フリーランスと​して​行う​経理業務を​ラクに​する​方法3選

職場を​無事に​退職し、​不安と​期待が​入り​混じるなか​迎える​フリーランスと​しての​生活。​今後は​働き方が​変わり、​事務処理から​金銭管理まで、​すべてを​自分で​行わなければいけません。​なかでも​面倒な​印象を​抱かれが​ちなのが、​経理業務です。

この​記事では、​会社員から​フリーランスに​なる​人に​向けて、​経理業務の​内容、​経理代行に​頼まず​自ら​行う​メリット、​経理業務を​ラクに​する​ために​取り入れたい​ツールなどを​紹介します。​フリーランスと​してやるべき​ことを​しっかり​確認し、​万全の​準備を​整えましょう。

目次


経理業務を​自分で​行う​メリット

フリーランスになると​会社勤めとは​違い、​普段の​仕事に​くわえて、​経費精算、​請求書の​発行、​入金確認、​従業員の​給与計算など、​多種多様な​お金に​関する​業務を​自身で​行う​ことに​なります。

経理代行を​活用する​こともできますが、​月々数千円から​数万円ほどの​費用が​発生する​ため、​まずは​自分で​やってみようと​思う​人も​多いでしょう。​自分で​やるからこそ得られる​メリットも​あるので​怖がらずに​一歩踏み出したい​ところです。

ここでは​経理業務を​自身で​担う​メリットを​見てみましょう。

経営戦略が​立てやすくなる

事業の​売り​上げや​経費など​出入金を​細かく​自分で​帳簿付けする​ことになるので、​お金の​動きと​日々​向き合えるようになります。

お金の​流れに​関する​理解が​深まると、​より​具体的で​実現性の​高い​経営戦略も​立てやすくなるでしょう。​税理士に​すべて​代行して​もらうのは​簡単では​ありますが、​自ら知識と​経験を​蓄えていく​ことは​ゆく​ゆくは​大きな​成功に​つながります。

コスト節約になる

経理代行費用の​相場は、​月々、​数千円から​数万円ほどだと​いわれています。​業務の​一部だけを​委託し、​費用を​おさえる​こともできますが、​すべてを​委託する​場合には​どうしても​費用が​膨らみます。

フリーランスと​して​請け負う​業務にもよりますが、​開業当初は​出費が​多かったり、​安定的な​収入を​得るまで​時間が​かかったりする​ことも​あるでしょう。​そういったなかで、​代行費用を​かけずに​済むことは​メリットと​なります。

フリーランスが​行う​経理業務

毎日​行う​こと、​毎月​行う​こと、​毎年​行う​ことに​分けて、​フリーランスが​担う​経理業務を​見ていきましょう。

毎日​行う​こと

日々の​経理業務には​以下が​含まれます。

  • 入ってくる​お金を​記帳する
  • 出ていく​お金を​記帳する
  • 領収書、​見積書、​請求書、​納品書などの​整理し保存する

毎日​記帳する​必要は​ないと​思うかもしれませんが、​少し​ずつ作業を​進めておく​ことで​確定申告時の​負担が​軽くなります。​確定申告には​「青色申告」と​「白色申告」の​2種類が​あり、​それぞれ記帳方法が​異なります。​特に​青色申告は​帳簿付けが​複雑な​ため、​会計ソフトを​導入すると​作業が​一段と​楽に​なります。

また、​お金の​出入りを​証明する​領収書や​請求書には​保存義務が​あり、​保存期間にも​定めが​あります。​紛失しないよう、​ルールを​決めて​整理し、​保存して​おきましょう。

毎月​行う​こと

月々の​経理業務には​大きく​以下が​あります。

  • 通帳の​記帳、​または​入出金チェック
  • 請求書の​発行
  • 仕入れ先への​支払い
  • 帳簿の​抜け漏れの​確認
  • 領収書や​請求書などの​整理と​保存

月末には​1カ月分の​取引を​確認しましょう。​最近だと​入出金を​オンラインで​確認できる​金融機関も​少なく​ありません。​このような​金融機関を​利用すると、​スマートフォンなどからでも​取引情報が​確認できるので​おすすめです。

また、​請求し忘れている​ものが​ないか、​記帳し忘れている​ものが​ないかなども​確認して​おきましょう。​従業員を​雇っている​場合は、​給与計算や​給与振込、​源泉所得税の​納付も​行います。

参考:No.2505 源泉所得税及び復興特別所得税の​納付期限と​納期の​特例​(国税庁)

毎年​行う​こと

主に​決算月と​確定申告の​時期に​行うのが​以下の​業務です。

  • 棚卸作業
    仕入れた​商品や​材料の​在庫数を​数えて​記録する​作業です。​在庫数が​多い​場合、​毎月​実施する​ことも​あります。
  • 1年間の​収入と​支出の​整理
    決算書を​作成する​うえで、​これまでの​記帳や​仕訳に​漏れや​誤りがないかを​確認と​修正を​します。
  • 決算書の​作成
    青色申告を​選択した​事業主は、​「青色申告決算書」を​作成します。
  • 確定申告
    確定申告では、​1年間の​所得から​所得税額を​算出し、​納税します。​詳しくは​「確定申告の​やり方」にて紹介しています。

従業員が​いる​場合は、​年末調整​源泉徴収票の​発行、​給与支払報告書の​作成と​いった​業務も​あります。

フリーランスに​必要な​経理の​基礎知識

経理業務を​始めると、​聞いた​ことのない​単語が​出会う​ことも​増えます。​ここでは、​ぜひ​知って​おきたい​重要な​点に​ついて​説明していきます。

帳簿付け​(記帳)

フリーランスの​日々の​業務と​して、​帳簿付け​(記帳)が​あります。​確定申告時に​正確な​納税額を​算出できるよう、​事業に​関連した​出入金を​帳簿に​記入する​作業です。​毎日​欠かさず​帳簿を​付ける​ことで、​どこに​費用を​かけすぎているのか、​どれくらい​資産が​あるのかなどが​数字化される​ため、​適切な​経営判断を​下すうえで​欠かせない​作業だと​いえます。

単式簿記​(簡易式簿記)と​複式簿記

帳簿の​付けかたは​「単式簿記​(以下、​簡易簿記)」と​「複式簿記」と​2通りの​方法が​あります。​確定申告を​白色申告で​行う​場合には​簡易簿記で、​青色申告を​する​場合には​複式簿記で​帳簿付けします。

簡易簿記は​その名の​通り簡易化された​方式で、​収入と​支出を​記録し、​残高が​わかるしくみです。​家計簿や​お小遣い帳と​同じような​方法で​記帳していくので、​手間が​少ないのが​メリットです。

一方、​複式簿記は​もう​一歩​踏み込んで​「仕訳」を​行う​ことで、​収入や​支出の​原因と​結果、​資産と​負債の​増減を​細かく​把握できるようになります。​青色申告では​最大65万円の​控除が​受けられますが、​複式簿記に​よる​記帳が​条件と​なります。

経費になる​ものとならない​もの

経費を​費用と​して​計上する​ことは、​課税される​所得金額を​小さく​して、​納税額を​減らす方法の​一つです。​そのため、​節税に​取り組むには​経費に​ついて​必ず​理解して​おきましょう。

経費になる​ものとならない​ものに​ついては​以下の​表を​参考ください。

経費になるもの 経費にならないもの
・仕入れ費
・水道光熱費や通信費
・消耗品費
・旅費や交通費
・接待交際費
・給料賃金や福利厚生費
・広告宣伝費
・地代家賃
・税金
・個人事業主の給料
・個人事業主の社会保険料
・事業とは関係のないことに使った費用
・税金

また、​経費を​計上するには​領収書や​レシートの​保管が​必須です。​上記に​当ては​まる​支出が​生じた​際には、​領収書などを​忘れずに​発行して​もらいましょう。​なかには​レシートの​写真を​スマートフォンで​撮影すると​自動的に​その内容を​データ化してくれる​クラウド会計サービスも​あります。​このような​機能にも​注目しておくと​いいでしょう。

以下の​記事では​経費に​ついてさらに​詳しく​紹介しています。
▶️正しく​理解できていますか?​「経費で​落とす」とは?

「青色申告」と​「白色申告」の​違い

確定申告には、​白色申告と​青色申告の​2種類が​あります。

青色申告には​事前に​開業届と​青色申告承認申請書の​提出が​必要で、​白色申告は​特に​申請書の​提出は​必要ありません。

青色申告の​最大の​メリットは​何と​いっても​最大65万円の​青色申告特別控除を​受けられる​ところです。​さらには​赤字を​3年間​繰り越すこともできます。​ただし、​手続きは​少し​煩雑です。​青色申告で​控除受けるには、​確定申告書の​ほかに​複式簿記で​記帳した​青色申告決算書が​必要に​なります。

一方、​白色申告は​特別控除がなく、​基礎控除のみです。​その​代わり、​簡易な​方法で​記帳した​収支決算書を​提出すれば​いいため、​負担が​少ないと​いう​メリットが​あります。

どちらの​方法が​自分に​合っているのかを​見極めたうえで、​申告方法を​選択しましょう。

確定申告とは

そもそも​確定申告とは​何を​行う​ための​手続きなのでしょうか。​おおまかに​いうと、​1月1日から​12月31日までの​事業収入や​経費、​各種控除から​所得税を​計算し、​納税申告する​ための​手続きです。

提出期間は​翌年の​2月16日から​3月15日までで、​提出方法は​管轄の​税務署にて、​あるいは​郵送、​もしくは​オンラインで​行う​ことができます。

青色申告を​している​場合、​郵送で、​あるいは​税務署にて​書類を​提出を​すると​控除額は​55万円ですが、​オンラインで​申告を​すると​控除額が​65万円に​なります。​このように​オンラインで​申告を​すると​節税にも​取り組めるので、​おすすめです。

確定申告に​必要な​書類や​詳しい​手順に​ついては​「【2024年版】確定申告の​やり方や​必要な​書類を​徹底解説」を​確認しましょう。

決算書とは

青色申告を​する​場合には、​毎年​行う​タスクと​して​決算書の​作成が​あります。​決算書は​確定申告と​混同されやすいですが、​実は​別物なので​注意が​必要です。

確定申告の​主な​目的は​正確な​所得税を​算出する​ことですが、​決算書の​目的は​1年間の​収入と​支出を​可視化する​ことです。​確定申告で​青色申告を​行う​場合に​決算書の​添付が​必須となるので、​確定申告書と​あわせて​作成するようにしましょう。

青色申告決算書には​以下の​内容が​含まれます。

  • 損益計算書
  • 貸借対照表
  • 製造原価の​計算
  • 減価償却費の​計算

参考:令和年分所得税青色申告決算書​(一般用)​(国税庁)

日頃から​クラウド会計ソフトを​利用しておくと、​毎日の​帳簿付けの​情報を​もとに​これらの​書類が​作成できる​ため、​いちから​作る​よりも​ぐんと​手間が​減ります。​また​決算や​確定申告の​ときにだけ税理士に​サポートして​もらうと​いう​手も​あります。​不安な​場合は​検討してみると​いいでしょう。

フリーランスの​経理業務を​効率化するには

経理業務を​1人で​担うには​メリットが​ある​一方で、​日々の​仕事の​ことも​考えると、​経理業務に​なかなか​時間を​割けないと​いう​人も​多いでしょう。​ここでは​業務効率化に​役立つ術を​3つ紹介します。

(1)​クラウド会計ソフトを​使う

クラウド会計ソフトとは、​日々の​帳簿付けから​確定申告書類の​作成まで​経理に​まつわる​業務に​役立つ機能を​取り揃えた​ソフトです。​近年だと​月々数千円程度で​利用できる​サービスも​あるので、​経理代行などに​依頼する​よりも​コストを​抑えつつ業務効率化に​取り組めます。

クレジットカードや​決済システムとの​連携機能を​提供している​サービスも​多く、​入力も​仕訳も​ソフトに​任せられる​ため、​手作業が​ぐんと​減ります。​クラウド会計ソフトで​あれば​ソフトウェアを​ダウンロードする​必要がなく、​スマートフォンや​パソコンから​利用する​サービスに​ログインするだけで、​簡単に​情報に​アクセスできます。

代表的な​サービスは​以下の​通りです。

freeeと​マネーフォワードは、​決済サービスSquareとの​連携が​可能です。​連携すると、​Squareで​受け付けた​売上情報が​自動で​会計ソフトに​反映されるので、​手入力で​行う​作業が​ぐっと​削減されます。

Squareでは​以下の​サービスが​利用できます。

無料アカウントを​作成するだけで​利用できる​機能も​多い​(※2)ので、​まずは​試してみると​いいかもしれません。

※1:Square 資金調達は、​Squareを​すでに​利用しており、​かつ所定の​条件を​満たしている​Square 加盟店が​対象です。
※2:一部の​機能は、​有料プランの​利用が​必要に​なります。

(2)​現金の​処理を​減らす

経理業務を​効率化するには、​可能な​限り作業を​自動化していく​ことが鍵です。​最善策と​して、​前章で​触れた​クラウド会計ソフトと​連携できる​サービスを​積極的に​活用していく​ことが​挙げられます。

具体的には​以下のような​ことが​実現できます。

✅経費が​自動で​帳簿付けされる​:事業用クレジットカードを​クラウド会計ソフトと​連携した​場合
✅売上情報が​自動で​帳簿付けされる​:キャッシュレス決済サービスを​クラウド会計ソフトと​連携した​場合
✅請求先からの​支払いが​自動で​帳簿付けされる​:インターネットバンキングが​利用できる​銀行口座を​クラウド会計ソフトと​連携した​場合
など

一方で​連携機能を​利用しない​場合、​手入力に​頼る​作業が​増える​可能性が​あります。​たとえば、

  • 現金払いのみかつPOSレジを​使用していない
  • 経費を​現金で​支払っている

と​いうような​場合、​自らの​手で​帳簿を​付ける​必要が​出てきます。​クラウド会計ソフトと​連携できる​事業用クレジットカードや​キャッシュレス決済を​積極的に​導入し、​できるだけ現金の​利用を​減らす​ことが、​効率化を​狙ううえでは​効果的です。

(3)​代行・アウトソーシングを​利用する

どうしても​自分で​経理業務を​行う​ことが​難しい​場合は、​経理代行に​依頼する​こともできます。​記帳代行だけ、​給与計算だけなど、​業務の​一部を​委託する​こともできれば、​すべて​任せる​こともできます。​費用は​どれだけの​業務を​委託するかに​よって​変動するので、​コストを​抑えたい​場合には、​手間が​一番かかる​作業だけ委託する​ことを​検討してみても​いいでしょう。

経理業務を​はじめる​ための​4つの​ステップ

1. 事業用口座を​開設する

収入や​支出などの​帳簿づけも​自分の​仕事の​範囲内となる、​フリーランス。​面倒な​帳簿づけを​効率化するには​「個人用とは​別で、​事業用口座を​開設する」と​いう​手段が​あります。​メリットと​しては​下記が​挙げられます。

・帳簿づけが​スムーズに​なり、​確定申告が​ラクに​なる
帳簿づけの​作業時間を​削減する​うえで​活用したい、​会計ソフト。​多くの​会計ソフトには、​口座と​連携させる​ことで​資金の​出入りを​自動的に​記帳できると​いう​便利な​機能が​ついています。

一つの​口座で​プライベートと​事業の​資金を​両方管理してしまうと、​のちのち、​どれが​仕事で​どれが​プライベートか、​一つ​一つの​取引内容を​自ら精査しなければいけなくなり、​せっかく​ある​会計ソフトの​便利機能を​有効活用できません。​一方で​事業用口座を​会計ソフトに​紐づけておけば、​帳簿づけだけでなく​確定申告の​書類作成も​円滑に​行えるので​おすすめです。

・万が​一の​税務調査に​備える​ことができる
事業用と​個人の​収入・支出とが​一つの​口座に​混在していると、​「個人的な​出費を​事業用と​して​計上しているのでは」と​疑われる​可能性もなきにしも​あらずです。​厄介な​トラブルを​避ける​ためにも、​事業用の​口座を​開設して​最初から​分けておくと​安心でしょう。

事業用銀行口座の​開設を​決めたなら。​通常口座と​屋号入り銀行口座、​どっちが​おすすめ?

事業用口座には、​通常口座、​あるいは​屋号入り銀行口座の​いずれかを​開設する​ことに​なります。​開業届を​提出した​際に​屋号を​記入している​場合は、​屋号入り口座の​開設が​可能です。​「屋号入りの​口座」と​聞くと​「個人名を​伏せて、​屋号名だけで​口座を​開設できる」と​思われがちですが、​広く​認められているのは、​「屋号+氏名」での​口座開設であると​留意して​おきましょう。

最後に、​屋号入りの​口座を​開設する​メリットを​見ていきましょう。

・信用度向上
なかには​個人名の​口座への​入金を​不安に​感じる​クライアントも​いるかもしれません。​このような​不安を​取り除く​ことに​加えて、​屋号付きの​口座は​「遊びや​片手間ではなく​ビジネスを​している」と​いう​ことを​クライアントに​伝える​最適の​方法でも​あります。

・​新たな​ビジネスを​立ち上げる​ときに​便利
屋号付きの​口座で​あればどの​口座が​どの​事業と​紐づいているのかが​ひと目で​わかるので、​金銭管理を​する​うえで​混乱を​招きにくいのも​特長の​一つです。​また、​新たな​ビジネスを​立ち上げると​なった​場合に、​屋号ごとで​口座を​管理できると​帳簿づけも​行いやすいでしょう。

いずれに​しても、​ムダな​作業を​削減する​うえで​個人用と​事業用の​口座は​分けて​管理する​ことが​おすすめです。

2. ビジネスカードを​つくる

事業用口座が​開設できたら、​次は​その口座に​紐づけて​ビジネスカードを​つくりましょう。

口座の​開設と​同様に、​帳簿づけを​考慮したうえで、​プライベートの​支出と​分けた​ビジネスカードの​作成が​好ましいでしょう。​その他に​ビジネスカードを​作成する​メリットには、​下記が​挙げられます。

  • ビジネスカードの​年会費は​経費と​して​計上できる
  • 個人カードよりも​限度額を​高く​設定できる
  • 法人に​向けた​サービスが​充実している

以前までは​分割払いやリボ払いが​できない​ことが​ビジネスカードの​弱点と​して​挙げられていましたが、​最近では​一括払いに​限らない​カードも​増えているようです。​ただし年​会費が​かかる​ものが​多いので、​特徴などを​吟味したうえで​決めましょう。

3. 使用したい​請求書や​見積書の​ツールを​見つける

仕事を​受注する​際に​必要となる​見積書と、​報酬を​受け取る​際に​欠かせない​請求書は、​フリーランスが​頻繁に​作成する​書類です。​最近では​パソコンや​スマートフォンなどの​デバイスから、​必要項目を​入力するだけで​簡単に​作成できる​クラウド見積書・請求書サービスも​多く​存在します。​使用する​ツールを​あらかじめに​決めておくと、​受注から​支払いまでが​円滑に​進むでしょう。

たとえば、​Square 請求書は、​メールで​請求書や​見積書を​送る​ことができます。​クライアントの​メールアドレスさえ分かれば、​パソコンや​スマートフォン、​タブレットから​簡単に​送付が​可能です。​クライアントは​受け取った​メールから​ワンクリックで​クレジットカードの​決済画面に​飛び、​24時間365日いつでも​支払いが​できます。​導入費用や​月額費用は​無料​(※)で、​かかるのは​決済ごとの​手数料のみです。

※より​高度な​機能を​搭載した​月額3,000円の​有料プランも​あります

クラウドの​見積書・請求書サービスは​フリーランスに​とって​便利な​ツールですが、​なかには​書類の​郵送を​希望する​クライアントが​いるかもしれません。​このような​要求にも​スムーズに​対応できるよう、​封筒や​切手は​前もって​準備しておくと​安心でしょう。

4. 印鑑を​つくる

印鑑が​必要となる​場面は、​近年少し​ずつ​減ってきているかもしれません。​たとえば、​これまで​確定申告書には​押印する​箇所が​ありましたが、​2021年度の​税制改正に​伴い、​押印が​不要に​なりました。​電子契約書や​電子署名に​関する​サービスも​増えました。​ただ、​必要な​場面に​遭遇する​確率は​ゼロではないため、​用意しておいても​損は​ないでしょう。

法人の​場合は​事業用の​印鑑が​必須と​なりますが、​個人事業主などの​フリーランスは、​個人名の​実印でも​対応は​可能です。​ただし実印と​して​利用するには、​住民登録を​している​市町村で​印鑑登録を​する​必要が​ある​ことを​留意して​おきましょう。​屋号を​入れた​事業用の​印鑑を​つくる​場合は、​以下の​2種類の​印鑑を​用意するのが​一般的です。

(1)角印
彫られるのは、​屋号名のみです。​認印と​して​使われる​ことが​多く、​見積書や​請求書、​領収書や​納品書など​対外的な​やりとりで​使われます。

(2)丸印
屋号名と​代表者名が​彫られます。​契約書など​重要な​場面では、​丸印での​捺印が​一般的です。

屋号名で​仕事を​受注していくので​あれば、​この​2種類を​用意すると​いいでしょう。

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執筆は​2019年11月13日​時点の​情報を​参照しています。​2024年4月26日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。