経営者と​して​知って​おきたい、​クレジットカード決済導入の​基礎知識

2020年の​東京大会や​2025年の​大阪万博などの​大規模イベントを​前に、​政府は​2025年までに​クレジットカードや​QRコード​電子マネーなどで​支払う​「キャッシュレス決済」の​比率を​40%に​すると​いう​目標を​掲げています。

参考:キャッシュレス決済比率40% 目標2年前倒し​(2018年4月11日、​日本経済新聞)

代表的な​キャッシュレス決済の​手段には​クレジットカード、​デビットカード、​QRコード​電子マネーなどが​ありますが、​日本で​最も​普及しているのは​クレジットカードです。​2018年に​JCBが​行なった​調査では、​日本に​おける​クレジットカードの​保有率は​84%、​平均携帯枚数は​2.1枚と​いう​結果が​出ました。​また、​コンビニエンスストアや​飲食店などでの​利用が​増加傾向に​ある​ことが​明らかに​なり、​身近な​場面での​クレジットカード利用が​増えてきている​ことが​わかりました。

参考:クレジットカードに​関する​総合調査 2018年度版 調査結果​レポート​(株式会社ジェーシービー)

今回は、​クレジットカード決済の​導入を​検討している​経営者の​ために、​クレジットカード決済の​仕組み、​店舗が​クレジットカード決済を​導入する​メリット、​クレジットカード決済を​導入する​際の​ステップ、​そして​活用したい​便利な​制度に​ついて​解説します。

目次



クレジットカード決済の​仕組み

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クレジット​(credit)が​英語で​「信用」を​意味する​通り、​クレジットカードとは、​カードを​保有している​人の​信用を​もとに、​カード発行会社が​商品代金を​一時的に​立て​替える​ために​用いられる​カードです。

では、​クレジットカードに​よる​決済が​どのような​仕組みで​行なわれているのかを​見てみましょう。​登場するのは、​カードを​保有し利用する​会員である​「カードユーザー」、​カード決済を​受け付ける​「加盟店」、​カードを​発行し会員を​管理する​「イシュア」、​加盟店との​契約や​管理を​行う​「アクワイアラー」、​そして​カード決済を​世界中で​可能に​する​システムを​提供する​「国際ブランド」の​五つです。

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1,カードユーザーは​加盟店で​商品や​サービスの​購入代金を​カードで​支払います。​
2,アクワイアラーは、​加盟店に​対して​カードユーザーの​購入代金を​立て​替えます。​加盟店には、​カードユーザーが​決済した​購入代金から​決済手数料を​差し引いた額が、​売上金と​して​入金されます。​
3,アクワイアラーは​イシュアに​カードユーザーの​取引情報を​送ります。​
4,イシュアは​カードユーザーに​購入代金を​請求します。​
5,カードユーザーの​銀行口座などから​イシュアに​購入代金が​支払われます。

店舗が​クレジットカード決済を​導入する​メリット

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店舗に​とって​クレジットカード決済を​導入する​メリットは​何でしょうか。

1,販売機会を​逃さず​売上アップ
買いたいと​思ったけれど​手持ちの​現金が​ない、​でも​クレジットカードは​使えない……と​いう​状況で​購入を​あきらめた​ことが​ある​人は、​Square​調査に​よると​約23%に​ものぼる​ことが​明らかに​なりました。​クレジットカード決済を​導入する​ことで、​販売機会を​逃す​ことなく全体の​売上アップを​実現する​ことができます。

2,外国人観光客の​集客を​促進
移動の​多い​旅行者、​特に​外国人観光客に​とっては、​現地通貨への​両替や、​使い​慣れない​小銭や​紙幣を​常に​携帯しなければならないのは​ストレスフルな​ことです。​特に、​日本よりも​キャッシュレス決済が​普及している​国から​来ている​観光客に​とって、​支払いに​クレジットカードが​使えない​状況は​さらなる​ストレスとなるでしょう。

一般社団法人日本クレジット協会の​調査に​よると、​2016年時点で​キャッシュレス決済比率が​96%の​韓国では、​クレジットカードの​利用率が​76.5%と、​クレジットカードが​かなり​広く​使われています。

参考:日本の​クレジット統計2017年​(平成29年)​版​(一般社団法人日本クレジット協会)

これから​訪日外国人​客数が​急増するであろう​国際的な​イベントが​続く​日本で、​クレジットカード決済が​できる​店舗は、​外国人観光客に​好まれる​店舗になる​ことが​期待できます。

3,現金の​扱いを​減らして​効率アップ
クレジットカード決済を​導入して​店舗に​置く​現金を​減らす​ことで、​閉店後の​レジ締め作業に​かける​手間と​時間を​減らす​ことができます。​前出の​Squareの​調査では、​日本の​中小規模事業者が​現金を​扱う​時間は​年間147時間、​人件費に​換算すると​日本全体で​約9,000億円にも​上ると​試算されています。​キャッシュレス決済の​導入は​人手不足の​解消にも​役立ちます。

クレジットカード決済を​導入する​二つの​方法

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クレジットカード決済を​導入するには、​加盟店契約を​結ぶ​必要が​あります。​加盟店契約を​するには、​大きく​二つの​方法が​あります。​それぞれの​方法に​ついて​見ていきましょう。

加盟店契約を​結ぶ

加盟店契約には、​国際ブランドと​個別に​直接契約する​方法と、​代行業者を​通して​契約する​方法が​あります。

1,国際ブランドと​直接契約する
加盟したい​国際ブランドごとに​そのブランドの​アクワイアラー​(加盟店契約会社)に​申し込み、​審査を​経て、​加盟店契約に​至ります。​たとえば、​Visaカードを​取り扱いたいなら、​Visaカードの​アクワイアラーに​申し込むことに​なります。

参考:Visa加盟店契約会社​(Visa)

交渉や​契約手続きを​複数の​ブランドと​個別に​進めるだけでも​忙しい​経営者に​とっては​負担ですが、​契約後も​売上金の​入金日が​各アクワイアラーで​異なる​ため、​入金確認なども​個別に​対応する​ことに​なり、​人出が​少ない中・​小規模事業者や​個人事業主に​とっては​時間も​手間も​かかってしまうのが​難点です。

2,代行業者と​契約する​方法
代行業者を​使えば、​一括で​加盟店契約を​結び、​複数ブランドの​取り​扱いが​可能に​なります。​売上金に​ついても​代行業者が​まと​めて​一括入金する​ため、​窓口を​一つに​できます。​手続きを​まと​めて​行なえるのは​大きな​メリットですが、​クレジットカードの​決済手数料に​加え、​代行業者にも​手数料を​支払う​ためコスト負担が​大きくなります。

導入費用と​決済手数料。​CAT端末と​モバイル端末の​違いとは

クレジットカード決済を​受け付けるには、​CATと​呼ばれる​決済端末を​使う​方法と、​カードリーダーを​スマートフォンなどの​モバイル端末に​接続して​使う​方法が​あります。​まずは​CAT端末と​モバイル端末の​導入費用と​決済手数料から​見てみましょう。

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たとえば​モバイル決済端末を​提供している​Squareで​あれば、​決済手数料は​以下の​通りです。

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詳しい​料金体系は​こちらから​ご確認ください。

このように​端末に​よって、​初期費用は​もちろんの​こと、​継続的に​発生する​出費も​大きく​異なります。

モバイル端末が​おすすめの​理由

初期費用や​維持費用を​安く​抑える​ことができ、​個人事業主に​とっても​導入が​検討しやすいのが​モバイル端末です。​しかし​使い方に​おいて、​CAT端末とは​具体的に​どのような​違いが​あるのでしょうか。​ここでは​二つの​特徴を​見ていきましょう。

1,CAT端末とは
​「Credit Authorization Terminal」の​略で、​日本語で​「信用照会端末」を​意味します。​クレジットカード情報を​読み取り、​その場で​カードの​有効性を​確認する​ための​端末です。​コンビニエンスストアや​スーパーマーケットなどで​多く​使われ、​業種や​用途に​合わせて​カスタマイズされます。​専用回線の​工事費などを​含めると、​導入の​際に​数十万円かかる​ことが​あります。​毎月の​利用料金などの​固定費に​加え決済手数料も​かかる​ため、​中・小規模事業者には​負担が​大きいかもしれません。

2,モバイル端末とは
モバイル端末を​使うと、​専用の​アプリを​インストールした​スマートフォンや​タブレットなどに​カードリーダーを​接続して​クレジットカード決済を​受け付ける​ことができます。​カードリーダーで​クレジットカードを​読み込む​ことで、​CAT端末と​同じように​カードの​有効性が​確認されます。​すでに​持っている​モバイル端末を​使えば、​必要な​ものは​カードリーダーだけと​いう​コスト面での​敷居の​低さ、​そして​使い慣れた​端末を​用いる​ため特別な​トレーニングは​不要。​このような​手軽さから、​近年、​試しに​導入してみたい、と​いう​小規模事業者や​個人事業主、​イベントでの​スポット利用などを​中心に​普及してきています。

Squareが​提供する​Square リーダーなら、​普段​お使いの​スマートフォンや​タブレット端末と​Bluetooth接続するだけで、​コストも​日数も​かけずに​クレジットカード決済を​受け付ける​ことができます。​小売業、​飲食店、​ヘアサロン、​宿泊施設、​屋外イベントなど、​インターネットが​使える​環境に​あれば​業種を​問わず​使えます。

導入ステップも​いたって​簡単。​アカウントを​作成し、​無料の​POSレジアプリを​端末に​インストールします。​オンライン上で​審査に​通過すれば、​最短で​即日から​クレジットカード決済を​導入できます。​初期費用は​カードリーダーの​購入費用4,980円​(税込)のみで、​決済ごとの​手数料以外​ランニングコストは​一切かかりません。

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「モバイル決済端末と​つなげる​タブレットが​ない」と​いった​人には​Squareの​オールインワン決済端末Square ターミナルも​おすすめです。​Squareの​POSレジと​レシートプリンターが​搭載されているので、​決済端末以外の​機器を​揃える​必要がなく、​タブレット約一台分の​価格で​手に​入ります。​また、​外部機器と​Bluetooth接続する​必要もなく、​一台で​完結する​ため​「機器の​設定には​弱くて」と​いう​人でも​すんなりと​使い始める​ことができるでしょう。

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利用できる​国際ブランドは、​Visa、​Mastercard、​American Express、​JCB、​Diners Club、​Discoverの​六つで、​決済手数料を​引かれた​売上金が​最短で​翌営業日に​振り込まれます。​決済手数料は​3.25%です。​詳しい​料金体系に​ついては​こちらを​ご確認ください。

Squareなら​今すぐ​キャッシュレス決済導入できる

カード決済、​タッチ決済、​電子マネー決済、​QRコード決済が​簡単に​始められます

低コストで​導入でき、​決済手数料以外の​ランニングコストが​かからない​Square リーダーなら、​「導入した​ものの​出番が​なかったら​どうしよう」と​いう​心配も​無用です。​これを​機に、​経営者に​とっても​お客様に​とっても​メリットが​多い​クレジットカード決済の​導入を​ぜひ検討してみては​いかがでしょうか。


Squareの​ブログでは、​起業したい、​自分の​ビジネスを​さらに​発展させたい、と​考える​人に​向けて​情報を​発信しています。​お届けするのは​集客に​使える​アイデア、​資金運用や​税金の​知識、​最新の​キャッシュレス事情など。​また、​Square加盟店の​取材記事では、​日々​経営に​向き合う​人たちの​試行錯誤の​様子や、​乗り越えてきた壁を​垣間見る​ことができます。​Squareブログ編集チームでは、​記事を​通して​ビジネスの​立ち上げから​日々の​運営、​成長を​サポートします。

執筆は​2019年6月19日​時点の​情報を​参照しています。​2024年4月​3日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash