外国人旅行客、増えるリピーター、増える消費対象
年々増加する外国人観光客。政府は、訪日外国人数を2020年までに4,000万人とするという目標を掲げています。2015年は1年間で1,900万人以上が訪日するなど、インバウンドは賑わいをみせています。また、2016年7月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同月比19.7%増の229万7,000人で、単月として過去最高となりました。
▲出典:日本政府観光局
国内での消費額も増加
▲出典:日本経済新聞 2016年9月5日(月)「訪日客、地方へGO 東京・大阪・京都だけじゃない 誘客へ自治体知恵比べ」
来日数に伴い消費額も増加しており、外国人観光客の消費をうまく取り込んでいくことがビジネスの活性化へつながります。
訪日回数が2回以上のリピーターも増加傾向にあり、彼らの向かう先は従来の観光名所から様々な地域に広がりをみせています。また、支出対象も「モノ」から体験やサービスなどの「コト」へとその裾野を広げています。
工夫次第でまだまだインバウンド需要の勢いは続きそうですね!
カード決済で消費額が増える
▲出典:2016/1/14 日本クレジットカード協会 観光立国実現に向けた取り組みについて
訪日外国人は、言語やWi-Fi環境に対する不満と共に、両替できる場所やカード決済ができる店舗が少ないなど、「お金に関する悩み」をかかえています。インバウンドをビジネス・地域活性のチャンスに変えるポイントは、彼らのニーズをしっかりと満たすことにありそうです。
なぜならクレジットカード対応は、そういった外国人への「おもてなし」の向上だけでなく、購買金額の増加という形で観光客と事業者の双方に利点をもたらすからです。ある調査 では、クレジットカード支払いによる購入金額は、現金支払いの購入金額の「1.6倍」となったという結果も出ています。
「カード決済 OK」店頭にSquare加盟店ステッカー
Squareは海外でも認知度の高いブランドです。Squareステッカーをお店の店頭に掲げるだけで、言語が通じなくとも安心感を得る外国人観光客も多いはず。
“「海外ではコレで決済してました」という方も増えてきています”
“外国人観光客の方々から、「Squareを使っているんですね」と話しかけられることがあります”(広島県 コーヒースタンドオーナー)
インバウンド需要の取り込みは、数あるビジネス拡大の機会の一つに過ぎません。しかし今後更に大きなうねりとなっていくことは必至です。出来ることから、着実に手を打っていきましょう。