飲食店経営者の中には、スマートフォンやタブレット端末を利用したPOSレジを導入したいと考えている人もいるのではないでしょうか。POSレジアプリを端末にダウンロードして利用できる手軽さが魅力ですが、アプリの種類が多くて、どれを選べば良いかわからないという人も多いかもしれません。
今回は、飲食店向けのオススメPOSレジアプリを6つ紹介します。
📝この記事のポイント
- POSレジは販売時点で売上を自動記録し、売上管理・在庫管理・データ分析まで可能なシステムである
- POSレジには「タブレット型」「ターミナル型」「パソコン型」の3種類があり、導入コストや機能が異なる
- 飲食店では、レジ締め時間の短縮・不正防止・売上データの一元管理・オーダーシステム連携などのメリットがある
- タブレット型POSレジは低コスト・省スペース・操作性の高さが強みで、小規模店舗や移動販売にも適している
- POSレジ選びでは、必要機能・外部連携・操作性・費用・サポート体制を総合的に比較検討することが重要である
目次
- POSレジとは
・タブレット型POSレジ
・ターミナル型POSレジ
・パソコン型POSレジ - 飲食店でPOSレジを導入するメリット
・レジ締め業務の短縮
・会計時のミスや不正の防止
・売上データの一元化
・オーダーエントリーシステムとの連携 - タブレット型POSレジのメリット
・導入のしやすさ
・コスト削減
・研修時間の短縮につながる
・持ち運びができる - 飲食店向けオススメPOSレジアプリ6選
・1.Square POSレジ
・2.ユビレジ
・3.スマレジ
・4.NECモバイルPOS
・5.Loyverse POS
・6.Okage - POSレジアプリを選ぶうえで押さえておきたいポイント
・1. 必要とする機能は揃っているか
・2. ほかアプリとの連携は充実しているか
・3. 初心者にも操作しやすいものであるか
・4. どれくらいの初期費用と固定費がかかるのか
・5. 導入にどれくらいかかるのか、サポートはあるのか - まとめ
POSレジとは
POSは、英語の「Point of Sale」の頭文字をとった略称で、日本語では「販売時点情報管理」と訳されます。POSシステムは、商品を販売した時点で、売上情報を自動的に記録するシステムです。POSシステムを搭載したレジをPOSレジといいます。
POSレジには売上管理のほかにも、在庫管理やデータ分析などの機能が備わっているものもあり、「タブレット型」「ターミナル型」「パソコン型」の3種類に大まかに分類されます。
タブレット型POSレジ
スマートフォンやタブレットといった端末にPOSレジアプリをダウンロードして利用します。POSレジアプリの対応機種であれば手持ちの端末を利用できる場合もあり、費用を抑えてPOSレジを導入できます。レシートプリンターといった周辺機器は別途必要となります。月額無料のPOSレジアプリもあり、導入費や運用費が安価なので、事業規模の小さい店舗でも導入しやすいのが特徴です。
ターミナル型POSレジ
ターミナル型のPOSレジは、バーコードを読み取るスキャナやレシートプリンターなどが備わったハードウェア(機器)に、POSシステムが搭載されています。利用する店舗に合わせて販売管理や、自動釣銭・釣札といった機能をカスタマイズすることが可能です。高機能ではありますが、導入費や運用費は高めです。
パソコン型POSレジ
パソコンにPOSソフトをインストールして、バーコードを読み取るスキャナや、レシートプリンターなどの周辺機器を購入して接続し、利用します。手持ちのパソコンを利用すれば周辺機器の購入だけでいいので費用を抑えて導入できます。POSソフトは無料でも、維持費として月額利用料がかかる場合もあるので事前に確認しましょう。
飲食店でPOSレジを導入するメリット
飲食店でPOSレジを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

レジ締め業務の短縮
POSレジには売り上げに関する情報が自動で記録・集積されます。手作業による売上計算をなくすことで、レジ締めにかかる時間が短縮され、スタッフの負担を減らすことができます。レジ締めが簡略化できれば、スタッフの長時間労働の防止にもつながります。
会計時のミスや不正の防止
POSレジには商品名や価格、トッピングやカスタムオーダー、会員割引などの情報をあらかじめ登録できるので、項目を選択するだけで合計金額を出すことができます。操作をシンプルにすることで、打ち間違いを減らすことができます。
また、残念ながら、レジの空打ちや取引履歴の削除、釣り銭の着服などの不正も100%起きないとはいいきれません。POSレジによってはアクセス権限を制限できたり、誰がどの操作をしたのかが履歴に残ったりします。また、自動釣銭機を導入してスタッフが不必要に現金に触れない状況を作ることで不正を防ぐことも可能です。
売上データの一元化
複数の店舗を経営している場合に課題になりがちなのが、売上データの管理です。POSレジによっては、1つの管理画面から複数店舗の売上データを確認できる機能が備わっています。各店舗の売上報告を待たずとも売上情報を逐次把握でき、また店舗ごとの売上分析にも利用できます。
オーダーエントリーシステムとの連携
POSレジの中には、オーダーエントリーシステムと連携できるものもあります。オーダーエントリーシステムとは、ホールスタッフがお客さまから受けた注文内容をシステムに入力すると、その情報が自動的に厨房のキッチンプリンターやキッチンディスプレイに転送されるシステムです。
注文内容を厨房に伝えに行くというステップが省けるので、業務の効率化が図れます。また、注文内容はデータとしてPOSレジにも送られるため、会計時のオペレーションもスムーズです。
タブレット型POSレジのメリット
飲食店がPOSレジを導入することのメリットは先述しましたが、その中でもタブレット型POSレジならではのメリットにはどのようなことが挙げられるでしょうか。
導入のしやすさ
タブレット型POSレジは、スマートフォンやタブレットなどにPOSレジアプリをインストールするだけでPOSの機能が使える優れものです。低コストで場所も取らないので、規模の小さな飲食店はもちろんのこと、移動販売などでも導入しやすいでしょう。
コスト削減
タブレット型POSレジの場合、他のPOSレジと比較すると導入費用や維持費を低く抑えることができます。POSレジ機能の更新なども、ダウンロードしたPOSレジアプリをアップデートするだけでいい場合が多く、費用を抑えて最新の機能を利用することができます。
研修時間の短縮につながる
POSレジといえば操作方法が難しく、従業員向けにマニュアルを用意することも稀ではありませんでした。POSレジアプリであれば、日常的に使い慣れているスマートフォンなどを使うので、モバイル端末に触り慣れている人にとっては、抵抗なく操作できるでしょう。
持ち運びができる
従来のPOSレジは有線だったり、重たかったり、持ち運びはあまり現実的ではありませんでした。タブレット型POSレジの場合、端末の持ち運びがしやすいので、客席での会計や、デリバリー、イベントといった実店舗以外での利用も可能になります。持ち運ぶ際、インターネット環境が必要であることは念頭に入れておきましょう。

飲食店向けオススメPOSレジ6選
タブレットで使えるPOSレジの中から、飲食店にオススメのPOSレジを6つ紹介します。
1. Square POSレジ
・iPad用POSレジアプリ
・無料プランと月額13,000円の有料プランがある
・無料トライアル期間では30日間有料プランを試せる
・無料プランからオーダーエントリーシステムの利用が可能
・キャッシュレス決済の導入が可能
決済代行会社Squareが提供している飲食店向けのPOSレジアプリです。ホールのレイアウトをそのまま登録できるテーブル管理をはじめ、メニュー管理、オーダーエントリーシステムなどの機能が利用でき、入店時の空きテーブル確認から、注文受付、料理提供までの一連のオペレーションの効率化が叶います。

有料プランでは、座席管理やコース管理など高度な機能に加え、決済端末Square ターミナルをハンディとして利用し、注文から会計までお客さまのテーブルで完結することができます。
2. ユビレジ
・iPad用のPOSレジアプリ
・月額6,900円〜の有料プランがある
・お試しで有料プランを1カ月利用できる
・有料の「ユビレジ ハンディ」でオーダーエントリーシステムの利用が可能
iPad用のPOSレジで、月額6,900円のプレミアムプランを含む複数の有料プランがあります。基本的なPOSレジ機能や売上データの表示、キャッシュレス決済サービスとの連携だけでなく、飲食店経営に特化したオーダリングシステム「ユビレジ ハンディ」と同時契約すれば、注文管理やキッチン伝票の印刷、テーブルの空席管理などがiPhoneやiPod touchなどの端末上でできるようになります。1カ月間無料のお試し期間が用意されているので、まずは試してみてもいいでしょう。
3. スマレジ
・iOS用のPOSレジアプリ
・飲食店向けプランは初期費用無料、月額15,400円
・飲食店向けプランにはオーダーエントリーシステムが含まれている
・モバイルオーダーの機能も利用可能
iPadやiPhone、iPod touchにダウンロードして利用できるクラウド型POSアプリで、プランはスタンダード、プレミアム、プレミアムプラス、フードビジネス、リテールビジネスの5種類です。飲食店向けのフードビジネスプランは1店舗につき、初期費用0円、月額費用15,400円(税込)。飲食店に特化したオーダーエントリーシステム「スマレジ・ウェイター」とセットプランになっているため、注文入力やメニュー管理、テーブル管理といった機能も利用可能です。
4.NECモバイルPOS
・iPad用のPOSレジアプリ
・導入費用・月額費用は要見積もり
・機能の詳細については要問合せ
POSの老舗であるNECが提供するサブスク型のPOSシステムで、iPadにアプリをダウンロードして利用します。自動釣銭機や決済端末などの周辺機器と連動し、効率的にレジ業務が行えます。飲食店に便利な予約管理やデリバリー管理、モバイルオーダーなどとも連携できます。早朝から深夜営業まで幅広い飲食業態に対応するため、コールセンターは24時間365日利用可能となっています。導入にあたっての費用は、見積もりを取る必要があります。
5.Loyverse POS
・iOSとAndroid端末の両方に対応
・導入費用・月額費用は無料
・キッチンディスプレイシステムが無料で利用できる
無料で利用できるPOSレジアプリです。iPhone、iPad、Androidのスマートフォン、タブレット端末で使用できます。売上管理、在庫管理のほか、キッチンディスプレイとの連携なども無料で利用することが可能です。スタッフ管理などの追加機能は、1店舗当たり4,000円(税抜)の月額料金を支払うことで利用できます。有料機能を利用している場合は、チャットによるサポートを24時間いつでも受けられます。
6.Okageレジ
・iOS用のPOSレジアプリ
・導入費用・月額費用は要見積もり
・オーダーエントリーシステムの利用が可能
iPhone、iPadで利用できる飲食店向けのPOSレジアプリです。お客さまのスマートフォンから注文できるモバイルオーダーや、テーブルに電子メニューを設置するタブレットオーダーなど、さまざまなシステムとの連携が可能です。また、Okage DX Platformが提供するアプリと連携することで、ハンディで入力したデータをキッチンディスプレイに表示したり、レジに情報を送信したりすることができます。導入にかかる費用については、見積もりを取る必要があります。
POSレジアプリを選ぶうえで押さえておきたいポイント
1. 必要な機能は揃っているか
たとえばホールとキッチンの連携を叶えてくれるオーダーエントリーシステムがあれば、注文が入ってきた順番、メニューや数量などが明確にわかるため、提供時のミス防止につながります。
別会計を希望するお客さまが多い飲食店であれば、個別会計機能があると業務効率が上がります。まずは「これだけは譲れない」と考える機能を書き出し、それらの機能を予算内で提供してくれるアプリを探してみるといいでしょう。
2. ほかアプリとの連携は充実しているか
POSレジのなかには、ほかのアプリと連携することで、機能をより充実させられるものもあります。たとえば、Squareの場合、確定申告にかかる手間が格段に楽になる会計アプリ「freee」や「マネーフォワード」との連携が可能です。その他にも、どのようなアプリと連携可能かどうかを事前に確認しておくと、業務の効率化を図ることができます。
3. 初心者にも操作しやすいものであるか
モバイル端末に触り慣れていない人でも、すぐに使いこなせるインターフェースかどうかも確認しておきましょう。忙しい飲食店であれば、新しい従業員を採用した際に、注文などはすぐにでも任せたいところでしょう。操作が複雑だと慣れるまでに時間がかかってしまううえ、操作に戸惑う従業員を見てお客さまが不安を感じてしまうことも考えられます。このような事態を避けるためにも、使い勝手はしっかりと確かめておくのが賢明でしょう。
4. どれくらいの初期費用と固定費がかかるのか
アプリ自体は、ほとんどが無料でダウンロードできますが、アプリを利用するモバイル端末は、手持ちのものがなければ購入する必要があります。また、各POSレジのプランによっては、月額利用料金が発生するものもあります。プランごとに利用できる機能が異なる場合が多いので、運営に必要な機能を考慮しながら比較検討しましょう。
5. 導入にどれくらいかかるのか、サポートはあるのか
アカウントを作ればその日からすぐに使えるPOSレジもあれば、見積もりが必要なPOSレジがあります。各社のウェブサイトにはおおよその導入期間が記載されているので、導入前に必ず確認しておきましょう。また、電話やメールによるサポートが無料なところもあれば、有料なところもあります。導入後のサポート体制もチェックしておきましょう。
まとめ
低コストでありながら、高機能で省スペース化にもつながるタブレット型POSレジ。会計から注文、食材の受発注状況など、飲食店では必ずついてまわるタスクに一役買う便利ツールです。また、売り上げに関する情報を見える化することで、日々の業務効率を向上させるためのヒントが得られます。上記で紹介した選び方のポイントなどを参考にしつつ、自店舗に合ったPOSレジを見つけてみてはいかがでしょうか。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2018年7月4日時点の情報を参照しています。2026年3月2日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。

