ネットショップの開業を検討している人の中には、できるだけ初期費用を抑えたいと希望している人も少なくないでしょう。在庫を持たない無在庫販売は、ネットショップ開設時のコストを低減できる方法です。
この記事では、在庫を持たずにネットショップを運営するメリットやデメリット、無在庫販売のネットショップを開始する方法、ショップの立ち上げを成功させるポイント、運営に関する注意点などについて説明します。ネットショップの開設を検討する際の参考にしてください。
📝この記事のポイント
- 無在庫販売は在庫を持たずに商品を販売でき、初期費用を抑えてネットショップを開業可能
- 物販にはメーカーから直送する方法のほか、外部委託、ドロップシッピングなどを利用
- 商品ジャンルの決定、仕入れ先の選定、ネットショップの開設が基本ステップ
- 競合他社との差別化や、利益の出る商品の選定、返品・キャンセル時のルール作りなどが大切
- 無料でネットショップを立ち上げるなら、Square オンラインビジネスがおすすめ
目次
- ネットショップでの無在庫販売とは?
・通常のネットショップとの違い
・無在庫販売のメリット・デメリット - 無在庫ネットショップで物販を行う3つの方法
・(1) 製造メーカーに直送してもらう
・(2) 在庫の保管と発送を外部委託する
・(3)ドロップシッピングを利用する - ネットショップでの無在庫販売のやり方の流れ
・売りたい商品・ジャンルを決める
・販売方法と仕入れ先を決める
・ネットショップを作って商品を出品する - 無在庫販売ネットショップの開業で失敗しない7つのポイント
・(1) 他社との差別化を図る
・(2) 売れる商品をリサーチして選ぶ
・(3) 信頼できる仕入れ先を選定する
・(4) 適切な価格を設定し、利益を確保する
・(5) 実物とのギャップが出ない商品説明を心がける
・(6) 返品・キャンセル時の対応ルールを決めておく
・(7) 集客は早めに取り組む - 無在庫ネットショップを運営する際の注意点
・無在庫販売を禁止しているサービスがある
・扱う商品によって資格が必要
・販売禁止の商品に注意する
・表示義務や景品表示法などの法律を守る - 無在庫販売ネットショップの仕入れ先3選
・TopSeller / ドロップシッピング専用の仕入れサイト
・NETSEA / 仕入れ型中心の卸売サイト(一部販売後の注文OK)
・AliExpress(中国発) / 海外発送・ドロップシッピング対応あり - 無料で簡単!無在庫販売ネットショップを作成するならSquare
- よくある質問(FAQ)
・無在庫販売は儲からない?
・無在庫販売は違法? - まとめ
ネットショップでの無在庫販売とは?
無在庫販売のネットショップと通常のネットショップの相違点、ネットショップで無在庫販売を行う主なメリットとデメリットについて説明します。
通常のネットショップとの違い
ネットショップの販売形態には、ショップが商品の在庫を持って販売する通常の形態のほかに、無在庫販売があります。
通常のネットショップでは、在庫管理や商品の梱包、発送などをショップ側が行いますが、無在庫販売のネットショップでは、ショップが在庫を抱えることはありません。注文が入った段階で、メーカーや無在庫販売の専門サイトなどから直接顧客へ商品を発送します。
洋服やアクセサリーといったオーダーメイド商品を取り扱うショップも、無在庫販売ができるビジネス形態の一つです。

無在庫販売のメリット・デメリット
ネットショップで無在庫販売を行う主なメリットとデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
【メリット】
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初期投資を抑えることができる
通常のネットショップでは、商品を仕入れて保管するスペースの確保と在庫管理が必要で、販売状況によって売れ残りや在庫切れが生じることがあります。
無在庫販売では、注文を受けた段階で商品を手配するため、在庫を抱える必要はありません。この販売形態では、初期コストを大幅に抑えてネットショップを開業できます。
少ない資金でECビジネスをはじめたい個人事業主や、副業でネットショップを運営したいと考えている人にとって、無在庫販売は魅力的な選択肢です。在庫管理の手間が不要なので、ショップ開設後の運営コストも低減できます。 -
商品ラインアップを拡大しやすい
無在庫販売には余剰在庫のリスクがないため、多くの商品を出品できるというメリットがあります。いつでも商品ラインアップを広げることができ、顧客ニーズへの迅速な対応が可能です。
大量出品によって検索エンジンでの露出が増え、ショップの認知度や集客力が向上する効果も期待できます。 -
商品ラインアップを柔軟に変更できる
無在庫販売のネットショップは、出品する商品のラインアップを柔軟に変更することが可能です。季節や市場のトレンドの変化に応じて、顧客ニーズの高い商品をいち早く提供できます。商品ラインアップに柔軟性を持たせることによって、競合との差別化も実現しやすくなります。
【デメリット】
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配送スピードを管理できない
仕入れ先であるメーカーや卸売業者から顧客に商品を直送するため、ショップが配送のスピードを管理できません。仕入れ先の都合で遅延が発生した場合には、納期に影響が出て顧客からの信頼を損なうリスクがあります。
無在庫販売を行う際には、適切に配送管理を行うことのできる仕入れ先選びが重要となります。 -
価格競争が生じやすい
手軽にはじめられる無在庫販売のショップは、同じ商品を扱う競合が多くなる傾向があります。
仕入れ先が同じ場合、ショップの商品ページの写真や説明文も似たものになってしまうことが少なくありません。同一の商品を販売する競合が多い状況では、価格競争が生じやすく、利益率が低下するリスクが高まります。単に商品情報を列挙するだけでなく、顧客に魅力を感じさせるコンセプトや商品ページ作りが必要です。 -
品質管理が困難
販売する商品の品質や梱包状態などを直接チェックできない点も、無在庫販売のデメリットの一つです。信頼できる仕入れ先を選定し、定期的な品質チェックを行うようにしましょう。
無在庫ネットショップで物販を行う3つの方法
ネットショップで無在庫販売を行う主な方法には、以下の3パターンがあります。それぞれの方法の概要を解説します。

(1) 製造メーカーに直送してもらう
小規模のネットショップが製造メーカーに商品を直送してもらうことは、決して容易ではありません。SNSで多数のフォロワーを持っている、ショップで扱っている他の商品との相性がよく販路拡大が期待できるといったケースでは、メーカーが直送に応じてくれる可能性もあります。どのようなメリットをメーカーに提供できるのかを具体的に説明し、顧客への直送を検討してもらいましょう。
(2) 在庫の保管と発送を外部委託する
在庫の保管と商品の発送を外部サービスに委託して、無在庫販売のネットショップを運営する方法もあります。商品の仕入れはネットショップ側が行います。在庫の保管スペースがない、少人数でネットショップを運営するため発送に必要な手間や時間を省きたいといった場合に有効な方法です。
(3)ドロップシッピングを利用する
ドロップシッピングは、インターネット上の販売形態の一つです。ショップが在庫を持たずに商品を販売し、メーカーや卸売業者が購入者に直接商品を発送します。仕入れ先を選定したら在庫を確認し、商品をショップに登録します。注文が入ったらその情報を仕入れ先に伝え、仕入れ先から直接顧客へ発送するという流れで販売します。
ネットショップが個々の商品の価格を設定し、卸売価格との差額を利益にするのが一般的です。販売価格は基本的に自由に設定できますが、法外な価格を設定すると商品が売れない、クレームが寄せられることもあるので、適正な価格設定を行いましょう。
ドロップシッピングと称した詐欺行為もあるので、注意が必要です。契約を結んだ事業者から初期投資は不要と説明されたにもかかわらず設備投資費を請求されたり、説明通りのサポートが得られなかったりなどの事例が国民生活センターのウェブサイトで公表されています。
ネットショップでの無在庫販売のやり方の流れ
無在庫販売のネットショップを開設する際に必要となる作業の基本的な流れは、以下の通りです。
売りたい商品・ジャンルを決める
まず、ネットショップで販売する商品のジャンルやショップのコンセプトを決めます。
SNSやECモールなどで最新の情報を収集して、ショップで取り扱う商品カテゴリーを検討しましょう。競合他社の人気商品や口コミを確認し、販売を検討している商品のニーズの有無を判断する必要があります。
販売する商品と同時に、ショップのコンセプトも運用開始までの早い時期に決めることをおすすめします。コンセプトとは、どのような顧客をターゲットにするのか、どんな価値を提供するのかといったショップの特徴を明確にしたものです。コンセプトを入念に検討することなくネットショップの立ち上げを進めてしまうと、ショップの方向性が定まらず、運営にさまざまな問題が生じてしまう可能性があります。安定したネットショップの構築やスムーズな運用を実現させるために、販売する商品とあわせてショップのコンセプトを決めるべきです。
販売方法と仕入れ先を決める
商品の販売方法と仕入れ先を選定します。
メーカーからの直送や在庫管理の外部委託、ドロップシッピングなどからショップに適した方法を決め、仕入れ先を選定します。仕入れ先の選定は、料金だけでなく発送にかかる時間や安定した仕入れができるかどうかといったポイントを確認することが重要です。仕入れと直送が可能かどうか、直接メーカーと交渉をする方法もありますが、小規模のネットショップを開設する場合は、基本的にメーカーからの協力を得ることは難しいと考えるべきでしょう。
どんな商品を販売するのか絞り込みが進まない場合は、無在庫販売のネットショップに対応した仕入れサイトがどのような商品を取り扱っているのかを確認してみましょう。
ネットショップを作って商品を出品する
販売する商品と仕入れ先が決まったら、ネットショップを開設して商品を出品します。
ECモールを利用して無在庫販売を行う場合は、ECモールが定めたマニュアルに沿ってネットショップを開業します。
ドロップシッピングや外部の発送代行サービスを利用して無在庫販売を行う場合は、コストや機能などを比較した上で、数多く存在するネットショップの作成方法から条件に合う方法を選定しなければなりません。
小~中規模のネットショップに適した主な作成方法には、以下の種類があります。
| 作成方法 | 概要 |
|---|---|
| ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ) | ・ネットショップを手軽に作成できるサービスで、無料で利用できるものも多い ・デザインテンプレートが豊富で、専門知識やスキルがなくてもネットショップの開設が可能 ・他の方法と比べて、デザインや機能の自由度が低い |
| オープンソース | ・外部に公開されているソースコードを使ってネットショップを作成する方法 ・無償でソースコードをサーバーにインストールでき、柔軟なカスタマイズが可能 ・プログラミングなどの専門スキルがなければ、自作が難しい ・サイバー攻撃などに対するセキュリティー対策を講じる必要がある |
| ECパッケージ | ・ネットショップ構築に必要な機能を備えたパッケージを購入してショップを作成する方法 ・他の方法と比べて、初期費用や維持費が高い ・買い切り型のため、定期的なアップデートが必要 |
無在庫販売ネットショップの開業で失敗しない7つのポイント
無在庫販売のネットショップ開設時に生じやすい失敗を回避し、ショップ運営をスムーズに開始する重要ポイントを解説します。
(1) 他社との差別化を図る
手軽に開始できる無在庫販売のネットショップには、同様の商品を販売する競合が数多く存在します。売れ筋商品を取り入れることも大切ですが、それだけでは価格競争に陥ってしまったり、競合に埋もれてしまったりする可能性が高くなります。
ユーザーから支持されやすい商品を取り入れながら、ショップのコンセプトを明確にし、競合するショップとの差別化を図ることが重要です。独自の強みを持ったショップ作りを進めていきましょう。
これから人気が高まりそうな商品を競合よりも早く販売開始するのも一つの方法です。新規顧客の獲得だけでなく、ショップのSNSに寄せられた意見や商品ページのレビューなどを参考にしながら、リピーターを増やすための取り組みを実施することも大切です。
(2) 売れる商品をリサーチして選ぶ
無在庫販売のネットショップを成功させるには、商品のトレンドや市場の動向、競合などに関する入念なリサーチが重要です。十分なリサーチをせずに商品を選んでしまうと、競合との差別化ができず、価格競争に巻き込まれるリスクが高まります。
どのような商品が求められているのか、競合はどのような商品ラインアップを有しているのかを把握し、自身のショップで販売する商品を選定しましょう。
(3) 信頼できる仕入れ先を選定する
顧客は購入した商品の品質だけでなく、梱包や発送状況といった面も含めてネットショップの優劣を判断します。
商品品質の高さにくわえて、在庫の安定性や発送のスピード、納期の明確さといった条件を満たす信頼性の高い仕入れ先を選ぶことは、顧客から支持されるショップ作りの必須条件の一つです。
(4) 適切な価格を設定し、利益を確保する
無在庫販売は競合が多くなるため激しい価格競争が生じやすく、利益率が低くなる傾向にあります。
できるだけ安く商品を仕入れる方法を検討し、値引きに頼ることなく商品の魅力を正しく顧客に伝え、適正な価格で購入してもらえるショップ運営を行いましょう。
(5) 実物とのギャップが出ない商品説明を心がける
ショップで商品の販売を開始する際には、商品写真を準備し、商品を詳細に説明する文を作成します。商品説明には、ブランド名や素材、サイズ、使用方法など、顧客が商品を購入する上で必要な情報をすべて正確に記載しましょう。
高品質な画像と正確な説明によって、ショップ上の情報と実際の商品にギャップが生じないようにすることは、顧客の信頼を得るための重要なポイントです。
(6) 返品・キャンセル時の対応ルールを決めておく
無在庫販売のネットショップの運営者は商品の発送は行いませんが、トラブルが発生したときにはネットショップが対応することになります。ショップの開業時に、返品や交換、キャンセルなどに関するルールを明確に定めておきましょう。
返品や交換を行う際は、購入者だけでなく仕入れ先とのコミュニケーションも必要になります。顧客や仕入れ先との円滑なコミュニケーションは、無在庫販売のショップを成功させるポイントの一つです。
(7) 集客は早めに取り組む
ネットショップを開設した後は、できるだけ早めに集客活動に着手しましょう。
ネットショップの集客方法には、SEO対策やSNS運用といった無料での実施が可能なものから有料の広告出稿まで、多種多様な種類があります。それぞれの集客方法の特徴を理解して、ショップで販売する商品やターゲットに適した取り組みを進めましょう。
代表的な集客方法の概要を、以下の表にまとめました。
| 集客方法 | 概要 |
|---|---|
| SEO対策 | ・Googleなどの検索エンジンを活用した集客方法 ・キーワードの選定、ターゲットとなるユーザーに合ったコンテンツの提供、検索エンジンのアルゴリズムに即したコンテンツの最適化などによって、狙ったキーワードの検索結果でショップのURLを上位表示させることをめざす ・コストを抑えて購入意欲の高いユーザーを集客することが可能 ・効果が出るまでにある程度の時間がかかる ・検索アルゴリズムの変動やアップデートへの対応が必要 ・キーワードの調査や商品ページ・カテゴリーページの最適化などが重要となる |
| SNS運用 | ・InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeなどの公式アカウントを作成して最新の情報を発信することで、ショップや商品の認知度を向上させる集客方法 ・顧客や潜在顧客と手軽にコミュニケーションを図ることができる ・SNSを自社運用すれば、コストをかけずに集客が可能 ・情報の拡散力が高く、短期間でブランドや商品の認知度が向上するケースも見られる ・SNSのユーザーから否定的な意見を受ける、炎上するといったリスクがある ・SNS運用の目的とターゲットとなるユーザーの明確化、定期的な投稿などが集客につなげるポイント |
| 広告出稿 | ・ウェブサイトやウェブツールなどのメディアに費用を支払って広告を出稿することで、ショップへのアクセスを促す集客方法 ・即効性があり、柔軟なターゲティングが可能 ・コストパフォーマンスを慎重に検討して実施することが必要 ・ネットショップの集客に適した広告の種類には、設定するキーワードを広告主側が選べるリスティング広告やソーシャルメディアに表示するSNS広告などがある |
無在庫ネットショップを運営する際の注意点
無在庫販売のネットショップを開設・運営する際に注意が必要なポイントについて説明します。

無在庫販売を禁止しているサービスがある
利用するサービスによっては、無在庫販売が禁止されている場合があります。ネットショップを開業できるサービスには、それぞれ独自の規約が設けられています。規約に違反すると、ショップ運営の停止といったペナルティを受けることになるので、事前に入念な確認が必要です。
扱う商品によって資格が必要
無在庫で販売する商品が古着やリサイクル品などの中古品の場合、都道府県の公安委員会からの古物商許可1が必要です。
古物商許可は、古物(中古品)をビジネス目的で継続・反復して販売する場合に必要となります。古物商の許可なく古物の取引をした場合、古物営業法違反(3年以下の懲役または100万円以下の罰金)として逮捕・処罰される可能性があります2。
近年のオークションサイトの普及によって、誰でも簡単に中古品の取引ができるようになるとともに、無許可の古物取引も急増している状況です。中古品を安心して販売するために、必ず古物商の許可を取得しましょう。
販売禁止の商品に注意する
酒や肥料、医薬品などは、法律によって無許可での販売が禁止されています。もちろんネットショップで無在庫販売を行う際も許可が必要です。
酒を継続的に販売する場合には、酒類小売業免許3の取得が酒税法で義務付けられています。肥料の販売には、肥料の種類によって農林水産大臣、あるいは都道府県知事の許可が必要です4。医薬品の販売には医薬品販売業の許可が必要で、無許可で販売した場合は薬機法違反として処罰される可能性があります5。
表示義務や景品表示法などの法律を守る
商品カテゴリーごとに定められた表示義務、景品表示法を遵守することも重要な注意点です。無在庫販売を行う場合には、手元に商品がないために商品説明が曖昧になり、誇大広告や虚偽表示に該当する記載をしてしまうケースが見られます。
関連法規を正確に理解し、違法となる行為を回避するように十分に注意しましょう。
無在庫販売ネットショップの仕入れ先3選
仕入れ先を選定する際には、無在庫販売に対応する卸売に特化したECサイトの利用がおすすめです。主な卸売サイト三つの概要を紹介します。
TopSeller / ドロップシッピング専用の仕入れサイト
TopSeller(トップセラー)は、楽天市場やYahoo!ショッピングをはじめとする主な国内ECモールと連携したドロップシッピングサービスです。
TopSellerが取り扱う約30万点の中からショップで販売する商品を選ぶことができ、TopSellerからダウンロードしたCSVデータをアップロードするだけで簡単にネットショップへの商品登録ができます。
月額費用は仕入れる商品数によって異なり、5商品までのおためしプランでは無料、300商品までのセレクトプランでは月額480円(税別)です。
NETSEA / 仕入れ型中心の卸売サイト(一部販売後の注文OK)
NETSEA(ネッシー)は、国内最大級の卸サイトです。顧客への直送可能な商品も扱っています。
NETSEAで注文する際に配達先を「その他の住所(消費者直送)」にして、顧客の名前や住所を入力すると、顧客に直接商品を発送できます。NETSEAは複数のメーカーが出品するモール型のサイトで、販売方法は出品者によって異なります。商品を選ぶ際には、直送可能かどうかを確認しましょう。
AliExpress(中国発) / 海外発送・ドロップシッピング対応あり
AliExpress(アリエクスプレス)は、中国のアリババグループが運営する越境ECサイトです。無在庫販売のネットショップに対応したサービスを提供しています。
AliExpressにはファッションや家電、アクセサリー、腕時計といった幅広いカテゴリーの商品が取り揃えられています。日本国内に比べて価格も安く設定されており、利益を出しやすいことが大きな魅力です。AliExpressはサイト自体が日本語に対応しており、サイト内のどのショップからでも日本の顧客に商品を発送できます。チャットによるカスタマーサポートがあるため、トラブルが発生した際にも安心です。
無料で簡単!無在庫販売ネットショップを作成するならSquare
Square オンラインビジネスは、無料で簡単にネットショップを作成できるネットショップ作成プラットフォームです。商品マスタの作成からサイトの構築まで簡単な操作で効率よく進められるため、初心者でも短時間でネットショップを立ち上げることができます。
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多くの機能を備えた基本サービスは、すべて無料で利用できます。ショップ運営が軌道に乗ってきたら、より充実した機能を利用できる有料プランにいつでも移行可能です。

よくある質問(FAQ)
ネットショップでの無在庫販売を検討する際に生じやすい二つの疑問についての回答を、以下に記します。
無在庫販売は儲からない?
無在庫販売で利益を得ることができるかどうかは、ネットショップの運営方法次第です。
この記事で取り上げた無在庫販売のネットショップを開設するポイントや注意点を踏まえた上で、競合との差別化を図ることができれば、目標とする売り上げや利益を実現する可能性が高まるでしょう。
無在庫販売は違法?
無在庫販売は違法ではありません。ただし、販売する商品のカテゴリーや商品説明の記載内容によっては違法となるケースもあります。ネットショップを立ち上げる前に、関連する法規制を慎重に確認することが必要です。
まとめ
この記事では、初期費用を抑えてネットショップを開業したいと考えている人を対象に、無在庫販売のネットショップを開始する方法や注意点などを解説しました。商品の仕入れにはある程度まとまった資金が必要です。仕入れた商品の保管にもコストや手間がかかります。無在庫販売のショップは、開業資金を低減できるだけでなく、開業後の在庫管理も不要です。
ネットショップ開業の選択肢の一つとして無在庫販売も検討してみてはいかがでしょうか。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2020年12月16日時点の情報を参照しています。2025年9月2日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash


