時期によって忙しさに波のある引越し業。繁忙期の3月から4月は「引っ越し難民」という言葉が聞かれるくらい、依頼が殺到し、限られた人手の中で数多くの依頼をこなしてくことになります。
今回は、引っ越し業における顧客獲得や業務効率のヒントを紹介します。
引っ越し業の繁忙期・閑散期
年間を通して最も二ーズがあるのは、3月下旬から4月上旬です。入学・卒業・入社・部署異動などのタイミングが重なることが大きな要因ともいえます。
特に部署異動などで家族を含めて引っ越しする場合、春休みに入ってから始業式までの間に引っ越しを済ませたい人も多いでしょう。この時期はどの会社も非常に忙しく、臨時スタッフを事前に採用しておいて、常勤スタッフと複数の臨時スタッフで引っ越し作業を行う場合もあります。
年度をまたぐタイミング以外で繁忙期といえるのは、7月下旬から8月、10月前後と12月下旬ではないでしょうか。
7月下旬は、子どもの夏休み期間を利用した引っ越しを希望する家庭によく見られます。ファミリー層の場合、現在住んでいる場所から近距離への引っ越し、賃貸物件から新築物件への引っ越しなどが多いようです。
また10月前後は部署異動などで引っ越しへのニーズが高まります。12月下旬は子どもの冬休みと重なり、夏休みと同様に新居への引っ越しなどの際に利用する家庭が多く見られます。
上記以外の期間、主に1月・6月・11月が閑散期にあたります。ただし、エリアや事業者によってはこの時期も忙しい場合があります。
引っ越し業の顧客獲得のヒント
前述の「引っ越し難民」という言葉が象徴するように、繁忙期には場合によっては依頼を断ることもあるくらい忙しい引越し業。一方で、時期によっては依頼がぐっと減ることもあります。
閑散期にも上手く引っ越しを希望するお客様のニーズに応えて売り上げを伸ばすには、認知度アップをはじめさまざまな顧客獲得方法を知っておくことが重要です。
ホームページの作成と運用
地域での認知度を上げるために折り込み広告などを入れるのも大切ですが、最近ではインターネットで引越し業者を探すという人も少なくありません。ホームページは必ず作っておきたいところです。対応地域・サービス内容・拠点など、また気軽にメールや電話などで問い合せできるようにホームページに載せる情報を整備しておきましょう。
利用者アンケートをホームページなどに掲載
顧客を増やしていくためには、実際にサービスを利用した人からの「生の声」が大きな効果を生みます。そこで、一度利用したことのあるお客様に対してアンケートを取ってみましょう。アンケートに答えてくれたお客様には引っ越し料金を割引するなど、お客様にとってもメリットを用意しておくと回答率が上がります。
実際に利用してよかったという声が集まれば、インターネット上で引っ越し業者を探している人の目にとまり、地域の引っ越し業者のなかでも有力候補として検討してもらえるきっかけになります。口コミによって、新規顧客をはじめ、リピーターの獲得にもつながるでしょう。
提案力や対応力の向上
オリコンの調査によれば、引っ越し業者を選ぶ際に最も重要視した項目の1位は「提案プラン」でした。コストパフォーマンス、作業内容が続きます。
参考:【2019年】引越し会社のランキング・比較(オリコン)
ニーズに合わせたプランを提案できるかどうかが大きく影響することが分かります。また、プランを提案する営業スタッフだけでなく、当日の引っ越しする作業スタッフの対応もお客様の満足度を左右します。スタッフ教育の徹底、日頃から柔軟で誠実な対応をできるように備えておくことが欠かせません。
繁忙期に向けた業務効率化対策
繁忙期は年間を通して、大小含めて何度かやってきます。あらかじめ繁忙期に向けてなるべく業務を効率化しておきたいところです。
まず考えられる効率化対策の一つが、クレジットカード決済の導入です。
クレジットカード決済のメリット
引っ越しにかかる費用は、世帯によってさまざまです。また引っ越しの際に、家電や家具を買い替える場合も多く、思いのほか費用がかかったということも少なくありません。ただでさえ支出が多い時期に、引っ越し費用を現金で支払うことに負担を感じるお客様もいると考えられます。また、荷物の整理や転居の手続きなどで忙しい時期に、銀行に足を運びまとまった額を下ろしに行く暇がないというお客様もいるでしょう。
クレジットカードで支払いができれば、お客様にとっては引っ越し当日に現金を用意する必要がない、持っているカードによってはポイントが貯まるなど、いくつものメリットがあるでしょう。
また現場スタッフもお釣りなどの現金を持ち運ぶ必要がないため、オペレーションが楽になります。
クレジットカード決済の導入に関して、コストや手間の複雑さを理由になかなか踏み出せない事業者もいるかもしれません。たとえばSquareなら、固定費用なしでクレジットカード決済を導入することができます。
スマートフォンやタブレットと専用の小さな決済端末(7,980円)を用意すれば、手軽にクレジットカード決済を導入できます。初期費用の負担が少ないのが魅力です。スマートフォンと決済端末を持って行けば、引っ越しの作業現場でクレジットカードによる支払いを受け付けられます。
費用が発生するのは、実際にクレジットカード決済が発生した際の決済手数料だけです。直感的に使えるので、少し練習するだけですぐに操作方法を覚えられるでしょう。お客様の満足度を上げるためにも、クレジットカード決済の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事
・業務効率化につながるペーパーレス化
・集客力アップの鍵はここにあり!見直すべきポイントまとめ
執筆は2019年3月18日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash