キッチンカー(移動販売)開業ガイド!資格、営業許可や費用は?

キッチンカー(移動販売)は、初期費用を抑えてスタートできる飲食ビジネスの一つです。実店舗を開くよりも低リスクではじめられるため、「週末だけの副業にしたい」「将来は独立開業したい」と考える人にとって、挑戦しやすい選択肢といえるでしょう。

しかし、キッチンカーを開業するには、営業許可の取得や車両の準備、資金計画、事業計画書の作成など、事前に考慮すべき点が多くあります。安易にはじめると「出店場所が見つからない」「売り上げが思うように伸びない」といった失敗にもつながりかねません。

この記事では、キッチンカー開業の流れや必要な資格・手続き、初期費用の相場に加え、成功のコツや注意点までをわかりやすく解説します。キッチンカーでビジネスをはじめたい人はぜひ参考にしてください。

📝この記事のポイント

  • キッチンカーは低リスクで始められる移動型飲食ビジネス
  • 開業には資金計画、車両・設備の準備、営業許可の取得など、段階的な準備が不可欠
  • 食品衛生責任者の資格と営業許可の取得が必須、事前に保健所で相談を
  • 初期投資は車両の種類や状態により異なり、設備購入や営業許可取得費用も発生
  • Squareのキャッシュレス決済を導入することで、会計効率や顧客満足度を向上させ、防盗リスクも軽減可能
目次


キッチンカーとは

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キッチンカーとは、調理設備を備えた車両を使って、屋外やイベント会場などで食品や飲料を販売する「移動型の飲食店」です。飲食業のなかでも比較的少ない資金ではじめられることから、個人での開業を検討している人も多いのではないでしょうか。

キッチンカーは移動販売車の一種

キッチンカーは、食品をその場で調理・提供できる設備を搭載した特別な車両で、フードトラックやケータリングカーとも呼ばれます。​公園やマルシェ、イベント会場、オフィス街などさまざまな場所に出店できますが、食品衛生法に基づく営業許可を保健所で取得する必要があります。

多様なメニューを販売し、地域やイベントのニーズに応じて柔軟に対応できるのが特徴です。車両は軽トラックから大型バンまであり、業態や取扱商品に合わせて選択可能です。

キッチンカーを開業するメリット

キッチンカーの開業には、次のようなメリットがあります。

  • 初期費用を抑えやすい
    一般的な飲食店に比べて、内装工事費やテナント契約が不要なため、初期費用は250〜600万円程度(車両購入費、内装・外装工事費、厨房設備費、営業許可申請費、消耗品・初期仕入れ費などを含む)に収まることが多いようです。中古車両を活用したり、リースを利用したりすれば、さらにコストを下げられます。

  • 出店エリアを柔軟に選べる
    売り上げが見込める場所を選んで営業できるため、「平日はオフィス街、週末はイベント会場」といった戦略的な展開が可能です。SNSで情報を発信したり、イベントや商業施設など、多くの人が集まる場所に出店したりすれば効果的な集客につながります。

  • 売り上げの伸びしろが大きい
    キッチンカーは固定店舗に比べて、物件取得費や内装費、人件費などの費用を抑えて開店できます。また、テイクアウト販売が中心であれば、商品提供の回転が速くなり、販売効率を高めやすくなります。上手にターゲットを絞り、価格設定やメニューを工夫すれば、利益率を高く保つことができるでしょう。

  • 独立開業の第一歩に適している
    副業として空いた時間に営業したり、本格的な店舗を開店する前にテストマーケティングとして顧客の反応を確かめたりすることも可能です。たとえば「将来カフェを出したいが、いきなり店舗を構えるのは不安」という人にとって、リスクの少ない第一歩となるはずです。

キッチンカーを開業するための7つのステップ

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キッチンカーでの開業は、店舗型飲食店よりも手軽に見える一方で、事前準備を怠ると「失敗しやすい業態」でもあります。ここでは、開業までの基本ステップを7段階に分けて紹介します。

(1)コンセプトとターゲットを明確にする

まずは「何を」「誰に」「どこで」売るかを明確にすることが重要です。コンセプトが曖昧なままはじめると、出店場所や価格設定に一貫性がなくなり、うまく集客できません。

そのため、メニューやブランドイメージ、想定する顧客層(ターゲット)などを具体的に設定することが大切です。競合と比較したときに自分の強みがどこにあるかも合わせて検討すると、差別化のヒントになります。

何を
(業態)
誰に
(ターゲット)
どこで
(出店場所)
強み
(差別化ポイント)
スパイスカレー オフィスワーカー ビジネス街のランチタイムエリア 本格スパイス×短時間提供で回転率が高い
クラフトコーヒー 観光客・散策中のカップル 公園・観光地・週末イベント会場 豆や焙煎方法にこだわり、SNS映えするデザインカップ
ビーガンフード 健康志向の若年層・フェス来場者 マルシェ・音楽フェス・オーガニックイベント プラントベース&地産食材でサステナブル訴求
スイーツ系(クレープなど) 子ども連れファミリー年 商業施設前・地域イベント・住宅街の公園 カラフルな見た目と季節限定メニューで集客力◎

(2)資金と売り上げの見通しを立てる

開業前に資金計画と収支予測を立てておくことは、事業継続の基盤となります。資金に不安がある場合は、補助金・助成金制度の活用や、リース利用による初期費用の圧縮も検討しましょう。

  • 初期費用の相場:車両代・設備費・許可取得費用などで250〜600万円程度
  • 運転資金:食材費、出店料、燃料費、人件費など月々の経費を考慮
  • 売上目標:1日平均売上(例:2万円〜5万円)×営業日数で月の売り上げを試算

(3)キッチンカーの種類を選ぶ

車両の種類は、提供するメニューや必要な作業スペースにより異なります。

  • 軽トラック型(荷台に調理スペースを設置):約250万円~
  • ワンボックス型(車内に調理設備を組み込む):約170万円~
  • 大型車両型(キャンピングカータイプなど):約350万円~

中古車を改造すれば、初期費用を抑えつつ、自分の事業に合った仕様に仕上げられます。なかには改造済みの​中古軽自動車が​100万円程度で​購入できる場合もあります。また、レンタルやリースのキッチンカーを活用して、初期投資を抑えながら短期間の営業テストを行うことも可能です。

(4)必要な資格と許可を取得する

食品を扱うキッチンカー営業には、後述する食品衛生責任者の資格や営業許可の取得、車両構造が基準を満たしていることの証明などが必要です。許可内容や必要書類は地域によって異なるため、出店予定エリアの自治体に事前に相談しておくことをおすすめします。

(5)車両を準備し内外装を整える

車両を決定したら、内装・外装を整えます。内装は調理の効率性と衛生基準を満たす必要があり、以下のような設備が一般的です。

  • シンク
  • 給水タンク・排水タンク
  • 冷蔵庫・加熱調理器具
  • 消火器などの安全対策機器

たとえば、クレープや​サンドイッチなど、​注文を​受けてから​簡単な​調理を​する場合は、​盛りつける​スペースや​具材を​保存する​冷蔵庫が​必要になります。扱う商品に応じた設備を整えましょう。

そして、外装はブランディングに直結する部分です。キッチンカーは車両自体が店舗の看板となるため、機能面は​もちろん、ロゴやカラー、メニュー表なども含めて設計しましょう。

(6)決済システムを導入する

キッチンカーを開業する際は、キャッシュレス決済の導入が効果的です。キャッシュレス決済を導入すると、クレジットカード電子マネーQRコード決済といった幅広い支払い方法に対応できるようになります。

キッチンカーは1人で接客する場合も多いため、会計のたびに手洗いや手袋の脱着をして現金を扱うのは手間がかかります。キャッシュレス決済を導入すれば、そういった手間に悩むことがなく、またキッチンカー内の現金が減らせるので、防犯リスクやトラブルを防ぐのにも効果的です。

キャッシュレス決済の利用者は年々増えているため、手っ取り早く商品を購入したいお客さまのニーズにも応えられます。

(7)出店場所を決定し営業開始

出店エリアの選定は、キッチンカーの売り上げを左右する非常に重要なポイントです。

平日・週末、昼・夜など、時間帯や曜日によって人の流れは異なります。そのため、特定の場所に固定するのではなく、以下のように安定的に集客できるエリアを複数確保しておくことが大切です。

  • オフィス街、大学・専門学校、工業団地の周辺:平日のランチ
  • 公園、道の駅、観光地など常設施設の周辺:週末や行楽シーズン
  • 建設現場やイベント会場:短期的に集客が見込める場所

地域のフードフェス、マルシェ、スポーツ大会などのイベント出店は、短期的な集客だけでなく、認知度向上にも効果的です。キッチンカー出店支援サービスやマッチングプラットフォームに登録することで、イベント主催者や商業施設との出店マッチングがスムーズに行えます。

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キッチンカーの開業に必要な資格と営業許可

キッチンカーを開業するには、資格や営業許可の取得が欠かせません。これらを取得していないと、営業停止や罰則の対象になる可能性もあるため、必ず事前に確認・申請しましょう。

食品衛生責任者の資格

キッチンカーで飲食物を提供するには、施設ごとに食品衛生責任者を1名以上配置する必要があります。食品衛生責任者とは、​食中毒などが​起きないよう​食品衛生法に​則り、​施設での​食品衛生を​管理・​実施する​人の​ことです。

この資格は、都道府県が実施する食品衛生責任者養成講習会を受講すると取得できます。

  • 対象者:制限なし(調理師や​製菓衛生師、​栄養士などは​免除)
  • 費用の目安:約1万円
  • 申込先:各地域の食品衛生協会・保健所など

営業許可

キッチンカーで飲食を提供するには、「飲食店営業」の許可を取得する必要があります。許可申請の窓口は、キッチンカーの保管場所、あるいは仕込みを行う場所などによって異なりますが、迷う場合は各自治体の窓口に相談しましょう。

2025年の6月1日より、関西のいくつかの府県(滋賀県、京都府、⼤阪府、兵庫県、奈良県、和歌⼭県、徳島県)では保健所ごとに差のあったキッチンカーの許可基準を共通化しています。あわせて、営業範囲の基準も変わっています。たとえば、大阪府と和歌山県は、大阪府、和歌山県、大阪市、堺市、豊中市、高槻市、枚方市、東大阪市、八尾市、寝屋川市、吹田市、和歌山市のいずれかで営業許可を取得した場合、大阪府と和歌山県の全域で営業できるとしています。

以下は大阪市の説明を参考にしています。貴重な資金や時間を無駄にしないよう、必ず保健所にどのような設備が必要かの確認を取ってから、キッチンカーの内外装工事にとりかかるようにしましょう。

【必要な設備基準】

  • 運転席と明確に区画された調理区域
  • 給湯設備
  • 洗浄設備
  • 手洗設備
  • 給水設備
  • 排水設備
  • 冷蔵設備
  • 保管設備
  • 廃棄物容器
  • 換気設備

なお、調理の工程数や扱う食品によって給水・排水タンクの容量が異なるため注意が必要です。

営業許可の取得に必要な書類

営業許可の取得に必要な書類は自治体により異なります。一般的には以下のような書類の提出が必要です。

  • 営業に使用する自動車の図面
  • 水質検査成績書
  • 車検証
  • 食品衛生責任者の資格を証明するもの(食品衛生責任者手帳など)
  • 衛生管理計画

また、公園や道の駅、公共施設などで営業する場合は、自治体や施設との契約や出店許可が必要になることがあります。場所によっては、さらに提出書類が必要な場合や使用料の支払いを求められる場合もあるため、出店場所は事前によく確認することが重要です。

キッチンカーをはじめるための初期費用

キッチンカー開業にかかる初期費用は、一般的に250万円~600万円程度が目安です。費用の内訳は、車両本体の購入・改装に加え、設備や書類の準備費用、食材費など多岐にわたります。ここでは主な費目ごとに相場を紹介します。

キッチンカー

もっとも大きな出費となるのが、車両の購入または改装費です。それぞれの​おおよその値段は、​以下の​表に​ある​通りです。少しでも費用を抑えたい場合は、中古車の購入や専門業者による改造、中古のリース契約なども選択肢に入ります。

区分 車両タイプ 初期費用 月額費用またはリース料
中古車購入 約100~500万円
改造車購入 軽ワンボックス 約150万円~※1
改造車購入 軽トラック 約130万~250万円※1
改造車購入 普通自動車・ワンボックス 約250万~500万円以上※1
改造車購入 トラック(1t~2t) 約250万~400万円以上※1
レンタル 平日3~5万円、土日祝日7~10万円
リース 8万円〜※2

※1 改造費+車両費など
※2 車両の種類、リース期間、頭金のあり・なしなどによって異なる

設備・消耗品

キッチンカーで食品を調理・提供するには、以下のような調理設備・消耗品を準備する必要があります。設備にかかる費用は仕様によって変動するため、開業初期は最低限にとどめて段階的に充実させていくのも一案です。

調理設備

  • ガスレンジ(10万円〜)
  • 作業台(1万円〜)
  • コールドテーブル(10万円〜)
  • 冷蔵ショーケース(5万円〜)
  • ホットショーケース(4万円〜)
  • フライヤー、グリドル(3万〜)

消耗品

  • 業務用洗剤、ハンドソープ(2,000円〜)
  • 持ち帰り用容器(1,000円〜)
  • おしぼり、ナプキン(500円〜)

食材

営業初日から売り上げを出すには、一定量の食材をあらかじめ準備しておく必要があります。メニューに応じて、保存の利く乾物や冷凍品を選ぶとロスが出にくくなるでしょう。また、仕入れは業務用スーパーや飲食店向け仕入れサイトを活用することで、コスト削減と在庫管理の効率化が図れます。

  • 開業時の仕入れ費用目安:2万〜5万円

キャッシュレス決済システム

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現代のキッチンカーには、キャッシュレス対応が欠かせません。キャッシュレス決済を導入することで顧客ニーズに応えるだけでなく、店舗運営全体の効率化にもつながります。キッチンカーのような短時間で回転させる販売スタイルでは、スムーズな決済が顧客満足度や回転率に直結します。

また、キャッシュレス対応は事業者側に以下のようなメリットもあります。

  • 釣り銭準備・売上集計など現金管理の手間を削減
  • キッチンカーからの現金盗難リスクを軽減
  • POSレジ連携による売上データの可視化

書類の発行、資格の取得

資格取得や営業許可の申請にも、ある程度の費用がかかります。開業する自治体の基準を調べて、予算に組み込んでおきましょう。

  • 食品衛生責任者講習会:1万円前後
  • 道路使用許可証:2,000円〜​
  • 営業許可申請料:1〜2万円
  • 水質検査、図面作成、許可書発行など:数千〜数万円程度

キッチンカーを開業する際の注意点

キッチンカーの開業は低コストではじめられる反面、店舗型飲食店とは異なる運営上のリスクや制約もあります。事前に把握することで、開業後のトラブルを防ぎ、安定した運営が可能になります。

出店料がかかる

キッチンカーは自由にどこでも営業できるわけではなく、出店には1日あたり5,000円〜30,000円程度などの出店料がかかるケースがあります。商業施設前やイベント会場など出店エリアによって料金体系は異なるため、売上見込みとのバランスを事前に考慮して契約を結ぶことが重要です。

天候などの影響を受ける

キッチンカー営業は、雨天や強風、猛暑日などは来客数が減るなど、天候の影響を受けやすい業態です。悪天候のなかでも​お客さまに​来て​もらう​ためには、​SNSなどで​雨の​日割引の情報を発信するなど、​集客方法の​工夫が必要です。

​また、​厳しい天候のなか​体調を​整えて車内で​仕込み・販売を​していくには、​暑さ、寒さ対策など季節に​応じた​工夫も​必要に​なります。

販売できる数が限られる

キッチンカーは積める​食材の​量やスペースが限られているため、一度に仕込める量や提供できる数が制約されます。また、調理時間がかかるメニューでは、回転率が悪くなるリスクもあります。客単価を​上げる​ためには以下のような工夫が必要です。

  • 少数の​メニューに​絞り、​トッピングなどで​バリエーションを​つけていく
  • 事前に「1時間あたり提供可能な数」を試算
  • 混雑時の対応フローを準備(時短メニュー・簡易オペレーションなど)

集客率は出店エリアに大きく左右される

場所によって集客力やターゲット層は大きく変わるため、平日はビジネス街や大学周辺に出店する、週末は住宅地や公園イベントに出店するなど、戦略を練ることが大切です。事前のマーケティング調査やテスト出店を通じて、「どこで」「誰に」売れるのかを検証しましょう。

キッチンカーの開業で失敗しないためのコツ

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キッチンカーは比較的はじめやすいビジネスですが、「思ったより売れない」「準備不足で続かない」といった失敗も少なくありません。ここでは、失敗を防ぎ、安定した収益につなげるための四つのポイントをご紹介します。

注目されるメニューを考える

キッチンカーでは「目を引く」「手軽に食べられる」「写真映えする」といった要素が、集客に直結します。SNSでの拡散も意識して、つい写真を撮りたくなるようなメニュー作りを心がけましょう。

  • 彩りのよいフードやインパクトのある盛り付け
  • 握りやすく食べ歩きしやすいサイズ感
  • 季節限定・数量限定などの訴求要素を取り入れる

SNSを活用する

キッチンカーは場所が固定されていないため、日々の出店情報をリアルタイムで発信する仕組みが不可欠です。InstagramやX(旧Twitter)、Google ビジネスプロフィールやグルメ系レビューサイトなどで出店スケジュールや日替わりメニューを写真付きで投稿し,顧客との接点を保ちましょう。

  • InstagramやX(旧Twitter)で「出店場所」「メニュー情報」を毎日更新
  • ストーリーズやライブ配信で臨場感をアピール
  • フォロワーとのコミュニケーションでファン化を促進

特に週末イベントを行う場合や季節商品を扱う場合は、事前告知→当日告知→事後レポートの3段活用がおすすめです。

混雑時も慌てない提供体制を整える

忙しい時間帯にオペレーションが乱れると、お客さまを待たせて離脱されてしまう恐れがあります。次のことに気をつけて営業しましょう。

  • 調理工程をできるだけ事前に準備
  • メニュー数を絞って提供スピードを向上
  • 提供動線や役割分担を明確にして効率を高める

特に週末のイベント出店では短時間に集中して売り上げを上げるスピード勝負になるため、事前リハーサルも有効です。

「おいしい」と「儲かる」の両立を目指す

料理の品質は重要ですが、利益がなければ事業は継続できません。そのため、売上額ではなく利益率で事業の成否を判断することが重要です。見た目も味も満足でき、かつ持続可能な収益モデルを目指しましょう。

  • 価格設定は材料費・人件費・出店料・ガソリン代などを考慮
  • 原価率は30〜35%以内が目安
  • 単価アップのためにセット販売やトッピングを用意

キッチンカーでの決済はSquareが便利

キッチンカーの運営では、スピーディーで確実な会計処理が重要であり、キャッシュレス非対応は機会損失につながる可能性もあります。Squareのサービスは、キッチンカーのような小規模・移動型ビジネスでも導入しやすい決済サービスとして、多くの事業者に支持されています。

低コストではじめられるSquare リーダー

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Square リーダーは、電子マネー決済・クレジットカード決済が​できる​カードリーダーです。手のひらサイズで持ち運びやすく、​無料で​使えるSquare POSレジと組み合わせれば、アプリで売り上げを一括管理でき、レジの集計もシンプルになります。

  • 導入費用:税込4,980円
  • 対応決済方法:クレジットカード、​電子マネー、​QRコード、​Apple Payなど​
  • 決済手数料:2.5%~(決済方法により異なる)

タブレットがいらないSquare ターミナル

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Square ターミナルは、決済端末とレシートプリンターが一体化したオールインワン型の決済端末です。​POSレジが​搭載されているので、​タブレット、​決済端末、​レシートプリンターと​個別に​機器を​用意する​必要が​ありません。​「機器の​設定は​苦手で……」と​いう​人でも、​すんなりと​使いは​じめられます。

  • 導入費用:税込39,980円
  • 対応決済方法:クレジットカード、​電子マネー、​QRコード、​Apple Payなど​
  • 決済手数料:2.5%~(決済方法により異なる)

事前注文にも便利なウェブサイト

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Square オンラインビジネスでは、事前注文に特化した​サイトを無料で作成することも可能です。事前注文された商品をスムーズに店舗で受け渡せるため、お客さまは商品を並ばずに受け取れます。快適な購入体験を提供できれば、それだけリピート率の向上も期待できます。

ネットショップを無料で開始するならSquare

EC作成から、オンライン決済、店舗連動の在庫管理まで、便利な機能が無料で簡単に始められます。

よくある質問(FAQ)

キッチンカーの開業に関して、よく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。開業準備中の不安や疑問を解消する参考にしてください。

キッチンカーで儲かるメニューは?

キッチンカーでは原価が安くて、調理が早いメニューが収益につながりやすく、クレープ、ホットドッグ、カレー、丼もの、季節限定のスイーツなどが人気です。写真映えやSNSでの拡散性を意識すると、さらに集客効果が期待できます。

キッチンカーの1日の平均売上はいくら?

出店場所や天候に左右されますが、1日の売り上げは2万〜5万円程度が一般的なようです。平日は2万〜3万円、イベント出店では5万〜10万円以上となる場合もあります。移動販売の安定収益には、出店計画とターゲット戦略の最適化が重要です。

キッチンカーの成功率はどれくらい?

正確な統計はありませんが、立ち上げから数年で撤退する事例の多くは、出店場所の確保やメニューの差別化、資金計画の甘さといった準備不足が一因だと考えられます。そのため、市場調査や明確なコンセプト、柔軟な出店戦略を持つことが、安定した運営につながるでしょう。

まとめ

キッチンカー開業は、比較的低コストではじめられるうえ、出店場所やメニューによっては高い利益率を目指せる魅力的なビジネスモデルです。しかし、開業にあたっては資格や営業許可の取得、車両や設備の準備、資金計画の立案など、しっかりとした準備が求められます。

Squareのような手軽に導入できるキャッシュレス決済ツールを活用することで、集客力や業務効率を高め、多くのお客さまに支持されるキッチンカー運営が実現できます。キッチンカーでの開業を目指す方は、ぜひ導入を検討してみてください。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2017年5月29日時点の情報を参照しています。2025年8月7日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash