もうすぐ夏本番!海の家を始めるには

ジメジメとした日が続く、梅雨の時期。憂うつに感じる人もいるかもしれませんが、夏はすぐそこです。夏といえば、海の家を思い浮かべる人もいるでしょう。中には自分で海の家を始めたい人もいるかもしれません。今回は、海の家を始めるために必要な資格や手続きをはじめ、集客のヒントを紹介していきます。

目次



海の家とは

海の家は、海沿いに建てられた施設であり、さまざまなサービスを展開しています。

主なサービスとしては、以下のようなものがあげられます。

  • 浮き輪やパラソルなどのレンタルや販売
  • 食品の販売
  • 休憩所や更衣室、ロッカー、シャワーの提供
  • 専用駐車場の提供・宿泊施設の併設や紹介
    など

この他にも、音楽やスポーツにまつわる各種イベントを開催している海の家もあります。

海水浴のシーズンだけ海の家をオープンし、普段は別の施設や事業を運営していることが多いようです。

海の家を始めるには

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海の家を始めるにあたって、営業場所の確保や必要な資格、手続きについて説明します。

必要な手続き

海の家は、海水浴場ごとにある組合に加入し、営業権を取得しなければ営業することはできません。それぞれの海水浴場で異なりますが、参入を希望したとしても新規ではなかなか難しく、退会する業者がいた際にやっと権利を得られる場合もあります。

また、基本的に海岸・砂浜は国有地であり、占有するには市町村の許可が必須ですが、これまで許可を出してきた業者以外は認められないこともあるようです。

加えて、飲食物を提供する場合は、保健所への営業許可の申請が必要です。申請は店舗の所在地を管轄する保健所で行いますが、食品関係の届け出は自治体によって若干異なります。事前に確認してどんな届け出が必要かを確認しておきましょう。「飲食店に興味を持ったら一度は確認、店舗経営に必要な資格や届出」の記事もぜひ参考にしてみてください。

他には必要に応じて、消防署への防火対象物使用開始届の申請、税務署への開業届などがあります。

参考:
松任C.C.Z.での休憩所(海の家等)の設置について 海水浴場設置期間に限定し、一時占用許可申請を受付ます。(国土交通省 北陸地方整備局 金沢河川国道事務所)
保健所管轄区域案内(厚生労働省)

その他の必要な事前準備

販売する商品やメニューには、ある程度価格帯が決まっていることが多いです。シーズン前に、組合などが主催する、メニューの協定価格をはじめ、営業期間や時間帯、各種注意事項に関する説明会が行われることがあります。

販売価格が決まったら、食材の調達方法や人員の確保などを決め、営業開始日までに計画的に海の家をオープンできるように準備を進めていきます。

開業までに必要な費用

それぞれの海水浴場や規模、立地などによって異なりますが、営業権として数百万円から数千万が必要になります。永代か、1年単位かによっても価格は異なります。

また、海水浴場によっては、毎年その都度海の家を建築し、シーズンが終わったら現状の海岸に戻すように定められているところもあります。この場合、解体費用も別途数50万円から100万円程度を想定しておく必要があります。

他にも、許可申請費や人件費、設備費などさまざまな費用がかかります。

1日どれくらいの売り上げがあれば利益を得られるか、ある程度のシミュレーションをしておくことも重要でしょう。

海の家での集客ヒント

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営業権を取得したら、開業準備とともに考えていなければならないのが集客方法です。海水浴場には海の家が複数あり、うまく集客しないと利用客が来ない・増えない恐れもあります。

ソーシャルメディア

近年ではインターネットの発展によって、TwitterやFacebook、Instagramなどさまざまなソーシャルメディアが消費者の行動に影響を与えています。莫大な広告費用をかけずとも、多くの人に情報を届けられるようになっています。「インスタ映え」という言葉もあるように、海の家の様子やメニューなどの商品を画像や動画をうまく利用して視覚的にアピールすることがおススメです。

チラシや看板

チラシや看板による集客も有効です。デザインをひと工夫することで、他の海の家とは異なる存在感を示すことも可能です。専門のデザイン業者に相談したりするのもいいでしょう。

「広告費を無駄にしないチラシ集客のコツ」の記事もぜひ参考にしてみてください。

各種限定イベントの企画・実施

海水浴場の組合・地域などによってできる範囲が異なりますが、独自の限定イベントなどを計画しても良いでしょう。土日や海の日限定、プレミアムフライデー限定など、各種イベントを開催することで、一度きりではないリピーター客の確保にもつながります。

キャッシュレス決済の導入

さまざまな利用客のニーズに合わせた支払い方法を提供することも、集客のポイントになるでしょう。

たとえばSquareなら、専用のIC カードリーダー(Square リーダー)の購入と無料アプリで、お手持ちのスマートフォンやタブレットでクレジットカード、QRコード、電子マネーでの決済に対応することができます。月額使用料などの固定費用もなく、かかるのはSquare リーダーの購入費(7,980円)と決済ごとの手数料のみです。ぜひ導入を検討してみてください。

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次年度に向けた改善

海の家は2カ月間ほどの短期決戦ですが、「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)」のサイクルを意識することが大切です。利用客の満足・不満足点など「生の声」を参考に改善点を見つけ、次年度に生かしましょう。

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執筆は2018年6月26日時点の情報を参照しています。2019年4月5日、2020年8月4日、2022年9月1日に記事の一部情報を更新しました。 現時点では、タクシー・ハイヤー等での電子マネー決済のご利用はできません。ご了承ください。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。 Photography provided by, Unsplash