飲酒運転防止の観点から需要のある運転代行サービスですが、近年は競合の増加や利用者ニーズの変化により、他社との差別化がより重要になっています。とくに注目したいのが、急速に広がるキャッシュレス決済への対応です。本記事では、キャッシュレス拡大の背景を踏まえながら、運転代行サービスに導入するメリット・デメリット、さらに導入方法について解説します。
📝この記事のポイント
- 日本のキャッシュレス決済比率は年々上昇しており、2024年には約43%に達している
- タクシー業界では9割の車両がキャッシュレス対応しており、移動サービス分野でも導入が進んでいる
- キャッシュレス導入は顧客数の増加や客単価向上につながる可能性がある
- 会計時間の短縮や現金管理負担の軽減といった業務効率化の効果も期待できる
- 手数料や操作習得の課題はあるが、Squareなどを活用すれば初期負担を抑えて導入できる
目次
- キャッシュレス拡大の動き
- 運転代行サービスにキャッシュレス決済を導入するメリット
・顧客数の増加の可能性
・会計時間の短縮も可能
・お金の管理が楽になる - 運転代行サービスにキャッシュレス決済を導入するデメリット
・操作に慣れる必要がある
・手数料が発生する - キャッシュレス決済を安く導入するならSquare
- まとめ
キャッシュレス拡大の動き

日本ではここ数年、キャッシュレス決済の利用が着実に拡大しています。
経済産業省の発表1によると、日本のキャッシュレス決済比率は2010年時点で約13%でしたが、その後増加を続け、2022年には36%、2024年には約43%にまで上昇しています。政府は将来的にキャッシュレス決済比率80%を目標に掲げており、今後も普及が進むことが見込まれています。
こうした流れは移動サービス業界にも広がっています。全国ハイヤー・タクシー連合会の報告資料2によると、2025年3月末時点で9割の車両がキャッシュレス決済に対応している状況です
このように、タクシー業界ではキャッシュレス対応が“標準装備”に近づきつつあります。運転代行サービスにおいても、利用者の利便性向上や他社との差別化の観点から、キャッシュレス決済への対応は重要な検討事項といえるでしょう。
運転代行サービスにキャッシュレス決済を導入するメリット

キャッシュレス決済を導入するメリットには何があるのでしょうか。
顧客数の増加の可能性
まず考えられるのが顧客数の増加です。日本ではキャッシュレス決済が拡大しており、そのなかでもクレジットカード決済額は8割を超える割合を占めています1。
また、株式会社ジェーシービーの「クレジットカードに関する総合調査」3によると、クレジットカードの保有率は85%と高い水準です。
運転代行の利用者のなかには、現金の持ち合わせはなくてもカードは持っているという人もいると考えられます。そうした利用者にとって、キャッシュレス決済に対応している業者は選択肢となりやすいでしょう。
さらに、クレジットカードであれば高額な支払いにも対応できるため、利用単価の向上につながる可能性もあります。現金の所持額に左右されずに利用できる点も利点です。
カード決済の導入は、支払い方法の選択肢を広げることにつながり、結果として顧客数の増加が期待できます。
会計時間の短縮も可能
クレジットカードによる決済は、会計時間の短縮も期待できます。前述の「クレジットカードに関する総合調査」3によると、タッチ決済の利用率は47%となっています。
タッチ決済であれば、決済端末にクレジットカードやスマートフォンをかざすだけで支払いが完了します。お客さまは小銭を探す必要がなく、事業者もお釣りを準備する手間がかかりません。その結果、会計に要する時間を短縮できます。わずかな差かもしれませんが、その時間にストレスを感じるお客さまもいます。
お金の管理が楽になる
キャッシュレスによる売り上げは、決済時に取引が自動的に記録されるため、計算ミスが起こりにくく、売上金の紛失リスクも抑えられます。
もちろん、キャッシュレスと現金を併用する場合は現金管理が完全になくなるわけではありません。しかし、扱う現金が減ることで管理の負担は軽減され、業務効率の向上につながると考えられます。
運転代行サービスにキャッシュレス決済を導入するデメリット

メリットがある一方で、導入にあたっての懸念点もあります。ここでデメリットも確認しておきましょう。
操作に慣れる必要がある
キャッシュレス決済には、カードやスマートフォンの情報を読み取る専用の端末が必要です。そのため、端末の操作方法を覚えて慣れる必要があります。
スムーズにいけば会計時間の短縮が期待できるキャッシュレス決済ですが、操作に手間取ってしまうと、逆に時間がかかってしまう恐れがあります。そうなればお客さまの満足度が低くなり、次回以降は別の業者を利用するなんてことにもなりかねません。
もし、キャッシュレス決済を導入するのであれば、1人ひとりの従業員に対して操作方法をしっかりと教育する必要があります。
手数料が発生する
キャッシュレス決済を利用する場合、決済を導入している事業者(運転代行業者)はカード会社や決済代行会社などに対して手数料を支払わなければいけません。また、お客さまにこの手数料を上乗せして請求することは禁止されています。
キャッシュレス決済を安く導入するならSquare

前述の通り、キャッシュレス決済には手数料の負担が発生します。また、決済端末自体も高額になりがちです。手数料や端末にかかる費用を理由に、導入をためらう事業者もいるかもしれません。
決済代行会社のSquareなら無料でキャッシュレス決済を導入できます。利用するのは、お手持ちのiPhoneあるいはAndroidのスマートフォンです。
この方法で受け付けられるのは、タッチ決済に対応したクレジットカード、またはApple Payやその他モバイルウォレットに登録されたクレジットカードのみですが、すぐにでもキャッシュレス決済を始めたい人には手軽な手段です。
本格的なキャッシュレス決済の導入には、Square ターミナルがおすすめです。ワイヤレスで持ち運べて、レシートプリンターが内蔵されているので領収書の発行も可能です。Square ターミナルでは、クレジットカード、QRコード、電子マネーでの決済を受け付けることができます。
お手持ちのスマートフォンを利用する場合も、Squareの決済端末を利用する場合も、月額利用料はかからず、決済手数料を差し引いた売上額が最短翌営業日に振り込まれます。
まとめ
キャッシュレス決済は日本全体で拡大を続けており、移動サービス業界でも対応が進んでいます。利用者の利便性向上や他社との差別化を図るうえで、運転代行サービスにおいてもキャッシュレス対応は有効な選択肢といえるでしょう。一方で、手数料負担や操作習熟といった課題もあるため、自社の状況に合った導入方法を検討することが重要です。負担を抑えて始められるサービスもあるため、将来的な競争力強化の一環として前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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執筆は2018年8月22日時点の情報を参照しています。2026年3月2日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。

