マルチ決済端末とは?メリットや導入費用を分かりやすく解説!

クレジットカード、QRコード決済、電子マネーと3種類のキャッシュレス決済を受け付けられるマルチ決済端末は、1台3役の便利なツールです。マルチ決済端末を導入するメリットはその便利さだけにとどまらず、コスト管理やインバウンド対応にも効果的です。

この記事ではマルチ決済端末の役割、対応するキャッシュレス決済の種類、端末のタイプ、導入のメリットなどを解説します。

📝この記事のポイント

  • マルチ決済端末とは、1台でクレジットカード・QRコード・電子マネーに対応できる端末
  • 会計業務を効率化し、導入・運用コストも抑えられる
  • 国内外のお客さまの多様な支払いニーズに対応可能
  • Squareなら複数の選択肢からマルチ決済端末を選べる
目次


マルチ決済端末とは?特徴とメリット

マルチ決済端末は、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーなど、複数のキャッシュレス決済を受け付けることができる決済端末のことです。

1台あれば、キャッシュレスでの支払いにマルチに対応できるため、決済手段ごとに端末を用意する必要がありません。導入にかかる手間やコスト、維持費、従業員のトレーニングにかかる時間も、複数台の端末を使うときより少なくて済みます。

マルチ決済端末を導入するメリット

①1台で複数のキャッシュレス決済に対応できる
マルチ決済端末を導入する最大のメリットは、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーという3パターンのキャッシュレス決済をたった1台で受け付けられることです。

決済手段ごとに端末を用意する場合、導入するサービスや端末の検討、初期費用と月額固定費の支払い、不具合への対応などが個々に発生します。操作方法や契約先などに違いがあればあるほど業務負担が増え、効率的とはいえません。

その点、マルチ決済端末は導入から運用まで効率性の良さがメリットです。マルチ決済端末に一元化することで、会計時の作業フローがシンプルになり、どの端末を使うか迷ったり間違えたりしてお客さまを待たせてしまうこともありません。

②顧客の多様なニーズに応えることができる
「高額の買い物の際に現金を持ち歩きたくない」「財布やカードを持たずにショッピングをしたい」など、キャッシュレス決済が拡大する背景には多様なニーズがあります。

従来からあるクレジットカードだけでなく、後発の電子マネーやQRコード決済なども便利な決済手段として社会にどんどん浸透中です。さらに見逃せないのが、インバウンド需要の高まりです。お客さまに平等な対応ができるという意味でも、グローバル化の時代のビジネスにとってマルチ決済端末は必要なアイテムといえるでしょう。

③導入コストをおさえられる
クレジットカード決済専用のCAT端末の他に、電子マネーやQRコード決済用の端末も別に用意するとなると、端末や周辺機器のコストがかさみます。その点、マルチ決済端末1台ならば、端末代などの初期費用としてかかる導入コストが抑えられるという大きなメリットがあります。

④省スペースが叶う
QRコード専用のカメラ付きの端末、電子マネーを読み取る端末など、複数の決済端末を用意しているとレジ周りで場所を取り、雑然とした印象になってしまいます。しかしマルチ決済端末なら1台の端末を用意するだけで済むことから、物理的な省スペースを実現できます。

⑤持ち運ぶことができる
モバイル型のマルチ決済端末なら、会計の場所を選ばないことも特長です。レジカウンターの定位置で使うだけでなく、次のような多様な状況での利用が考えられます。

  • レストランやカフェのテーブル会計
  • キッチンカーなどの移動販売
  • 宝飾店や画廊など高級店における個室での決済
  • 店舗外での一時的なポップアップストア
  • 野外イベントやマーケット
  • レンタルスペースでのサービス提供
  • 訪問販売

マルチ決済端末が対応している決済方法

マルチ決済端末では一般的に、クレジットカードQRコード決済電子マネーという3種類のキャッシュレス決済を受け付けることができます。この3種類それぞれの特徴や利用者のニーズを理解しておきましょう。

1. クレジットカード

日本のキャッシュレス決済の利用額のうち、大部分の83%を占めるのがクレジットカード1です。クレジットカードには次のようなブランドがあります。

  • Visa
  • JCB
  • American Express
  • Mastercard
    など

クレジットカードは利用限度額が大きいことから、金額の大きい買い物の際などに重宝されます。会計金額が高額になることがあるビジネスの場合は特に、クレジットカードへの対応は欠かせないといえるでしょう。

2. QRコード決済

利用率が年々高まっているQRコード決済は、スマートフォンアプリを介したQRコードの読み取りでお金のやり取りをする方法です。

QRコード決済サービスは次のようなものが代表的です。

  • PayPay
  • 楽天ペイ
  • d払い
  • auPAY
  • メルペイ
    など

3. 電子マネー

少額の買い物で特に好んで使われる傾向がある電子マネーは、事前審査なしで利用できる決済手段です。プリペイド式が主で、利用時にサインなどが不要であるため気軽に使いやすいことがメリットといえます。

電子マネーは利用限度額が2万〜5万円ほどで、サービス提供元の種類によって次の3タイプに分類されます。

  • 交通系電子マネー(Suica、​PASMO、ICOCA、​Kitaca、SUGOCA、TOICA、nimoca、manaca、は​や​かけんなど)
  • 流通系電子マネー(nanaco、楽天Edy、​WAON​など)
  • 独立系電子マネー(​QUICPay、iDなど)

マルチ決済端末を検討する際のポイント

マルチ決済端末には、大きく分けて「モバイル型」と「据え置き型」の2タイプがあります。いずれもキャッシュレス決済全般に対応するものですが、導入方法やコストなどに違いがあるので理解しておきましょう。

1. モバイル型

モバイル型のマルチ決済端末は、小型かつワイヤレスで持ち運びがしやすいタイプです。

Wi-Fiまたはモバイルデータ通信で決済情報をやり取りするため、導入に際して回線工事がいらず、利用申し込みから導入までの期間が短いという特徴があります。

モバイル型のマルチ決済端末はワイヤレスのため、通信環境があればテーブル会計や店外でのイベントなどでも同じように使えます。たとえば、店内と店外、1階と2階などにフロアが分かれた飲食店や小売店でも、モバイル型のマルチ決済端末があれば好きな場所で会計が可能です。

2. 据え置き型

据え置き型のマルチ決済端末は、レジカウンターなどに設置するタイプです。

有線LANを使う据え置き型では導入・設置に工事が必要な場合があり、申し込みから利用開始までに数週間〜1カ月ほどかかります。ただし、工事不要の端末であれば即日使えるものもあります。POSレジシステムと一体型のマルチ決済端末もあり、その場合は別個でPOSレジを用意する必要がありません。

モバイル型と据え置き型のマルチ決済端末のそれぞれの特徴は、次のようにまとめることができます。

  モバイル型マルチ決済端末 据え置き型マルチ決済端末
通信タイプ Wi-Fi、モバイルデータ通信 有線LAN、Wi-Fi
導入工事 不要 端末による
持ち運び 不可
申し込みから利用開始までにかかる期間 1日〜数週間 1日〜1カ月
初期費用 主に端末代(〜8万円程度)のみ。サービスにより登録料などがかかることもある。 端末代(〜12万円程度)+工事費。サービスにより登録料などがかかることもある。
月額費用 無料〜約6,000円 無料〜約6,000円
決済手数料 2.5〜3.75%程度 2.5〜3.75%程度

※金額は各社のサービスやキャンペーンによって異なるためあくまで目安です。

Squareが提供するマルチ決済端末

キャッシュレス決済サービスのSquareでは予算やニーズに合わせて選べる5種類のマルチ決済端末を提供しています。ここでは各端末の特長を紹介します。

【モバイル型】Square ハンディ

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Square ハンディは、POSレジ・バーコードスキャナー・カメラが一体となったマルチ決済端末です。軽量で水滴にも強く、お会計だけでなく、在庫管理や客席での注文入力にも対応できます。

  Square ハンディ
端末代金 44,980円(税込)
POSレジ搭載
バーコードスキャナー
カメラ

【モバイル型】Square ターミナル

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Square ターミナルは、POSレジ・レシートプリンター・決済端末が一体となったマルチ決済端末です。レシートプリンターやタブレットの用意が必要ないのが大きなメリットです。また、片手で持ち運べるため、飲食店でのテーブル会計にも活用できます。

  Square ターミナル
端末代金 39,980円(税込)
POSレジ搭載
レシートプリンター

【モバイル型】Square リーダー

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Square リーダーは、手のひらサイズのマルチ決済端末です。サイズこそ小さいものの、ほかの端末と同様に各種キャッシュレス決済に対応しています。Squareが提供する端末の中でも一番手頃な価格で導入できるため、コストを抑えたいビジネスオーナーにはおすすめです。

  Square リーダー
端末代金 4,980円(税込)
POSレジ搭載 ×
レシートプリンター搭載 ×

【据え置き型】Square レジスター

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Square レジスター2画面搭載の据え置き型マルチ決済端末です。従業員が操作する画面と、お客さまが決済内容を確認できる画面が分かれているため、お会計をスムーズに進めることができます。POSレジが搭載されていて、別途POSレジ専用端末を用意しなくていいところもうれしいポイントです。

  Square レジスター
端末代金 84,980円(税込)
2画面搭載(従業員用・お客さま用)
POSレジ搭載
レシートプリンター搭載 ×

【据え置き型】Square スタンド

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Square スタンドiPadを取り付けて使用するマルチ決済端末です。端末を180度回転できるため、従業員が金額を入力したあとにくるっとお客さまのほうに画面を向けて、会計内容を確認してもらうことができます。

  Square スタンド
端末代金 29,980円(税込)
2画面搭載(従業員用・お客さま用) ×(※)
POSレジ搭載 ×
レシートプリンター搭載 ×

※iPadをはめこんだ画面を回転させ、お客さまに向けることができます。

Squareのマルチ決済端末が選ばれる3つの理由

マルチ決済端末の選択肢が豊富な点に加えて、ほかにもSquareがおすすめな理由を3点紹介します。

初期費用は端末代金のみ、月額固定費はゼロ

Squareのマルチ決済端末の導入にかかる初期費用は、端末代金のみです。一度決済端末を手に入れてしまえば、ランニングコスト(※)はかかりません。

※決済手数料のみ発生します。

また、決済手数料がシンプルなのも嬉しいところです。

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※年間キャッシュレス決済額が3,000万円未満の新規かつ中小企業の加盟店の場合、Visa、​Mastercard、​American Express、​JCB、​Diners Club、​Discoverの決済手数料を2.5%でご利用いただけます。年間キャッシュレス決済額が3,000万円を超える場合、すべての決済手段においてカスタム決済手数料をご利用いただける可能性がありますので、営業チームまでお問い合わせください。

決済方法問わず、入金は最短翌営業日

サービスによっては、キャッシュレス決済の種類ごとに入金日が分かれていることがあります。Squareなら決済方法で入金日が変わることはありません。各種キャッシュレス決済額の合計が、規定の入金サイクル(最短翌営業日入金)で振り込まれます。

審査結果は最短申込当日にお知らせ

決済サービスを利用するうえで必ず実施されるのが審査です。審査期間はサービスごとに異なりますが、Squareなら結果を最短即日にメールにてお知らせします。審査を受けるまでのステップも簡単。Squareのアカウントを開設するだけです。必須項目を入力し、アカウントの開設を終えると、自動的に審査が実施されます。

Squareの導入手順と流れ

Squareのマルチ決済端末を導入するには、まずSquareのアカウントを作成しましょう。アカウント作成に​必要な​情報を​入力すると、​Squareの​決済端末で​受付可能な​各種カードブランド​(※)​への​申し込みが​自動的に​行われ、​審査が​実施されます。​審査結果は、​最短​当日に​入力した​メールアドレスに​届きます。

※Visa、​Mastercard、​American Express、​JCB、​Diners Club、​Discover

QRコード決済や​電子マネー決済も​受け付けたい​場合は、​審査通過後に​管理画面から​申し込みを​しましょう。​詳しい​手順は​以下の​記事を​ご確認ください。

審査に通過したら、あとはSquare ショップ、あるいは取扱店舗にて希望の決済端末を購入するだけ。ややこしい手順はなく、端末を手に入れたら電源を入れ、画面の指示などに従って設定をしていくだけで、決済を受け付けられるようになります。

手のひらの上で作業が完結

コンパクトで持ち歩きしやすい、全面タッチパネル付きの軽量端末。お客さまとのやり取りから、バーコードスキャナーによる在庫管理まで、一連の業務がSquare ハンディだけで完結します。

まとめ

グローバル化やインバウンド需要も手伝って、店舗がキャッシュレス決済に対応していくことは自然な流れといえます。使い方や料金体系が分かりやすいマルチ決済端末を選べば、端末の管理に煩わされることなく多くのメリットを享受でき、ビジネスの効率的な運営に確実に寄与します。店舗の運営スタイルやスペースに合うマルチ決済端末を導入し、商機を拡大しながらビジネスの魅力をアピールしていきましょう。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2024年8月5日時点の情報を参照しています。2025年7月23日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。