バンドル販売は、複数の商品やサービスをセットにして提供する販売方法で、「まとめ売り」や「セット販売」とも呼ばれ、お客さまが手間なく関連商品を購入できるメリットがあります。小売業や飲食業、さらにはECサイトでも積極的に導入されいる販売方法です。本記事では、バンドル販売の魅力とその活用方法、バンドル販売に役立つPOSレジシステムについて詳しく紹介します。
目次
バンドル販売とは?
バンドル販売とは、複数の商品やサービスをセットにして提供する販売方法です。バンドル(bundle)は「束」や「まとめる」という意味があり、商品をまとめて販売することを指します。セット販売と呼ばれることもあります。
バンドル販売はお得感を生み出しやすく、顧客の購入意欲を刺激します。関連性の高いアイテムをまとめて選べると、探す手間が減り、顧客満足度も高まりやすいでしょう。最適な組み合わせを設計することで、店舗やブランドの付加価値をさらに引き上げる可能性があります。
バンドル販売の例
飲食店での主力メニューとサラダやデザート、飲み物を組み合わせるセットはバンドル販売の典型的な例です。単品よりも合計額を安く設定することで顧客はお得感を得られ、店舗側は追加購入を促進できます。
他にも家電量販店の「新生活家電セット」や衣料品店の「リクルートスーツ3点セット」、食料品店の「人気焼き菓子詰め合わせセット」など、バンドル販売をさまざまな業種・業態で取り入れられています。
バンドル販売のメリット
販売促進策として飲食店や小売店で取り入れられるバンドル販売。そのメリットを見ていきましょう。
在庫を減らすことができる
バンドル販売では、売れ筋商品と組み合わせることで売れ行きの悪い商品の在庫を減らせる機会が生まれます。単体では動きが鈍いアイテムを人気の商品とセットにすることで、過剰在庫を抱えるリスクを抑制しやすくなります。
売上アップが期待できる
バンドル販売では、複数商品のまとめ売りで客単価が上がったり、販売個数が増えたりする効果が期待できます。単体購入よりもセットで選ぶ方が割引感や手間感が得やすいため、一度に買われる商品数が増える可能性があります。「期間限定でセットメニューがさらに10%オフ」や「新生活キャンペーンで家電セットご購入のお客さまは設置料無料」など、お客さまの背中を押すような魅力的な割引設定や特典を付加することで、さらに誘引力が高まります。
顧客の満足度につながる
バンドル販売は、顧客がお得感を得られたり、関連商品をバラバラに探す手間が省けたりする点で満足度の向上につながります。お客さまにとっては手間をかけずに必要なものをそろえられ、店舗にとっては新規顧客開拓やリピーター獲得の機会になります。
バンドル販売のデメリット
お客さまと店舗の双方にとってメリットのあるバンドル販売ですが、販売戦略として取り入れるにあたっては注意しておきたい点もあります。
単品での売り上げが下がる
バンドル販売によるセット購入が主流になったときに起こりやすいのが、単品での売り上げの減少です。お得感を求める顧客がセットばかり選ぶため、単品を選択する人が減っていく恐れがあります。その結果、一部の商品の利益率に影響が出たり、在庫のバランスが崩れたりする可能性があります。
在庫管理が複雑になる
バンドル販売を導入すると、在庫管理が複雑になることがあります。単品とセットの在庫を同時に把握しなければならず、需要予測や発注計画に混乱が生じることが考えられます。誤った在庫数をもとにセットを組んでしまうと、お客さまに迷惑をかけてしまう恐れがあります。システムや体制を整え、こまめに在庫をチェックする仕組みが求められます。
セット販売するための手間が必要になる
バンドル販売では、セット商品のパッケージ作業や会計処理などの手間がかかることがあります。単品商品の梱包とは異なるプロセスが必要になって従業員の業務量が増加したり、会計処理の際に割引額を誤って入力したりするケースが考えられます。
バンドル販売のポイント
バンドル販売を成功させるポイントは、顧客にとって魅力的な組み合わせと適正な価格設定を見極めることです。
顧客のニーズ・メリットを考慮する
バンドル販売を導入する際には、ターゲット層が求める価値や使用シーンを想定することが重要です。具体的には、どのような課題を抱えていて、どんな組み合わせが役立つのかを考えます。ニーズに合ったセット販売は購入満足度を高め、リピート率を向上させる一助にもなります。
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価格設定を慎重にする
価格設定は高すぎると顧客が魅力を感じにくくなり、低すぎると利益率が低下するため、適切なバランスを見極めることが大切です。競合の動向やターゲット層の支払い意欲を考慮しながら、割引率や付加価値を決めると効果的です。
定期的な効果測定と改善をする
バンドル販売がどれだけ売り上げに貢献しているかを定量的に把握し、売上データから単品販売や他のプロモーション施策との比較すると、効果的な改善策が得られます。分析結果によっては、新しいセットの組み合わせや導線の見直しが必要になるかもしれません。
在庫管理ツールを導入する
在庫管理ツールを導入して、単品の在庫数とセットの在庫数を常にリアルタイムで管理できれば、売り切れやダブつきを早い段階で把握できます。ツールの自動更新機能を活用すれば、ヒューマンエラーを減らし、実際の販売状況に合わせた柔軟な対応が可能です。
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まとめ
バンドル販売は、顧客満足度の向上と売上アップを実現できる強力な販売戦略です。適切な商品の組み合わせと魅力的な価格設定を通じて、お客さまの購入意欲を引き出すと同時に、店舗側は在庫の効率化や新規顧客獲得のチャンスを得られます。しかし、単品の売上減少や在庫管理の複雑さなどのデメリットもあるため、実施にあたっては慎重に運用する必要があります。上手に活用すれば、バンドル販売は大きなメリットを生み出すでしょう。
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執筆は2025年4月16日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash