自作ネイルチップの販売方法とは?便利な販売サイトや売り方のポイントも紹介

指先のおしゃれの味方、ネイルチップはオンラインでも販売しやすい商品です。プロのネイリストだけでなく、ネイルアートが趣味という人が副業としてネイルチップの販売を始めることもできます。そこで、オリジナルデザインのネイルチップを自作して販売する方法や、ハンドメイド品の販売サイト、集客方法などを紹介します。

目次



ネイルチップとは?

付け爪の呼び名でも知られるネイルチップは、爪に貼り付けるだけで簡単に指先を彩ることができるおしゃれアイテムです。ネイルサロンに行く時間がなくても、プロの手を借りずに、ユーザーが専用接着剤や両面テープなどを使って自分で付け外しができる手軽さもネイルチップの人気の理由といえます。

ネイルチップはなぜ人気?

ネイルチップのニーズの理由は、ネイルサロンに行かずに自宅で指先のおしゃれを実現できる手軽さにあります。また、爪を伸ばすことや仕事の都合でネイルのおしゃれが難しい人にとっては、イベントや旅行などの特別な日のためだけにピンポイントで使える便利さも魅力です。外したネイルチップは利用や保管の方法によっては再利用も可能で、コストパフォーマンス面でもユーザーのメリットが大きいといえます。

ネイルポリッシュとジェルネイルの違い

ネイルチップはプレーンまたは透明なチップの上に、ネイルポリッシュ(ネイルカラー)やジェルなどを塗って作ります。ネイルポリッシュは爪専用の塗料で、塗った瞬間から乾き始めるため、模様や絵柄をつけるネイルアートのデザインや技法に制限があります。一方、ジェルネイル用のジェルは樹脂を素材とし、最後に専用のUVライトを使って短時間で硬化させるため、柔らかい状態でネイルアートを施しやすく幅広いデザインに対応できます。いずれもネイルチップ作りに使用可能ですが、販売する場合は丈夫さの観点からジェルを使ったネイルチップが一般的なようです。
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ネイルチップはどう売る?販売サイトの種類と特徴

ネイルチップをオンラインで販売するには主に四つの方法があります。それぞれの方法の特徴や、メリットとデメリットを考えてみましょう。

1. ネイルチップの販売専門サイト

手作りのネイルチップやカスタムオーダーのネイルチップに特化した販売サイトの魅力は、何と言ってもその「専門性」にあります。サイトを訪れるユーザーは確実にネイルチップを探していることから、販売に至る可能性が高いことが特徴です。具体的なサイトの例は記事の後半で紹介します。

ネイルチップの作り手はサイトに登録し、注文の入ったデザインを製作します。問い合わせ対応や集客などに時間を使わず製作に専念できることがメリットである一方、指定の納品期限や数、デザインに合わせる必要があり、納品単価が安いケースもあります。

2. ハンドメイド販売サイト

ネイルチップ専門ではなく、服やアクセサリー、生活雑貨などさまざまな手作り品を扱う販売サイトでも、ネイルチップの販売が可能です。ハンドメイド販売サイトを利用するメリットは、オリジナルデザインのネイルチップを自分の決めた価格で販売できることです。

ただし、問い合わせ対応などのカスタマーサービスから発送までを自分で担当することに加え、販売サイト上の数ある商品の中から自分のネイルチップを見つけてもらう集客方法も考えておく必要があります。こちらも、具体的なサイトの例は記事の後半で紹介します。

3. フリマアプリに出品

新品から中古品まで、多様な商品を扱うフリマアプリ(フリマサイト)もネイルチップ販売に活用できます。好きなデザインを自由な価格設定で販売できる点はハンドメイド販売サイトと共通ですが、値引き交渉が発生する、低価格になる傾向があるという点も覚えておきましょう。

4. 自分のショップを作って販売

販売手数料やデザインの制約なくネイルチップを販売したいなら、独立したショップを開店して販売するという選択肢もあります。実店舗は開店前も開店後もコストが大きくなりますが、ネットショップなら初期費用がゼロ円でもスタートできます。問い合わせ対応、集客、製作、販売と全業務を自分で担当することになるものの、ネイルチップのデザイン、運営方法ともに自由度の高さが魅力です。

ネイルチップ販売におけるメリット

ネイルチップの販売に着手する前に、ネイルチップ販売を仕事にすることのメリットに注目してみましょう。

オンラインで売りやすい

アクセサリーのように、ネイルチップはオンライン販売に適した商材といえます。複数の商品写真や着用写真でネイルチップのイメージを正確に伝えれば、ユーザーは納得して購入することができるでしょう。小さく軽量なネイルチップは、送料が安く済む点も売り手・買い手の双方にとってメリットです。

副業にもなる

見本品の写真をネットで公開し、あとはオーダーが入ったらネイルチップを作って販売するという手順にしておくことで、大量に在庫を持つことなくビジネスができる点も魅力です。特に、ハンドメイドサイトや自分のネットショップで販売する場合は、納品スケジュールを自分で調整することができるため、副業として始めることもできます。

ネイルチップ販売におけるデメリット

ネイルチップ販売にはもちろん、考えておくべきデメリットも存在します。開業前にしっかり検討しておきましょう。

品質の高さが必須

手作りのネイルチップを販売する以上、ユーザーが納得できる品質の商品である必要があります。見本品と届いたネイルチップのデザインが違う、付けたらすぐに壊れてしまった、使ったらけがをしてしまった、といったトラブルがあってはプロの仕事とはいえません。ユーザーがリピート購入したくなるような安定した品質を実現する技術力は、ネイルチップ販売の必須項目といえます。

商品が魅力的か

技術的に優れているだけでなく、装飾品としての魅力のあるネイルチップであることも重要です。ネイルチップを使うシーンを想定したデザインやかたちだけでなく、トレンド感や季節感といった「旬」も押さえたネイルチップで、なおかつ価格も適正であればユーザーの目に魅力的に映るでしょう。作り手の独自性を売りにして、オリジナリティあふれるデザインを生かしてブランド化するという方法もあります。

ネイルチップ販売の四つのコツ

ネイルチップ販売のビジネスを軌道に乗せるには、ただ作ればいいというわけではありません。販売を成功させるための工夫として、四つのコツを実践してみましょう。

ファンを作る

見ているだけでも美しいネイルチップはジュエリーに似た魅力があり、かつジュエリーより低価格で身に着ける人を美しく装うことができます。ブランドやショップのファンになった人がアクセサリーを購入するように、ネイルチップのデザインでファンを獲得すればリピーターになってくれる可能性もあります。販売や発送時の丁寧な対応など、ファンを増やす方法は無限にあるので、ユーザー目線で「うれしい買い物体験」とは何かを考えてみると良いでしょう。

ソーシャルメディアで魅力を発信

ネイルチップの販売には、ソーシャルメディアが力強い武器になります。特に写真をメインに掲載するインスタグラムなどが相性が良く、ネイルチップに合う背景色で撮った商品写真、着用写真など、ネイルチップの魅力を余すことなく伝えて販売につなげましょう。

サイズ確認の方法を確立

ネイルチップを初めて買う人にとって気になるのが「サイズ」です。合わないサイズのネイルチップはきれいに着けることができないため、返品や交換になる可能性があるほか、ユーザーの満足度にも響くと考えられます。事前にサイズ確認用のチップをプレゼントするなど、確実にぴったり合うサイズのネイルチップを販売できる方法を用意しておくことをおすすめします。

検定試験を受けて技術力の差別化を図る

日本のネイリストにとってよく知られた資格として、JNECネイリスト技能検定試験とJNAジェルネイル技能検定試験があります。こうした検定試験で技能を証明することで、技術力の高さと同時に、機能性や安全性にも配慮したネイルチップを作れるとユーザーに示すことができ、他のネイルチップ製作者との差別化を図ることができます。

ネイリスト技能検定はネイル技術を広く学び、プロになる人も受験する資格です。1級から3級があり、1級はトップクラスのネイリストが持つ資格といわれています。ジェルネイル技能検定はその名の通りジェルネイルに特化した知識と技術を測るもので、初級、中級、上級の三つがあります。

他に、JNECネイル知識検定という爪の構造や健康についてオンラインで学んで受験できる検定試験もあります。
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ネイルチップの販売専門サイト

ネイルチップに特化した販売サイトとしては、以下の二つがよく知られています。

ネイルチップ専門店 ミチネイル

ミチネイルは完全受注生産制で、商品ラインナップに掲載したネイルチップを登録ネイリストが製作するシステムを採っています。3Dなどのアートもできる技術力の高いネイリストは需要が高く、デザインの人気が出れば受注も多くなるためやりがいも十分です。

ユミネイル

ネイルチップのカスタムオーダーができるユミネイル。対面やオンラインでユーザーの希望をヒアリングし、デザインもサイズもユーザーにぴったりのネイルチップを製作・販売することが特徴です。ネイルチップを作る在宅ネイリストの募集では、経験者のみ応募可能となっています。

ハンドメイド品のオンライン販売サイト例

ネイルチップ以外の手作り品も扱うハンドメイド向けの販売サイトでも、ネイルチップを販売可能です。以下の販売サイトを検討してみてはいかがでしょうか。

minne(ミンネ)

minnneは、メディア掲載などが多く、広く知られたハンドメイドマーケットです。雑貨やアクセサリーの販売が多く、1,400万点を超える作品が販売されています。シンプルなものから個性的なものまで、ネイルチップも多数掲載中です。販売すると、販売価格と送料の合計額の10.56%(税込)が手数料としてかかります。

Creema(クリーマ)

Creemaは、1,000万点超の作品を販売し、minneと並んで多数のユーザーに利用されているハンドメイドマーケットです。「ネイルチップ」でサイト内検索をすると、大人っぽい雰囲気のネイルチップが人気であることがうかがえます。販売手数料は、ネイルチップの場合は商品価格の11%(税込)となっています。

iichi(いいち)

クラフトマンシップが光るハイレベルな手作り商品が多いiichi。ネイルチップの販売数は少なめですが、その分ユーザーに見つけてもらいやすくなる可能性があります。販売手数料は商品価格の20%です。

Etsy(エッツィー)

グローバルなハンドメイドマーケットとして知られるニューヨーク発祥のEtsy。個性派のネイルチップも多数販売され、国内外のマーケットで自分の作品を販売したい人にぴったりです。一つ出品するごとに0.20米ドルの出品料がかかり、取引手数料は商品価格と送料の合計額の5%です。

Square オンラインビジネス

ハンドメイド品の販売サイトでは5%から20%の販売手数料がかかりますが、自分のオンラインショップを開けるサービスSquare オンラインビジネスでは決済手数料3.6%だけで利用できるプランがあります。ハンドメイド販売専門のサイトではページデザインや商品の見せ方に制約があるのに対し、Square オンラインビジネスは自分らしいネットショップでネイルチップを販売したいと考える人、開店手続きの簡単さと自由度の高さを求める人におすすめです。

以上のようにネイルチップの販売方法はたくさんあり、自分のスタイルに合う方法を選ぶことができます。まずは副業として、ネイルアートの技術力を発揮しながら自分のネイルチップのデザインを発信してみてはいかがでしょうか。

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執筆は2022年3月1日時点の情報を参照しています。2023年4月28日に一部情報を更新しています。
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