学生のための起業アイデア15とその始め方

スウェーデンのイングバル・カンプラード氏は、幼少期の頃から近隣の農村部でマッチを売り、17歳でIKEAを創業しました。近代日本経済の父と称される渋沢栄一氏も、10代の頃から家業を手伝っています。ヴァージン・グループの創業者であるリチャード・ブランソン氏は10代でインコを繁殖させて販売し、投資家のウォーレン・バフェット氏は6歳のときに近隣住民にチューイングガムを売りました(強気な交渉人であったようです)。

こうした優秀な起業家の多くには、生来の起業家としての気質があるのかもしれません。成功したいという願望を燃え立たせながら、若くしてビジネスの道を歩み始めます。

もしあなたが学生なら、そのタイミングは今かもしれません。これを読んでいるということは、きっと始めたいと思っているということでしょう。学生起業家になるべき理由、始め方、そして学生に最適なスモールビジネスのアイデアをご紹介します。

学生起業のメリット

学生時代は、自らの道を描き始める時期といえます。好奇心に溢れ、銀行にはいくらかの貯金があり、もしかすると免許も取得しているかもしれません。そして何よりも、自由な時間が十分あり、さまざまなことに挑戦する自由があります。起業で、自分自身の選択肢を増やしましょう。最初は経験を積んだり、お小遣いを稼いだりする手段かもしれませんが、最終的には本業になることもあります。

卒業後に就職の道を選んだとしても、学生のうちに起業をしたという経験は、野心や自発性、リーダーシップ、自律性のアピールにつながります。何よりも、ビジネスが成功すれば、報酬を得られ、好きなことに使えるお金が増えます。次に、どのようなビジネスで起業するか考えてみましょう。

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15の学生起業のアイデア

スキルや趣味、特技、住んでいる地域、年齢、経験など、それぞれのバックグラウンドに合ったビジネスアイデアがあります。ちょっとしたインスピレーションに、学生起業向けの15のアイデアとその内容をご紹介します。

1.アプリ開発

物心がついた頃からスマートフォンやタブレットに触れている学生のなかには、プログラミングスクールなどですでにアプリ開発を経験したことがあるという人もいるかもしれません。全国の中高生を対象とした「アプリ甲子園」が2011年から開催されており、2014年に第5位で入賞した勉強サポートアプリの「Stuguin」は15万ダウンロードを記録しています。

2. 家庭教師

勉強が得意で、コミュニケーション能力が高ければ、家庭教師は大変やりがいがあるビジネスベンチャーになり得ます。得意分野が数学、英語、科学、歴史のいずれであっても、家庭教師なら投資が必要なく、比較的すぐに始められます。

3. 犬の散歩代行サービス

子どもよりも子犬が好きという場合なら、犬の散歩が向いているかもしれません。モフモフのお友達に必要な運動をさせ、楽しみながら新鮮な空気を満喫できます。ただし、動物の命を預かる以上、開業には動物取扱業の登録が必要です。学生での開業は難しいかもしれませんが、動物に関連したビジネスに興味があるのならペットショップなどでアルバイトをしつつ業界について学ぶという手もあります。

4. 動画チャンネルの作成

ゲームやダンス、スケートボード、ピアノなどが得意であれば、動画チャンネルの立ち上げを考えてみましょう。Twitchのようなストリーミングサービスでのチャンネル運営はかなり競争が激しいですが、視聴者が増えれば収益化につながるため、趣味をビジネスにすることができるかもしれません。

5. コンテンツクリエイター

ゲーマーでなくても、SNSを通じて大衆に影響を与えられるかもしれません。大勢の熱心なフォロワーがいるなら、商品を紹介して企業から報酬を受け取ることが可能です。

6. SNSのコンサルティング

テクノロジーやSNSに興味があっても、スポットライトは浴びたくないという人もいるでしょう。それならコンサルティングの道に進むべきかもしれません。若い世代をターゲットにしたビジネスを展開している企業は、若い人からの率直な意見を聞きたいと考えています。

7. 情熱を注いでいることについてのブログ

文章を書くことが好きならブログで、他の人に影響を与えることが可能です。メディアプラットフォームのnoteなら、自分が書いた文章やマンガなどを有料記事として販売することができます。

8. コンテンツの執筆

ブロガーは基本的に自分自身の体験や考えを執筆し、読者を獲得して収入を得ていますが、クライアントに代わってコンテンツを執筆することも文章力を生かす方法です。ランサーズやクラウドワークスなどプラットフォームでライターの仕事を探すことが可能です。

9. 写真撮影代行

お小遣いを貯めてデジタル一眼レフを買うほど写真にハマっているのなら、その情熱をキャリアに変えることを検討しても良いかもしれません。スマートフォンで簡単に写真が撮れる時代になっても、意外にも人は質の高い写真には喜んでお金を出します。子どもやペットの愛らしい瞬間を捉えた写真から、SNS用のプロフィール写真まで、どのような分野に特化するかはあなた次第です。

10. オンラインでの商品販売

イラストを描いたり、何かを作ったりするのが好きなら、minneのようなサイトで作品を販売したり、自分のオンラインストアを開設することを検討しましょう。

11.イベントへの出店

アナログな手段として、地元で開催されるイベントに自分の作品を持ち込み、直接お金を稼ぐという方法もあります。

12. 便利な宅配サービスの提供

ネット通販やフードデリバリー、ネットスーパーなどを利用する人が年々増えています。大企業の配達員になることも可能ですが、サービスが行き届いていない地域や顧客向けに、独自に分野に特化した宅配ビジネスを立ち上げることもできます。

13. ガーデニング事業の開始

ガーデニングが好きで、シャベルを扱えるなら、造園業が向いているかもしれません。芝刈りや土いじりのような基本的なサービスから始め、スキルを磨きながら、最終的には庭をゼロから作り上げるのもよいでしょう。

14. 家事代行サービスの提供

家事代行サービスの提供は、定期的にお小遣いを稼ぐ良い方法です。家事代行というと清掃サービスをイメージするかもしれませんが、片付けが苦手な人に代わって整理整頓をしたり、ソファやベットの位置を変えたいけれど1人では難しいという人に代わって力仕事をしたりするのも、家事代行サービスになります。

15. 買い物の手伝い

時間が足りなくて困っている人はたくさんいます。また、ネット通販では買えないという商品もたくさんあります。行列に並ぶ時間がない、平日しか買えない限定品がほしいといった人に代わって買い物をし、自宅まで直接お届けしましょう。

学生起業家を始める方法

正式にビジネスを立ち上げたいなら、正式な手続きを行う必要があります。18歳未満の場合、ほとんどの場合親権者の同意が必要となるでしょう。18歳未満では利用できないプラットフォームもあります。開業したいビジネスにどのような法規制律が適用されるのか、利用を検討しているプラットフォームに年齢制限はあるのかなど、ビジネスを始める前によくよく調べてみましょう。

また、具体的な手続きを始める前に、以下の質問を自らに問いかけてみてください。

  • 報酬が得られるまでに、このビジネスにいくら投資できるのか、資金調達をする必要はあるのか
  • このビジネスに毎週どのくらいの時間を費やすことができるか、学業との両立は可能か
  • お金のやり取りや税金の支払いはどのように管理するのか
  • 事業を拡大する戦略はあるのか

これらの質問にすべて自信を持って答えることができれば、学生起業家になるための一歩を踏み出すことができます。そして、できるだけ迅速かつ簡単な方法で支払いを受け取りたいのであれば、キャッシュレス決済サービスのSquareを検討してみてください。

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執筆は2023年12月20日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash