近年の美容室やヘアサロンの予約は電話だけでなく、SNSやGoogle検索、予約ポータルサイトなど、さまざまな経路から入るようになりました。予約の導線が増えるにつれ、手作業の管理に頼っているとダブルブッキングや共有漏れが起きやすくなってしまいます。
そこで役立つのが、美容室向けの予約システムです。24時間オンライン予約を受け付けられ、予約情報や顧客データ、スタッフの予定などをまとめて管理できる便利なツールです。この記事では、美容室向け予約システムの基本から、導入メリット、選び方、無料で始められるサービスまでを紹介します。独立直後の人や、個人サロン向けの無料予約システムを探している人にも参考になる内容です。
📝この記事のポイント
- 美容室向け予約システムは、予約受付・顧客管理・スタッフ管理をまとめて効率化できるツール
- 美容室の予約方法は、電話や店頭予約だけでなくネット予約の利用率が高い傾向
- スタッフ指名の履歴や顧客カルテなどの管理に加え、来店前のリマインド通知や事前決済などの機能があると便利
- 予約システムの導入前には、必要な機能が使えるかどうかで有料・無料プランを比較検討する
- Square 予約なら無料プランから始められ、予約管理、決済、顧客管理、POSレジをまとめて利用できる
目次
- 予約システムとは
- 美容室で予約システムを導入するメリット
・お店側のメリット
・お客さま側のメリット - 予約システムを利用するうえで気をつけたいこと
- 美容室に欠かせない予約システムの機能
・スタッフの指名機能
・メール・SMSの自動配信機能
・カルテ・顧客管理機能
・ネット予約サイト作成機能 - キャンセル防止に役立つ予約システムの機能
・キャンセル料金の請求機能
・事前決済機能 - 美容室向け予約システム5選
・(1)Square 予約
・(2)Aiony/Bionly
・(3)RESERVA
・(4)SALON BOARD
・(5)reservia - まとめ
- よくある質問
・美容室の予約システムは無料で使えますか?
・個人サロンでも予約システムは必要ですか?
・予約システムで無断キャンセル対策はできますか?
予約システムとは

予約システムとは、予約にまつわる業務をデジタルで一元管理できるシステムです。サービスごとに機能は異なりますが、オンライン予約の受付はもちろん、カルテなどの顧客情報の管理機能を備えているものもあります。スタッフのシフト管理やメニューごとの所要時間を設定できるシステムなら、担当者や席数に合わせて予約枠を管理しやすくなります。
予約確認メールやリマインド通知の自動送信、事前決済など、キャンセル防止に役立つ機能が備わっている予約システムもあります。特に事前決済は、無断キャンセルの予防にもつながるため、ノーショーやドタキャンに伴う損失を防げます。
また、InstagramやGoogle で予約と連携できる予約システムもあります。電話窓口だけだと、スタッフが手一杯のときに予約を取り逃してしまう恐れがあります。SNSや検索など複数の経路から予約につなげられれば、より幅広いお客さまの集客につなげられます。
美容室で予約システムを導入するメリット

美容室で予約システムを導入すると、予約受付の効率化だけでなく、お客さまの利便性向上やキャンセル対策にもつながります。
お店側のメリット
予約システムの大きなメリットは、営業時間外でもネット予約を受け付けられることです。電話に出られない接客中や閉店後でも予約を受け付けられるため、来店チャンスを逃すにくくなります。
店頭予約とネット予約を1カ所にまとめて管理できれば、「メールと電話で同じ時間帯に予約を受けてしまった……」といったオーバーブッキングを防ぎやすくなります。スタッフのシフトも登録しておけば、スタッフごとの空き時間も把握しやすくなります。また、店頭での支払いに使える決済端末や、売り上げ情報を管理するPOSレジアプリと組み合わせて利用すれば、売り上げ管理や分析にも生かせます。
また、電話だと聞き間違いやメモの取り間違いといったミスが発生する可能性もあります。ネット予約では、お客さま自身が予約内容を入力・選択し、予約内容はメールなどでお客さまに送られるため、スタッフ側のミスを防ぐことにもつながります。紙の予約台帳や手入力の表計算ソフトで管理している美容室ほど、予約システムの効果を実感しやすいでしょう。
お客さま側のメリット
お客さまにとっての最大のメリットは、予約のしやすさです。24時間365日、スマートフォンから空き時間を確認し、好きなタイミングで予約できます。「電話は苦手」「営業時間中は忙しくて電話できない」という人にも便利です。
ホットペッパービューティーアカデミーの「美容センサス2025年上期1」では、美容室の過去1年の予約方法として、女性15〜69歳ではネット予約が59.2%、電話が21.0%、店頭予約が10.0%でした。男性15〜69歳でも、ネット予約が53.1%、電話が25.0%、店頭予約が12.6%となっており、ネット予約は全体の半分以上を占める主要な予約手段になっていることが分かります。
| 性別・年齢層 | ネット予約 | 電話 | 店頭で予約 |
|---|---|---|---|
| 女性15〜69歳 | 59.2% | 21.0% | 10.0% |
| 男性15〜69歳 | 53.1% | 25.0% | 12.6% |
予約システムを利用するうえで気をつけたいこと

このように予約システムは便利なツールですが、すべてのお客さまがネット予約を好むとは限りません。電話で直接相談したい人や、スマートフォン操作が苦手な人もいるかもしれません。導入直後はネット予約だけに絞らず、電話予約や店頭での次回予約も併用すると安心です。トラブル防止のため、予約ページにはキャンセル期限や遅刻時の対応、指名料や施術時間の目安などを分かりやすく書いておきましょう。
お客さまの年齢層や来店頻度に合わせ、来店時に予約システムの使い方をお見せするなどしながら、ネット予約へ誘導していくとよいでしょう。ネット予約限定の割引や試供品の配布などの特典を設けると、ネットが苦手なお客さまもチャレンジしてみようかなという気持ちになるかもしれません。
美容室に欠かせない予約システムの機能

美容室の予約システムを選ぶときは、料金だけでなく、現場で使う機能がそろっているかを確認しましょう。
スタッフの指名機能
美容室では、担当者を指名して予約したいお客さまが多くいます。スタッフの出勤日、対応できるメニュー、空き時間を予約ページに反映できると、予約受付がスムーズです。
メール・SMSの自動配信機能
予約完了メールや前日のリマインド通知は、予約忘れの防止に役立ちます。一定期間来店していないお客さまに再来店を促すメールを送れる機能があると、リピート対策にも使えます。
カルテ・顧客管理機能
美容室では、髪質、薬剤履歴、好みのスタイル、会話内容など、細かな情報が接客の質に関わります。顧客管理機能やカルテ機能があれば、次回来店時にも前回の内容を確認しやすくなります。
詳しくは、美容室の顧客管理について解説したこちらの記事も参考にしてみてください。
ネット予約サイト作成機能
予約ポータルサイトは集客に役立ちますが、掲載費や手数料が気になる美容室もあります。自店舗専用のネット予約サイトを作れるシステムなら、SNSなどから直接予約に誘導できます。
たとえばSquare 予約の無料プランでは、専用予約サイトを作成できます。予約サイトをInstagramやGoogle で予約と連携できるため、SNSや検索経由で予約を受け付けたい個人サロンにも向いています。
キャンセル防止に役立つ予約システムの機能

ネット予約は手軽な分、キャンセルもタップ数回で簡単にできてしまいます。予約率を上げるだけでなく、キャンセル防止も同時に考えましょう。
キャンセル料金の請求機能
前日や当日など予約時間直前のキャンセルが続くと、空いた枠に新しい予約を入れるのが難しいため、売り上げに影響します。キャンセルポリシーを明示し、必要に応じてキャンセル料を請求できる機能があると安心です。たとえば、以下のようなキャンセルポリシーを検討してみましょう。
- 3日前〜前日まで:予約料金の30%
- 当日:予約料金の50%
- 無断キャンセル:予約料金の100%
悪天候や体調不良の場合はキャンセル料を徴収しないといった配慮を検討しても良いかもしれません。キャンセルポリシーの作り方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
事前決済機能
予約時に代金を支払ってもらう事前決済も、キャンセル対策に役立ちます。支払い方法はシステムによって異なりますが、予約ページ上でクレジットカードなどを使い、オンラインで決済する形式が一般的です。
お客さまが予約時点で支払いを済ませるため、直前キャンセルやノーショー、無断キャンセルの抑制につながる可能性があります。また、施術後に会計をせず退店できるため、混雑しやすい時間帯の会計短縮にもつながります。美容室では、カラーやパーマなど施術時間が長いメニューも多いため、終了後の会計をスムーズにできるとお客さまの満足度アップにもつながります。
美容室向け予約システム5選

ここでは、美容室やサロンで使われる主な予約システムを比較します。料金や機能は変更される場合があるため、導入前に公式サイトで最新情報を確認してください。
| サービス | 主な特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|
| Square 予約 | 決済・顧客管理・POSレジと一緒に使える | フリープラン0円〜 |
| Aiony(旧:Bionly)2 | 美容室向けの電子カルテ、予約管理、レジ・会計、売上集計・分析などに対応 | 月額5,000円(税別)〜 |
| RESERVA3 | 幅広い業種に対応する予約システム | フリー0円、有料プランは年払い3,850円/月〜 |
| SALON BOARD4 | ホットペッパービューティーと連携 | SALON BOARD自体は無料だがホットペッパービューティーへの掲載が必要 |
| reservia5 | 美容室、ネイル、エステサロン向け予約管理 | 要問い合わせ |
(1)Square 予約

Square 予約は無料プランからはじめられ、パソコン、タブレット、スマートフォンのいずれからでも使える予約管理システムです。予約管理機能、顧客管理機能、ネット予約サイト作成機能、自動メール送信機能、InstagramやFacebook、「Google で予約」との連携機能を、初期費用無料で利用できます。また、Squareの決済端末と組み合わせれば、キャッシュレス決済の受付も可能です。
キャンセル防止対策として、事前決済に対応できるのはもちろん、キャンセルポリシーの作成や、キャンセル料を請求できるしくみ(有料プランから)も備わっています。詳しいしくみはこちらからご確認ください。
予約管理はSquareで
Square 予約は、予約サイトの作成から、サービスやスタッフの登録、キャッシュレス決済までを網羅したオールインワンの予約管理ソリューションです。美容院、理容室、スパ、ネイルサロンなどのサービスには欠かせない機能を備え、無断キャンセルの削減にも役立ちます。
(2)Aiony(旧:Bionly)
Aiony(旧:Bionly)2は予約管理をはじめ、顧客情報やカルテの管理、売り上げ管理、分析、メール配信など、美容関連のサロンに必要なツールをiPad用に提供しているサービスです。美容関連のサロンに最適化されたトータルパッケージを利用したいサロン経営者にぴったりの内容です。iPadのタッチぺんなどを使って電子カルテに施術内容を手書きで残せたり、オリジナルの予約サイトを作成できるといった特長があります。利用料金は月額5,000円(税別)からですが、詳しいプラン内容は公式サイトでは案内されていないため、気になる人は資料請求をしてみましょう。
また、Aionyはクレジットカード決済サービスのSquareと連携できるので、キャッシュレス対応も一度に叶います。
(3)RESERVA
RESERVA3は、美容室に限らず、スクール、イベント、レンタルスペースなど幅広い業種で利用されている予約システムです。予約受付のほか、顧客管理、決済、メルマガ、クーポンなどの機能を備えています。無料プランと複数の有料プランがあり必要な機能や予約件数、登録したい顧客の人数、利用したいサポートなどに応じたプランを選べます。
(4)SALON BOARD
SALON BOARD4は、「ホットペッパービューティー」などを運営するリクルートが提供するサロン管理システムです。全国50,000店舗以上で利用されており、ネット予約と電話予約の一元管理、顧客管理、メッセージ配信などに対応しています。SALON BOARD自体は無料で利用できますが、ホットペッパービューティーへの掲載が必要です。ホットペッパービューティー経由の集客を重視する美容室では候補になります。
(5)reservia
reservia5は、美容室、ネイル、エステサロンなどに向けたフォーム型の予約システムで、全国7,500店以上の導入実績があります。LINE連携予約やGoogle で予約との連携が可能で、オンライン決済や多言語対応などの機能を備えています。料金体系は公式サイトでは案内されていないため、気になる人は資料請求をしてみましょう。
まとめ
美容室の予約システムは、単に予約を受け付けるだけのツールではありません。予約管理、顧客管理、カルテ、リマインド通知、決済、売り上げ分析までつなげることで、日々の業務負担を減らし、お客さまの満足度向上にも役立ちます。
まずは、無料で始められるか、Instagramなどと連携できるかなど、自店舗に必要な機能とかけられるコストを整理しましょう。スタッフが複数いる美容室では、指名予約、シフト管理、キャンセル対策も確認したいポイントです。コストを抑えながら予約管理と決済をまとめたい場合は、無料プランから使えるSquare 予約を検討してみてはいかがでしょうか。
よくある質問

ここでは美容室の予約システムに関するよくある質問をまとめます。
美容室の予約システムは無料で使えますか?
Squareのように無料プランがある予約システムもあります。ただし、無料だと受け付けられる予約件数の上限があったり、複数店舗・スタッフの管理機能などが含まれなかったりするケースもあります。自店に必要な機能が無料の範囲内で使えるかどうか確認しましょう。
個人サロンでも予約システムは必要ですか?
個人サロンでも、予約システムは役立ちます。施術中や営業時間外に電話対応できない場合でも、オンライン予約なら予約機会を逃しにくくなります。顧客情報や来店履歴を管理できるシステムを選べば、次回提案やリピート促進にも活用できます。
予約システムで無断キャンセル対策はできますか?
来店日の前にリマインドを自動で送る機能や、予約時のキャンセルポリシーの提示、事前決済機能などがあると、無断キャンセルやノーショーの抑制につながる可能性があります。予約システムの導入時は、このような機能が使えるかどうか確認してみましょう。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2019年6月28日時点の情報を参照しています。2026年7月23日に記事の内容を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。

