個人でも​使える​仕入れサイトを​利用して​ネットショップを​開業しよう!

商品を​いちから​開発する​場合でも、​すでに​ある​商品を​販売する​場合でも、​行わなければいけない​ことと​いえば、​仕入れです。​仕入れとは​販売目的で​商品や​原材料を​調達する​ことで、​有形の​商品を​提供する​ビジネスで​あれば、​必ず​通る​ことになる道です。​この​記事では​主に​ネットショップの​開業を​検討している​人に​向けて、​おすすめの​仕入れ方法や​会計処理のしかたなど、​仕入れに​ついてまず​知って​おきたい​基礎知識を​紹介します。​また、​仕入れ作業を​効率的に​行うには、​仕入れサイトでの​購入データが​在庫と​して​自動で​反映される​ネットショップを​選べると​理想的です。​ここでは​仕入れサイトと​連携できる​Squareの​ネットショップも​見ていきます。

目次


仕入れとは?

仕入れは、​商品の​製造や​販売に​あたって​メーカーや​卸売業者から​原材料や​商品などを​調達する​ことを​指す言葉です。​仕入れた​商品の​販売先は​事業者に​よって​異なりますが、​販売先に​関わらず、​原材料や​商品を​買い込む​一連の​流れを​「仕入れ」と​いいます。​次項以降では​具体的な​仕入れ方法や​注意点、​仕入れた​商品を​販売する​際に​取得しなければいけない​許認可などを​見ていきましょう。

ネットショップの​仕入れ方法

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仕入れ方法には、​以下の​四つが​挙げられます。

  1. 問屋・卸売業者から​仕入れる
  2. 仕入れサイトを​利用する
  3. 見本市に​参加する
  4. オークションサイトを​利用する

それぞれの​仕入れ方法に​ついて​詳しく​見ていきましょう。

問屋・卸売業者から​仕入れる

問屋や​卸売業者を​介して​商材を​仕入れる​方法には、

  • 問屋街に​出かける
  • 問屋​(仕入れ)​サイトを​利用する

の​二つが​あります。

問屋街には、​繊維を​中心に​さまざまな​問屋が​同居する​大阪の​船場センタービルや、​食器や​調理器具を​中心に​扱う​東京の​かっぱ橋道具街などが​挙げられます。​店舗の​中には​独自の​販売ルールを​設けている​場合も​あるので、​事前に​調べてから​出向くのが​無難でしょう。

問屋サイトは、​法人もしくは​個人事業主に​よる​利用を​前提に​会員登録が​必要な​ところが​多いです。​入会条件と​して、​実店舗や​ネットショップが​あるなど、​ビジネスの​存在を​確認できる​ことを​挙げる​ところも​少なくないようなので、​ネットショップの​開設は​早い段階で​進めて​おきましょう。​Squareでは、​無料で​簡単に​ネットショップを​開設する​ことができます。​「まずは​低コストで​手軽に​ネットショップを​はじめたい」と​いった​場合は、​ぜひ検討してみては​いかがでしょうか。

仕入れサイトを​利用する

仕入れサイトとは、​問屋と​小売事業者を​つなぐインターネット上の​ウェブサイトです。​「仕入れサイト」と​「問屋」が​混同される​ことが​ありますが、​問屋は​実際に​商品を​小売事業者に​卸す事業者で、​仕入れサイトは​複数の​問屋を​取りまと​めて​小売業者と​つなぐ事業者と​考えると​よいでしょう。

インターネット上には​さまざまな​仕入れサイトが​あり、​「仕入れサイト」と​いった​キーワードで​検索する​ほか、​まと​め記事などから​ニーズに​あった​サイトを​探す​ことができます。​ただし、​法人でなければ​利用登録できない​サイトも​あります。​個人事業者の​場合、​まず、​利用登録できるかどうかを​チェックしましょう。​個人事業者が​利用できる​サイトに​ついては​具体例を​挙げて​後述します。

仕入れサイトから​商品を​仕入れて​開業する​場合、​実際に​自分で​在庫を​持つことに​なりますが、​「大量の​商品を​仕入れるには​資金面が​心もとない」​「品質を​保ちながら在庫を​保管できるか​自信が​ない」と​いう​人は、​無在庫販売を​検討してみても​よいでしょう。​併せて​「ドロップシッピングとは?​初めての​Eコマースでも​在庫ゼロで​起業できる​ネットビジネス」の​記事も​参考に​してください。​無在庫販売に​対応している​仕入れサイトに​ついては​後述します。

見本市に​参加する​

見本市とは、​その名の​通り、​商品の​見本を​もとに​商品の​売買交渉を​行う市で、​年に​複数回、​商品や​業界ごとに​行われる​大規模な​イベントです。​大都市で​行われる​国際見本市だけでなく、​全国各地でもさまざまな​規模の​見本市が​行われています。​買い手と、​メーカー・問屋・卸売業者などの​売り手を​結ぶ​商談の​場の​ため、​基本的には​事業者限定の​催事ですが、​一般消費者が​入場できる​ものも​あります。

商品を​実際に​目で​確かめたい​人に​とって、​見本市は​相性の​いい​仕入れ先かもしれません。​気に​入った​商材を​見つけた​ときに​商談を​持ちかけられるよう、​名刺や​ショップの​概要を​まと​めた​資料を​多めに​用意しておく、​「上代・下代」​「掛率」​「ロット数」などの​専門用語を​押さえておくなど、​下準備にもしっかりと​取り組みましょう。

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オークションサイトを​利用する

インターネット上で​競売を​行う、​オークションサイト。​商品ごとに​入札期間が​決まっており、​期間が​終了した​時点で​最も​高い​金額で​入札した​利用者に​商品が​渡ります。

まずは​規模の​大きな​サイトから、​商品を​探してみると​いいかもしれません。​入札する​際には、​商品の​値段や​状態は​もちろんの​こと、​付属品や​保証書の​有無にも​注目しておく​ことが、​商品の​価値を​下げないための​掟です。​また、​仕入れコストを​抑える​ためにも、​商品の​相場を​事前に​調べておくのが​賢明でしょう。

オークションサイトと​一見​似ているようで、​仕組みが​少し​異なる​ものに​フリマアプリが​あります。​フリマアプリでは、​他の​利用者と​競り合う​ことなく、​出品者が​決めた​値段ですぐに​商品を​購入できます。​なかには​オークションサイトと​並行して、​フリマアプリを​利用する​人も​いるようです。

オークションサイトや​フリマアプリから​仕入れた​ものを​そのまま​販売する​ことは、​違法と​みなされています。​販売する​前に、​必ず​販売許可を​取得しましょう。​必要な​許可に​ついては​次項で​説明します。

仕入れサイトを​利用する​メリット

ここでは​前章で​紹介した​仕入れ方法のなかから、​仕入れサイトを​利用する​メリットを​見ていきましょう。

時間や​場所に​縛られない

仕入れサイトを​利用すれば​深夜でも、​問屋街や​見本市などに​行きづらい​地域に​住んでいても、​インターネットに​アクセスできる​スマートフォンや​パソコンなどが​あれば​その場ではじめられます。​時間や​場所などに​縛られない点は、​仕入れサイトを​利用する​大きな​メリットでしょう。

少量から​利用できる

メーカーや​卸売業者などから​仕入れる​場合、​小ロットでの​仕入れが​難しい​ケースも​少なく​ありません。​一方で​仕入れサイトなら​1点から​購入できる​ことも​あるので、​小規模ではじめたい​場合には​仕入れサイトの​利用が​向いていると​いえます。

仕入れサイトを​利用する​デメリット

デメリットも​見ていきましょう。

競合との​差別化が​難しい

仕入れサイトは​利用しや​すい分、​利用者も​大勢います。​自社と​同じ​商品を​販売する​競合が​出てくる​ことは​心に​留めておいた​ほうが​いいでしょう。​競合他社が​複数あるなか、​自店舗を​選んで​もらうには​どうしたら​いいか、​お客さまを​他店にとられてしまわないための​適切な​価格設定は​いくらかなどは​必ず検討して​おきましょう。

関税や​納期、​不良品に​注意が​必要

海外の​仕入れサイトを​利用した​場合、​国を​またいでの​配送になる​ため、​輸入コストや​納期などが​ネックになる​ことも​あるでしょう。​たとえば​国内で​あれば​数日で​届く​ものも、​海外からだと​長くて​1カ月ほど​かかってしまう​ことも​あります。​さらには​商品の​品質が​期待していた​ものと​異なり、​再発注になる​ことも​ひょっと​したら​あるかもしれません。​特に​アパレルなど、​特定の​季節の​ために​作られた​商品に​関しては​時間に​十分な​余裕を​持って​仕入れる​必要が​あるでしょう。​また​商品に​よっては​海外の​仕入れサイトの​ほうが​国内の​仕入れサイトよりも​安い​ことが​ありますが、​関税なども​加算すると、​思っていた​以上に​コストが​かかってしまう​ことも​あります。​まずは​数点だけ​仕入れてみて、​質や​配送日数などを​確かめてみると​少しは​安心かもしれません。

忘れては​いけない​販売許可の​取得

扱う​商品に​よっては、​販売許可の​取得が​必要です。​ここでは​中古品、​輸入品、​酒類に​必要な​許可を​見ていきましょう。

中古品

中古品を​取り扱う​際には、​古物商許可が​必要と​なります。​許可証は、​管轄の​警察署で​発行して​もらう​ことができます。​発行には​40日ほど​かかるので、​できるだけ​早い​段階で​申請しておくと、​いち早く​販売を​はじめられるでしょう。

古物と​して​定められている​商品は、​古物営業法施行規則の​2条に​ある​通りですが、​基本的には​以下の​状態に​ある物を​指します。

  • 一度でも​使用された​ことの​ある​商品
  • 未​使用だけれど、​自分以外の​消費者の​手に​渡った​ことの​ある​商品
  • 上記に​修繕など、​本来の​用途に​変化が​ない​程度に​手を​加えた​商品

輸入品

輸入品に​必要となる​許可は、​扱う​商品に​よって​異なります。​ほとんどの​場合は、​国内・輸入問わず、​商品の​品目ごとで​取得が​必要な​許可が​定められていますが、​商品に​よっては​「国内製造」​「輸入」で​手続きが​異なる​ものも​あるので、​注意が​必要です。​以下の​表では、​許可の​取得の​ほかに、​書類の​提出が​必要となる​輸入商品の​品目を​一部、​まと​めています。

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な​お、​医療機器などは、​機器の​部類に​よって​必要な​手続きが​異なります。​医療機器の​詳しい​手続き方法に​ついては、​家電製品輸入の​手引きから​ご確認いただけます。

酒類

実店舗で​酒類を​取り扱う​場合には​「一般酒類小売業販売免許」が​必要なのに​対して、​ネットショップには​「通信販売酒類小売業免許」の​取得が​必要と​なります。​また、​ネットショップでは​取り扱える​酒類が、

  • 地酒
  • 輸入酒類

に​限定されているので​注意しましょう。​詳しくは、​通信販売酒類小売業免許の​手引きを​ご確認ください。

申請書と​添付書類は、​販売する​所在地の​管轄の​税務署に​提出しましょう。​申請書を​提出すると、​審査に​進みます。​審査は​申請件数に​よる​ものの、​平均で​2カ月ほど​かかるので、​順調に​ネットショップを​開業するには、​なるべく​早めに​申請書を​提出する​ことが​理想的です。

ネットショップでの​販売に​必要な​許可とは。​届出先から​申請方法までを​ご紹介」では、​販売許可に​ついてより​詳しく​説明しています。​ぜひご参考ください。

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個人で​使える​仕入れサイト

仕入れサイトの​利用に​おける​注意点が​わかった​ところで、​国内外の​仕入れサイトを​具体的に​見てみましょう。

国内の​仕入れサイト8選

1. SUPER DELIVERY​(スーパーデリバリー)

取扱商品は​アパレル製品から​生活雑貨、​食品・​飲料、​家具・インテリア、​電化製品、​什器・店舗資材まで​多岐に​わたる​総合仕入れサイトです。​SUPER DELIVERYの​ウェブサイトに​よると、​出展企業数は​約3,000社、​取扱商品点数は​約160万点です。​掲載商品の​75%以上は​1点から​仕入れ可能で、​規模の​小さい​ネットショップに​とっても​使いやすい​サービスと​いえそうです。​月会費無料の​フリープランと​月額2,200円の​スタンダードプランの​2プランが​あります。​登録には​審査に​通過する​必要が​あり、​販売予定の​ネットショップの​URLの​提出が​必須です。​ネットショップの​オープン前は​登録できない​点に​注意が​必要です。

SUPER DELIVERYを​利用する​場合は、​仕入れデータが​自動的に​連携する​Squareの​ネットショップの​利用が​おすすめです。​具体的には、​SUPER DELIVERYで​購入した​商品名や​点数、​商品画像までもが​Squareの​アカウント上に​在庫と​して​自動で​登録されます。​マニュアルで​打ち込む​作業が​まるっとなくなるので、​作業が​ずい​ぶんと​簡易化されます。​登録された​商品を​ネットショップに​そのまま​掲載するか​どうかは、​自由に​選ぶことができます。

2. 卸問屋.com

家電、​食品・​飲料、​雑貨、​カー用品、​アパレル製品など​幅広い​商品を​取り​扱っています。​会員登録には​審査が​ありますが、​会員登録、​月額料金ともに​無料です。​取り扱いたい​商品が​ある​場合は​会員登録を​検討してみると​よいでしょう。​1万円以上の​注文で​送料が​無料に​なります。

3. 商材王​(SHOZAIOH)

家具と​インテリアの​総合卸サイトです。​商材王の​ウェブサイトに​よると、​家具の​分野では​日本最大級で、​登録社数は​7,000社以上、​取扱商品点数は​6,000点近くにの​ぼります。​無在庫販売に​対応している​ため、​在庫リスクが​少なくて​すみます。​また、​無料で​利用できる​商品写真や​商品ページも​提供されています。​会員登録は​無料です。

4. TopSeller​(トップセラー)

ネットショップ専門の​仕入れサイトです。​無在庫販売に​対応している​ため、​過剰在庫を​抱える​心配が​ありません。​取扱商品点数は​約30万点。​会員登録は​無料で、​扱える​商品点数は​5点に​限られますが、​月額無料の​プランも​あります。​有料プランの​場合、​仕入れる​商品数に​より​月額料も​変わります。​在庫を​抱えずに​小さく​始め、​ネットショップの​成長に​合わせて​プラン変更できる​メリットが​あります。

5. NETSEA​(ネッシー)

国内でも​最大規模の​仕入れサイトで、​取扱商品点数は​200万点以上に​ものぼります。​アパレルを​中心に、​雑貨や​電気製品など​幅広い​ジャンルの​品揃えが​特徴です。​会員登録、​月額料金ともに​無料で、​ビギナー会員に​限定されますが​開業準備中の​段階でも​申し込みが​可能です。​固定費用が​かからず、​取扱製品が​多い​ことから、​ネットショップで​アパレル製品を​取り扱いたいと​いう​人は、​まずは​NETSEAに​登録しておくと​よいでしょう。

6. マルモトネット

キッチンと​インテリア用品など、​生活雑貨を​扱う​仕入れサイトです。​運営元の​丸元商事株式会社は​創業70年以上の​企業で、​百貨店や​ホームセンターでも​販売されている​商品を​取り​扱っています。​会員登録、​月額料金は​ともに​無料で、​1点からの​仕入れが​可能です。​お客さまへの​直送にも​対応しているので、​無在庫で​商品を​取り扱う​ことも​可能です。​また、​取引額に​よって​割引を​受ける​ことができます。

7. TEN TO TEN ​(テントテン)

アパレル、​インテリア、​生活雑貨、​食品と​幅広い​商品を​仕入れる​ことができます。​「日本の​いい​もの」​「世界の​いい​もの」を​テーマと​した​仕入れサイトで、​日本各地の​伝統工芸品や​名産品、​世界各地から​仕入れた​雑貨、​クリエイターや​作家の​作品なども​扱っています。​登録料や​年会費は​無料で、​1点からの​仕入れも​可能です。​登録時の​審査に​ネットショップの​URLの​提出が​必須なので、​事前に​ネットショップを​オープンしておく​必要が​あります。

8. ザッカネット

取り扱う​商品カテゴリーが​豊富で、​インテリア雑貨や​生活雑貨、​ファッションアイテムから、​ペット用品や​アウトドア用品と​いった​他の​仕入れサイトでは​扱ってないような​商品を​見つける​ことができます。​登録時の​審査は​他の​仕入れサイトと​比較すると​厳しく、​商業登記簿や​開業届、​過去の​営業実績や​事業計画の​提出が​求められます。​その他にも​事業者名で​固定電話に​よる​受信が​可能である​ことなど、​利用開始までの​ハードルは​低くは​ありません。​誰もが​簡単に​利用できるわけではないので、​競合する​ネットショップと​商品が​被ってしまうと​いった​可能性は​低いかもしれません。

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海外の​仕入れサイト3選

1. Alibaba​(アリババ)​/ AliExpress​(アリエクスプレス)

Alibaba、​AliExpressともに​中国の​アリババグループが​運営する​サービスです。​日本語に​対応しており、​Alibabaは​BtoB、​AliExpressは​消費者向けと​いう​位置づけですが、​どちらも​仕入れサイトと​して​利用でき、​あらゆる​ジャンルの​商品を​仕入れる​ことができます。​Alibabaは​BtoBの​仕入れサイトである​ことから、​仕入れに​あたって​ロット単位で​注文するのに​対し、​AliExpressは、​1点から​購入が​可能です。​Alibaba、​AliExpressともに​会員登録、​月額料金は​無料です。​日本国内の​仕入れサイトで​取り扱いたい​商品を​見つけられない​場合は、​いずれかで​検索してみると​よいでしょう。

2. Cmall​(シーモール)

日本向けの​商品のみを​扱う​レディースファッションの​通販・仕入れサイトです。​中国の​アパレル製品や​ファッション雑貨を​直接仕入れる​ことができます。​無料会員でも、​支払い​金額に​応じて​クーポンや​ポイント還元が​得られます。​プレミアム会員に​なるには​年会費4,980円が​かかりますが、​クーポンや​ポイント還元だけでなく、​毎回の​支払いで​5%の​割引対象に​なります。​ほとんどの​取扱商品の​価格は​格安なので、​手ごろな​価格の​アパレル製品を​お客さまに​提供したいと​いう​人は​利用を​検討してみると​よいでしょう。

株式会社C2Jジャパンは​アパレル製品だけでなく、​より​幅広い​商品を​BtoB向けに​取り扱っている​C2J.jpも​運営しています。​中国からの​仕入れに​興味が​あると​いう​人は​C2J.jpの​ウェブサイトも​見てみると​よいでしょう。

3. 淘宝網​(タオバオ)

Alibaba、​AliExpress同様、​中国の​アリババグループが​運営する​ショッピングモールで、​仕入れサイトと​しても​利用できます。​地域と​して​「日本」を​選択する​ことは​できますが、​ウェブサイトの​表示は​中国語です。​淘宝網では​幅広い​ジャンルの​製品が​格安で​提供されていますが、​中国語に​通じている​人を​除いては、​利用しにくいのが​現状です。​それでも​「仕入れたい​商品が​ある」​「どうしても​利用したい」と​いった​場合、​前述した​Cmallが​淘宝網からの​輸入代行を​引き受けています。​商品を​選ぶ際に​役立つ中国語検索用語彙表も​あるので、​参考に​してみましょう。

会計帳簿に​計上する​タイミング

仕入れの​際に​立ちは​だかるのが、​会計と​いう​壁です。​まず​基礎と​して​押さえて​おきたいのは、​会計帳簿に​計上する​タイミングです。

仕入れに​かかわる​出費などは​いつでも​計上して​いいわけではなく、​「商品が​出荷された​日」​「商品が​入荷した日」など、​タイミングを​統一して​計上していく​ことが​基本です。​計上する​タイミングは​「計上基準」とも​呼ばれており、​事業者は​複数ある​計上基準のなかから​自社に​とって​都合の​いい​ものを​選びます。

計上基準の​主な​種類は​以下の​表を​参考に​しましょう。

  出荷基準 入荷基準(受取基準) 検収基準
計上タイミング 商品が出荷された日付 商品が入荷した日付 入荷を確認し、漏れや破損がないかの確認をすべて終えた日付
特徴 商品点数が多いビジネスに向いている 入荷後に計上するため在庫データとも連携しやすく、多くのビジネスに採用されている 商品の品質を重視している場合に採用されることが多い
弱点 注文した数と実際の入荷数にズレが生じた場合、あとで修正しなければいけない 特になし 計上のタイミングが一番遅い

仕入れの​仕訳方法4つ

会計の​基礎知識と​して​もう​一つ​押さえて​おきたいのは、​仕訳です。​仕訳とは、​取引内容を​「借方」​「貸方」に​分けて​帳簿に​記載する​ことです。

仕訳も​計上基準のように​方法が​複数​あり、​どれを​選ぶかに​よって​勘定科目が​変わります。​ここでは​代表的な​方法を​四つ紹介します。​計上基準と​同じように、​適切な​ものを​選びましょう。

三分法

わかりやすく​シンプルに​仕訳が​できる​ことから​多くの​ビジネスで​採用されているのが、​三分​法​(さん​ぶんぽう)です。​仕訳が​簡単な​理由と​して、​一つ​ひとつの​取引の​利益を​算出しなくていい点が​挙げられます。​ただし仕訳を​見ただけでは​利益が​把握しづらいため、​決算整理が​必要に​なります。

勘定科目の数 3
勘定科目 ・仕入
・売上
・繰越商品
向いているビジネス 扱う商品が多いビジネス

分記法

前述の​三分法は​仕訳に​あまり​時間が​かからないため、​商品を​大量に​仕入れる​ビジネスなどに​向いていますが、​扱う​商品が​そこまで​多くなく、​商品が​高額な​場合は​分記法が​向いています。​「商品」には​原価を、​「商品売買益」には​利益を、と​分けて​記載するので、​手間が​かかるのが​ちょっと​した​弱点だと​いえるでしょう。

勘定科目の数 2
勘定科目 ・商品
・商品売買益
向いているビジネス 高額な商品を少量扱うビジネス

五分法

ここで​紹介するどの​方法よりも​勘定科目が​多いのが、​五分法​(ごぶんぽう)です。​三分法の​勘定科目に、​「仕入値引・戻し」と​「売上値引・​戻り」の​科目が​付け足されます。​これらは​仕入れ時、​あるいは​販売時に​値引きや​返品などが​発生した​場合に​使う​科目です。​そのため、​返品や​値引きが​多い​場合は、​五分法だと​取引内容が​把握しやすいと​いわれています。​ただし勘定科目が​多い​分、​手間が​かかるうえ、​仕訳方法に​慣れるのにも​多少​時間が​かかるでしょう。

勘定科目の数 5
勘定科目 ・仕入
・売上
・仕入値引・戻し
・売上値引・戻り
・繰越商品
向いているビジネス 値引きをすることが多いビジネスや、返品対応が多いビジネス

総記法

総記法は​よく​代表例と​して​挙げられますが、​実際に​採用される​ケースは​少ないようです。​ただ、​勘定科目が​一つだけなので、​手間の​少なさに​魅力を​感じる​人も​いるかもしれません。​しかし​「商品」と​いう​たった​一つの​勘定科目で​仕入れ原価も​売価も​記帳する​ため、​帳簿を​見返した​ときに​どっちが​どっちだか​判断できず、​決算整理で​苦労する​可能性が​高いと​いわれています。

勘定科目の数 1
勘定科目 商品
向いているビジネス あまり採用されることはない

仕入れた​商品は、​Squareの​ネットショップで​販売しよう!

どのような​商品を​販売するのるか、​どこから​仕入れるかなど、​構想が​ある​程度が​固まってきたら、​いよいよネットショップの​準備段階へと​突入します。​近年では​低コストではじめられる​ネットショップ作成サービスが​次々と​登場し、​専門家などに​依頼する​ことなく、​誰でも​簡単に​作れる​時代に​なってきています。

Squareも​簡単に​ネットショップが​作れる​サービスの​一つです。​ネットショップ立ち上げに​必要なのは、​無料の​アカウントだけ。​初期費用は​かからず、​無料プランを​選べば​月額利用料も​かかりません。​大掛かりな​準備は​不要。​アカウントに​ログインするだけで、​すぐに​ネットショップの​開設に​取り掛かれます。

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ネットショップの​作成方法も​簡単で、​商品名や​価格などの​情報を​入力したり、​「おすすめの​商品」や​「お問い​合わせ」の​セクションなど​必要な​要素を​クリックひとつで​入れたり、​消したりしていくだけで​ページが​完成していきます。​さらに​「国内の​仕入れサイト8選」の​章でも​紹介したように、​SUPER DELIVERYと​連携すれば、​購入データが​自動で​在庫情報と​して​登録されます。​SUPER DELIVERYを​通して​仕入れた​商品に​限りますが、​在庫登録を​する​手間が​省けると​作業量も​ぐっと​減るでしょう。

無料プランには​ネットショップ開設に​必要な​基本機能が​揃っている​うえ、​商品の​公開点数に​上限は​ありません。​さらに、​どの​プランを​利用した​場合でも​ネットショップの​売り上げは​最短翌営業日に​振り込まれます。

商品の​仕入れや​梱包材の​調達、​広告宣伝など、​ネットショップの​運営には​何かと​出費がかさむので、​すぐに​売り​上げが​入金されるのも、​開設に​あたりコストが​一切かからないの​もうれしい​特徴でしょう。​まずは​Squareの​無料アカウントを​作成して、​使い勝手を​見てみては​いかがでしょうか。

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EC作成から、​オンライン決済、​店舗連動の​在庫管理まで、​便利な​機能が​無料で​簡単に​始められます。

本記事では​四つの​仕入れ方法と、​個人でも​使える​国内外の​仕入れサイトを​紹介しました。​取扱商品に​よっては​販売許可の​取得が​必要です。​仕入れサイトを​利用する​際に​気を​つけたい​ポイントを​おさえたうえで​取り組むようにしましょう。


Squareの​ブログでは、​起業したい、​自分の​ビジネスを​さらに​発展させたい、と​考える​人に​向けて​情報を​発信しています。​お届けするのは​集客に​使える​アイデア、​資金運用や​税金の​知識、​最新の​キャッシュレス事情など。​また、​Square加盟店の​取材記事では、​日々​経営に​向き合う​人たちの​試行錯誤の​様子や、​乗り越えてきた壁を​垣間見る​ことができます。​Squareブログ編集チームでは、​記事を​通して​ビジネスの​立ち上げから​日々の​運営、​成長を​サポートします。

執筆は​2021年11月17日​時点の​情報を​参照しています。​2024年1月22日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash