、​もっとも​入金が​速い​金融機関の​口座を​用意するのも​資金繰りを​良く​する​対策の​一つです。

ただし、​スピーディーな​入金サイクルを​提供している​サービスでは、​売上額の​下限を​設定している​場合も​あります。​また、​金融口座に​よっては、​入金手数料が​かかる​ことも​あります。​細かい​条件などを​確認したうえで、​事業に​合った​入金サイクルを​総合的に​判断しましょう。

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売上代金を​受け取るまでの​流れ

事業を​営む中で​意識する​機会は​少ないかもしれませんが、​お客さまが​クレジットカードで​決済を​して、​事業者が​売上代金を​受け取るまでの​流れを​あらためて​振り​返ってみましょう。

お客さまが​店舗や​オンラインストアで​クレジットカードを​使って​代金を​支払う​際には、​事業者は​以下に​ある​いずれかの​方法で​決済処理を​要求します。

  • クレジットカード会社に​直接決済処理を​要求
  • 決済代行サービスを​通して、​クレジットカード会社に​決済処理を​要求

いずれの​場合も、​最終的に​クレジットカード会社から​決済可能か​どうか、​事業者に​結果が​戻されます。

クレジットカード会社から​戻された​結果、​決済が​可能で​あれば、​事業者は​お客さまに​商品や​サービスを​提供します。

クレジットカード決済の​場合、​代金は​お客さまの​口座から​即引き落と​されるわけでは​ありません。​クレジットカード発行会社が、​月払いなど​一定の​サイクルで​カード保有者に​クレジットカードの​利用合計金額を​請求し、​カード保有者の​口座から​代金を​引き落とします。​クレジットカード会社や​決済代行サービスは、​クレジットカード発行会社から​代金を​受け取ります。

事業者に​支払われる​売上代金は、​クレジットカード会社や​決済代行サービスが​一時的に​立て​替えて、​事業者の​金融口座に​振り込まれます。

直接契約か、​決済代行サービスか

以前は​クレジットカード会社と​直接契約する​事業者も​少なく​ありませんでしたが、​複数の​クレジットカードを​扱う​場合、​それぞれの​会社と​個別で​契約を​交わす​必要が​出てくる​ため、​導入には​時間と​多額の​費用が​かかる​ものでした。​入金サイクルは、​クレジットカード会社ごとに​異なる​ため、​入金管理が​複雑になる​ことも​懸念点の​一つでした。​このような​観点から、​特に​小規模な​事業者に​とって、​クレジットカード決済を​導入する​ハードルは​高い​ものでした。

近年では、​クレジットカードを​はじめと​する​キャッシュレス決済を​一括で​導入できる​決済代行サービスが​登場しています。​短期間で​低コストで​キャッシュレス決済を​導入できる​気軽さや、​売上管理や​入金処理などを​一元化できる​ことから​利用する​事業者が​増えています。

クレジットカード決済で​注意したい​点

現金払いは​すぐ​手元に​売り​上げが​入る​メリットが​ありますが、​クレジットカード決済でも​入金サイクルが​短ければ、​資金繰りの​観点からは​現金と​比べて​ほぼ遜色が​ないと​いえます。​加えて、​クレジットカード決済で​あれば、​現金を​集計して、​金融機関に​預け入れに​行くと​いった​手間、​紛失や​盗難の​リスクを​低く​抑えられます。​一方で、​クレジットカード決済を​導入する​うえで​注意したい​点も​あります。​ここでは、​クレジットカード決済に​つきものの​手数料と、​クレジットカード決済を​扱う上で​事業者が​守るべきルールに​ついて​説明します。

手数料

クレジットカード決済を​利用すると、​クレジットカード会社、​または​決済代行サービスに​手数料を​支払う​必要が​あります。​決済手数料は​売り上げの​数パーセントと​設定されているのが​一般的で、​割合は​クレジットカードの​種類や​決済代行サービスで​異なります。​たとえば​Squareの​対面決済に​おける​クレジットカード決済手数料は、​3.25%​(※)です。​手数料の​詳しい​内訳は​以下と​なります。

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※年間キャッシュレス決済額が​3,000万円未満の​新規加盟店の​場合、​Visaと​Mastercardの​決済手数料を​2.5%で​ご利用いただけます。​年間キャッシュレス決済額が​3,000万円を​超える​場合、​すべての​決済手段に​おいて​カスタム決済手数料を​ご利用いただける​可能性が​ありますので、​営業チームまで​お問い​合わせください。

決済手数料の​ほか、​入金手数料を​差し引く​サービスも​あります。​一回の​入金に​かかる​手数料は​数百円でも、​年間で​計算すると​入金手数料だけで​数万円になる​可能性が​あります。​前述の​Squareで​あれば、​入金に​かかる​手数料は​無料です。

このように​入金サイクル以外にも、​入金手数料の​有無、​入金手数料を​抑えられる​金融口座など、​条件を​よく​調べましょう。

加盟店が​守るべきルール

クレジットカード決済を​利用する​事業者​(加盟店)が​守らなければならないルールも​あります。​クレジットカード会社と​直接契約する​場合だけでなく、​決済代行サービスを​利用する​場合にも​同様の​ルールが​存在します。

まず、​前章で​触れた​決済手数料を、​料金に​上乗せして​お客さまに​請求しては​いけないと​いうのが​一つです。​このような​行為は​禁止されています。

現金での​支払いを​促したり、​お客さまが​希望する​クレジットカードと​異なる​カードを​要求したりしてもいけません。​「カードを​利用できるのは​5,000円以上」​「カードを​利用できるのは​ディナーのみ」、​などクレジットカードが​利用できる​条件を​課すのも​クレジットカード利用者の​不利益になると​され、​規約違反になる​可能性が​あります。

クレジットカード決済は​便利で、​すぐに​でも​導入したい​ところですが、​トラブルなどを​避ける​ためには、​クレジットカード会社や​決済代行サービスの​規約を​理解しておく​ことが​大切だと​いえます。

本記事では、​資金繰りを​左右する​クレジットカード決済の​入金サイクルと、​クレジットカード決済を​扱ううえでの​注意点に​ついて​説明しました。​キャッシュレス化が​進む中、​非常に​短い入金サイクルで​売り上げを​受け取れる​決済代行サービスや、​初期費用と​維持費を​抑えて​導入できる​決済代行サービスも​増えています。​クレジットカード決済の​手数料の​取り​扱いや、​加盟店が​守るべきルールを​把握したうえで、​便利な​クレジットカード決済の​導入を​検討してみてください。

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執筆は​2020年11月18日​時点の​情報を​参照しています。​2024年11月​1日に​記事の​一部を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash