導入前に知っておきたい!クレジットカードブランドについて

以前、「クレジットカード決済導入前に知っておきたい、メリットと気を付けたい点」の記事で紹介したように、クレジットカードによる決済を受け付ける(=加盟店になる)ことには、色々なメリットが期待できます。しかしながら、クレジットカードにはさまざまなブランドがあり、どのブランドの加盟店になるべきか悩んだことはありませんか。

今回は主要なクレジットカードブランドについて紹介します。

クレジットカードとは

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まずはクレジットカードについて、改めておさらいしましょう。クレジットカードを作るには、銀行やデパート、スーパーなどさまざまな場所で申し込みができます。申し込む際に「どのブランドのカードにしますか」と聞かれたこともあるかもしれません。

クレジットカードを発行している銀行やデパート、スーパーのことをイシュアーと呼びます。クレジットカードを作りたい思って申し込みに来た人に対して、審査を行い、カードを発行します。カード利用者とカードブランドをつなげる役割をしています。

その会社が発行したカードで買い物をするとお得なサービスを受けられたり、ポイントで商品と交換できたりと、カード利用者にとってさまざまな特典を用意している会社も多いようです。 カードをなくしたり、盗まれたりしたときにカード利用者が連絡をするのも、カード会社(イシュアー)です。

もう一つ、事業者にとって大切なのがアクワイアラーと呼ばれる存在です。カードを取り扱う事業者(加盟店)とカードブランドをつなげています。加盟店はアクワイアラーと契約を結び、アクワイアラーは加盟店に必要なサポートを行います。イシュアーとアクワイアラーの両方を兼ねている会社もあります。

また、どのカードブランドを取り扱っているかはアクワイアラーによって異なるため、クレジットカードを取り扱いたいと考えているのなら、アクワイアラー選びが重要になってきます。また、最近では個人事業主や小規模のビジネスを営む事業者を中心に、決済代行会社を利用することも多いようです。

加盟店はクレジットカードの決済を受け付けた際、決済手数料をアクワイアラーや決済代行会社に支払う必要があります。決済手数料は会社によって異なりますが、この手数料がネックになってなかなかカード決済導入に踏み出せない事業者も多いのではないでしょうか。

参考:カードビジネス入門(JCB 新卒採用情報 2020)

スマホやタブレットでカード決済を受け付ける
Squareでカード決済

国際ブランドの特徴

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世界中でよく利用されている代表的な国際ブランドについて説明します。

VISA
クレジットカードの売上高世界シェアの半数近く占めているVISAは世界200以上の国と地域で利用できます。世界的なスポーツイベントのスポンサーでもあります。平昌大会では会場内で使用できるのは、現金とVISAのクレジットカード・プリペイドカードだけだったので、観戦に訪れた人の中には会場内で実際に使用した人もいるのではないでしょうか。
参考:
Purchase Transactions On Global Cards 2015(THE NILSON REPORT)
もっと便利に。もっと安心を。(三井住友カード株式会社)

MasterCard
クレジットカードの売上高の世界シェアでは、VISAに続いて2番目に多いブランドです。もともとは1940年代後半にアメリカのいくつかの銀行が、地元の商店街で現金の代わりになるものとして特別な発行券を提供したのが始まりのようです。1987年に中華人民共和国で初めて発行が許可されたカードでもあります。

参考:
Purchase Transactions On Global Cards 2015(THE NILSON REPORT)
ブランドの歴史(MasterCard)

American Express
「アメックス」の愛称で呼ばれることも多い、American Express。1850年にアメリカで創設され、1891年に世界で初めてトラベラーズチェックを発行しました。今でもホテルやゴルフコースの予約など、旅行に強いというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

参考:沿革(American Express)

JCB
日本発の国際ブランドが、JCB。カードブランドであると同時に、カード発行会社(イシュアー)であり、アクワイアラーとしての業務も行っています。国内外で約3,000万店の加盟店があるといわれています。

参考:JCBが選ばれる理由(株式会社ジェーシービー)

Diners Club
国際ブランドであるダイナースクラブのフランチャイズとして、1960年に設立された株式会社日本ダイナースクラブは日本で初めてのクレジットカード会社です。旅行や接待で使われることも多かったため、ダイナースクラブのカードはT&E(トラベル&エンターテイメント)カードと呼ばれていました。また、世界で初めてプラスチック製のクレジットカードを発行したブランドでもあります。

参考:クレジット通史 戦後から高度経済成長期まで -戦後から昭和40年代まで-(日本クレジット協会)

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執筆は2018年4月4日時点の情報を参照しています。2019年4月24日に記事の一部情報を更新しました。
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