「いつか起業してみたい」「自分の得意なことで収入を得たい」という思いを抱いている人に向けて、一人起業の基本から始め方、向いている職種、成功させるためのコツ、そして業務を支える便利なサービスまで、幅広く解説します。
【この記事のポイント】
-一人起業では、目的や目標を明確にし、スキルや資金を事前に整理することが重要
-自由度が高く始めやすい反面、収入の不安定さや業務の負担といったデメリットもある
-副業から始める、集客を仕組み化するなど、無理なく成長させる工夫が成功のカギ
-Squareのサービスを活用すれば、請求・決済・販売管理などの業務を効率化できる
目次
- 一人で起業するには?始める前に考えるべきこと
- 一人で起業するメリット・デメリット
・一人起業のメリット
・一人起業のデメリット - 一人でできる仕事|起業におすすめの業種・職種10選
- 一人起業を成功させるためのコツ
・最初は副業レベルから試す
・SNSやホームページを活用して集客を仕組み化
・外注や業務委託を活用して“全部自分”から脱却
・決済や請求回りはクラウド型ツールで効率化 - 個人起業家の強い味方!一人起業に役立つSquareのサービス
・Square 請求書なら見積もり・請求書、入金管理まで一元化
・リンクを送るだけでクレジットカード決済が可能に
・Square POSレジなら導入も簡単、対面・非対面どちらも対応 - まとめ
一人で起業するには?始める前に考えるべきこと
一人で起業するという選択は、自由度が高い反面、すべてを自分で決めて進める必要があります。そのため、スタート前の準備がとても重要です。ここでは、一人起業を成功させるために事前に考えておきたいポイントを紹介します。
目的と目標の明確化
まず大切なのは、「なぜ起業するのか」という目的をはっきりさせることです。たとえば、「会社に縛られずに自由に働きたい」「育児や介護と両立できる仕事をしたい」「自分のアイデアを形にして収入につなげたい」など、人それぞれの動機があります。
この「目的」に加えて、具体的な「目標」も設定しましょう。たとえば、「1年目で月商30万円を目指す」「半年以内に2社と業務委託契約を結ぶ」など、数値で測れる目標があると、進捗を客観的に把握できます。
スキル・経験・強みの棚卸し
一人で起業する場合、自分が提供できる価値がすべてです。これまでの仕事や学びの中で得たスキル・経験をリストアップし、自分の強みを再確認してみましょう。
たとえば、営業職の経験があるなら提案力や対人スキル、デザインが得意ならクリエイティブ力が武器になります。これらの強みをどんなニーズと結びつけられるかを考えることで、ビジネスの方向性が見えてきます。
必要な資金と収支シミュレーション
起業には多少なりとも初期費用がかかります。たとえば、ウェブサイトの制作費、名刺やチラシの作成、業務用のソフト購入、場合によっては設備や備品の準備も必要です。
一方で、収入はすぐに安定するとは限りません。最初の数カ月は収入がゼロの可能性も考えて、最低でも3~6カ月分の生活費を確保しておくのが理想です。収支のバランスをシミュレーションすることで、「いつまでにいくら稼がないといけないか」が明確になります。事業計画書を簡単に作成しておくと、融資や補助金の申請時にも役立ちます。
開業に必要な手続き
一人で起業する場合、多くの人が個人事業主としてスタートします。開業にあたっては、税務署に個人事業の開業届出書を提出する必要があります。あわせて、「青色申告承認申請書」を提出しておくと、節税メリットのある青色申告が可能になります。
一人で起業するメリット・デメリット
一人で起業するというスタイルは、自由度が高く、身軽に始められるのが魅力です。しかし、その分、乗り越えるべきハードルもあります。ここでは、一人起業の主なメリットとデメリットを整理して紹介します。
一人起業のメリット
初期コストや人件費を抑えられる
人を雇わず、自分一人で事業を運営することで、人件費やオフィス賃料などの固定費を最小限に抑えることができます。たとえば、自宅を拠点にすることで場所代をゼロにしたり、オンラインツールを活用することでシステム費用を安く抑えたりする工夫も可能です。少ない資金で始められるのは、一人起業ならではの大きなメリットです。
働く時間や場所を自由に選べる
会社員時代とは違い、働く時間や場所を自分で決められるのも、一人起業の大きな魅力です。たとえば、午前中は自宅で事務作業、午後はカフェで打ち合わせ、夜は家族との時間を確保する、といったライフスタイルも実現できます。ライフステージに合わせて働き方を柔軟に変えられるのもポイントです。
小さく始めて大きく育てることができる
一人で始めた事業が軌道に乗れば、将来的にパートナーを増やしたり法人化したりすることも可能です。初めは副業としてスモールスタートし、顧客や実績が増えたタイミングで本格的に独立するなど、段階的な成長が見込めるのも一人起業の強みです。
一人起業のデメリット
収入が不安定になりやすい
起業したばかりの頃は、固定の収入源がなく、売り上げが月によって大きく変動することもあります。特に、案件ごとに動くタイプのビジネスでは、継続的な顧客を見つけるまでに時間がかかることもあります。生活費とのバランスを見ながら、安定収入を得る工夫が求められます。
孤独感・プレッシャーが大きい
一人で仕事をしていると、相談できる相手がいなかったり、モチベーションが下がってしまったりすることもあります。特に困難に直面したとき、「すべて自分で何とかしなければ」というプレッシャーを強く感じやすいのが一人起業の特徴です。信頼できるメンターや同業者とのつながりを持つことが、精神的な支えになります。
営業や経理など、すべての業務を自分でする必要がある
商品の企画・開発だけでなく、営業、集客、経理、請求処理まで、すべての業務を一人でこなす必要があります。特に、これまで会社で分業されていた業務に触れてこなかった人にとっては、大きな負担になることもあります。ただし、最近は会計ソフトや営業支援ツールなど、起業を支えるサービスも充実してきており、工夫次第で負担を軽減することも可能です。
一人でできる仕事:起業におすすめの業種・職種10選
一人で起業するなら、初期投資を抑えられ、自分のスキルや経験を生かせる仕事からスタートするのが理想です。ここでは、一人でも始めやすい業種・職種を10個紹介します。
1. Webデザイナー・プログラマー
企業や個人のウェブサイト制作、アプリ開発など、スキルがあれば自宅でもスタート可能です。
2. ライター・編集・翻訳
文章力や語学力を生かして、記事制作や書籍の編集、翻訳などに取り組めます。特別な設備がなくてもパソコン1台で始められるため、副業から独立するケースも見られます。
3. オンライン講師・スクール運営
英語やプログラミング、ビジネススキルなど、自分の得意分野を生かしてオンラインで講座を開設できます。Zoomや教材プラットフォームを活用すれば、初期費用を抑えつつ本格的なスクール運営も可能です。
4. コンサルタント・コーチ業
経営・人材・マーケティングなど、過去の実務経験をもとにアドバイスするビジネスです。企業顧客を中心に、信頼と実績を積むことで、継続案件や紹介につながることもあります。
5. ハンドメイド作家・ネットショップ運営
アクセサリーや雑貨など、手作りの商品をオンラインで販売するスタイルです。ネットショップ作成サービスを使えば、知識がなくても簡単にショップを立ち上げられます。
6. 動画編集・YouTube運用代行
動画コンテンツの需要が高まる中、企業や個人クリエイターの代わりに編集や運用サポートを行う仕事です。動画編集ソフトのスキルがあれば、在宅ワークで高単価案件を狙うこともできます。
7. 美容・ネイル・リラクゼーション
自宅サロンや出張スタイルで、美容系サービスを提供する形です。資格が必要な場合もありますが、リピーターがつきやすく、地域密着型で安定収入につながることも多い職種です。
8. パーソナルトレーナー・ヨガ講師
健康志向の高まりから、運動指導のニーズは年々拡大しています。オンライン指導や自宅訪問型のサービスを組み合わせることで、一人でも効率よく活動できます。
9. ブログ・SNS運用
自分のメディアを育て、広告収入やアフィリエイトでマネタイズする方法です。成果が出るまで時間はかかりますが、ストック型の収入源となるため、他の事業と組み合わせる人も多いです。
10. テイクアウト専門の小規模飲食業
イートインスペースを持たないテイクアウト専門の飲食店は、一人で運営しやすく、初期投資を抑えられます。キッチンカーや間借り店舗を活用するなど、工夫次第でリスクを減らしてスタート可能です。
一人起業を成功させるためのコツ
一人で起業することは決して簡単ではありませんが、ポイントを押さえて進めることで、リスクを抑えつつ着実にビジネスを成長させることができます。ここでは、一人起業を軌道に乗せるための実践的なコツを紹介します。
最初は副業レベルから試す
いきなりすべてを本業に切り替えるのではなく、まずは副業として小さく始めるのが安全な選択です。副業で実績を積みながら、「どんなサービスが求められているのか」「自分に合った働き方は何か」を見極めることができます。また、ある程度収入の見通しが立ってから本格的に独立すれば、精神的・経済的な不安も軽減されます。
SNSやホームページを活用して集客を仕組み化
一人起業では、限られた時間と労力でどう集客するかが重要なポイントです。InstagramやX(旧Twitter)、YouTube、LINE公式アカウントなどのSNSを活用すれば、広告費をかけずに見込み客との接点を増やすことが可能です。また、自分のサービスや商品を紹介するホームページを用意し、検索流入や問い合わせにつなげる仕組みを作ることで、効率的に集客できるようになります。
外注や業務委託を活用して“全部自分”から脱却
「何でも自分でやる」のが一人起業の基本ではありますが、すべてを抱え込むと時間も労力も足りなくなってしまいます。事務作業やウェブサイト制作、ロゴデザインなど、専門的な部分は外注や業務委託を活用することで、自分はコア業務に集中できる環境をつくることが大切です。
決済や請求回りはクラウド型ツールで効率化
請求書の発行、入金確認、経費管理、確定申告……こうしたお金回りの業務は、正確性と効率性が求められます。クラウド型の会計・請求ツールを活用することで、面倒な事務作業を自動化し、業務負担を大きく軽減できます。事業が成長してもスムーズに対応できるよう、最初から仕組みを整えておくのがおすすめです。
個人起業家の強い味方!一人起業に役立つSquareのサービス
一人で事業を回していくうえでは、「いかに業務を効率化するか」が成功のカギとなります。Squareは、個人起業家やスモールビジネスに便利な機能・サービスを多数備えており、日々の業務負担を軽減しながら、売上アップにも貢献してくれます。ここでは、一人起業に特におすすめの機能を紹介します。
Square 請求書なら見積もり・請求書、入金管理まで一元化
手作業での見積書や請求書の作成・管理は、時間も手間もかかるものです。Squareのクラウド請求書を使えば、見積もり作成から請求、リマインド通知、入金確認までをクラウド上で一元管理できます。定期的な請求も自動化できるため、経理業務の負担を大幅に軽減できます。
リンクを送るだけでクレジットカード決済が可能に
オンライン販売に挑戦したいけど、複雑なシステムの導入は避けたいという人には、Square リンク決済がおすすめです。オンラインで決済できるリンクを簡単に作成し、メールやSNS、チャットなどで顧客に送るだけでカード決済を受け付けることができます。対面でのやり取りが難しいオンラインビジネスでも、スムーズな支払い導線を構築できます。
Square POSレジなら導入も簡単、対面・非対面どちらも対応
物販や飲食、美容系など、対面での販売を行う業種にはSquare POSレジが便利です。スマートフォンやタブレットがあればすぐに使い始められ、商品登録、売上管理、顧客管理、在庫管理まで一括で対応可能。小規模事業でも本格的な店舗運営が実現できます。
まとめ
一人起業は、自分のペースで始められる働き方の一つです。小さくても、自分で選び、動き出したその一歩は、やがて確かな実績となって積み重なっていきます。大切なのは、焦らず、堅実に準備を進めること。そして、「すべて一人で抱え込まない」ための仕組みを整えることです。Squareのようなサービスを活用すれば、請求・決済・販売管理などの煩雑な業務を効率化し、本当に力を入れるべき“コアな仕事”に集中することができます。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2025年7月4日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash