ネットショップで使える決済方法とは。それぞれのメリット・デメリットをご紹介

ネットショップで、一人でも多くのお客様のニーズに対応できるよう「決済手段を豊富に揃えたい」と考える運営者が少なくないありません。対応できる決済手段は、ネットショップ作成サービスによって異なります。たとえば、銀行振込や後払いに対応しているサービスもあれば、クレジットカード決済のみのサービスなど、それぞれです。全ての決済手段を網羅するのが難しい場合、ネットショップにはどの決済手段を優先的に導入すべきなのでしょうか。

ここではネットショップで利用されている六つの代表的な決済手段と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。自店舗に合った決済手段を判断するうえで、この記事を参考にしてみてください。

目次



ネットショップで最も利用されている決済手段とは

決済手段を選ぶうえで、まず、どの決済手段が最も利用されているかは把握しておきたいところです。令和2年版情報通信白書によると、インターネットで商品を購入する際に最も利用されている決済手段はクレジットカードでした。

2019年時点の総務省の調査では、約8割を占めるクレジットカード決済を筆頭に、下記の決済手段が主にインターネット上の買い物で使われています。

  • クレジットカード払い……79.7%
  • コンビニエンスストアでの支払い……40.5%
  • 代金引換……25.2%
  • 銀行、郵便局窓口、ATMでの振込・振替……24.6%
  • インターネットバンキング、モバイルバンキングによる振込……17.7%
  • 通信料金、プロバイダ利用料金への上乗せによる支払い(キャリア決済)……16.8%

参考:令和2年版 情報通信白書 第2部(総務省)

三井住友カードが2020年9月に発表したオンラインサービスの利用状況をまとめた調査でも、クレジットカードが最もよく利用されている決済方法でした。また、同調査では二つ以上の決済方法を利用する消費者に優先順位を聞いたところ、「クレジットカードを優先的に使う」と回答した人が最も多い(58.0%)という結果となりました。

参考:今後もオンラインサービスを利用したいという人は8割以上!多種にわたるキャッシュレス決済の選ぶ理由も徹底調査!(2020年9月24日、三井住友カード)

上記の結果を踏まえると、ネットショップでは少なくとも、クレジットカード決済には対応しておきたいところです。

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ネットショップで扱える決済手段のメリット・デメリット

ここでは、総務省の調査に登場した各決済手段について、それぞれのメリット、デメリットを説明します。

まずは以下の表を見てみましょう。決済方法を選択するうえで重視すべきポイントをまとめています。

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クレジットカード決済

総務省の調査では最も多くの人に選ばれていた、クレジットカード決済。購入画面にカード情報を入力するだけなので、決済が数分で完了します。

メリット
多くの人が利用しているクレジットカード決済に対応することは、機会損失を防ぐ方法の一つです。注文と決済が同時に完了するので、ショップ運営者は注文確定後、すぐに商品の発送作業に取り掛かることができます。未回収リスクの心配が少ないのも、うれしい点でしょう。

デメリット
クレジットカード決済を導入するには、加盟店審査を通過する必要があり、全てのショップ運営者が取り扱えるとは限りません。サービスによっては、審査手続きに1カ月かそれ以上時間がかかる場合もあります。

加えて、多くのお客様がオンラインショッピングをするうえで気にする点が、セキュリティー対策です。ネットショップ作成サービスを比較する際には、通信データを暗号化する「常時SSL化」、本人認証が行える「3Dセキュア」などの安全対策を利用できるかを確認しておくといいでしょう。

コンビニ決済

総務省の調査では、クレジットカード決済の次に多くの人が選んだコンビニ決済。コンビニ決済は、サービスによって前払いのものもあれば、後払いのものもあります。

お客様にはコンビニ収納代行会社から「受付番号」が発行され、この受付番号と、登録した電話番号などをもとに、コンビニで商品代金を支払います。

メリット
お客様からの入金確認後、商品を発送する「前払い」の場合、未払いの発生を事前に防止できます。また、ショップ運営者はお客様の入金後、数分から1時間ほどで確認がとれます。お客様は、24時間いつでも近くのコンビニで支払いができるので、時間や場所に縛られることなく、決済を行うことができます。

デメリット
前払いの場合、ショップ運営者は入金確認ができるまで商品を発送できません。注文に合わせて商品を確保したけれど入金がなかなか確認できない、入金期間が過ぎても入金されないので注文がキャンセルになるなど、運営者の負担が増え、機会損失になる可能性もあります。
お客様が商品を受け取ってから決済をする「後払い」の場合、支払い忘れや、意図的に支払わない、などの料金を回収できないリスクが考えられます。

また、市街地ではあまり苦労せずに見つけられるコンビニですが、コンビニが少ない地域に住むお客様には、不便だと思われる可能性があります。

後払い

上述のコンビニ決済にも含まれる、後払い。お客様が商品を受け取ってから、代金を支払う決済方法です。コンビニに限らず、サービスによっては郵便局などでも支払うことができます。

メリット
お客様は商品を確認してから支払いを行うため、実店舗での買い物と似た感覚で商品を手に入れられます。クレジットカードを利用しないお客様や、カード情報を入力したくないお客様の需要に応えることができます。

デメリット
商品が手元に届いてから支払いを行う、支払いを失念する、故意に支払わない、などの可能性が考えられます。また、後払いサービスには利用額に上限があるなど、高額な商品には利用できない場合があります。

代金引換

総務省の調査では、三番目に親しまれている決済方法が代金引換でした。荷物を届ける配送業者に、お客様が商品代金を支払う決済方法です。

メリット
ショップ運営者にとっては、商品の引き渡しが無事に行われれば確実に代金を回収できる、というメリットがあります。お客様は商品が届いたことを確認してから代金を支払うため、「代金を支払っているのに、なかなか商品が届かない」などと不安に感じることもないでしょう。

デメリット
購入者の不在が続くと、商品が返送される可能性があります。このような場合、返送費用をショップ運営者が負担することもあります。また、商品の受け取りを拒否され、商品代金を回収できない可能性があります。一方、お客様のデメリットとしては、

  • 現金を用意する手間がかかる
  • 指定した日時は留守にできない

などが挙げられます。

銀行振込

総務省の調査では2割強の利用者がいた、銀行振込。支払い方法として、かねてから親しまれてきた銀行振込は、事業者が指定した口座に期日まで商品代金を振り込む決済方法です。

メリット
クレジットカードをインターネットで利用したくないお客様や、クレジットカードを所有しない層の需要に応えることができます。クレジットカード決済やコンビニ決済の導入には、加盟店審査や決済代行サービスの利用が必要ですが、銀行振込は口座の開設だけなので比較的導入しやすい決済手段です。

デメリット
ショップ運営者にとってのデメリットは、入金確認までに時間がかかる点です。振込の反映には時間がかかるため、銀行の休日などを挟む場合、入金確認に数日かかる可能性があります。入金確認までに時間がかかる分、商品発送が遅れることになります。

また、お客様には、

  • 銀行の営業時間内に振込を済ませる必要がある
  • 振込手数料を負担する可能性がある
  • 営業時間外の振込には追加で手数料がかかる可能性がある

などのデメリットがあります。

キャリア決済

現時点ではまだ利用者が少ない、キャリア決済。キャリア決済では、商品代金が携帯会社など、契約している通信キャリアの月々の利用料金に上乗せされて請求されます。「d払い/ドコモ払い」「au かんたん決済」「ソフトバンク まとめて支払い」などがその例です。お客様は注文画面から各キャリアの専用ページに誘導され、IDや電話番号などを入力することで、支払いを確定します。

メリット
商品代金は各キャリアが立て替えてショップ運営者に支払うので、後払いなどと比べて未回収のリスクが低いです。また、クレジットカードを所有していない層にとって便利な決済方法でもあります。

利用者はスマートフォンさえあれば、いつ、どこからでも支払いを済ませることができるので、利便性が高く、使いやすい点が長所です。

デメリット
各キャリアごとに、月々の利用限度額が定められています。10万円が上限のキャリアが多く、後払いと同様に高額な商品を取り扱うネットショップには不向きかもしれません。

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この記事では、ネットショップで導入できる決済方法を紹介してきました。冒頭でも触れた通り、ネットショップ作成サービスによって対応している決済方法は異なるため、どの決済方法を優先的に取り入れたいかを明確にすることが大切です。

お客様の幅広いニーズに合わせて、決済手段は豊富に揃えておきたいところですが、未回収のリスクはあるのか、商品発送までのプロセスは円滑か、などを考慮しながら、取捨選択することも大事だといえます。


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執筆は2020年12月7日時点の情報を参照しています。2021年2月15日に一部情報を更新しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash