新型コロナウイルスへの対応

飲食店がテイクアウトを始める前に知っておきたいこと

Square (スクエア), ブログ編集者

この記事は2020年5月15日時点の情報を参照しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況、感染予防に関する最新情報は厚生労働省のウェブサイトも合わせてご確認ください。


▼この記事では、休業中の従業員への手当や各自治体の支援策について解説しています。

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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、外出を控えている人が増えるなか、集客に苦戦している飲食店は少なくありません。少しでも売上を確保するため、毎日食事を用意するのは大変という常連客のため、テイクアウトやデリバリーに挑戦する飲食店が増えています。

そこで、テイクアウトを始める際に知っておきたいポイントをまとめました。

テイクアウトには特別な許可は必要?

飲食店として営業許可を受けている場所で、テイクアウトをメニューの一部として提供する場合、特別な手続きは必要ありません。

ただし、以下の場合は別の許可が必要です。

・テイクアウト用のメニューを別の場所で作る
・自店舗ではなく他のお店で販売する
・自家製ハムやドレッシング、お菓子を販売する
・お酒を販売する

それぞれについて、解説をしていきます。

【テイクアウト用のメニューを別の場所で作る】
お店が入っているビルが閉まっている、通勤を避けるために自宅のキッチンで食品を製造して販売したい、と考えている人もいるかもしれません。

飲食店の営業や食品の製造は、要件をクリアした施設以外ではできません。そのため、許可を得ていない施設、自宅のキッチンなどで作った料理を販売することはできません。

自店舗が使えない場合は、シェアキッチンやゴーストレストランなど、製造許可や営業許可を得ている施設の利用を検討しましょう。

【自店舗ではなく他のお店で販売する】
自店舗で作ったテイクアウトメニューを友人・知人のお店で売る場合、販売先のお店には食品を販売するための営業許可が必要です。また、自店舗ではなく、他の施設に下ろす場合にはそうざい製造業の許可が必要なのに加えて、販売する食品には消費期限、原材料名などの表示義務が生じる場合があります。

【自家製ハムやドレッシング、お菓子を販売する】
お客様にお店の味を自宅でも楽しんでほしいという思いで、自家製のハム・ドレッシング・お菓子などを販売する場合、自家製ハムは食肉製品製造業、ドレッシングはソース類製造業、お菓子は菓子類製造業の許可が必要だと考えられます。

【お酒を販売する】
通常、お店で出しているお酒をお客様に持ち帰ってもらうためには、酒類小売業免許が必要ですが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて「期限付酒類小売業免許」という特別な措置が設けられています。2020年6月30日までに申請し、免許が付与されてから6カ月間だけの期間限定の免許ですが、居酒屋やバーなどで提供できなくなったお酒のテイクアウト販売が可能になります。詳しくは国税庁のウェブサイトをご確認ください。

自店舗の飲食店の営業許可だけではテイクアウト販売が難しい例を紹介しました。他にも、中身の見えない容器に事前に詰めて陳列して売る場合には弁当屋としての営業許可、食品表示法に基づく表示が必要など、提供する状況や食品によって必要な手続きが異なります。

自店舗で提供しようと考えているテイクアウトメニューについて少しでも不安に感じたら、管轄の保健所に相談することをおすすめします。

参考:
テイクアウトをお考えの飲食店営業者様へ(水戸市保健所)
出前・持ち帰りサービス/仕出し屋・弁当屋の施設基準(奈良市)

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安全に食べてもらうためには何が必要?

衛生に十分気をつけていたとしても、テイクアウトの場合、どのタイミングでお客様が食べるかが分からないうえ、購入した人と食べる人が異なる可能性も十分にあるため、衛生管理だけでなく、お客様とのコミュニケーションにもさらなる気遣いが必要です。

必ず注文を受けてから調理をする、アレルゲンについての情報を同封する、テイクアウトの食器に「本日中にお召し上がりください」というシールを貼る、使った食材・関わったスタッフを細かく記録するなど、安全な食品を届けるうえでさまざまな工夫が考えられます。

各自治体では食中毒への注意喚起を行っています。自治体だけでなく、飲食店向けに青果を販売しているアネモス青果が起ち上げたウェブサイト「飲食店のお弁当やテイクアウトの安全のために」では、テイクアウトの注意点をまとめたチラシがダウンロードできます。

参考:テイクアウトや宅配を始める飲食店の皆さんへ(東京都福祉保健局)

十分注意を払った上で、食中毒が万が一発生してしまった場合に備えて保険の加入も一つの備えです。すでに地震や火災保険に入っているお店も多いかもしれませんが、食中毒や異物混入などが発生した場合に賠償金を補償する生産物賠償責任保険(PL保険)への加入を考えてみても良いかもしれません。

テイクアウト販売を宣伝するには?

テイクアウト販売を始めたら、店頭やソーシャルメディアを使ってお客様に知らせましょう。宣伝に役立つサービスなどを紹介します。

- プリントパックによるポスターの無料贈呈

印刷会社のプリントパックでは、飲食店向けにA2サイズのポスターを8枚まで無料でプレゼントする企画を行っています。「テイクアウトできます」「お持ち帰り用のおべんとう販売中!」などの文言が入ったデザインポスターから、ほしいポスターを選ぶことが出来ます。

- 各社による無料のポスター・チラシをダウンロード

下記のウェブサイトでは、「マスク着用のお知らせ」「お持ち帰りできます」「Take Out OK」など飲食店で役に立つポスターやチラシを無料でダウンロードできます。

飲食店がすぐに使える各種店頭ツールのダウンロード(花王プロフェッショナル・サービス)
新型コロナウイルス対策啓蒙ポスター(BAUM LTD)
飲食店さん・配達員さん応援ポスター(ドラえもんチャンネル)

- Google マップに情報を載せる

最新の営業時間の情報、テイクアウトの提供有無など、Google マップに掲載している店舗情報はなるべくこまめに更新するようにしましょう。詳しくは、Google マイビジネスヘルプをご確認ください。

テイクアウトに関わる許認可、衛生面の配慮、宣伝方法を紹介しました。ぜひテイクアウト販売を始める際の参考にしてください。


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