ネットショップを​開業して​個人事業主になろう

現在、​会社員と​して​働いている​人の​中には​「より​柔軟な​スタイルで​働きたい」​「自分の​好きな​ことを​仕事に​したい」と​考えている​人も​いるかもしれません。​そんな​ときに、​ネットショップを​開業して​個人事業主と​して​独立の​道を​目指すのも​一つの​手です。​ネットショップの​立ち上げは​一昔​前と​比べて​格段に​簡単に​なり、​さらに​個人でも​本格的な​ネットショップを​開設できるようになりました。​個人事業主に​なる​メリットと​デメリットも​含め、​ネットショップを​開業して​個人事業主になる​方法を​紹介します。

目次



個人事業主とは

個人事業主とは、​自ら事業を​営む個人の​ことを​表します。​もう​少し​堅苦しい​表現では、​株式会社のように​法人格を​持つ法人を​設立せず、​自然人が​事業を​営む​場合、​個人事業主と​呼ばれます。​のちほど​詳しく​説明しますが、​個人事業主に​なるには​税務署に​届出書を​出します。​会社員の​場合は、​企業の​副業に​関する​規定にもよりますが、​副業と​して​個人事業主になる​こともできます。

個人事業主の​メリット

会社員と​して​働く​場合と​比較すると、​個人事業主の​メリットと​して、​柔軟に​働けると​いう​点が​あります。​時間や​場所だけでなく、​自分が​好きな​分野を​仕事に​できます。​たとえば、​輸入雑貨が​好きで​詳しい​人で​あれば、​輸入雑貨を​扱う​ネットショップを​開業し、​収入を​得ると​いう​方法が​あります。​将来に​ついて​考えると、​個人事業主の​場合、​定年がなく、​自身が​続けたいと​思うだけ​ネットショップを​続けられます。​ライフワークと​して​仕事を​していきたいと​いう​人に​個人事業主と​しての​働き方は​向いていると​いえそうです。

個人事業主の​注意点

会社員と​して​働く​場合と​比べ、​個人事業主の​場合、​収入が​不安定になる​可能性が​あります。​リスクを​とって​無限の​可能性に​挑戦するのか、​安定した​収入を​希望するのか、​最終的には​個人の​希望の​問題に​なります。​必ずしも​会社を​辞める​必要は​ないので、​副業と​して​個人事業主で​ネットショップを​始め、​リスクを​抑えながら、​徐々に​本業に​移行していくのも​一つの​手です。

その​ほか、​個人事業主と​して​開業すると、​事務や​税務などほとんどの​作業を​当初は​一人で​こなす​必要が​あり、​柔軟な​働き方を​求めて​個人事業主に​なった​ものの、​逆に​忙しくなってしまうと​いう​ことも​あります。​幸い、​便利な​ネットショップの​開設サービスや、​クラウド会計ソフトが​安価に​使えるようになり、​事務や​税務に​ついては​慣れとともに​負担は​減っていきます。​開業当初の​忙しさに​めげずに​一定期間は​根気強く​事業を​継続できるかが​鍵に​なります。

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個人事業主と​して​ネットショップを​開業する​方法

「起業」と​いうと​ハードルが​高いように​感じられますが、​ネットショップを​開業するのも​事業を​始めると​いう​点では​立派な​起業です。​ネットショップを​起業して​個人事業主に​なるには​どうしたら​よいのでしょうか。​ここでは​ネットショプの​開業に​必要な​準備に​ついて​説明します。

事業計画を​立てる

すでに​どのような​商品や​サービスに​関して​具体的な​アイデアが​あると​いう​人も​少なくないでしょう。​少し​手間に​感じるかもしれませんが、​販売する​ものを​具体的に​リストアップし、​どのような​お客様を​対象と​するか、​どの​くらいの​収益が​望めるのか​書き出してみましょう。

ネットショップを​作る

何を​どのように​売るかが​決まったら、​ネットショップを​作り​始めましょう。​ネットショップは​すぐに​公開する​必要は​ありません。​品物を​並べたり、​コンセプトを​書いたりしていくと、​事業の​イメージが​より​明確に​なるはずです。​ネットショップを​作ると​いうと、​「業者に​依頼しなきゃいけないのでは?」​「プログラミングの​知識がなくて……」と​心配に​なるかもしれません。​どちらも​心配は​ありません。

インターネットショッピングが​広まる​中で、​現在では​簡単に​無料で​ネットショップを​作れる​サービスが​たくさん​存在します。​凝った​デザインから、​シンプルな​デザインまで​さまざまな​テンプレートが​提供されていて、​無料の​サービスでも​プロが​デザインしたような​ネットショップを​作れます。

ネットショップが​できあがったら、​家族や​友人に​実際に​見て​もらい、​事業や​ネットショップの​印象に​ついて​意見を​聞くと​よいでしょう。​事業計画を​話したり、​文字で​雰囲気を​伝えたりする​よりも、​事業の​イメージが​明確に​伝わるはずです。

開業届を​提出する

ここまでくると、​すぐに​でも​ネットショップを​公開したくなってしまいますが、​個人事業主と​して​開業する​際に​必要な​手続きも​忘れずに。​個人事業主と​して​事業を​始めるには、​納税地の​税務署に​事業開始から​1カ月以内に​「個人事業の​開業・廃業等届出書」を​提出する​必要が​あります。​国税庁の​ウェブサイトから、​届出書や​届出書の​書き方を​説明した​書類を​ダウンロードできます。

参考:[手続名]​個人事業の​開業届出・廃業届出等手続​(国税庁)

届出書は​一枚の​シンプルな​書類ですが、​慣れないと​記入に​時間が​かかります。​ネットショップの​事業に​ついて​コンセプトを​かためる​中で、​屋号や​事業の​概要などに​ついても​考えておく​ことを​おすすめします。​不明な​点が​ある​場合は、​納税地の​税務署に​問い​合わせてみましょう。​届出書の​記入が​終わったら、​届出書を​税務署に​提出します。​直接税務署に​足を​運んで​届出書を​提出する​ほか、​郵送での​提出も​可能です。

個人事業主の​確定申告

会社に​勤め、​その会社からの​み給与を​もらっている​場合は、​会社が​年末調整を​行ってくれますが、​個人事業主になると​自分で​確定申告を​行う​必要が​あります。​確定申告では、​1月1日から​12月31日の​一年間で​得た​所得を​申告し、​所得税を​納付します。​確定申告の​申告方法には​「青色申告」​「白色申告」の​2種類が​あり、​大きな​違いは​税制上の​優遇です。​青色申告の​場合、​最大で​65万円の​特別控除を​受ける​ことが​可能です。​ただし、​青色申告には​簿記の​原則に​沿ってお金の​出入りを​記録した​帳簿の​提出が​義務付けられています。​その反面、​白色申告の​場合、​帳簿の​作成方法が​青色申告より​簡単で、​事前の​手続きも​必要ありません。

青色申告を​利用したい​場合は、​事前の​申請手​続きが​必要です。​その年の​3月15日までに​青色申告承認申請書を​納税地の​税務署に​提出します。​その年の​1月16日以後に​新しく​業務を​開始した​場合は、​業務を​開始した​日から​2カ月以内に​青色申告承認申請書を​納税地の​税務署に​提出します。

青色申告には​会計処理の​手間が​かかりますが、​節税メリットが​大きいので、​初年度から​売り上げを​期待できる​場合などに​検討してみると​よいでしょう。​青色申告の​申請を​しなかった​場合は、​自動的に​白色申告を​する​ことに​なります。​青色申告には​いつでも​切り​替えられるので、​最初は​無理を​せずに​白色申告で​始めて、​ネットショップを​軌道にのせる​ことを​優先しても​よいでしょう。

納税に​ついて​不安が​ある​場合には、​地域の​税務署に​相談してみてください。​また、​資金に​余裕が​ある​場合、​税務処理は​プロに​任せたいと​いう​場合には、​税理士に​税務処理を​依頼するのも​一つの​手です。

ネットショップを​作って、​開業届を​提出したら、​あとは​ネットショップを​公開するのみです。​ソーシャルメディアと​連携して​集客にも​力を​入れて、​お客様に​ネットショップに​お買い物に​来て​もらいましょう。

本記事では、​ネットショップを​開業して​個人事業主になる​方法を​紹介しました。​独立に​憧れは​あるけれど、​なかなか​始めの​一歩を​踏み出せないと​いう​人も​いる​ことでしょう。​副業が​可能な​会社でしたら、​副業と​して​個人事業主に​なりネットショップを​開業するのも​一つの​手です。​無料の​ネットショップで​あれば、​始めるのに​必要なのは、​事業に​対する​思い入れと、​時間、​商品だけです。​本記事を​きっかけに​個人事業主と​して​ネットショップを​開業する​ことを​検討してみてください。

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執筆は​2020年11月27日​時点の​情報を​参照しています。​2022年6月21日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。
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