創造の場!コワーキングスペース開業のポイント

コワーキングスペースとは

コワーキングスペース(Coworking space)という言葉はアメリカのサンフランシスコ発祥と言われており、日本で使われるようになったのは2010年頃のようです。

コワーキングスペースとは、専門知識も年齢も異なる人たちが集まり、仕事をしたり、お互いにアイデアや情報を交換したりする場所のことです。ノマドワーカー、フリーランスで働くデザイナーやエンジニア、起業を目指している方などが利用しているようです。パーテーションで各ブースが仕切られたレンタルオフィスとは違い、コワーキングスペースでは間仕切りを設けず、利用者同士の交流やアイデアの交換ができるようなイベントを開催するなど、コミュニケーションに重点を置く場合が多いです。

利用者にとっては、自分でオフィスを構えるよりも家賃、光熱費、設備代などを低く抑えることができる金銭的メリットもあります。また、名刺やホームページに住所を記載する必要がある人にとっては法人登記ができるコワーキングスペースも多くあるので、この点も魅力と感じられるようです。

働き方が多様化する今、コワーキングスペースはますます注目されています。コワーキングスペースを開業するにあたってのポイントを紹介します。

コワーキングスペース開業準備

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他のコワーキングスペースを調べる

どのようなコワーキングスペースにするかを考えるとき、他のコワーキングスペースを参考にしてみましょう。実際に足を運んでも、ホームページを見るだけでも参考になります。空間を真似て作るということではなく、色々な例を参考にすることで「こういう導線にするほうが良いな」「セミナールームは多いほうが便利かも」などイメージが湧きやすくなります。

コーディネーター

コワーキングスペースは仕事をするだけでなく、利用者同士のつながりも重視する空間のため、ただ場所や設備があるだけでは機能しません。「人が人を集める」要素が重要なコワーキングスペースを運営するには、そこで働くコーディネーターの存在が鍵を握ると言っても良いでしょう。コーディネーターに求められるスキルを挙げてみます。

コミュニケーション能力

「人と人をつなげる」サポートをするコーディネーター。相手が求めていることを引き出すコミュニケーション能力は必須と言えます。また、利用者間に生じた問題を調整する能力も求められます。

情報収集力

何か新しいことを生み出そうとするとき、実現しようとするとき、情報は武器となります。利用者をサポートする立場として、常にアンテナを張り巡らせ、情報収集する能力がコーディネーターには必要と言うことができるでしょう。

立地選び

予算と相談する必要がありますが、コワーキングスペースをより多くの人たちに知ってもらい、集客するには、人が集まりやすい場所を選ぶことが大切です。コワーキングスペースにとっての「人が集まりやすい」立地は、飲食店などとは異なります。飲食店などでは、「通りすがり」のお客様にも分かりやすい、集まりやすい立地を選ぶことが重要ですが、コワーキングスペースには「目的を持った」利用者が集まります。そのため、駅から近い、アクセスしやすいなどの条件は優先する必要がありますが、大通りに面して人目につきやすいなどは優先度が低くても良いでしょう。

情報発信

より多くの人たちにコワーキングスペースの存在を知ってもらうには、自ら情報発信をすることが必要となります。ソーシャルメディアが発達している今、誰もが情報発信者になることができます。それぞれの方法の特徴を把握して、集客をしましょう。

また、独自のウェブサイトを作成することもおすすめです。独自のウェブサイトは、レイアウトや文字数に制限があまりないため、より具体的な情報を掲載できます。コーディネーターのブログや利用者の様子を載せることで、コワーキングスペースの雰囲気を伝えることができるでしょう。

独自ウェブサイトを持つメリットをまとめた記事では、業種は違いますが、掲載する項目や訪問者の増やし方など役に立つ情報が記載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

他のコワーキングスペースとの差別化

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建物や設備面では、他のコワーキングスペースと差別化を図ることは難しい可能性があります。他には無い付加価値を提供することで、利用者に違いを感じ取ってもらえるようにしましょう。

付加価値の例

・投資家とのネットワーキング
・外国人が利用しやすいバイリンガル環境
・特定の業種に携わる利用者に限定した専門性の高いコワーキングスペース
・MBAプログラムとの連携
・有名デザイナーによる内装
・子連れ可
・ペット可

コワーキングスペース開業後

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イベント企画

利用者同士がつながりを作る場という一面も持つコワーキングスペースでは、利用者交流会などのイベントを開催する機会も多いようです。イベントの中身も大事です。「ビジネスに関連したイベント」、「利用者同士の活発な交流」及び「定期的な交流」を促すようなイベントを企画してみてはいかがでしょうか。

利用料金

料金体系に関しては、1回の利用ごとに支払うビジター料金と、継続して利用する場合の月額料金が主に考えられるでしょう。Squareのアカウントをお持ちの場合、Square請求書を利用した請求書の定期送信はもちろん、クレジットカード情報の保存に同意していただいたお客様には継続課金をかんたんに行うことも可能です。基本的な機能は無料(※)で利用できますが、請求書に大事な情報を書き込めるメモ欄を追加するなど、細かくカスタマイズしたい人には有料プラン(Square 請求書 Plus)の用意もあります。詳しくはこちらからご確認ください。

※クレジットカード決済が発生した際にかかる決済手数料は除く

コワーキングスペースを活気ある場にするためには、定期的に利用していただくお客様の存在が欠かせません。アンケートによると、週5日以上コワーキングスペースに通う利用者が半数以上のようです。月額料金をかんたんに支払うことができるのは、お客様の満足度向上にもつながるでしょう。

参考:サーブコープリミテッド コワーキングスペースは選び方が大切!あなたに合う場所の見つけ方

コワーキングスペースは、人と人がつながり、新たなアイデアが創出される場です。そのような場を作り出し、提供してみてはいかがでしょうか。


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執筆は2017年9月7日時点の情報を参照しています。2021年9月17日に記事の一部情報を更新しました。
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