QRコード決済はどのくらい利用されている?シェア状況を解説

ここ数年で普及が進むキャッシュレス決済は、「スムーズに会計ができる」「現金を持ち歩かなくていい」「ポイントが貯まる」といった理由で利用者の数も増加傾向にあります。

キャッシュレス決済の中でもQRコード決済はスマートフォンで会計ができる利便性や、ポイントでお得に買い物できるメリットから注目されている決済手段で、導入を考える事業者も多いのではないでしょうか。

本記事では、導入する際に参考となるQRコード決済のシェアについて解説します。各QRコード決済サービスの利用率や、他のキャッシュレス決済手段と比較してQRコード決済がどのくらい利用されているのかを見てみましょう。

📝この記事のポイント

  • PayPayが56%でQRコード決済市場を圧倒的にリードし、楽天ペイ・d払いが続く
  • 各サービスは利用者層や強みが異なり、ポイント還元や連携施策で差別化している
  • AlipayやWeChat Payなど、インバウンド需要に対応した海外決済の導入も重要
  • キャッシュレス全体比率は42.8%に達し、QRコード決済は利用率ベースでクレジットカードに次ぐ存在
  • Squareを使えば主要7ブランドのQRコード決済を一括導入でき、会計や入金も効率化できる

目次



各QRコード決済サービスのシェア率

株式会社インフキュリオンが行った「決済動向2025年調査」1によると、クレジットカードや交通系電子マネー、QRコード決済を含む各種サービスの利用率の中で、PayPayは56%と他のQRコード決済サービスを大きく上回り、トップとなっています。他のQRコード決済サービスをみてみると、楽天ペイが27%、d払いが21%、au PAYが14%、メルペイが10%、FamiPayが8%でした。

サービス シェア率 グラフ
PayPay 56% ██████████████████████████████
楽天ペイ 27% ████████████
d払い 21% █████████
au PAY 14% █████
メルペイ 10% ████
FamiPay 8% ███

QRコード決済サービスの種類

この章では、各QRコード決済サービスが利用できる場所(加盟店数)、利用者数、特徴を紹介します。

  使える場所 利用者数
PayPay 235万カ所
(2023年3月時点)2
7,000万人
(2025年7月時点)3
楽天ペイ 954万カ所
(2024年12月時点)4
非公開
d払い 703万カ所
(2025年9月時点)
7,004万人
(2025年9月時点)5
au PAY 753万カ所
(2025年11月時点)
3,906万人
(2025年11月時点)6
メルペイ 264万カ所
(2022年8月時点)7
1,345万人
(2022年6月時点)8

PayPay

テレビCMや、店前に立てられたのぼり旗で目にすることが多いPayPay。利用者が7,000万人(2025年7月時点)を突破し、拡大を続けています。訴求効果の高い広告で認知度が高く、加盟店数は他のQRコード決済サービスと比較すると少ないものの、利用者数は最多レベルです。キャンペーン数が多く、お得に買い物ができるだけでなく、大型チェーン店から小規模の店舗まで幅広い加盟店で利用できる使いやすさ、「PayPayユーザー間での割り勘機能」など便利な機能が豊富にある点も人気の理由です。

PayPayの副社長は圧倒的なスピードでの利用拡大について以下のようにコメントしています。

「まずは外的要因がありますね。キャッシュレス還元事業、マイナポイントなどの外的要因が大きい。その外的要因に対してプロダクトのメンバーが迅速に対応して、ユーザーファーストでアプリを作り上げた。プロダクトのメンバーは常に全力で最高のものづくりをしてくれているので、その結果生まれたPayPayの製品力もまた成長要因の一つです」
– 馬場一、PayPay株式会社取締役副社長執行役員COO13

楽天ペイ

楽天ペイメント株式会社が取り扱う電子決済サービスです。楽天ポイントカードを提示し、チャージ払いにすると還元が最大2.5%14になるのでさらにお得に利用できます。日頃、楽天銀行や楽天モバイル、楽天証券といったサービスを利用している「楽天経済圏」にいる利用者にとっては、ポイントの使い道が幅広くなります。

d払い

NTTドコモが提供する決済サービスです。支払いをdカードに設定すると、d払い利用とdカード利用のポイント2重取りが可能です。さらに、dポイント加盟店で利用する場合、支払い前にdポイントカードを提示してポイントを3重で貯めることができたり、ドコモの携帯料金の支払いでもポイントが貯まったりなど、ドコモユーザーにはメリットの多いQRコード決済サービスです。ドコモは主要な携帯キャリアの中でも契約数の多いキャリアなので、上手にポイントを貯めて利用したいお客さまへの訴求力は高まります。

au PAY

KDDIが提供する決済サービスで、「Pontaポイント」と連携できます。Ponta提携店でPontaカードを提示してからau PAYで支払うとダブルでポイントが獲得できます。QRコード決済サービスの中では後発だったため、他のサービスと比較すると利用者数は劣るかもしれません。しかし、入金手数料がどの金融機関でも無料で、最短で翌々営業日に売上金が振り込まれる「早期振込サービス」も本来なら210円の手数料がかかるところ、当面の間は無料という点は加盟店にとっては大きなメリットといえます。「早期振込サービス」は、月ごとに累計100万円まで利用できます。

メルペイ

フリマアプリ「メルカリ」が提供しています。メルカリと連携していて、メルカリで得た売上金は自動的にメルペイの残高にチャージされる仕組みになっています。通常、メルカリで得た売り上げを出金するには手続きや手数料が必要ですが、メルペイを利用すれば、手数料無しで支払いに利用することができます。メルペイには他サービスのようなポイント還元がないので、「ポイントを貯めてお得に買い物ができる」というQRコード決済の利点を感じにくいものの、メルカリユーザーにとってはメリットのあるQRコード決済サービスです。

ここまでは日本国内で人気のQRコード決済サービスについて紹介してきました。次はインバウンド需要を狙ううえではぜひ知っておきたい中国のQRコード決済サービスについて紹介します。

                   提供事業者 国内加盟店数
Alipay アントグループ 300万店以上9(2024年11月時点)
Wechat Pay テンセント 非公開

Alipay

中国のネット通販最大手であるアリババ集団の関連会社アントグループが提供する決済サービスです。中国はキャッシュレス決済比率が8割を超え16、現金を持ち歩く習慣がなくなってきているといわれています。Alipayはそんな中国国内で、Wechat Payと合わせて9割以上のシェア10を誇り、ふだんの買い物から税金の支払いまでさまざま場面で利用されています。

アントグループは世界各国の決済方法に対応したAlipay+(アリペイプラス)も提供しています。PayPayとの提携拡大により、日本国内のAlipay+加盟店は2024年11月時点で300万店舗を突破しています。Alipay+を導入した店舗では、中国のAlipay、香港のAlipayHK、韓国のKakaoPay、マレーシアのTouch’n Go eWallet、タイのTrueMoneyなど、さまざまな決済方法を受け付けることができます17。海外からのお客さまが多いビジネスではぜひ検討したいQRコード決済サービスです。

WeChat Pay

中国のインターネット企業テンセントが提供するメッセージアプリWeChatの支払い機能です。WeChatはメッセージ機能、通話機能、写真やコメントを共有するSNS機能などを備え、中国人の生活になくてはならないスーパーアプリとして親しまれています。お年玉や御祝儀を手軽に送金できる機能が若年層を引き付けており、近年シェアを拡大しています。

WeChat Payの国内加盟店数は公表されていませんが、2023年4月には日本での加盟店数がコロナ禍初期より226%増えた11と発表しています。こちらも中国からの観光客の利用が多い店舗ではぜひ導入したいQRコード決済サービスです。

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キャッシュレス決済におけるQRコード決済のシェア

「キャッシュレス決済」にはクレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードといったさまざまな決済手段があります。その中でのQRコード決済の比率をみてみましょう。

経済産業省が発表した2024年のキャッシュレス決済比率12は42.8%。その内訳はクレジットカードが82.9%、デビットカードが3.1%、電子マネーが4.4%、QRコードが9.6%でした。

キャッシュレス決済手段の割合(2024年:経産省)

決済手段 割合 金額(兆円) グラフ
クレジットカード 82.9% 116.9 ████████████
デビットカード 3.1% 4.4
電子マネー 4.4% 6.2 ██
コード決済 9.6% 13.5 ███

「あれ?そんなに少ないの?」と思ったかもしれません。この数字は各種決済手段による支払額を合計して、それを民間最終消費支出で割ったものです。クレジットカードは限度額も高く、高額な支払いに使われることも多いため、このような割合になったのだと考えられます。支払額ベースでは9.6%のQRコード決済ですが、利用率ではどうでしょうか。

株式会社インフキュリオンが行った「決済動向2025年調査」1をみてみると、クレジットカードの利用率は81%、その次がQRコード決済の72%です。この数字のほうが実感と合っていると思う人も多いでしょう。

QRコード決済を導入するならSquare

ここまでQRコード決済サービスの種類や特徴、シェアについて説明してきました。QRコード決済を新たに導入したい、あるいはもっと種類を増やしたい事業者におすすめなのが、決済代行会社のSquareです。

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▲Squareが対応している決済方法

Squareなら、クレジットカードからQRコード決済まで、複数の決済手段をまとめて導入できます。QRコード決済で対応しているのは、この記事でも紹介したPayPay、楽天ペイ、d払い、au Pay、メルペイ、Alipay+、WeChat Payの7種類です。

SquareのQRコード決済はこれらのQRコード決済ブランドに、たった1つのQRコードで対応できます。お客さまが端末に表示されたQRコードを自身のスマートフォンで読み込むと、金額がQRコード決済アプリに自動的に入力されます。お客さまが金額を入力したり、スタッフがその額が合っているかどうかを確認したりする必要がないので、スムーズなお会計が実現します。

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また、お客さまがどのキャッシュレス決済手段で支払っても、売り上げは最短翌営業日に自動で入金され、振込手数料はどの金融機関でも無料です。さらに早く売上金が必要な場合は、タップひとつですぐに入金される即時入金サービスの用意もあります(入金額の1.5%の手数料がかかります)。「幅広い客層に対応したい」「お会計にかかる時間を短縮したい」「入金が早いと助かる」という事業者は、この機会にSquareの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Squareなら、QRコード決済も最短即時入金

SquareのQRコード決済は、回転率の早いラーメン店やカフェ、居酒屋など、時間も手間もかけずにスムーズにお会計を受け付けたい店舗に最適。入金は最短即時なので、キャッシュフローも安心です。もちろん、クレジットカード決済といったSquareが提供するほかの決済手段もご利用いただけます。決済端末が不要の「スマホでタッチ決済」なら、QRコード決済とクレジットカード決済をお手持ちのスマホで受け付けられます。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2022年6月21日時点の情報を参照しています。2026年1月26日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。