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3分で学ぶ!「賃借対照表(B/S)」の読み方

Square (スクエア), ブログ編集者

「来期もやりくりができるだろうか?」という問いにヒントを与えてくれる、「賃借対照表」。今では会計ソフトなどから簡単に作成ができ、会社の財政状態がわかる決算書類の一つです。しかしながら「細かい部分は読み解けていない」という人も少なくないのではないでしょうか。

前回に引き続き、この記事ではチョコレート工場・専門店「みんなのチョコレート(※実在しません)」を営むカカ男・チヨ子夫妻を生徒として迎え入れ、近所でカフェを経営するタナカくんが、賃借対照表の読み方をわかりやすく説明します。

賃借対照表(B/S)の読み方

タナカくん:カカ男さん、チヨ子さん、こんにちは。今回は賃借対照表(以下、B/S)の読み方ですね。では手元にB/Sを用意しておきましょうか。そのほうがわかりやすいので。

チヨ子・カカ男:わかりました!

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タナカくん:前回も説明したように、B/Sを見ると会社の資産がわかります。

カカ男:資産は、僕たちが支払わなければいけない負債と、返済義務のない純資産を足したものですよね。

タナカくん:覚えがいいですね、カカ男さん。そうです。B/Sを見ると、具体的に「資産」の内訳がわかる仕組みになっています。左列に資産、右列に負債と純資産が記されているのが一般的です。ここまでは大丈夫そうですか。

チヨ子・カカ男:はい!

タナカくん:ではここからは、左列と右列とで分けて見ていきましょう。まず、左列の資産。ここでは「みんなのチョコレート」が営業活動をするなかで一年以内に現金化できる額はどれくらいあり、現金化や費用化するのに一年以上かかるものはどれくらいあるのかがわかります。

カカ男:なるほど。資産と一口に言っても「流動資産」「固定資産」と枝分かれしていますよね。これを見た時点で僕は心が折れます。

タナカくん:カカ男さん、わかります……(泣)僕もそうでした。でも意外と単純なんですよ。実はB/Sでは、現金化しやすい資産が上に、現金化しにくい資産が下にくるような仕組みなんです。もっと細かくいうと「流動資産」は一年以内に現金化できるもので、「固定資産」はビジネスを運用したり改善したりするうえで投資し、年を重ねるごとに資産価値がどんどん減っていくものです。

カカ男:うーん、なるほど。

タナカくん:と聞いても、少しイメージしにくいですよね(笑)。例を挙げると「流動資産」には「みんなのチョコレート」の実店舗での売り上げや、オンラインショップで注文を受け付けたときにもらう前払金(売掛金)、まだ売れていないチョコレート、つまり棚卸資産などが含まれます。

「固定資産」はといいますと、「みんなのチョコレート」さんの場合、工場でチョコレートを製造して実店舗で販売をされているので、工場にある機械の費用などがここに入るでしょう。あとは内装工事費とかですね。

カカ男:だんだんイメージが湧いてきました!

タナカくん:では右側に移りますね。こちらは上から負債、純資産とありまして、会社がどのように資金調達をしたかがわかるような仕組みになっています。まずは負債から。

カカ男:負債も「流動」と「固定」とで分かれていますね。

チヨ子:「流動負債」は一年以内に返さなければいけない負債、「固定負債」は返済するのに一年以上かけても大丈夫な負債、という感じですか。

タナカくん:チヨ子さん、素晴らしい!まさにそうです。流動は一年以内、固定は一年以上と考えると覚えやすいかもしれませんね。なので、もし代金を後払いでカカオ豆を仕入れていたら、その買掛金はおそらく一年以内に返済しなければいけないので、「流動負債」とされます。融資などは受けていますか。

チヨ子:近くの地銀から融資を受けています。返済期間は7年に設定されていて、残り4年ですね。

タナカくん:なるほど、そうでしたね。となると、一年以内には返済しなくても大丈夫なので、その借入金は「固定負債」に入ります。

チヨ子:なるほど!

カカ男:返済期間で分けて計上するんですね。

タナカくん:そうですね。で、負債の下にある「純資産」。ここに入るのは返済する必要のない「みんなのチョコレート」の自己資本です。この中身も細かく分かれているんですが、注目したいのは、会社が今まで稼いできた貯蓄額がわかる、「利益剰余金」です。

カカ男:ほうほう。今まで稼いできた利益のうち、使わず会社に残しておいたもの、ということですね。

タナカくん:そうですね。ここで、P/Lで出した「当期純利益」を思い出してください。

チヨ子:費用を差し引いたり、うち以外で得た収益を足したとき、実際に手元に残る利益ですよね。

タナカくん:チヨ子さん、スラスラと説明できるようになってきましたね(泣)!そうです。この「当期純利益」は会社で今まで稼いできた利益に含まれるので、決算書作成時には「利益剰余金」に足されます。

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カカ男:お、なるほど。つまり当期純利益が出ると、利益剰余金も上がるということですね。

タナカくん:カカ男さん、つかむのが早くて素晴らしい。その通りです!長くなりましたが、最後です。右側にも左側にも「合計額」と書かれているじゃないですか。

カカ男&チヨ子:はいはい。

タナカくん:この二つの合計額は必ず一致していなければいけません。先ほどカカ男さんにも説明していただいたように「資産=負債+純資産」だからです。均等だから、バランスシートと呼ばれているわけですね。

チヨ子:なるほど!

カカ男:タナカくんのおかげでようやく細かな部分も理解できた気がします。タナカくん、ありがとう!

タナカくん:いえいえ。読み解けてこそ、活用できますからね。ということで、次は活用方法を説明しますね。ちょっとコーヒーを淹れてきますね。

カカ男&チヨ子:至れり尽くせりや!


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執筆は2020年2月17日時点の情報を参照しています。
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