QRコード決済はどのくらい利用されている?シェア状況を解説

ここ数年で普及が進むキャッシュレス決済は、「スムーズに会計ができる」「現金を持ち歩かなくていい」「感染リスクを下げる」といった理由で利用者の数も増加傾向にあります。キャッシュレス決済の中でもQRコード決済はスマートフォンで会計ができる利便性や、ポイントでお得に買い物できるメリットから注目されている決済手段で、これから導入を考える事業者も多いのではないでしょうか。

参考:矢野経済研究所、国内キャッシュレス決済市場調査の結果を発表(日本経済新聞、2022年4月20日)

本記事では、導入する際に参考となるQRコード決済のシェアについて解説します。さまざまなキャッシュレス決済手段と比較してQRコード決済がどのくらい利用されているのか、また、各QRコード決済サービスの利用率を見てみましょう。

目次



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キャッシュレス決済におけるQRコード決済のシェア

「キャッシュレス決済」にはクレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードといった様々な決済手段があります。その中でのQRコード決済の比率をみてみましょう。

2022年6月に経済産業省が発表した資料によると、日本のキャッシュレス決済比率は過去10年間右肩上がりで伸び続け、2018年頃から伸び率も高くなっています。

下記の表にある日本のキャッシュレス決済比率(※)を見ると、QRコード決済は他の決済手段と比較すると劣るものの、前年からの伸び率に注目すると、クレジット決済に次いで伸び率が高く、電子マネーに迫る勢いです。QRコード決済が日本で広がり始めたのは2018年頃で、その他のキャッシュレス決済手段と比較するとかなり後発だという事実を踏まえると、QRコード決済の利用率は急速に伸びているといえるでしょう。

※クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済それぞれの支払額を合計し、民間最終消費支出で割った数字

                   2018年 2019年 2020年 2021年
クレジット 21.9% 24.0%(+2.1%) 25.8%(+1.8%) 27.7%(+1.9%)
デビット 0.44% 0.56%(+0.12%) 0.75%(+0.19%) 0.92%(+0.17%)
電子マネー 1.8% 1.9%(+0.1%) 2.1%(+0.2%) 2.0%(-0.1%)
QRコード 0.05% 0.31%(+0.26%) 1.1%(+0.79%) 1.8%(+0.7%)
24.1% 26.8%(+2.7%) 29.7%(+2.9%) 32.5%(+2.8%)

※( )内の数字は前年からの伸び率

参考:2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました(経済産業省)

QRコード決済サービスの種類

QRコード決済サービスにはいくつかの種類があります。この章では、各QRコード決済サービスが利用できる場所(加盟店数)、利用者数、特徴を紹介します。

                   使える場所 利用者数
PayPay 366万カ所 4,700万人
楽天ペイ 500万カ所 非公開
d払い 371万カ所 3,943万人
au PAY 481万カ所 2,830万人
LINE Pay - 4,000万人
メルペイ 264万カ所 1,135万人

※2022年6月時点の情報を参考にしています。

PayPay

テレビCMや、店前に立てられたのぼり旗で目にすることが多いPayPay。利用者が4,700万人(2022年4月時点)、加盟店が366万カ所(2022年3月時点)を突破し、拡大を続けています。訴求効果の高い広告で認知度が高く、加盟店数は他のQRコード決済サービスと比較すると少ないものの、利用者数は最多です。キャンペーン数が多く、お得に買い物ができるだけでなく、大型チェーン店から小規模の店舗まで幅広い加盟店で利用できる使いやすさ、「PayPayユーザー間での割り勘機能」など便利な機能が豊富にある点も人気の理由です。

PayPayは、加盟店が目的に合わせて独自で発行できるクーポンやスタンプカードといった、集客が見込める機能も充実しています。

参考:「PayPay」が実施した主な取り組みと、それに伴う主要指標の推移について(2021年度下期)(PayPay)

楽天ペイ

楽天ペイメント株式会社が取り扱う電子決済サービスです。楽天カードを紐付けて利用した場合、楽天カードと楽天ペイのポイントを2重取りできるのでお得に利用できます。日頃、楽天銀行、楽天モバイル、楽天証券といったあらゆるサービスを利用している「楽天経済圏」にいる利用者にとっては、ポイントの使い道が幅広くなります。楽天ペイはau PAYと連携しているため、対象加盟店になるとau PAYの利用客も獲得することができます。

d払い

NTTドコモが提供する決済サービスです。支払いをdカードに設定すると、d払い利用とdカード利用のポイント2重取りが可能です。更に、dポイント加盟店で利用する場合、支払い前にdポイントカードを提示してポイントを3重で貯めることができたり、ドコモの携帯料金の支払いでもポイントが貯まったりなど、ドコモユーザーにはメリットの多いQRコード決済サービスです。ドコモは主要な携帯キャリアの中で最も契約数の多いキャリアなので、上手にポイントを貯めて利用したいお客様への訴求力は高まります。

参考:電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第3四半期(12月末))(総務省)

au PAY

KDDIが提供する決済サービスで、「Pontaポイント」と連携できます。Ponta提携店でPontaカードを提示してからau PAYで支払うとダブルでポイントが獲得できます。QRコード決済サービスの中では後発だったため、他のサービスと比較すると利用者数は劣るかもしれません。しかし、入金手数料がどの金融機関でも無料で、最短で翌々営業日に売上金が振り込まれる「早期振込サービス」の手数料も無料という点は加盟店にとっては大きなメリットといえます。

LINE Pay

SNSとして多くの人に利用されているLINEが提供するQRコード決済サービスです。貯まったポイントでLINEのスタンプが購入できる、LINEのユーザー同士で利用できる「割り勘機能」がある、LINEのアプリ内で決済サービスを利用できる、といった特徴があります。LINE PayはPayPayに事業統合されており、LINE Payの利用者は、対象のPayPay加盟店でも利用できるようになりました。

メルペイ

フリマアプリ「メルカリ」が提供しています。メルカリと連携していて、メルカリで得た売上金は自動的にメルペイの残高にチャージされる仕組みになっています。通常、メルカリで得た売り上げを出金するには手続きや手数料が必要ですが、メルペイを利用すれば、手数料無しで支払いに利用することができます。メルペイには他サービスのようなポイント還元がないので、「ポイントを貯めてお得に買い物ができる」というQRコード決済の利点を感じにくいものの、メルカリユーザーにとってはメリットのあるQRコード決済サービスです。

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各QRコード決済サービスのシェア率

株式会社インフキュリオンが行った「決済動向2021年12月調査」によると、QRコード決済サービス全体における各サービスの占める割合は、PayPay39%、楽天ペイ17%、d払い14%、au Pay11%、メルペイ9%、LINE Pay8%となっています。

PayPayが他のQRコード決済サービスを大きく上回り、トップとなっています。QRコード決済導入時に、「どのサービスが多く利用されているか」に注目することは大事ですが、同調査の結果では「お店によって使い分けている(37%)」「キャンペーンによって使い分けている(32%)」と約7割の利用者が複数のQRコード決済サービスを利用し、使い分けていることも示されています。

参考:QRコード決済の利用率が56%と過去最高を更新 注目を集めるBNPL(後払い決済サービス)の利用者は約7割が女性(株式会社インフキュリオン)

ポイントの還元、豊富なキャンペーンなど利用者にとってメリットが多いことから、今後もQRコード決済の市場規模は成長していくと見込まれています。導入する際、利用者の「使いやすさ」を考慮して複数のQRコード決済サービスを導入することを検討してもいいでしょう。その場合、各QRコード決済サービスとの契約を一括できる決済代行サービスの利用がおすすめです。各サービス毎に契約をすると、手続きや導入に手間がかかるだけでなく、サービス毎に入金サイクルが異なるので売上管理が複雑になります。決済代行サービスは1社と契約すれば、複数社との契約や管理が一本化されるだけでなく、QRコード、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、といった利用者のニーズに合った幅広い決済手段をまとめて導入できます。この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆は2022年6月21日時点の情報を参照しています。
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