飲食店を​DX化して、​ビジネスに​変革を​起こそう

情報通信技術、​いわゆる​ICTの​進展と​インターネット通信の​普及に​より、​あらゆる​業種に​おいて​DX​(デジタルトランスフォーメーション)が​必要と​されています。​飲食店業界も​その例外ではなく、​経営者は​キャッシュレス決済や​スタッフ管理など​多岐に​わたる​項目の​DX化に​よって、​効率的な​店舗運営を​行う​ことが​求められています。​この​記事では、​飲食店に​おける​DXに​ついて​解説します。

目次



DXとは?

DXとは、​デジタルトランスフォーメーション​(Digital Transformation)の​ことを​指し、​もともとは​2004年に​スウェーデンの​大学教授に​よって​提唱された​概念だと​いわれています。​日本では、​経済産業省が​2018年に​日本企業を​対象に​「DXレポート」を​発表しています。

データと​デジタル技術を​活用した​変革

DXは、​IT化とは​似て非なる​言葉で、​ただ​デジタルツールを​導入すれば​いいと​いう​ものでは​ありません。​経済産業省は​「企業が​ビジネス環境の​激しい​変化に​対応し、​データと​デジタル技術を​活用して、​顧客や​ 社会の​ニーズを​基に、​製品や​サービス、​ビジネスモデルを​変革するとともに、​業務​その​ものや、​組織、​プロセス、​企業文化・風土を​変革し、​競争上の​優位性を​確立する​こと」と​定義しています。​つまり、​単純に​IT化を​進めるだけではない、​ビジネスの​変革​そのものを​指しています。

参考:​「DX 推進指標」と​そのガイダンス​(経済産業省)

飲食店と​DX

飲食店の​中には、​すでに​デジタルツールを​活用している​ところも​多いようです。​グルメサイトを​運営する​株式会社リクルートが​2021年に​行った​調査では、​「すでに​デジタルツールを​一つ​以上​導入している」と​いう​飲食店経営者は​約6割にも​上っています。​導入している​デジタルツールの​中で​多かったのが​約4割の​「キャッシュレス決済」、​約3割の​「自社ホームページの​制作」でした。​長引く​感染症の​影響で​売り​上げが​大きく​減少した​ことを​きっかけに、​デジタルツールを​利用しての​テイクアウトや​デリバリーを​導入した​飲食店も​数多く​ある​ことでしょう。​先ほどの​調査では、​「DXに​興味・関心を​持っている」は​全体の​約3割、​「コロナ禍​(2020年4月以降)に​興味・関心を​持った」は​約1割強と​なってます。​飲食業界に​おいても、​DX化は​今後の​大きな​関心事に​なりそうです。

参考:飲食店経営者の​DXに​対する​興味·関心と​導入状況の​実態調査​(2021年6月実施)​( 株式会社リクルート)​ 

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飲食店に​DXが​必要な​理由

売上管理を​効率化できる

複数店舗を​運営している​飲食店が​各店舗の​売り上げの​集計作業を​アナログで​行っている​場合は、​時間も​手間も​かかる​ことが​容易に​想像できます。​DXに​よって​売上管理が​自動化されれば、​各店舗スタッフも​統括する​本部の​業務も​簡素化され、​人的コストの​削減に​もつなげる​ことができるでしょう。

コストを​削減できる

一昔​前までは​経験則などに​基づいて​行ってきた​「どの​時間帯が​混雑するのか」​「季節別の​売れる​メニュー」​「時間帯別の​売れる​メニュー」などと​いった​項目を、​POSレジの​売上レポートから​データに​基づいて​分析する​ことが​可能に​なります。​そのため、​食材の​仕入れや​アルバイトなどの​スタッフ配置を​適切に​行う​ことができるようになり、​コストの​削減が​期待できるでしょう。

大事な​業務に​集中できる

たとえば、​席や​コースの​予約を​電話や​メールで​受けている​場合、​スタッフには​電話や​メールから​お客様の​希望を​聞き、​その​時間帯に​空きが​あるかを​確認し、​予約を​確約すると​いう​作業が​発生します。​しかし、​予約システムを​導入すれば、​予約の​受付・管理に​充てる​時間を​短縮する​ことができ、​スタッフは​接客や​メニュー開発など他の​業務に​時間を​あてる​ことができます。

非接触や​非対面での​サービスが​提供できる

新型コロナウイルスの​感染拡大以来、​他人との​接触を​少なくして​感染リスクを​下げる​「新しい​生活様式」が​求められています。​キャッシュレス決済を​導入する​ことに​よって、​不特定多数の​人が​触れる​現金の​会計よりも、​感染の​リスクは​軽減すると​いえるでしょう。​また、​デリバリーサービスに​加入したり、​店舗の​ホームページや​SNSから​商品を​購入できたりするように​すれば、​非対面での​サービスが​提供できるようになります。

クレジットカード会社が​2020年7月に​行った​調査では、​新型コロナウイルス感染拡大を​受けて、​店頭での​キャッシュレス決済利用者が​増加している​ことが​明らかに​なりました。​加えて、​キャッシュレス非対応店舗での​買い物を​控える​人の​存在なども​明らかに​なっています。

参考:JCB、​「キャッシュレス決済に​関する​調査~コロナ禍に​おける​キャッシュレス決済事情~」を​発表​(株式会社ジェーシービー)

顧客データを​収集できる

たとえば、​予約システムを​導入すると、​お客様は​予約時に​氏名や​メールアドレス、​電話番号などの​情報を​店舗側に​送信します。​また、​POSレジの​中には​顧客管理機能が​ついている​ものも​あるので、​店舗は​この機能を​利用して​顧客データを​収集する​ことができます。​適切な​タイミングで​キャンペーンや​新メニューの​お知らせを​送ったり、​誕生日が​分かっている​お客様には​お祝いの​メッセージを​送ったりできるので、​販促にも​役立ちます。​また、​お客様の​好みの​メニューなど、​スタッフの​記憶に​依存しない​接客が​できるので、​お客様の​満足度の​向上が​期待できます。

飲食店が​取り​組める​DX

キャッシュレス決済

「飲食店と​DX」の​項目でも​述べたように、​飲食店が​すでに​導入している​デジタルツールの​中で​多かった​「キャッシュレス決済」は、​ぜひ導入を​検討したい​DXの​項目と​いえます。​キャッシュレス決済には​大きく​分けて、​クレジットカード決済​電子マネー決済、​QRコード・バーコード決済の​3種類が​あります。​複数の​決済手段に​対応していれば、​お客様に​とっての​支払い​方法の​選択肢が​増え、​顧客満足度の​向上も​期待できるでしょう。

キャッシュレス決済の​導入には、​決済端末を​用意する​必要が​あります。​各社の​決済端末の​価格・操作性、​初期費用、​固定費、​決済手数料などを​勘案して​決めると​よいでしょう。

予約システム

予約システムは、​主に​クラウドを​ベースと​した​サービスで、​お客様からの​予約を​管理する​ための​ものです。​予約システムには​さまざまな​機能が​ついています。​システムに​よって​付帯している​機能は​違いますが、​主に​以下のような​ことが​可能に​なります。

  • 24時間の​受け付け
  • お客様への​予約完了メール
  • 自動で​予約表に​反映
  • 顧客データの​収集と​分析
  • 事前決済
  • 来店の​リマインド

電話や​メールだけで​予約を​受け付けている​場合、​これらの​業務を​スタッフが​行わなくてはならず、​予約数が​多い​店舗では​スタッフの​負担も​大きくなります。​また、​ダブルブッキングなどの​ミスも​起こり得ます。​最近では、​無料もしくは​安価に​導入できる​ネット予約システムも​あるので、​自店舗に​合った​サービスを​検討しては​いかがでしょうか。

オーダーエントリーシステム

オーダーエントリーシステムとは、​注文受付や​連絡などを、​デジタル化した​システムです。​ホールスタッフが​お客様から​受けた​注文内容を​システムに​入力すると、​その​情報が​自動的に​厨房に​転送されます。​厨房では、​転送された​情報を​キッチンプリンターで​印刷したり、​モニターに​表示させたりして​注文の​内容を​確認します。​POSレジとも​連携する​ことで、​注文内容を​自動で​レジに​送信する​ことができ、​会計業務の​短縮化にも​役立ちます。​また、​お客様の​年齢層や​性別などを​記録する​機能を​備えた​ものも​あるので、​蓄積された​データが​効果的な​広告宣伝や​新メニューの​開発に​つながるかもしれません。

顧客管理

顧客管理では、​お客様の​属性や​氏名などの​情報を​管理します。​年齢や​性別に​よる​ニーズなどを​分析する​ことで​経営戦略に​生かす​ことができるようになります。​また、​適切な​タイミングで​キャンペーン情報を​送ったり、​クーポンなどを​送ったりする​ことで、​販売促進にも​役立ちます。​顧客管理専門の​システムや​アプリも​ありますが、​POSレジや​予約システムなどに​付帯している​ことも​あります。
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スタッフ管理

飲食店に​とって、​スタッフの​シフト調整や​管理は​必須の​業務です。​一昔​前までは、​紙や​表計算ソフトで​シフト表を​管理し、​タイムカードで​勤怠時間を​記録するのが​一般的で​したが、​最近では​専用の​システムや​アプリを​利用して、​スタッフの​スケジュール管理を​行う​ことができます。​システムに​よって​差異は​ありますが、​スタッフ管理では​主に​以下の​ことが​可能です。

  • シフト作成
  • 勤怠管理
  • 勤務時間の​可視化
  • 店舗側、​スタッフ双方からの​シフト確認
  • 給与計算
  • タイムカード
  • スタッフ別の​売上成績

オンライン決済

テイクアウトを​採用している​飲食店に​おすすめなのが、​オンライン決済です。​お客様からの​注文を​事前に​とって​おき、​オンライン決済を​行う​ことで​テイクアウトの​受け渡しが​スムーズに​行えます。​オンライン決済サービスの​中には、​決済用リンクを​発行できる​サービスが​あります。​お客様は​メールや​SMSで​共有された​リンク先から​クレジットカードに​よる​決済が​可能です。

決済用リンクに​ついては、​「リンク型決済って​何?​各社の​リンク型決済を​比較!」の​記事でも​紹介しています。

デリバリーサービス

緊急事態宣言や​まん延防止等重点措置など、​新型コロナウイルス感染症の​影響に​より​通常の​営業が​できない​飲食店は​全国に​及びました。​かつて​「出前」と​呼ばれた​デリバリーサービスの​導入も、​飲食店が​できる​DXの​一つです。

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セルフオーダー

店内の​メニューを​タブレットに​して、​スタッフとの​接触機会を​減らすのも、​ウィズコロナ時代には​有効でしょう。​各席に​タブレットの​用意が​難しい​場合は、​お客様が​店内の​QRコードなどを​スマートフォンで​読み取り、​表示された​メニューから​オーダーが​できる​セルフオーダーの​システムなら​低コストで​導入できます。

飲食店の​DXには​Square!

「飲食店が​取り​組める​DX」の​項目で​紹介した​各種ツールの​導入には、​Squareが​オススメです。​Squareでは、​キャッシュレス決済、​予約システム、​顧客管理、​スタッフ管理、​オンライン決済、​セルフオーダーなど、​飲食店の​DXに​役立つさまざまな​機能を​提供しています。​なかでも​代表的な​ものを​紹介します。

Square レストランPOSレジ

Square レストランPOSレジは、​飲食店に​特化した​POSレジアプリです。​導入費用は​無料で、​料金プランには​無料の​フリープランと​有料の​プラスプランが​あります。​フリープランでも、​注文管理、​テーブル管理、​オーダーエントリーシステムなどの​機能が​利用でき、​それぞれの​機能を​活用すれば、​入店時の​空きテーブルの​確認から、​注文を​受けて​厨房に​伝えるまでの​一連の​オペレーションを​効率よく​行う​ことができます。​また、​メニュー管理機能では​在庫数も​登録でき、​「売り​切れだったのに​注文を​受けてしまい、​お客様に​迷惑を​かけてしまった」と​いう​ことも​未然に​防ぐ​ことができます。

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プラスプランなら、​決済端末の​Square ターミナルを​ハンディ端末と​して​利用でき、​注文から​会計まで​お客様の​テーブルで​完結する​ことが​可能です。​また、​テーブルの​座席位置に​商品を​割り当てる​ことができる​座席管理機能も​あります。​どの​席に​座っている​お客様が​どの​メニューを​オーダーしたのかを​確認できるので、​スマートな​配膳が​可能です。

さらに​Squareでは、​キッチンディスプレイシステムも​提供しています。​Android端末に​Square KDSアプリを​ダウンロードして​厨房に​設置すれば、​ホールや​デリバリーなど、​複数箇所からの​注文を​一つの​スクリーンで​管理できるので、​調理を​スムーズに​進める​ことがきます。​Square レストランPOSレジの​無料プランでは​月額3,500円、​有料プランなら​追加費用なしで​キッチンディスプレイシステムを​利用できます。

キャッシュレス決済

Squareでは、​手の​ひらサイズの​コンパクトな​Square リーダー、​iPadが​スタイリッシュな​レジになる​Square スタンド、​そして​Square ターミナルの​三つの​決済端末を​ラインナップしています。​Square レストランPOSレジと​併せて​これらの​決済端末を​導入すれば、​店舗で​クレジットカードや、​QRコード、​電子マネーでの​決済が​可能に​なります。​Squareで​導入できる​キャッシュレス決済の​種類と​決済手数料は​以下のと​おりです。

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Square オンラインビジネス

デリバリーに​対応している​お店で​自店舗の​スタッフが​配達する​場合は、​Square オンラインビジネスを​利用した​注文用の​ウェブサイトが​便利です。​お客様は​ウェブサイト上に​設定した​フードメニューから​食べたい​メニューを​購入し、​受け取り方法を​デリバリーに​するだけです。​店舗側で​デリバリー対象地域を​指定でき、​地域外の​お客様には​デリバリー対象地域外である​ことを​知らせる​メッセージが​表示されます。

また、​Square オンラインビジネスには、​セルフオーダー機能が​備わっています。​紙の​メニューを​印刷して​設置する​代わりに、​店内の​テーブルや​レジカウンターなど、​お客様の​見やすい​場所に​QRコードを​設置します。​お客様は​自分の​モバイル端末で​QRコードを​スキャンし、​対面で​スタッフに​注文する​代わりに​モバイル端末から​注文・決済を​行います。

Square リンク決済

テイクアウトを​提供している​飲食店には、​Square リンク決済が​オススメです。​シンプルな​ステップで​決済リンクを​作成して、​メールや​SNS、​自社ウェブサイトなどに​貼れば、​お客様は​クレジットカードでの​決済を​行う​ことができます。​必要な​費用は​決済手数料のみです。

※決済手数料に​ついては​こちらを​ご確認ください。

この​記事では、​飲食店が​取り組む​ことができる​DXに​ついて​解説しました。​DXは、​あくまでも​デジタルツールを​利用した​「ビジネスの​変革」です。​上記で​紹介したような​事柄の​一堂に​導入するとなると、​コスト面でも​労力の​面でも​大きな​負担と​なってしまうかもしれません。​おすすめなのは、​別々の​システムを​導入するのではなく、​複数の​機能を​備えた​一つの​システムを​導入する​ことです。

Squareでは、​無料の​アカウントを​作るだけで、​飲食店に​特化した​POSレジに、​店頭での​キャッシュレス決済、​予約システム、​顧客管理、​スタッフ管理、​オンライン決済、​注文用ウェブサイトを​導入する​ことができます。​一つの​管理画面で​これらの​機能が​利用でき、​かつ​一部の​高度な​機能を​除いて​ほとんどの​機能が​無料で​使えます。​業務改革を​考えている​飲食店は、​低コストで​DXを​実現できる​Squareの​導入を​検討しては​いかがでしょうか。

飲食店なら​Squareに​おまかせ

Square レストランPOSレジなら、​店内、​オンライン、​デリバリーの​オーダーを​1か所で​管理して​飲食店の​運営を​もっと​効率化できます。​メニューごとの​売上レポートや​シフトレポートなど、​リピート率アップと​コスト削減に​役立つ​機能が​使える​有料プランも。


Squareの​ブログでは、​起業したい、​自分の​ビジネスを​さらに​発展させたい、と​考える​人に​向けて​情報を​発信しています。​お届けするのは​集客に​使える​アイデア、​資金運用や​税金の​知識、​最新の​キャッシュレス事情など。​また、​Square加盟店の​取材記事では、​日々​経営に​向き合う​人たちの​試行錯誤の​様子や、​乗り越えてきた壁を​垣間見る​ことができます。​Squareブログ編集チームでは、​記事を​通して​ビジネスの​立ち上げから​日々の​運営、​成長を​サポートします。

執筆は​2022年6月22日​時点の​情報を​参照しています。​2024年7月31日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash