Square リテールPOSレジ:インベントリプラス
Square リテールPOSレジには、優れた在庫管理ツールが備わっているため、注文書の作成や在庫の管理をSquare データで直接行うことができます。
Square リテールPOSレジを導入してまもない方は、スタートガイドでリテールPOSレジの機能について詳しくご紹介していますので、ぜひでご一読ください。本ガイドでは、Square POSレジの使用経験はあるものの、Square リテールPOSレジの利用は初めてという方に役立つヒントが記載されています。またSquareのツール導入が初めての方向けに、導入に必要な手順もご紹介しています。
また、Square データまたはSquare リテール(無料)およびSquare リテール プラスアプリ内で作成した商品バリエーションの在庫数の変動を追跡する方法についても、併せてご覧ください。
在庫情報をかんたんに確認する
Square データにログイン後、商品タブにアクセスすると、在庫商品のリストが表示されます。複数店舗をお持ちの場合は、すべての店舗の商品総数に、各商品バリエーションの在庫状況が反映されます。
注意:在庫の管理をはじめる前に、まず商品登録、カスタマイズの管理、商品ライブラリのインポートが正しく行われていることを確認してください。
在庫管理にかかわる操作
任意の在庫商品をクリックすると、そのバリエーション、単位種別、単位原価、SKU、価格、現在の在庫状況を確認できます。
[アクション] > [在庫を移動] の順にクリックすると、店舗間で商品を個別または一括で移動できます。
在庫管理ツールを利用します。[在庫管理] をクリックすると、取引先の表示をはじめ、注文書の作成や、これまでに行った在庫管理の履歴の確認などを行えます。
カスタマイズ、カテゴリ、ディスカウント、税金、ギフトカード、ダイニングオプション、無料提供 / 取消にかかわる設定を管理できます。
在庫の追跡を開始する
新しい商品または既存の商品の在庫を追跡するには、次の手順を行います。
オンラインSquare データから [商品と注文] > [商品] の順にアクセスします。
追跡する商品名をクリックして、[価格および在庫] で [在庫] をクリックします。
バリエーション詳細ページには、各店舗が下に表示されます。[追跡] を有効にして、それぞれ該当する店舗の追跡ができるように切り替えます。
在庫の操作を選択して、[現在の在庫] の数量を入力します。
[アラート] を有効にして [在庫少アラート] を設定し、[保存] を選択します。
注意:小数点以下の数量をご利用の場合、在庫アラート機能で設定できるのは整数のみとなりますので、ご了承ください。
既存の商品の在庫状況を更新するには、次の手順を行います。
オンラインSquare データから [商品と注文] > [商品] > [在庫] の順にアクセスします。
商品を検索して、情報を更新するバリエーションをクリックします。
バリエーション詳細ページから、[在庫の操作] をクリックして在庫を更新します。
[アラート] を有効にして [在庫少アラート] を設定し、[完了] を選択します。
注意:在庫入荷、在庫再集計、返品を選択すると、調整した数量が在庫調整数量に追加され、破損、盗難、紛失を選択すると、調整した数量が在庫から削除されます。
リテールPOSレジアプリから在庫状況を調整するには、次の手順を行います。
3本線のアイコン > [商品] の順にタップします。
商品リストをスクロールするか、検索バーを使用します。対象の商品が見つかったらタップして、商品詳細ページを表示します。
[現在の在庫] のハイライトされている数値をタップします。
理由を選択し、新しい在庫数を入力したら、[保存] をタップします。
注意:商品数の上限は25,000です。
在庫の単位変換を行う
複数の単位で販売する商品の在庫を管理する必要がある場合は、商品ライブラリ内の在庫変換機能を利用して行うことができます。たとえば、小売ビジネスでワインをボトルとグラスで販売しているとします。在庫数が減った場合は、ボトルで販売したかグラスで販売したかに関わらず、単一商品バリエーションのすべての在庫を追跡できるようになりました。
次の手順で操作を開始します。
オンラインSquare データから [商品と注文] > [商品] の順にアクセスします。
既存の商品を選択するか、[商品を登録] をクリックします。
「バリエーション」セクションで、価格フィールド内の [単位を追加] を選択します。または [バリエーション詳細を編集] > [単位を追加] の順に選択します。商品に複数のバリエーションがある場合は、対象のバリエーション名を選択して、「バリエーション詳細を編集」セクションで [単位を追加] を選択します。
単位を選択するか、「グラス」のように新しい単位を登録します。
「変換」セクションで、対象の商品バリエーションの変換詳細を入力します。たとえば、「グラス4杯でボトル1本に相当する」のように、変換に関する詳細を入力します。
[完了] をクリックして保存します。
注意:任意の商品の在庫を追跡する場合は、そのバリエーション表の [在庫] 列に、販売可能な数量がそれぞれの単位で表示されます。こちらの例では、販売可能なNapa 2018ワインの在庫はボトル12.5本、またはグラス50杯です 。
商品オプションを使用していない商品に、複数の単位を追加することもできます。複数の単位で販売する商品が他にもある場合は、このプロセスを繰り返します。

在庫集計を行う
Square リテールPOSレジ プラスでは、iPadまたはiPhoneから手入力で、または対応機種のバーコードスキャナーやiPad/iPhone内蔵カメラを使用して、かんたんに循環棚卸(商品の種類に応じて、定期的に棚卸を実施する方法)を行うことができます。
手入力の場合
Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから [在庫] をタップします。注意:iPhoneでSquare リテールPOSレジを利用している場合は、リストアイコンをタップして [在庫] にアクセスしてから、[在庫概要] をタップします。
[在庫を調整] > [集計] の順にタップします。
画面上部の検索バーをタップして、該当するバリエーションを選択し、[リストに追加] をタップします。
商品バリエーションをタップして数字パッドを使って数量を入力し、[完了] をタップします。
すべての該当するバリエーションに、このプロセスを繰り返します。
[続行] > [確認] の順にタップします。
スキャナーを使用する場合
Square リテールPOSレジアプリのナビゲーションバーから [在庫] をタップします。注意:iPhoneでSquare リテールPOSレジを利用している場合は、リストアイコンをタップして [在庫] にアクセスしてから、[在庫概要] をタップします。
[在庫を調整] > [集計] の順にタップします。
対応機種のバーコードスキャナー、またはiPad/iPhone内蔵のカメラを使用して、商品をスキャンします。スキャンを続けるか、内蔵カメラが開いているときに画面をタップすると、そのたびに数量が増えます。
すべての該当するバリエーションに、このプロセスを繰り返します。
[続行] > [確認] の順にタップします。
画面の隅の [在庫数] 横にある [X] アイコンをタップすればいつでも、在庫数を保存またはキャンセルできます。[進捗状況を保存] と書かれたポップアップが表示されますので、保存して閉じるまたは保存せずに閉じるのいずれかを行えます。
注意:進捗状況の保存は、在庫集計を行っている端末でのみ行われます。同一のSquareアカウントにログインしていたとしても、別の端末からは保存した数量にはアクセスできません。
店舗間で在庫を移動する
在庫をある店舗から別の店舗へと移動する必要がある場合、商品を個別に移動することも、一括で移動させることも可能です。
次の手順で操作を開始します。
オンラインSquare データから [商品と注文] > [商品] の順にアクセスします。
[アクション] > [在庫を移動] の順にクリックします。ここから、在庫の移動を開始できます。
移動元の店舗と移動先の店舗を両方選択します。
移動する商品を選択し、移動する数量を入力します。移動元の店舗の現在の在庫数をメモして、この移動に対応するのに十分な在庫があるか確認します。
[移動を完了] をクリックします。

移動が完了したら、店舗の詳細、製品名、日時などのオーダー情報すべてを履歴ログから閲覧できます。それぞれの移動に固有のIDが割り当てられるため、過去に行った移動に関する情報もかんたんに確認できます。
履歴を絞り込んで商品の移動のみを表示させるには、[すべての調整タイプ] をクリックして、[移動済み] のみを選択し、その他のフィルターはすべて、非選択の状態にします。
さらに詳しくは、Square リテールPOSレジのレポートをご覧ください。
詳細在庫レポート
Square リテールPOSレジでは、在庫管理に役立つ3種類のレポート(売上原価(COGS)、予想収益、およびカテゴリ別の在庫)を活用できます。レポートを確認するには、まずSquare データにログインして [在庫] にアクセスし、表示するレポートを選択します。
売上原価(COGS)レポート
売上原価レポートを利用することで、ビジネスにとって欠かせない重要な指標(商品原価(COGS)、総売上高、利益、利益率)を記録することができ、利益率の状況を把握するのに役立ちます。またフィルターを選ぶと、ご希望のデータのみに絞り込みすることもでき、[エクスポート] をクリックすると、CSVファイルでダウンロードできます。
「売上原価」列には、注文に関連する追加の費用が示されます。たとえば、注文書による仕入れが入荷したきに [オプション料金を追加] を選択すると、送料および手数料を含めることができます。仕入れ入荷のときに追加費用を含めると、利益率を把握しやすくなります。
注意:売上原価(COGS)レポートは、FIFO(先入れ先出し)の原則で、単位原価が割り当てられている入荷商品の売上状況に基づいて作成されます。Square リテールPOSレジのレポート機能に関して税務または会計目的での質問がございましたら、税理士などの専門家にご相談ください。
取引先売上
取引先売上レポートでは、任意期間内にどの商品が販売されたかを取引先別に見ることができます。日付範囲を選択して取引先別に絞り込むと、各取引先のパフォーマンスを正確に把握でき、さらには販売済み商品のそれぞれの詳細を確認することができます。
取引先売上レポートには、見やすいグラフが表示されるため、純売上高と売上数量が多い取引先の把握もかんたんです。データの確認にかける時間を短縮できるため、より多くの時間をビジネスにとって大切な作業にかけることができます。
次の手順で操作を開始します。
Square データから、[レポート] > [レポート] > [在庫レポート] > [取引先売上] の順に進みます。
左上隅の日付セレクターから、確認する日付範囲を選択するか、直接入力します。
複数の店舗がある場合は、どの店舗を表示するか選択します。
予想収益
予想収益レポートでは、ビジネスで抱えている在庫の潜在的利益を確認することができます。データを細分化することで、入庫がビジネスにもたらす利益を確認できるほか、潜在的利益を店舗別に把握したり、各在庫カテゴリがビジネス強化にどの程度貢献しているかを確認したりすることもできます。予想収益レポートの更新は1日に1回ですので、変更はリアルタイムでは反映されません。
カテゴリ別の在庫
カテゴリ別の在庫レポートでは、2種類のレポートのデータを比較して、在庫の累積額がカテゴリ別に表示されます。これには、商品カテゴリ別の棚卸資産合計、潜在的利益、および利益率が含まれます。
価格指定の商品に関する注意:価格指定の商品は、カテゴリ別在庫レポートや予想収益レポートに含まれますが、これらのレポートは今後の利益を予測することを目的としているため、予想利益率は表示されまません。価格指定の商品が固定価格で販売された後に、売上原価レポートに利益率が反映されます。
履歴
在庫の調整や、注文書の受領、売上の登録などを手入力で行う際、行った調整の内容が履歴ログに反映されます。履歴ログを参照することで、これまでに行われたすべての在庫調整を確認できるため、各商品の在庫状況を追跡・確認するのに役立ちます。
注意:売上原価レポート、予想収益レポートレポート、またはカテゴリ別在庫レポートの数値が予想よりも低い場合は、履歴ログをご確認ください。単位原価が関連づけられていない在庫が入荷されたか、調整が行われた可能性があります。履歴ログから過去の調整の単位原価を編集して、修正することができます。
さらに詳しくは、Square リテールPOSレジの詳細レポートをご確認ください。