ネットショップの​仕入れ先4選。​必要な​販売許可も​おさらい

ネットショップで​収益を​得る​ために、​まず​必要となるのは​商材です。​「アパレル店での​バイヤー経験を​生かして、​海外で​買い付けた​洋服を​販売したい!」など、​売りたい​商品が​すでに​決まっている​人も​いれば、​どの​商品を​扱おうかと​迷っている​人も​いるかもしれません。​後者の​場合、​たくさん​ある​仕入れ先から​「これが​売りたい!」と​思う​商品を​探してみるのも​一つの​方法です。

この​記事では、​ネットショップの​開設を​検討している​人に​向けて、​5つの​仕入れ先を​紹介します。​商品の​品目ごとに​異なる​販売許可に​ついても、​合わせて​見ていきましょう。

また、​在庫を​持たずに​ネットショップを​運営する​ことも​合わせて​検討している​場合には、​「ドロップシッピングとは?​初めての​Eコマースでも​在庫ゼロで​起業できる​ネットビジネス」の​記事を​参考に​してください。

目次



ネットショップの​仕入れ先

jp-blog-shiire01

問屋・卸売店から​仕入れる

問屋や​卸売店を​介して​商材を​仕入れる​方法には、

  • 問屋街に​出かける
  • 問屋​(仕入れ)​サイトを​利用する

の​二つが​あります。

問屋街には、​繊維を​中心に​さまざまな​問屋が​同居する​大阪の​船場センタービルや、​食器や​調理器具を​中心に​扱う​東京の​かっぱ橋道具街などが​挙げられます。​店舗の​中には​独自の​販売ルールを​設けている​場合も​あるので、​事前に​調べてから​出向くのが​無難でしょう。

問屋サイトは、​法人もしくは​個人事業主に​よる​利用を​前提に​会員登録が​必要な​ところが​多いです。​入会条件と​して、​実店舗や​ネットショップが​あるなど​ビジネスの​存在を​確認できる​ことを​挙げる​ところも​少なくないようなので、​ネットショップの​開設は​早い段階で​進めて​おきましょう。​Squareでは、​無料で​簡単に​ネットショップを​開設する​ことができます。​「まずは​低コストで​手軽に​ネットショップを​はじめたい」と​いった​場合は、​ぜひ検討してみては​いかがでしょうか。

オンラインで​利用できる​仕入れサイト

オンラインで​商品を​購入できる​仕入れサイトを​三つ紹介します。

  • スーパーデリバリー
    事業者専用の​卸・仕入れサイトで、​ファッション雑貨から​生活用品、​店舗の​什器なども​取り揃えています。​商品数は​142万点、​登録企業数は​3,000社以上にの​ぼります。​会員登録には​事業の​確認・​審査が​必要に​なります。​トライアル登録で​1年間は​月会費が​無料ですが、​その後も​継続利用する​ためには、​2,200円の​月会費が​かかります。

  • NETSEA​(ネッシー)
    アパレルから​ファッション雑貨、​化粧品、​家電に​至るまであらゆる​商品が​そろう​仕入れモールです。​出店している​問屋、​メーカーの​数は​4,800社にの​ぼります。​会員登録、​月会費は​無料で、​個人事業主でも​利用できます。​サプリメントや​化粧品などの​OEM​(Original Equipment Manufacturing)にも​対応しており、​オリジナルの​サプリメントや​化粧品の​製造委託も​可能です。

  • AliExpress(アリエクスプレス)
    中国の​大手IT企業である​アリババグループが​運営する​中国国外向けの​仕入れサイトです。​会員登録は​無料で、​Facebookや​Twitterなどの​SNSの​アカウントで​登録できます。​商品​そのものの​価格が​安いのは​もちろんですが、​日本までの​送料も​無料に​設定されている​商品が​多いのが​特徴です。​受け取った​商品が​商品説明と​異なる​場合や​商品が​配達されなかった​場合の​返金保証も​あります。

仕入れサイトの​選び方

上記では​代表的な​三つの​仕入れサイトを​紹介しましたが、​実際には​多数の​仕入れサイトが​存在しており、​どの​サイトを​利用するか​決めるのは​簡単では​ありません。​商品の​ラインナップや​コスト面も​判断材料に​なりますが、​運営面で​注目したいのが​連携が​可能か​どうかです。​商品を​販売するには、​商品名、​在庫数、​商品画像などを​ネットショップに​登録する​必要が​あります。​また、​もし実店舗も​運営するなら、​店舗で​使う​POSレジにも​商品情報を​登録する​ことに​なります。​仕入れサイトと​ネットショップや​POSレジが​連携できれば、​この​作業を​自動化できます。

たとえば、​前述の​スーパーデリバリーは​決済サービスSquareとの​連携が​可能です​(※)。​スーパーデリバリーで​仕入れた​商品は​自動的に​Square POSレジに​登録されます。​さらに、​Squareには​無料の​売上分析機能が​あるので、​売れ筋商品が​簡単に​把握でき、​より​的確な​仕入れが​できます。

※Square オンラインビジネス​(ネットショップ作成機能)と​直接連携する​ことは​できないため、​ご注意ください。​Square POSレジと​Square オンラインビジネス間の​商品情報の​同期は​可能です。​詳しくは​こちらを​ご確認ください。

見本市に​参加する

見本市とは、​その名の​通り、​商品の​見本を​もとに​商品の​売買交渉を​行う市で、​年に​複数回、​商品や​業界ごとに​行われる​大規模な​イベントです。​大都市で​行われる​国際見本市だけでなく、​全国各地でもさまざまな​規模の​見本市が​行われています。​買い手と、​メーカー・問屋・卸業者などの​売り手を​結ぶ​商談の​場の​ため、​基本的には​事業者限定の​催事ですが、​一般消費者が​入場できる​ものも​あります。

商品を​実際に​目で​確かめたい​人に​とって、​見本市は​相性の​いい​仕入れ先かもしれません。​気に​入った​商材を​見つけた​ときに​商談を​持ちかけられるよう、​名刺や​ショップの​概要を​まと​めた​資料を​多めに​用意しておく​こと、​「上代・下代」​「掛率」​「ロット数」などの​専門用語を​押さえておく​こと、​などの​下準備にもしっかりと​取り組みましょう。

jp-blog-shiire03

海外の​サイトから​仕入れる

日本で​まだ手に​入らない​商材を​開拓するには、​輸入ビジネスを​はじめる、と​いう​手が​あります。​方法と​して、

  • 個人に​向けた​海外の​ECサービス
  • 海外の​卸問屋から​仕入れる

の​二つが​あります。​たとえば​前者には、​「eBay」や​海外の​「Amazon」などが​挙げられます。​後者だと、​中国の​「アリエクスプレス」や​「アリババ」などを​利用する​人が​多いようです。

ただし、​海外の​サイトから​仕入れる​際には、​関税や​送料などを​考慮して​利益を​計算する​必要が​あります。​また、​輸入した​商品を​ネットショップで​販売する​際には、​許可の​取得は​もちろんの​こと、​書類の​提出などが​必要となる​場合が​あります。​詳しくは​後述します。

オークションサイトから​仕入れる

インターネット上で​競売を​行う、​オークションサイト。​商品ごとに​入札期間が​決まっており、​期間が​終了した​時点で​最も​高い​金額で​入札した​利用者に​商品が​渡ります。

まずは​規模の​大きな​サイトから、​商品を​探してみると​いいかもしれません。​入札する​際には、​商品の​値段や​状態は​もちろんの​こと、​付属品や​保証書の​有無にも​注目しておく​ことが、​商品の​価値を​下げないための​掟です。​また、​仕入れに​必要以上の​金額を​使わないためにも、​商品の​相場を​事前に​調べておくのが​賢明でしょう。

オークションサイトと​一見​似ているようで、​仕組みが​少し​異なる​ものに​フリマアプリが​あります。​フリマアプリでは、​他の​利用者と​競り合う​ことなく、​出品者が​決めた​値段ですぐに​商品を​購入する​ことができます。​なかには​オークションサイトなどと​並行して、​フリマアプリから​仕入れる​人も​いるようです。

オークションサイトや​フリマアプリから​仕入れた​ものを​そのまま​販売する​ことは、​違法と​みなされています。​販売する​前に、​必ず​販売許可を​取得しましょう。​必要な​許可に​ついては​次項で​説明します。

以下の​表に​オークションサイト、​フリマアプリの​代表的な​サービスを​まと​めています。

jp-blog-online-store-where-to-get-supplies 1

忘れては​いけない​販売許可の​取得

扱う​商品に​よっては、​販売許可の​取得が​必要と​なります。​ここでは​中古品、​輸入品、​酒類に​必要な​許可を​見ていきましょう。

中古品

中古品を​取り扱う​際には、​古物商許可が​必要と​なります。​許可証は、​事業所、​または​住所の​管轄の​警察署で​発行して​もらう​ことができます。​発行には​40日ほど​かかるので、​できるだけ​早い​段階で​申請しておくと、​いち早く​販売を​はじめられるでしょう。

古物と​して​定められている​商品は、​古物営業法施行規則の​2条に​ある​通りですが、​基本的には​以下の​状態に​ある物を​指します。

  • 一度でも​使用された​ことの​ある​商品
  • 未​使用だけれど、​自分以外の​消費者の​手に​渡った​ことの​ある​商品
  • 上記に​修繕など、​本来の​用途に​変化が​ない​程度に​手を​加えた​商品

輸入品

輸入品に​必要となる​許可は、​扱う​商品に​よって​異なります。​ほとんどの​場合は、​国内・輸入問わず、​商品の​品目ごとで​取得が​必要な​許可が​定められていますが、​商品に​よっては​「国内製造」​「輸入」で​手続きが​異なる​ものも​あるので、​注意が​必要です。​以下の​表では、​許可の​取得の​ほかに、​書類の​提出が​必要となる​輸入商品の​品目を​一部、​まと​めています。

jp-blog-online-store-where-to-get-supplies 2

な​お、​医療機器などは、​機器の​部類に​よって​必要な​手続きが​異なります。​医療機器の​詳しい​手続き方法に​ついては、​家電製品輸入の​手引きから​ご確認いただけます。

酒類

実店舗で​酒類を​取り扱う​場合には​「一般酒類小売業販売免許」が​必要なのに​対して、​ネットショップには​「通信販売酒類小売業免許」の​取得が​必要と​なります。​また、​ネットショップでは​取り扱える​酒類が、

  • 地酒
  • 輸入酒類

に​限定されているので​注意しましょう。​「通信販売酒類小売業免許の​手引き」には​以下のように​記述されています。

(1)以下の​条件を​満たす国産酒類である
(a)直近の​会計年度に​おける​酒類の​品目ごとの​課税移出数量が​全て​3,000キロリットル未満である​酒類製造者​(特定製造者と​いう)が​製造販売している​酒類
(b)特定製造者以外の​製造者に​製造を​委託しており、​製造委託者の​所在地の​地方特産品を​原料と​した​酒類である​こと
(2)輸入酒類である​(輸入酒類に​関しては​条件はなし)

申請書と​添付書類は、​販売する​所在地の​管轄の​税務署に​提出しましょう。​申請書を​提出すると、​審査に​進みます。​審査は​申請件数に​よる​ものの、​平均で​2カ月ほど​かかる​そうなので、​順調に​ネットショップを​開業するには、​できる​限り早く​申請書を​提出する​ことが​理想的です。

参考: 通信販売酒類小売業免許の​手引き​(税務署)

ネットショップでの​販売に​必要な​許可とは。​届出先から​申請方法までを​ご紹介」では、​販売許可に​ついてより​詳しく​説明しています。​ぜひご参考ください。

この​記事では​ネットショップの​開設を​検討している​人に​向けて、​5つの​仕入れ先を​紹介しました。​ネットショップで​扱う​商品を​決めかねている​場合は、​オークションサイトを​見てみたり、​一般公開している​見本市に​足を​運んで​みたり、​仕入れ先を​通して​気に​なる​商品を​探すのも、​一つの​手かもしれません。​なお、​前項にも​あるように、​商品の​品目ごとに​取得が​必要な​販売許可は、​すぐに​発行して​もらえる​ものでは​ありません。​ネットショップを​いち早く、​効率的に​開業する​ためには、​漏れのない​リサーチと、​早め、​早めの​行動を​心掛けましょう。​仕入れた​商品の​効率的な​在庫管理に​関しては、​「いまさら​聞けない!?​在庫管理の​基本知識」を​参考に​してみてください。

ネットショップを​無料で​開始するなら​Square

EC作成から、​オンライン決済、​店舗連動の​在庫管理まで、​便利な​機能が​無料で​簡単に​始められます。


Squareの​ブログでは、​起業したい、​自分の​ビジネスを​さらに​発展させたい、と​考える​人に​向けて​情報を​発信しています。​お届けするのは​集客に​使える​アイデア、​資金運用や​税金の​知識、​最新の​キャッシュレス事情など。​また、​Square加盟店の​取材記事では、​日々​経営に​向き合う​人たちの​試行錯誤の​様子や、​乗り越えてきた壁を​垣間見る​ことができます。​Squareブログ編集チームでは、​記事を​通して​ビジネスの​立ち上げから​日々の​運営、​成長を​サポートします。

執筆は​2020年11月16日​時点の​情報を​参照しています。​2023年9月28日に​一部情報を​更新しています。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash