クレジットカード決済について学ぶ。CAFISとは?

近年、現金での支払いが多いといわれる日本でも、キャッシュレス決済は普及しつつあり、多くの人にとって身近なものになってきました。キャッシュレス決済の利用状況についての調査では、キャッシュレス決済額と民間消費支出における比率は年々高くなっていることが分かっています。

参考:キャッシュレスの現状と推進(経済産業省)

政府も「2025年までにキャッシュレス決済40%」という目標を掲げたキャッシュレス・ビジョンを策定するなど、キャッシュレス決済を推進しています。

参考:キャッシュレス・ビジョン(経済産業省)

キャッシュレス決済の代表例の一つに、クレジットカードによる決済があります。

クレジットカード決済に関して、どのような仕組みで行われているのか、その詳細をよく知らないという人も多くいるかもしれません。自身の経営する会社やお店にカード決済を導入している、もしくはこれから導入を検討するのであれば、ぜひとも決済の仕組みやシステムについても理解しておきたいところです。

今回は、クレジットカード決済を支えるシステムのひとつである「CAFIS」について紹介します。

目次



CAFISとは

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CAFIS(キャフィス)は正式には「Credit And Finance Information System(クレジット・アンド・ファイナンス・インフォメーション・システム)」といいます。

主にクレジットカード決済を行う際に必要な信用照会を、お店(加盟店)とカード会社、金融機関などの間に入って行います。

信用照会とは、商品を購入しようとクレジットカードを提示してきたお客様に対して、お店側がそのカードで決済を行っていいのかどうかをカード会社の情報を参照して確認する作業のことです。この確認作業を担っているのがCAFISです。

このCAFISは株式会社NTTデータが提供するサービスです。1984年のサービス開始以来、30年以上にわたって日本でクレジットカード決済を支えています。国内のクレジットカード会社、金融機関とつながっており、百貨店やタクシー、コンビニエンスストア、量販店、ECショップなどとのつながりも持っている国内最大級のサービスだといわれています。

CAFISの仕組み

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CAFISは通信回線を用いてクレジットカード会社、カード決済を受け付ける店舗(加盟店)、金融機関などをつないでいます。これによって、カード利用者の利用状況や限度額、カードの有効期限、不正利用されていないかといった情報をオンライン上で確認することができます。

今でこそ、決済端末にクレジットカードを通すとリアルタイムで信用照会を行うことができますが、以前はアナログな手法で行っていたため、カード決済に手間がかかっていました。

CAFISによる信用照会の簡略化は日本のクレジットカードの普及を大きく後押ししたといえるでしょう。なお、CAFISによる信用照会は数秒で終わります。

CAFISの特徴

CAFISの特徴としては以下のようなものが挙げられます。

  • 信用照会の迅速化
  • カード決済プロセスのスピード化
  • 24時間365日のサービス提供
  • 災害時でも利用可能
  • セキュリティ基準に準拠した高度なセキュリティ

「迅速」「安心」「安全」がCAFISの大きな特徴だといえるでしょう。

CAFISを利用した決済方法とは

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クレジットカード決済を支えるシステムとして幅広く活用されているCAFIS。このCAFISを利用した決済として最近多く見かけるのが、スマートフォンやタブレット端末などを活用してクレジットカード決済を行うモバイル決済です。

モバイル決済端末の多くは、手のひらサイズで無線。片手で難なく持ち歩けるコンパクトなサイズは、イベント出店や出張販売などにも便利です。また、お客様のテーブルに持っていき、目の前で決済することもできます。

たとえばSquareなら、スマートフォンやタブレット端末に専用の無料アプリSquare POSレジをダウンロードし、専用のIC カードリーダーであるSquare リーダーをBluetooth接続することで、クレジットカードだけでなく電子マネー決済も受け付けることができます。

Squareなら今すぐキャッシュレス決済導入できる

カード決済、タッチ決済、電子マネー決済、PayPayのQRコード決済が簡単に始められます

モバイル決済端末を利用する際には、接続のためにスマートフォンやタブレットなどがどうしても必要になります。「タブレットがない」などの場合には、Squareのキャッシュレス決済端末(Square ターミナル)の導入を検討してもいいかもしれません。キャッシュレス決済の受付と、お会計や在庫管理ができるPOSレジ機能を一台に凝縮した優れものです。決済端末にはレシートプリンターも搭載されているので、お会計まわりが一台で完結します。複数の機器をそれぞれ個別に揃えるよりも、コストを抑えられるかもしれません。

どちらの決済端末を導入した場合にも月額使用料といった固定費用は必要なく、必要なのは決済端末の購入費と、決済ごとの手数料のみ。初期費用やランニングコストも抑えられます。

操作性に関しても、普段からスマートフォンやタブレット端末を使っている人であれば、それほどとっつきにくくないでしょう。特に、スマートフォンに慣れている若者世代に対しては導入のための研修にもあまり時間をかけなくてすむことが期待できます。

また、必要に応じて、キャッシュドロワー(現金を保管する金庫)などの周辺機器を揃えれば、従来のキャッシュレジスターと変わらず使えます。デザインにこだわるなら、Square リーダー(税込4,980円)と組み合わせて使う、シンプルでスタイリッシュなレジスタンド(Square スタンド、税込29,980円)もおすすめです。iPadをセットすれば、据え置きのPOSレジとして利用できます

審査に通過すれば最短即日から利用開始でき、簡単にカード決済を始められます。ぜひ導入を検討してみてください。無料のアカウント作成はこちらから。

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執筆は2018年7月3日時点の情報を参照しています。2023年6月27日に記事の一部情報を更新しました。現時点では、タクシー・ハイヤー等での電子マネー決済のご利用はできません。ご了承ください。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash