ビジネスの​始めかた​:起業の​ためのかんたんガイド

事業計画書の​作り方から​必要な​手続きまで、​ビジネスの​始め方を​学びましょう。

※2024年5月​7日に​記事の​一部情報を​更新しています。

目次

概要

起業するには

みなさんは​ご自身の​手で​ビジネスを​始める​決意を​された​ことと​思います。​まずは​その勇気ある​決断に​拍手を​送るとともに、​自分​自身で​事業を​立ち上げる​ことは、​将来得る​金銭的な​報酬以上にも​ご自身の​成長の​糧となるはずです。​自由に​振る​舞えると​同時に、​全ての​目標達成の​ステップが​ご自身の​汗と​涙の​結晶で​できています。

何年も​温めてきた夢であろうと​最近​思い立った​アイデアであろうと、​重要なのは​新しい​事へ​一歩を​踏み出す前に​綿密な​計画を​立てる​ことです。​本ガイドでは、​事業を​始める​手順を​段階ごとに​説明していますので、​この​手順に​沿って​起業の​準備を​進めてみてください。

よく​ある​ご質問

起業に​ついて​よく​ある​4つの​ご質問

事業を​始めるには​何を​すれば​いいですか?

事業計画書の​作成、​資金調達、​市場調査、​立地場所の​選択、​登記、​開業の​届出、​業種に​よっては​許認可や​資格の​取得など、​重要な​手順が​いく​つか​あります。

事業計画書は​どう​書いたら​いいですか?

事業計画書とは​開業、​運営、​事業拡大に​おける​青写真のような​ものです。​重要な​項目として、​事業コンセプト、​事業内容、​市場分析、​競合分析、​サービスまたは​製品の​ラインナップ、​運営計画、​財務上の​考慮事項が​あります。

事業資金は​どうすれば​いいですか?

資金を​集める​方法は​さまざまです。​国や​自治体、​金融機関からの​融資、​親族や​知人に​出資を​頼んでも​いいでしょう。

どのような​事業形態に​すれば​いいですか?

事業形態には、​個人事業、​法人、​一般社団法人や​非営利団体などが​あります。​どのような​事業形態を​選択するかは​税理士や​弁護士などの​専門家に​相談する​ことを​おすすめします。

詳しく​知る

事業計画書を​作成する

どんなに​アイデアが​優れていても、​基盤を​固めなければ​可能性を​夢に​見ているだけに​過ぎません。​起業で​重要な​最初の​一歩は、​事業計画の​作成です。

Woman standing in a shop

事業計画を​作成する​理由は​二点あります。​まず、​事業計画は​事業の​立ち上げ、​運営、​事業拡大を​描く​計画図です。​後で​振り​返り、​実際の​状況と​照らし合わせて​指標と​する​ものです。​次に、​外部から​資金調達を​する​際には、​綿密な​計算の​上で​事業計画を​立てている​ことを​証明する​必要が​あります。

長期的な​成功を​導くには​しっかりと​した​未来予想図が​必要。

事業計画の​書き方には​どんな​業種にも​使える​テンプレートが​あるわけでは​ありません。​作成に​あたり商工会が​開く​起業セミナーや​オンラインの​講座を​受講するのも​一つの​手段です。​ 起業家向けの​情報は​たくさん​ありますので​探してみてください。

事業内容の​説明は​業種に​よって​多少違いは​ありますが、​共通する​重要な​項目もいく​つか​あります。​ 書式の​フォーマットには、​適度に​グラフや​図など​視覚に​訴える​資料を​差し込むと​読みやすいです。​また、​事業計画書の​長さも​内容に​応じて​変わりますが、​ 以下の​内容を​含んでいるかどうか​確認してください。

事業概要

事業計画書の​冒頭にくるのが​計画概要です。​ここは​事業内容が​ひと目で​分かる​部分で、​計画達成の​ために​何を​するかを​書きます。​計画書の​第一印象を​つくる​最も​重要な​部分です。​事業計画書を​書き終えた​後に​もう​一度​戻って​練り直してみてください。​そうする​ことで​強調したい​点が​明確に​なります。

事業内容

この​部分は、​プレゼンテーションを​意識してください。​例えば、​「この​事業の​ポイントは?」と​誰かに​聞かれた​時に​答えるような​気持ちで、​明確で​簡潔に​書いてください。​また、​この​事業の​実現性と​将来性、​それらを​裏付ける​理由を​加えると​良いです。

市場分析

参入する​市場に​ついて​深く​掘り下げていきます。​統計や​アンケートなど​客観的な​データを​利用して​市場の​現状と​事業との​関係を​説明します。​現状だけでなく、​市場の​弱点と​その弱点を​カバーする​事業の​利点も​アピールしましょう。

競合分析

競合が​優れている​点と​弱みを​調査します。​現時点で​競合が​いない​場合は、​もし​同じ​分野に​他社が​新規参入した​時には​どう​優位性を​保つかに​関して​述べましょう。

サービスと​製品の​ラインナップ

この​項目では、​提供する​製品や​サービスに​ついて​詳しく​記載します。​必要に​応じて、​製品や​サービスを​提供する​上で​必要な​研究開発、​特許や​著作権に​ついても​触れましょう。

オペレーション計画

日々の​業務の​オペレーションに​ついて​分かりやすく​説明します。​従業員を​雇う​必要は​あるか、​出荷や​在庫管理に​どれくらいの​人手が​必要かなど、​詳細を​明記します。

資金面の​考慮事項

資金に​関する​項目です。​まずは​開業する​ために​必要な​資金、​その後の​事業拡大には​いくら必要か、​手持ちの​資本金、​さらに​必要な​場合は​資金調達の​戦略に​ついて​説明します。

スキルや​資格を​身に​つける

Man using a laptop and writing on a notepad

起業や​事業運営に​必要な​スキルを​すべて​備えている​ことは​稀です。​初めて​起業する​方は​特に​言える​ことです。​例えば、​エステティシャンと​しての​経験や​資格が​あるとしても、​日々の​経理業務には​素人と​いう​ことも​あります。

不足している​知識を​すべて​リストに​書き出します。​次に、​その部分を​補えるような​研修や​講座を​探します。​知識を​手軽に​身に​つけるには​自治体の​開く​起業ガイダンスや​オンライン講座が​適しています。​アドバイスを​してくれるような​経験者を​探したり、​どう​やって​事業を​立ち上げたかを​先輩起業家に​聞いてみても​よいかもしれません。

自分で​学ぶには​難しい​分野も​あります。​法律や​税金関連が​その​一例です。​その​場合は、​専門分野の​資格を​持ち​何年も​経験を​積んだ方に​依頼する​ことを​お勧めします。​信頼できる​人に​紹介して​もらうなど、​安心して​相談できる​人に​依頼しましょう。

立地を​考える

どこで​営業を​始めますか​?当然の​ことながら、​業種に​よっても​大きく​異なるでしょう。​ たとえば​大工工事業の​場合には、​事務所を​借りる​必要は​ないかもしれません。​ しかし、​美容院経営には​カットや​シャンプーを​行う​スペースが​必要です。

事業を​始める​上で​店舗を​どこに​構えるかは​最も​難しく、​かつ重要で​念入りな​調査と​計画が​必要な点です。​まず、​店舗の​賃貸契約を​行う​際には、​各自治体の​規制や​コストに​関わる​情報を​しっかり​把握しておいてください。​ 必要に​応じて​自治体や​専門家に​相談するか、​仲介業者に​委託してください。

法令や​規制、​費用の​他に、​ブランドイメージ、​地域の​治安、​交通の​便、​取引先との​距離、​事業拡張計画も​考慮する​必要が​あります。​ 地元の​経営者に​話を​聞いたり、​自治体が​無料で​提供する​地域情報や​人口統計資料を​確認したりして​ご決定ください。

Woman holding coffee standing at the entrance to a coffee shop

資金調達が​必要な​場合

起業に​必要な​資金が​手元に​ない​場合は、​資金調達が​必要に​なります。​ここで、​作成した​事業計画が​重宝します。​スモールビジネスの​起業に​関しては、​一般的な​金融機関からの​融資、​親族や​知人など、​他にも​資金を​確保する​方法は​多く​存在します。​しかし、​融資を​受ける​前に​じっくりと​考えてください。​たちえば、​会社の​所有権を​どうするか。​所有権を​手放したくないなら、​投資家は​避けた方が​よいでしょう。​金融機関から​融資を​受ける​場合は、​詳細を​必ず​確認してください。​実際に​必要な​お金は​いくらか、​返済期間は​どれぐらいになるか緻密に​計算します。

Two men smiling and leaning on a railing

資金調達が​必要なのは​開業の​タイミングだけでは​ありません。​設備が​故障したり、​追加の​仕入れが​必要に​なったりと、​急な​出費が​発生する​場合も​あれば、​新商品の​開発や​2店舗目の​出店など​事業拡大に​資金が​足りない​場合も​あるかもしれません。​そのような​事態に​備えて、​資金調達サービスも​提供している​ビジネスソリューションを​検討してみましょう。​たとえば、​Squareなら​キャッシュレス決済から​資金調達まで、​ビジネスオーナーを​サポートする​多彩な​サービスを​提供しています。

キャッシュレス決済対応

さて、​地道な​準備の​次は​経営者と​して​喜ばしい​部分が​待っています。​初めて​売り​上げが​立つ瞬間です。​その前に、​当然ながら​支払いを​受け付ける​準備が​必要です。​少し​調べると​わかりますが、​決済手段は​低コストで​簡単に​設定できる​こと、​キャッシュレス決済が​できる​こと、​料金体系が​シンプルな​ことが​重要な​選定基準です。

現金での​支払いよりも、​キャッシュレスでの​支払いを​好む​人も​増えています。​カードや​電子マネーが​使えないと​売り上げを​逃しかねません。​主要な​クレジットカード、​電子マネー決済が​できる​Square リーダーなら、​スマートフォンや​タブレットと​Bluetoothで​接続するだけで​どこでも​安全に​決済が​できます。​Square リーダーは​税込4,980円、​決済ごとに​決済手数料が​かかります(※)。

「Square リーダーと​つなげる​タブレットが​手元に​ない」と​いう​場合は、​Square ターミナルまたは​Square レジスターの​導入も​おすすめです。​POSレジの​操作も、​キャッシュレス決済の​受付も、​商品の​登録や​管理も​たった​1台で​行えるので、​タブレットなどの​周辺機器を​用意する​必要が​ありません。​かかるのは、​Square リーダーと​同様、​決済端末の​代金と​決済手数料のみです。

jp-blog-hardware-X2

▲Squareが​提供している​決済端末一覧

※対面決済時の​決済手数料は、​Visa、​Mastercard、​American Express、​Diners Club、​Discover、​JCBの​カード、​各種交通系IC​(Suica、​PASMO、​Kitaca、​TOICA、​manaca、​ICOCA、​SUGOCA、​nimoca、​は​や​かけん)、​QRコード決済​(PayPay)、​QUICPay、​iDが​3.25%です。

一つ​ひとつの​作業は​大変ですが、​その価値は​あります。

起業は​一見​大変な​作業に​見えますが、​その価値は​は​かり知れません。​優れた​アイデアが​あるのなら、​成功に​は​しっかりと​した​基盤を​固める​ことが​重要です。​手順に​そって​取り組み、​事業を​始めましょう。

ウェブサイトを​用意する

最近では​店舗開業と​同時に、​お客様が​いつ、​どこからでも​買い物・​注文が​できる​ウェブサイトを​用意する​事業主も​増えています。​小売店で​あれば​商品を​販売する​ネットショップと​して、​飲食店で​あれば​オンライン注文が​できる​ウェブサイトと​して​活用する​ことができます。

ウェブサイトの​構築と​聞くと、​高額な​初期費用が​必要と​いう​印象が​あるかもしれませんが、​近年は​無料もしくは​低コストで​利用できる​サービスも​増えています。​たとえば​Squareには​無料で、​ウェブサイトが​作成・運用できる​『Square オンラインビジネス』と​いう​ネットショップの​機能が​あります。​かかるのは​決済ごとの​手数料だけ。​売上額は​最短翌営業日​(※)に​振り込まれるので、​資金繰りにも​安心です。

※三井住友銀行・みず​ほ銀行を​ご登録の​場合:0:00 から​23:59 までの​決済分が、​決済日の​翌営業日に​振り込まれます。​三井住友銀行と​みずほ銀行以外の​金融機関口座を​ご登録の​場合:毎週​水曜日で​締め、​同じ​週の​金曜日に​合算で​振り込まれます

ウェブサイトの​開設は、​実店舗に​足を​運べる​お客様に​限らず、​遠くに​いる​お客様にも​アプローチできる​一つの​方法です。​売上拡大を​目指すうえでの​施策と​して、​視野に​入れておくと​いいかもしれません。