ネットショップで使える決済方法とは。それぞれのメリット・デメリットをご紹介

ネットショップで、一人でも多くのお客様のニーズに対応できるよう「決済方法を豊富に揃えたい」と考える運営者は少なくありません。ネットショップ作成サービスを利用する場合、対応できる決済方法は各サービスによって異なります。たとえば、銀行振込や後払いに対応しているサービスもあれば、クレジットカード決済のみのサービスなど、様々です。全ての決済方法を網羅するのが難しい場合、ネットショップにはどの決済方法を優先的に導入すべきなのでしょうか。

ここではネットショップで利用されている六つの代表的な決済手段と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。ネットショップを運営している事業者や、これから運営を始めたいと考える事業者は、ネットショッピングを行うお客様の満足度向上のために最適な決済方法を導入することをおすすめします。各決済方法の特徴を考慮し、導入の参考にしてください。

目次



ネットショップで最も利用されている決済方法

決済方法を選ぶうえで、まず、どの決済方法が最も利用されているかは把握しておきたいところです。令和3年版情報通信白書によると、インターネットで商品を購入する際に最も利用されている決済方法はクレジットカードでした。

2020年時点の総務省の調査では、約8割を占めるクレジットカード決済を筆頭に、下記の決済方法が主にインターネット上の買い物で使われています。

  • クレジットカード払い……79.8%
  • コンビニエンスストアでの支払い……38.8%
  • 代金引換……26.2%
  • 銀行、郵便局窓口、ATMでの振込・振替……23.9%
  • インターネットバンキング、モバイルバンキングによる振込……17.8%
  • 通信料金、プロバイダ利用料金への上乗せによる支払い(キャリア決済)……16.9%

参考:令和3年版 情報通信白書 第2部 基本データと政策動向(総務省)

三井住友カードが2020年9月に発表したオンラインサービスの利用状況をまとめた調査でも、クレジットカードは最もよく利用されている決済方法でした。また、同調査では二つ以上の決済方法を利用する消費者に優先順位を聞いたところ、「クレジットカードを優先的に使う」と回答した人が最も多い(58%)という結果となりました。

参考:今後もオンラインサービスを利用したいという人は8割以上!多種にわたるキャッシュレス決済の選ぶ理由も徹底調査!(2020年9月24日、三井住友カード)

上記の結果を踏まえると、複数の決済方法の中で最も利用されているクレジットカード決済の導入は、機会損失を防ぐために必須だといえます。

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決済方法選びでおさえたいポイント

決済方法を選択するうえで重視すべきポイントを以下にまとめました。

未回収リスクが低いかどうか

「商品はすでに発送しているが、商品代金の支払いがない」といった商品代金の未回収リスクがない、もしくはリスクが低い決済方法の方が安心です。次章で解説する「後払い」は支払い忘れや支払わない、といった未回収リスクが高くなります。商品代金の未払いがひんぱんに起こると、その度に支払いの催促などに時間や手間が取られます。ネットショップ運営の負担を減らすためにも、決済方法を選ぶ際には未回収リスクを念頭に置いておいた方がいいでしょう。

入金確認がすぐできるかどうか

購入者が決済や入金をした後、すぐにその確認を行える決済方法なら、商品発送までの所要期間を短縮でき、お客様がより早く商品を受け取ることができます。注文から商品受取までのリードタイムを短くすることで顧客満足の向上が図れます。

利用者が多いかどうか

より多くの購入者の支払いニーズに応えるためにも、利用者が多い決済方法を選択しましょう。利用者の多い決済方法をいくつかそろえておくことで、幅広い客層を取り込む事ができます。ネットショップにありがちな、商品をカゴに入れて、購入せずにサイトから離脱する「カゴ落ち」は「決済時の不満」が原因の一つとして挙げられます。対策として複数の決済方法に対応し、機会損失を防ぎましょう。

参考:決済と顧客コミュニケーション 最適化へ5つのヒント カギは「カゴ落ち」対策 ペイパルが提案する「成功」のための戦略は――(朝日新聞デジタル)

ネットショップで扱える決済方法のメリット・デメリット

ここでは、総務省の調査に登場した各決済方法について、それぞれのメリット、デメリットをお客様(購入者)とネットショップ運営者(運営者)の視点から見てみましょう。

クレジットカード決済

総務省の調査では最も多くの人に選ばれていたクレジットカード決済は、機会損失を防ぎやすい決済手段だといえます。お客様が購入画面でカード情報を入力し、入力内容が承認されると決済が完了します。承認は数分で行われるため、決済が即座に完了し、注文確認から出荷までの時間が短縮されます。また、商品を発送する前に決済が完了するので、商品代金の未回収を防ぐことができます。

クレジットカード決済を導入するには、各クレジットカード会社や決済代行会社の加盟店審査を通過する必要があります。審査には数週間から1カ月ほどかかる場合があり、導入までに時間がかかることを念頭に入れておいた方がいいでしょう。また、クレジットカード決済の場合、不正利用によるトラブルなどを懸念するお客様も少なくありません。ネットショップ作成サービスを選択する際には、通信データを暗号化する「常時SSL化」、本人認証が行える「3Dセキュア」などの安全対策を利用できるか確認しておくといいでしょう。

                   購入者 運営者
メリット ・場所、時間を選ばずに支払いができる
・クレジットカードによってはポイントが付与される
・利用者が多い
・決済が短時間で行われるのですぐに商品発送の準備ができる
・商品代金の未回収リスクが低い
デメリット ・カード情報の流出、不正利用によるトラブルが心配 ・導入までに時間がかかる場合がある
・決済手数料がかかる

コンビニ決済

クレジットカードを持っていない若年層や、クレジットカードの情報を入力するのに抵抗や不安を感じる人でも利用しやすいコンビニ決済。コンビニエンスストアは24時間営業であることが多く、店舗数も多いことから銀行振込より利便性が高く、総務省の調査ではクレジットカード決済に次いで多くの人に利用されている決済手段です。サービスによって前払いのものもあれば、後払いのものもあります。支払い方法には以下の二種類があります。

・オンライン発番タイプ
購入者が支払い画面でコンビニ決済を選択して購入の確定をすると、購入完了画面に受付番号が表示されたり、メールで送られてきたりします。コンビニエンスストアに設置されている端末に受付番号や必要事項を入力して決済が完了します。

・払込票タイプ
運営者が購入者に払込票を発行して郵送します。購入者は払込票を受け取るとコンビニエンスストアのレジにて決済を行います。端末操作が苦手という場合でも支払いやすい方法です。払込票を使った前払いの場合、運営者は払込票を商品とは別で郵送しなければならないためコストがかかります。また商品とともに払込票を同梱する後払いの場合だと、商品代金の未回収になるリスクが高くなります。

                   購入者 運営者
メリット ・時間を選ばずに支払いができる ・前払いの場合、商品代金の未回収の発生を防ぐことができる
・入金後、数分から1時間で入金確認がとれる
デメリット ・コンビニエンスストアが少ない地域では不便 ・後払いの場合、商品代金の未回収リスクが高い
・前払いの場合、注文確定後に支払いが行われず注文がキャンセルになる場合がある

後払い

上述のコンビニ決済にも含まれる、後払い。お客様が商品を受け取ってから、代金を支払う決済方法です。実店舗での買い物のように、実際に商品を手にとり確認してから支払いができるので、ネットショッピングでありがちな「写真とはイメージが違う」といったトラブルを回避できます。コンビニエンスストアに限らず、サービスによっては銀行や郵便局などでも支払うことができます。

                   購入者 運営者
メリット ・商品を確認してから支払いができる ・クレジットカードを持てない若年層などの利用者を獲得しやすい
・購入者に安心感を与えられる
デメリット ・利用額に上限があり、高額商品には利用できない場合がある ・商品代金の未回収リスクが高い

代金引換

荷物を届ける配送業者に、お客様が商品代金を支払う決済方法です。運営者にとっては、商品の引き渡しが無事に行われれば確実に代金を回収できる、というメリットがあります。購入者は商品が届いたことを確認してから代金を支払うため、「代金を支払っているのに、なかなか商品が届かない」などと不安に感じることもないでしょう。

一方で、購入者の不在が続くと、商品が返送される可能性があります。このような場合、返送費用を運営者が負担することもあります。また、商品の受け取りを拒否され、商品代金を回収できない可能性があります。

                   購入者 運営者
メリット ・入金したのに商品が届かないといったトラブルがない ・商品と引き換えに確実に代金を回収できる
デメリット ・受け取り日時を指定した場合、不在にできない ・購入者の不在などで商品の受け取りが行われない場合、手数料や返送費用などを負担しなければならない

銀行振込

支払い方法として、かねてから親しまれてきた銀行振込は、運営者が指定した口座に、購入者が期日までに商品代金を振り込む決済方法です。購入者が注文を確定した後、運営者が指定口座の情報を記載したメールを購入者に送り、購入者は銀行窓口、ATM、ネットバンキングにて振り込みを行います。クレジットカードをインターネットで利用したくない購入者や、クレジットカードを所有しない層の需要に応えることができ、銀行口座を開設するだけで比較的スムーズに導入できるメリットがある反面、振込の反映には時間がかかるため、銀行の休日などを挟む場合は入金確認に数日かかる可能性があります。入金確認までに時間がかかる分、商品発送にも時間がかかります。

購入者にとって銀行振込はコンビニ決済と同様にクレジットカード情報の入力が必要ないので情報漏洩などの心配がなく、高額商品の決済にも向いているといったメリットがありますが、振込先の口座によっては振込手数料を負担する必要があります。

                   購入者 運営者
メリット ・ネットショップでクレジットカードを利用することに抵抗がある購入者にとって、安心して高額な商品も購入できる ・導入が簡単
・手数料がかからない
デメリット ・ 銀行の営業時間内に振込を済ませる必要がある
・手数料を負担する必要がある
・入金の確認がとれるまで時間がかかる場合がある
・入金されないリスクがある

キャリア決済

契約している携帯会社などの通信キャリアから、月々の利用料金に商品代金が上乗せされて請求されます。「d払い/ドコモ払い」「au かんたん決済」「ソフトバンク まとめて支払い」などがその例です。お客様は注文画面から各キャリアの専用ページに誘導され、IDや電話番号などを入力することで、支払いを確定します。商品代金は各キャリアが立て替えて運営者に支払うので、後払いなどと比べて未回収のリスクが低く、クレジットカードを所有していない層にとって便利な決済方法でもあります。スマートフォンさえあれば、いつ、どこからでも支払いを済ませることができるので、利便性が高く、使いやすい点が長所です。

                   購入者 運営者
メリット ・スマートフォンで決済が完了し、ポイントが付与される場合もあるので利便性が高い ・クレジットカードを利用しない客層を取り込める
・後払いなどと比較すると商品代金の未回収リスクが低い
デメリット ・ 利用できるネットショップが限られる ・ネットショップ作成サービスによっては導入できない場合がある

ここまで各決済方法の特徴、メリット、デメリットを解説しました。「これからネットショップ運営を始めたいけど、どの決済手段を導入するべきかわからない」といった事業者は、前述した決済方法を選択する際に重視すべきポイントの「商品代金の未回収リスク」「入金確認ができるまでの時間」「利用者の多さ」に加え、ネットショップで扱う商品の価格帯や顧客ターゲットを考慮して自店舗にあった決済方法を選択・導入しましょう。

「ネットショップをコストを抑えて自社で作りたい」という場合、導入したい決済方法に対応しているネットショップ作成サービスを利用すると各決済会社と契約を交わす手間や時間を大幅に削減する事が可能です。たとえば、Squareが提供するSquare オンラインビジネスには、決済機能がすでに組み込まれており、コストを抑えて簡単にネットショップを開設することができます。また、ネットショッピングの支払い方法において利用者が最も多いクレジットカード決済に対応していて、運営にかかるコストは決済手数料の3.6%(※)のみ、初期費用や維持費はかかりません。多額のコストをかけずにネットショップをはじめたい人には、おすすめのサービスです。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

※:Visa、Mastercard、American Express、Diners Club、Discoverは3.6%、JCBのみ3.95%です。決済手数料について詳しくはこちらをご確認ください。合わせて、Squareを活用しているECサイト・ネットショップの事例も参考にしてください。

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執筆は2020年12月7日時点の情報を参照しています。2022年8月16日に一部情報を更新しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash