安定してNPOの活動を続けるために、資金集めの手段を模索している人も少なくないでしょう。NPOの資金源としては、活動や事業から得られる収益、助成金、支援者からの会費、寄付などがあります。その中でもインターネットを使って寄付を募る手段は、提供するサービスが増えて使いやすくなっています。
この記事では、NPO団体がネットで寄付を募る方法と、支援を集めるためのポイントや注意点を説明します。複雑な専用サイトを立ち上げずに、手軽にオンラインで寄付を募れるSquareのツールも紹介します。
📝この記事のポイント
- NPOの寄付の集め方には、寄付型クラウドファンディングと独自のオンライン募集がある
- 寄付の目的や使途、活動内容を明確に伝えることが支援者の共感と信頼につながる
- SNSやウェブサイトで寄付受付ページを案内し、決済しやすい導線を設ける
- 継続的な活動資金を得るには、定期寄付の仕組みも検討する
- Square リンク決済なら寄付ページにアクセスできるリンクをメールやSNSで共有し、オンライン決済で寄付を受け付けられる
目次
- ネット上で寄付を集める方法
・寄付型クラウドファンディング
・独自に寄付を募る - 効果的に寄付を集めるためのポイント
・プロジェクトに共感してもらおう
・ソーシャルメディアを活用する
・寄付をしやすい仕組みを作る
・定期的な寄付の仕組みを検討する - インターネット上で寄付を募るときの注意点
・手数料がかかる
・資金の使途を明確に
・活動内容を伝える - NPOの寄付集めに便利なSquareの機能
・Squareで寄付を受け付ける方法
・寄付の目標額を設定して支援を広げよう - まとめ
- よくある質問
・NPOがネットで寄付を集めるにはどうすればよいですか?
・寄付型クラウドファンディングと独自募集の違いは?
・Squareで寄付を募れる団体に条件はありますか?
・Squareで寄付の目標額や定期寄付を設定できますか?
・寄付を募るときは何を明記すべきですか?
ネット上で寄付を集める方法

日本ファンドレイジング協会がまとめた「寄付白書20251」によると、寄付先を選ぶ際に重視したこととして「寄付の方法がインターネット等で簡便であること」と回答した人は全体の19.8%と、「寄付金の使い道が明確で、有効に使ってもらえそうなこと」(37.7%)、「活動の趣旨や目的に賛同できること」(27.2%)に次いで3番目に多い結果になりました。インターネットを活用した寄付集めは、支援者と団体の両方にとって利便性が高く、支持されている手段だといえます。
NPO団体がネット上で寄付を集めるには、寄付型のクラウドファンディングサービスを利用する方法がありますが、独自に寄付を募ることもできます。それぞれの方法について詳しくみてみましょう。
寄付型クラウドファンディング
「クラウドファンディング」とは、クラウド(大衆)からファンド(資金)を集めることを意味します。クラウドファンディングには長い歴史がありますが、現代のインターネットを利用したクラウドファンディングが広く知られるようになったのは2009年に設立されたアメリカのKickstarterがきっかけです。その後、2010年代には日本でもさまざまなクラウドファンディングサービスが登場しました。
クラウドファンディングは、リターンと呼ばれる出資者に対する返礼の種類で分類できます。一例として、プロジェクトが開発した製品やサービスの提供を約束する「購入型クラウドファンディング」、株式などを提供する「投資型クラウドファンディング」、公益性の高いプロジェクトが活動報告やお礼の手紙を約束する「寄付型クラウドファンディング」などがあります。
NPOで寄付を募る場合は「寄付型クラウドファンディング」としてクラウドファンディングキャンペーンを行うとよいでしょう。国内外のさまざまな企業が寄付型のクラウドファンディングキャンペーンを行うためのサービスを提供しています。
独自に寄付を募る
寄付型クラウドファンディングキャンペーンを行う以外にも、インターネットを活用して寄付を募る方法があります。どうやって寄付金を受け付けるのだろうと疑問を持つ人もいるかもしれません。ウェブサイトを独自に作るなど、難しいことや手間のかかることをする必要はありません。たとえばキャッシュレス決済サービスのSquareが提供するSquare リンク決済を使えば、寄付専用の決済リンクを作成し、メールやSNSで共有したり、ウェブサイトに寄付ボタンを設置したりできます。この機能については、後半で詳しく解説します。
効果的に寄付を集めるためのポイント
特にオンラインで寄付を募る場合、協力してくれる人の顔が見えない分、どのようにアプローチし、感謝の気持ちを伝えればよいか迷う人もいるかもしれません。効果的に寄付を集めるには、寄付がどのように活用されるのかが具体的に想像できるような文章や写真、資料などを準備することが大切です。また、寄付金の支払いやすさも重要なポイントになります。
プロジェクトに共感してもらおう
寄付を集めるには、潜在的な支援者にプロジェクトに共感してもらう必要があります。ただ「資金が必要」というだけでなく、何を目指すプロジェクトで、どのような経緯で始まったプロジェクトなのか、どうして資金が必要なのか、ストーリーを伝えるように心がけましょう。文章のほか画像や動画も効果的に活用してプロジェクトをアピールするとよいでしょう。
ソーシャルメディアを活用する
寄付を集めていることを伝えるには、ソーシャルメディアの活用も忘れてはいけません。ソーシャルメディアは画像や文章を手軽に投稿できるほかに、支援者が家族や友人、知人に情報を共有しやすい仕組みも整っています。多くの人にNPOの活動について認知されるようになれば、寄付を集めやすくなることでしょう。
寄付を集める目的でなくても、普段からソーシャルメディアを活用して支援者との関係を構築しておくことをおすすめします。
寄付をしやすい仕組みを作る
NPOの活動が魅力的でも、どのように寄付をしてよいかわかりにくかったり、銀行振込など限られた方法でしか寄付を受け付けていなかったりすると、寄付を諦めてしまう人が出てくるかもしれません。寄付をしたいと思った人が数クリックのうちに寄付が完了するのが理想的です。
定期的な寄付の仕組みを検討する
一度きりの寄付ではなく、毎月、四半期ごと、一年に一度など、定期的に寄付できる仕組みを設けると、安定して寄付を受け取れます。寄付をする人も、毎回寄付をする手間が省けます。
インターネット上で寄付を募るときの注意点

インターネットを利用することで、幅広い層にアプローチでき、プロジェクトについて伝え、寄付を集められる可能性があります。ただし、気をつけたい点もあります。インターネット上で寄付を募る際の注意点を具体的にみてみましょう。
手数料がかかる
クラウドファンディングサービスを利用する場合、サービスや募集方式によって異なる手数料がかかります。一般的に、クラウドファンディングの受付ウェブサイトを作成するためのアドバイスを受けたり文章作成を依頼したりする場合、サポート費用などがかかるケースもあります。可能であれば、こうした費用を抑えてNPOの活動などに当てたいところです。
クラウドファンディングサービスを使わずに、独自で寄付を募る場合、前述のSquare リンク決済を利用すれば手数料を決済手数料のみに抑えられます。Square リンク決済の決済手数料は3.6%です。
資金の使途を明確に
インターネット上で寄付を募るときに限ったことではありませんが、寄付をした人は寄付したお金が正しく効果的に使われることを期待しています。寄付を集めるときには、どのくらいの寄付を集めて、その寄付を何にどのように使うのか明確に伝えましょう。
プロジェクトのマイルストーンを設定して、プロジェクトの達成度を測りやすくしておくのも重要です。
活動内容を伝える
寄付をした人はプロジェクトの成功を願っています。寄付を集めるときに約束した寄付金の使途に従っているか、プロジェクトのマイルストーンは達成されているか、随時活動状況をウェブサイトやソーシャルメディアで発信しましょう。透明性の高い運営をすることで、支援者の信頼を獲得できます。
NPOの寄付集めに便利なSquareの機能
Squareは、NPOなどの非営利団体にとって便利な、オンラインで寄付を集められるツールを提供しています。
Squareで寄付を受け付ける方法

オンラインで寄付を集めるには、Square リンク決済が便利です。支援者から寄付金の支払いを受け付けるための決済リンクや、寄付ページにアクセスするためのQRコード、決済ボタンを誰でも簡単に作り、ウェブサイトやメール、SNS、印刷物などで共有することができます。リンクを受け取った人は決済ページからクレジットカードで最大50万円までの寄付金を支払えます(電子マネー決済・QRコード決済は利用できません)。定期的に寄付を受け付けるサブスクリプションモデルにも対応しています。
注意:
・Squareの決済サービスは商用利用を前提としており、寄付受付用のアカウントは法人に限り開設できます。
・Square リンク決済の決済手数料は、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverで3.6%です。利用するには審査に通過する必要があります。利用できるのはクレジットカード決済のみです。
・返礼品を伴う寄付や、個人的な目的での資金・募金集め、クラウドファンディングにはご利用いただけません。
料金体系もシンプルです。リンク決済の利用に月額料金などはかからず、実際に寄付金が決済された場合のみ、決済ごとに決済手数料(3.6%)が発生します。
寄付の目標額を設定して支援を広げよう
Square リンク決済では、寄付の目標額や期限を設定することも可能です。これまで集まった寄付金の総額を寄付ページに表示することができます。Square リンク決済で寄付の目標額を設定する手順について、詳しくはこちらの記事もご確認ください。
ECサイト不要でオンライン販売が可能に
オンライン販売をはじめたいなら、Square リンク決済が最もシンプルな方法です。ECサイトは不要。決済用リンクを作成・共有するだけで、安全に商品やサービスの支払いを受け付けることができます。SNSをショップとしても活用したいクリエイターなどに最適な方法です。
まとめ
本記事ではNPOがインターネットでどのように寄付金を集められるのか、具体的な手法と注意点を合わせて紹介しました。クラウドファンディングも有効な手段ですが、さまざまなメディアに組み込みやすく、手軽に手数料を抑えて寄付を集められるSquare リンク決済のような仕組みがあることも知っておくとよいでしょう。ぜひ本記事を参考にインターネットを活用して効果的に寄付を集めてください。
よくある質問

NPOの寄付の集め方について、よくある質問に答えます。
NPOがネットで寄付を集めるにはどうすればよいですか?
寄付型クラウドファンディングを利用する方法と、団体のウェブサイトやSNSから寄付用の決済ページへ案内して独自に募る方法があります。寄付の目的と使途を示し、支払いまでの手順をわかりやすくすることが重要です。
寄付型クラウドファンディングと独自募集の違いは?
クラウドファンディングは募集ページやプラットフォームの機能を活用できる一方、所定の手数料や掲載条件があります。独自募集は団体自身が告知や支援者との接点を作り、決済リンクなどで寄付を受け付ける方法です。
Squareで寄付を募れる団体に条件はありますか?
Squareで寄付を受け付けられるアカウントは法人に限られます。個人的な資金集めには利用できません。また、返礼品を伴う寄付や、個人的な目的での資金・募金集め、クラウドファンディングにはご利用いただけません。利用するには審査に通過する必要があります。
Squareで寄付の目標額や定期寄付を設定できますか?
はい。Square リンク決済では寄付の目標額や期限を設定でき、1回限りまたは定期的な寄付を選べます。集まった寄付額をページに表示することも可能です。
寄付を募るときは何を明記すべきですか?
団体の活動内容、寄付を募る理由、集めたい金額、寄付金の具体的な使途、活動報告の方法などを伝えましょう。支援者が納得して寄付できる情報をそろえることが大切です。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2021年12月14日時点の情報を参照しています。2026年10月15日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。

