レジ締めのミスと時間を削減!レジ締めに役立つPOSアプリ3選

小売業やサービス業など、お客様からお金を預かる事業を営んでいる人の中には、一日の終わりのレジ締めにストレスを感じているという人も少なくないことでしょう。レジ締めの効率化に役立つPOSレジアプリのメリット、おすすめのPOSレジアプリと合わせて説明します。

目次



レジ締めの目的

レジ締めとは、レシート控えなどで残っている売上データと、お客様から受け取ったお金の合計が一致しているか確認する業務です。クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済を利用するお客様も増えてきていますが、現金払いのお客様も少なくありません。受け取った現金は、お釣りなどで必要な分だけ手元に残し、それ以外は銀行口座など安全な場所に保管しましょう。必ずしも毎日レジ締めを行う必要はありませんが、データと実際に受け取った金額のズレや、業務上のミスを早期に発見するには、毎日レジ締めをするのが理想的です。

レジ締めの主な目的は、伝票の売上合計とお客様から受け取った金額が一致しているかを確認し、紛失することなくお金を扱うことですが、売り上げを数字として見えるようにし、数字をもとに事業の状況を日々確認することもレジ締めの重要な目的の一つといえます。数カ月、数年といった中長期でデータがたまってくると、より詳細な分析ができ、分析結果をもとに事業が抱える問題を洗い出し、解決策を講じやすくなります。

正しいレジ締めの方法

「今さらレジ締めの手順だなんて」と感じる人もいるかもしれませんが、ここでは今一度正しいレジ締めの手順を確認しましょう。

  1. 前日のレジ締めでは、釣り銭として残しておいた金額を記録しておきましょう。この金額は翌日のレジ締めで必要です。

  2. 一日の終わりには、お客様がレジで支払いをしたときに出るレシートの控えがたまっています。まずはこのレシートの控えを手元に集めましょう。オンラインでの販売がある場合にはそのレシートも集めます。

  3. レシートの控えから売上データを足していき、その日の売上合計金額を計算します。(A)

  4. 手元にある現金の合計金額を集計します。レジの中の現金、一定額を超えてレジから金庫に移した現金、スタッフが現金を持ってお客様のテーブルで会計をする場合には、この現金も足し合わせます。キャッシュレス決済を受け付けている場合には、キャッシュレス決済による売り上げも足しましょう。

  5. 手元にある現金の合計金額が集計できたら、一日の始めに釣り銭として用意していた金額を差し引きます。(B)

  6. (A)と(B)が一致していることを確認します。一致しない場合には、まず計算ミスを疑って、計算し直しましょう。計算ミスがないようであれば、お客様から多くお金を受け取ってしまった、または少なく受け取ってしまった可能性があります。どこで間違いが発生したか見直し、状況に応じて適切な処置をとります。

  7. 現金の中から釣り銭として必要な分を取り分け、残りは金庫や銀行口座など安全な場所に保管します。

以上が基本的なレジ締めの手順です。きちんと日々レジ締めをできているでしょうか。レジ締めで計算が合わないと、その日の業務を終えられず、計算が合わない日が続くと大きな負担になります。「大体合っているから……」と無理に処理をしてしまうと、後々取り返しのつかないことになりかねません。レジ締めをスムーズにする対処策やチェックすべきポイントがいくつかあります。続いてこれらについて説明します。

レジ締めをして計算が合わない時には

レジ締めの結果、売上データと、受け取ったお金の合計が合わない原因として、お金の扱いにまつわるミスがあります。硬貨や紙幣の取り違えや数え間違いがその典型です。また、お金を規定の場所以外に置いてしまった、落としてしまったということも考えられます。このようなミスを減らすには、従業員と対策を話し合う、改善を重ねる、定期的に研修の機会を設けるといった対処策が考えられます。

レジの扱いを間違えてもレジ締めの結果、計算が合わなくなります。たとえば、同じ商品を二度レジに通してしまった、注文を重複してレジに入力してしまったといったケースです。レジの二度打ちについては、レシート控えに疑わしいデータが残るので、レシート控えを確認してみるとよいでしょう。二度打ちがあるようであれば、前述のお金の扱い同様、対策を講じることができます。

また、お客様がクーポンやポイントが利用された時に適切に処理できていないことも考えられます。レジ締めの結果、計算が合わない場合にはクーポンやポイントの利用状況も合わせて確認してみるとよいでしょう。

レジを打つときにはお客様と一緒に確認できるように、注文や商品の内容を読み上げ、お金を渡す際には紙幣と硬貨をていねいに渡し、受け取ったお金はすぐにレジに入れることで、ミスを減らすことができます。

最後に、人を疑いたくないというのはすべての事業者に共通する思いではありますが、レジの現金が盗まれている可能性もゼロではありません。定期的に大金がなくなるといった場合には、レジ周りのお金の扱いにより気をつける必要があります。

レジ締めに役立つPOSレジアプリのメリットとおすすめ3選

事業のためとはいえ、お金やレジの扱いに気をつけたり、一日の終わりに集計作業をしなければいけなかったり、レジ締めは事業者泣かせの業務といえます。レジ締めのストレスをゼロにはできませんが、POSレジアプリを使うとレジ締めの負担は劇的に少なくなります。

POSレジアプリでは、決済端末を利用したキャッシュレス決済はもちろん、現金決済も一括して扱うことができ、集計作業の負担が減ります。クーポンを発行する機能があるサービスと連動したPOSレジアプリもあり、クーポン処理のミスにも対処できます。また、多くのサービスで、売り上げをもとに事業の状況を可視化する機能があり、事業の改善や成長につなげることができます。

キャッシュレス化が進み、スマートフォンやタブレットを使った店舗のレジ周りの軽量化や機能改善の動きも相まって、さまざまなPOSレジアプリが出てきています。ここではおすすめのPOSレジアプリを三つ紹介します。

Square POSレジ

世界で200万以上の事業者から高い評価を得ているPOSレジアプリです。iOSとAndroidの両方に対応しています。顧客管理、売上分析、在庫管理などの機能を含むPOSレジアプリのダウンロードだけでなく、月額費用無料で利用できます。キャッシュレス決済を受け付ける専用のカードリーダーと組み合わせることもできます。

Airレジ

リクルートが提供するPOSレジアプリです。iPadとiPhoneに対応しています。会計や売り上げ分析機能を含む、POSレジアプリの初期費用や月額費用は無料です。キャッシュレス決済を受け付ける専用のカードリーダーやレシートプリンターを組み合わせることもできます。

ユビレジ

さまざまな業種の30,000を超える店舗が利用するPOSレジアプリです。iPadに対応しています。レジ会計と管理、分析機能がついたユビレジプレミアムプランは月額6,900円です。加えて、飲食店向け、小売店向けといった有料オプションが用意されています。

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執筆は2020年4月27日時点の情報を参照しています。
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