アパレル専門の​ネットショップを​開店する​ために​知って​おきたい​こと

洋服や靴、​アクセサリーなど​ファッションが​好き、​さらに​好きが​講じて​アパレル関連の​仕事に​ついていると​いう​人の​中には、​一歩​進んで​自分の​ネットショップを​開店してみたいと​考えている​人も​いる​ことでしょう。​そうは​いっても​「どこから​商品を​仕入れたら​いいのかわからない」​「技術的な​知識がなくて​不安」と​いう​人も​いるかもしれません。​本記事では​アパレルに​特化して、​ネットショップを​開店する​上で​知って​おきたい​ことを​説明します。

目次



アパレルショップと​通常の​ショップの​違い

お客様に​対して​商品を​販売すると​いう​点では、​アパレルの​ネットショップと​通常の​ネットショップに​違いは​ありません。​ただ、​アパレルの​場合、​商品の​次のような​特徴に​気を​つける​必要が​あります。

  • 季節や​流行の​影響を​受ける
  • サイズや​色など​同じ​商品でも​バリエーションを​そろえる​必要が​ある

それぞれに​ついて​詳しく​見てみましょう。

季節や​流行の​影響

季節を​問わず​使える​洋服や​アクセサリーも​ありますが、​春夏秋冬、​もう​少し​大きなくくりでも​春夏と​秋冬では​洋服の​テイストや​機能が​異なります。​流行に​左右されない​定番の​商品でも、​次の​年まで​持ち越すとなると、​品質を​保った​状態で​保管する​必要が​あります。​保管には​場所が​必要で、​倉庫など​場所を​借りる​場合には​費用が​かかります。​流行が​激しく​変わる​アパレル業界では、​次の​年まで​商品を​持ち越すと、​流行が​終わっていて​全く​売れないと​いう​ことも​あります。​流行に​左右される​商品は、​保管コストや​売れ残りの​リスクを​考えて、​価格を​下げて​売り​切ってしまうのも​一つの​手です。

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サイズや​色の​バリエーション

たとえば​Tシャツ​一つを​とっても、​一般的には​サイズを​S、​M、​Lと​そろえる​必要が​あります。​ここに​色の​バリエーションも​加わります。​さらに​さまざまな​商品を​扱うとなると、​在庫の​数は​想像以上に​多くなります。​当初は​あれも​これもと​欲張らずに、​ネットショップの​コンセプトの​中心になる​商品に​集中して​取り扱うと​よいでしょう。​お客様の​イメージを​明確に​して、​商品や​バリエーションを​絞り込むのも​一つの​手です。

商品の​仕入れ方

開店しようと​考えている​ネットショップの​イメージは​固まっていますか。​どのように​仕入れを​行うか​考えてみると​イメージが​はっきりしてくるかもしれません。​アパレルの​ネットショップの​仕入れ先と​して​以下の​選択肢が​あります。

  • 自分の​ブランドを​作る
  • 国内の​問屋サービスから​仕入れる
  • 海外の​サービスを​利用して​仕入れる
  • 海外で​買い付ける

仕入れ先ごとに​詳しく​見てみましょう。

自分の​ブランドを​作る

デザイナーと​して​アパレル業界で​働いていた人、​ハンドメイドに​自信の​ある​人向けの​選択肢です。​自分で​商品を​作る​ほか、​ビジネスが​軌道に​乗ってきたら、​人を​雇ったり、​縫製工場などに​発注したりして​商品を​作ります。

問屋から​仕入れる

「問屋から​仕入れる」と​いうと、​ハードルが​高いように​思えるかもしれませんが、​心配は​いりません。​インターネット上には、​気軽に​利用できる​日本の​アパレルの​問屋・卸サービスが​あります。​有料の​サービスも​ありますが、​初期費用や​年会費が​無料の​サービスも​あります。​画像や​商品説明が​用意されている​サービスも​あり、​ネットショップ初心者も​利用しやすいはずです。​利用する​サービスは​一つに​絞る​必要は​ありません。​気になる​サービスに​登録し、​商品や​価格、​購入条件を​比較してみると​よいでしょう。

海外の​サービスを​利用して​仕入れる

英語を​はじめ外国語が​堪能な​人は、​インターネットで​商品を​仕入れる​場合、​国内だけでなく、​海外の​サービスも​検討してみても​よいでしょう。​国内の​問屋・卸サービスは​さまざまな​商品を​扱っていますが、​他の​ショップと​商品がかぶってしまうと​いう​ことも​ありえます。​そこで、​海外の​サービスまで​視野を​広げると​より​ユニークな​品揃えを​実現できます。​ただし、​海外の​サービスを​利用する​場合は​国内の​サービスを​利用する​よりも​一般的に​送料が​高くなり、​輸入に​関連する​手続きが​発生します。

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現地で​買い付ける

感染症拡大の​影響で​海外渡航は​難しい​状況ですが、​再び海外渡航が​しやすくなったら、​商品が​生産されている​国や​地域に​足を​運んで、​仕入れを​するのも​一つの​選択肢です。​現地の​雰囲気を​体感して、​自分の​目で​見て​商品を​選べると​いう​利点が​ある​一方で、​旅費が​かかる​ことから​商品単価が​上がってしまったり、​利益が​少なくなってしまったりしがちです。​現地で​買い付けを​しても​利益を​見込めるのか慎重に​判断する​必要が​あります。​また、​海外サービスを​利用する​場合にも​いえる​ことですが、​輸入に​関する​手続きは​規制や​法律に​則って​正確に​行う​必要が​あります。

ネットショップを​開設・運営する​ための​サービス

ネットショップの​イメージや、​販売する​商品、​商品の​仕入れ先が​決まったら、​ネットショップを​開設しましょう。​ネットショップを​運営する​ためのさま​ざまな​サービスが​提供されていて、​技術的な​知識がなくても​ネットショップを​運営できます。​ネットショップを​開設・運営するには、​モール型ECに​出店する​方法と、​ネットショップ作成サービスを​使う​方法が​あります。

モール型EC

「楽天市場」や​「Yahoo!ショッピング」などに​代表される​モール型ECに​出店する​場合、​これらの​モールの​既存の​利用者が​ついでに​ネットショップに​足を​運んでくれるかもしれません。​ネットショップの​開設当初は​集客に​苦労する​ことも​少なくないので、​この点は​モール型ECの​大きな​メリットです。​一方で、​ある​程度の​初期費用や​固定費を​払う​必要が​あり、​開設したばかりの​ネットショップには​大きな​負担に​なりかねません。​また、​デザイン面では​モール型ECの​テイストが​反映される​ため、​「デザインに​こだわり、​コンセプトを​表現したい」​「デザインは​ミニマルに​したい」と​いう​人には​モール型ECは​向かないかもしれません。

ネットショップ作成サービス

ネットショップ作成サービスは、​モール型ECと​比べ、​集客に​力を​入れる​必要が​ありますが、​初期費用や​固定費が​無料の​もの、​デザイン面の​自由度が​高い​サービスも​少なく​ありません。​ほとんどの​サービスが​クラウドベースで、​自分で​サーバーを​用意したり、​アプリケーションを​インストールしたりする​必要は​なく、​インターネットに​つながった​デバイスが​あれば​誰でも​ネットショップを​開設・運営できます。

たとえば、​Square オンラインビジネスなら、​初期費用を​かけずに​無料で​ネットショップを​開設できます。​Square オンラインビジネスの​月額利用料と​いった​固定費の​かからない​プランでは、​費用と​して​かかるのは​3.6%の​クレジットカード決済手数料のみです(※)。​商品が​売れたら​費用が​発生する​仕組みなので、​安心して​ネットショップを​運営できます。​商品の​登録数に​上限がなく、​商品点数が​多くなりがちな​アパレルの​ネットショップの​運営にも​ぴったりです。​また、​店舗と​ネットショップで​在庫管理を​一元化できる​機能も​無料で​利用できます。​加えて、​ネットショップの​デザインに​ついては、​デザインの​センスや​経験がなくても​心配ありません。​見やすく​シンプルな​デザインの​ネットショップを​簡単に​デザインできます。​Square オンラインビジネスを​活用している​ECサイト・ネットショップの​事例も​ぜひ参考に​してください。

※Visa、​Mastercard、​American Express、​JCB、​Diners Club、​Discoverが​利用できます。​手数料に​ついて​詳しくは​こちらから​ご確認ください。

ネットショップを​充実させるには

商品と​仕入れ先、​どのようにして​ネットショップを​開設するか​決めたら、​次は​ネットショップの​コンテンツを​充実させていきましょう。

ネットショップの​説明

ネットショップに​ついて​言葉や​デザインで​伝えます。​ネットショップ作成サービスに​よっては、​デザインの​テンプレートが​用意されている​ことも​あります。​イメージに​合う​テンプレートが​あったら​効果的に​活用しましょう。​合わせて​ネットショップの​コンセプトや​運営者に​ついても​説明します。

サービスの​説明

商品の​発送方法や​発送スケジュール、​問い合せの​回答までに​かかる​時間と​いった​ネットショップの​サービスに​関する​情報も​忘れずに​記載しましょう。​何を​記載したら​よいか​迷った​ときには、​他の​アパレルの​ネットショップを​参考に​すると​よいでしょう。

商品説明

問屋・卸サービスを​利用して​商品を​仕入れる​場合、​商品写真や​説明文が​提供されている​ことも​ありますが、​ネットショップを​差別化する​ためには​商品写真や​説明文には​こだわりたい​ところです。​ネットショップの​運営者が​改めて​写真を​用意して​説明文を​書く​ことで、​統一感が​出てお客様が​受ける​印象が​よくなります。

写真の​撮影には、​専門の​機材や​スキルが​あるに​越した​ことは​ありませんが、​工夫のしかたに​よっては​プロ並みの​写真を​手持ちの​スマートフォンや​簡単な​道具で​撮影できます。​ネットショップを​開設する​ときには​なるべく​資金は​温存したい​ところです。​まずは​手持ちの​機材で​商品イメージが​伝わる​写真を​撮る​工夫を​してみましょう。

アパレル商品の​場合、​身に​つけて​使う​ことから、​商品単体での​写真だけでなく、​身に​つけた​ときの​イメージが​伝わる​写真や​コーディネートを​提案するような​写真を​掲載するのも​重要です。

ネットショップでは​お客様は​直接商品を​手に​取れません。​写真では​伝わりにくいフィット感や​手触り、​質感などを​丁寧に​文章で​伝えましょう。​商品が​手元に​ある​ネットショップの​運営者に​とっては​当たり前の​ことでも、​お客様は​疑問に​感じる​ことが​あるかもしれません。​自分が​ネットショップの​利用者だったらどのような​点が​気に​なるか​考えながら文章を​書くと​よいでしょう。

写真​撮影や​説明文を​書く​作業を​手間と​感じる​人も​いるかもしれません。​この​作業は​お客様の​ためでも​あり、​ネットショップの​運営者の​ためでも​あります。​商品の​説明が​不完全だったり、​実際の​商品と​ギャップが​あったりすると、​お客様からの​クレームや​返品も​増えるでしょう。​ネットショップの​信頼も​失いかねません。​お客様の​ため、​そして​ネットショップの​ために​丁寧に​商品に​ついて​説明しましょう。

開業届の​提出と​確定申告

ネットショップの​開設に​あたって、​開業届を​出しておくと、​さまざまな​恩恵を​受けられます。​具体的には、​ネットショップ名での​金融機関口座を​開設できる​ほか、​就労証明・開業証明にもなり、​小規模企業共済にも​加入できます。​ネットショップを​専業で​営む​場合は​開業届の​提出を​検討してみてください。​開業届に​ついて​詳しくは​「開業届は​ネットショップ開始に​必須?​提出の​メリットや​手続き方法を​解説」の​記事を​参考に​してください。

その​ほか、​確定申告に​ついては​必ず​覚えて​おきましょう。​確定申告とは、​一年間の​所得を​計算し、​納税額を​国に​申告する​手続きです。​確定申告が​必要な​人が​確定申告を​しなかった​場合、​無申告加算税や​延滞税が​課せられます。​ネットショップから​一定の​収入が​あった​場合は​確定申告を​しなければなりません。​確定申告の​期間は​例年2月から​3月の​半ばに​かけてです。​申告漏れ、​申告忘れのないように​気を​つけましょう。​確定申告確定申告に​ついて​詳しくは​「ネットショップの​収入に​確定申告は​必要?」の​記事を​参考に​してください。

本記事では​アパレルに​特化して、​アパレルショップと​通常の​ネットショップの​違いから​始め、​仕入れ先、​ネットショップを​開設・運営する​ための​サービス、​ネットショップの​コンテンツを​充実させる​コツを​紹介し、​最後に​ネットショップを​運営するに​あたって​覚えて​おきたい​手続きに​ついて​説明しました。

たくさんの​抑えて​おきたい​ポイントが​あり、​頭が​いっぱいと​いう​人も​いるかもしれません。​そんな​ときは、​まず​Square オンラインビジネスに​登録したり、​問屋・卸サービスで​イメージと​合う​商品を​探したりする​ところから​始めてみては​いかがでしょうか。​ぜひ本記事を​参考には​じめの​一歩を​踏み出してください。

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執筆は​2020年1月27日​時点の​情報を​参照しています。​2023年4月28日に​更新しています。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash