ダウンロード販売を始めるために必要な知識とは?

インターネットでの副業やネットショップの開業を考えている人の中には、「コンテンツを作るのに自信がある」「在庫用の物理的なスペースを確保したくない」とダウンロード販売を検討している人もいることでしょう。編み物が得意な人は編み図のダウンロード販売をするなど、一見ダウンロード販売と縁がなさそうな商品でもダウンロード販売に取り組める可能性があります。

本記事では、ダウンロード販売の基礎知識からはじめ、どのようなコンテンツがダウンロード販売の対象となり得るか、どのような販売プラットフォームがあるのか、注意点も交えて説明します。

目次



ダウンロード販売の基礎知識

まずは、そもそもダウンロード販売とは何なのか、どのようなメリットがあるのか、どのような販売チャネルがあるのか、ダウンロード販売の基礎知識から見てみましょう。

ダウンロード販売とは

ダウンロード販売とは、インターネット経由でデジタルコンテンツを販売し、配送などは行わず、お客様に商品をダウンロードしてもらう販売形式のことです。どのようなコンテンツをダウンロード販売できるかについてはのちほど詳しく説明しますが、ダウンロード販売で扱うことのできるデジタルコンテンツは写真や画像などの素材、書籍、ソフトウエア、音楽など多岐にわたります。

ダウンロード販売に向いているコンテンツ

ダウンロード販売で扱えるコンテンツは多岐に渡りますが、向き不向きもあります。たとえば、動画コンテンツの場合、動画配信サービスで広告を入れて無料で提供する方が収益が上がるかもしれません。

一般にダウンロード販売に向いていると考えられる書籍でも、ダウンロード販売の向き不向きがあります。収入アップのノウハウを伝えるような書籍であれば、お客様はいつでもどこでも手軽にスマートフォンでも読めて、音声読み上げも可能なデジタルコンテンツを好むと考えられます。写真の多い料理本はどうでしょうか。家にたくさん本を増やしたくないと考えるお客様がいる一方で、物理的な実態のある紙の書籍を本棚に並べたい、紙の書籍でゆっくり写真を眺めたいというお客様もいるでしょう。

このほか、グローバル化や新しい生活様式が浸透する中でもダウンロード販売の需要が垣間見えます。オンライン講義や料理教室といったこれまで対面が好まれた分野があたります。

このようにコンテンツの種類やターゲットとするお客様、時流によって、扱おうとしているコンテンツがダウンロード販売に向いているかそうでないかは変わってきます。作るのが得意なコンテンツ、需要のあるコンテンツ、想定顧客はどのような人たちなのかといった側面から、どのようなコンテンツをダウンロード販売するのか決めるのが賢明です。

ダウンロード販売のメリットとデメリット

ダウンロード販売のメリットは、なんといっても利益率が高いことにあるでしょう。一度コンテンツさえ作ってしまえば、後はほとんど手間はかかりません。また、デジタルコンテンツに物理的なスペースは必要なく、大量の在庫に頭を悩ませる必要もありません。運営面では、配送の手間や費用がかかりません。お客様は支払いを終えたらすぐにコンテンツをダウンロードできるので配送を待つ必要がありません。

メリットの多いダウンロード販売ですが、デメリットもあります。前述のように、そもそもダウンロード販売に向かないコンテンツがあるほか、メリットの裏返しとして販売するのが容易な分、他の人がコンテンツをコピーする可能性があります。ダウンロード販売用のプラットフォームを利用すれば一定の防御はできますが、完全に違法コピーを防ぐことはできせん。また、ブログなど一般のユーザーが発信できるメディアが誕生して20年ほど経ち、さまざまなコンテンツが無料で公開されています。中には商用利用できる無料のコンテンツもあります。コンテンツを販売する場合、お客様がお金を払ってでも手に入れたいと考える価値を提供する必要があります。

何を販売するか

ダウンロード販売の対象はデジタルコンテンツです。一口にデジタルコンテンツといっても画像、写真、書籍、情報などさまざまなコンテンツが存在します。

ダウンロード販売の対象を決めるには、自分の得意分野を考えてみるとよいでしょう。絵を描くのが得意な人はイラスト、写真を撮るのが得意な人は写真、教えるのが得意な人は得意分野の講義といった具合です。自分の得意分野を書き出してみて、ダウンロード販売のためのコンテンツを作れそうな分野を選びます。その上で、どこで販売可能か、同じようなコンテンツを販売している人はいないか調べましょう。

また、一般的にはカスタマイズする必要がなく、一度アップロードしたら、カスタマイズすることなく何人ものお客様に販売できるコンテンツが理想です。

販売チャネル

ダウンロード販売の販売チャネルには、大きく分けて次の三つがあります:

  • ダウンロード販売・コンテンツ配信プラットフォーム
  • ネットショップ作成サービスを使って作ったネットショップ
  • 独自の販売サイト

それぞれの概要をみてみましょう。書籍や日用品など幅広く扱うAmazonのようなプラットフォームを、ダウンロード販売のためのチャネルとして利用することもできます。書籍を探していて、電子書籍として販売されている個人の書籍を見かけたことがあるという人もいるでしょう。これはいわば書籍または情報のダウンロード販売です。手軽にダウンロード販売を始められ、さらに集客力がある一方で、プラットフォームに支払う販売手数料は少なくありません。Amazonのようなさまざまな商品やコンテンツを扱うプラットフォームのほか、写真、音楽、ソフトウエア、文章などダウンロード対象に特化したプラットフォームもあります。

ネットショップ作成サービスを使って作ったネットショップで、デジタルコンテンツを販売することもできます。ネットショップ作成サービスは汎用のサービスなので、書籍化の一部を自動化するなど、コンテンツを作る部分のサポートはありません。他のショップを見に来た人が偶然ショップに訪れることがないので集客にも力を入れる必要があります。その代わり、プラットフォーム共通のデザインに捉われることなくテンプレートを使って簡単にショップをデザインできる、ネットショップの初期費用や維持費、販売手数料を抑えられるといったメリットがあります。

ダウンロード販売プラットフォームやネットショップ作成サービスでは機能的に物足りないという人は、独自のウェブサイトでのダウンロード販売も選択肢の一つです。ただ、容量の大きなコンテンツを扱う独自の販売サイトを作るには、相当のIT知識が必要となるか、ある程度の支出を覚悟して外注する必要があります。さらに、ウェブサイトを作ったら終わりではなく、メンテナンスやトラブルシューティングにかかる手間も少なくありません。コンテンツの制作と販売に専念したいという人は、まずはダウンロード販売プラットフォームかネットショップ作成サービスを使ってダウンロード販売をしてみることをお勧めします。ダウンロード販売をしてみて、どうしても欠かせない機能があるとわかって初めて独自の販売サイトの構築を検討してみても遅くはないでしょう。

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ダウンロード販売できる商品

デジタル化できるものであれば、事実上どのようなコンテンツでもダウンロードできますが、次に挙げるような王道の商品が存在します。

  • 写真、画像、イラスト、音などの素材
  • 書籍を含む情報商材
  • 音楽
  • パソコン用のソフトウェア、モバイルアプリケーション(アプリ)

素材は比較的簡単に作成できますが、無料で提供している人も含め競合が多く、価格は低くなる傾向にあります。ただし、プロによる高品質の写真といった素材が高額で提供されていることもあります。また、低価格でも数千回、数万回ダウンロード販売できれば、作成に費やした労力に見合う、またはそれ以上のリターンを得られます。

文章は、この20年で誰もがブログサービスを使って公開できるようになり、一般のユーザーが情報を発信するようになりましたが、依然として書籍や情報商材にして、まとまりのある知識として販売するメリットがあります。価格帯は、多くの人に読んでもらって収益を上げることを期待した低額なものから、特定のお客様にターゲットをしぼった高額なものまでさまざまです。

音楽は多くの人が利用する人気のダウンロード販売コンテンツで、文章同様この20年間に大きく販売形態が変化しました。CDなどでの音楽販売は90年代後半をピークに減り続けています。代わって人気を集めているのがダウンロード販売や定額制で聞き放題のストリーミングサービスです。また、クリエイター側の事情としては文章同様、プロの音楽家だけでなく、音楽を趣味にしている人にも販売の門戸が開かれました。楽曲あたり極端に高い値段は設定されないのが一般的ですが、多くの人にダウンロードされたり、ストリーミングサービスで再生回数が伸びたりすれば大きな収益も期待できます。

参考:音楽ソフト 種類別生産数量推移(一般社団法人日本レコード協会)

ソフトウェアのダウンロード販売には歴史があり、2000年代後半にスマートフォンが登場すると、モバイルアプリケーションのダウンロード販売も盛んになりました。モバイルアプリケーションの利用が盛んになって10年、無数のアプリケーションが存在する中でヒットするソフトウェアを出すのは難しいかもしれませんが、自分や家族、友人のために作ったソフトウェアが想像を超えてダウンロードされたといったサクセスストーリーも期待できます。プログラミングの腕に自信がある人、ソフトウェアの企画に自信のある人はチャレンジしてみるとよいでしょう。

王道のダウンロード販売コンテンツのほか、特定のお客様に向けたニッチな分野にもダウンロード販売の機会があります。たとえば、ハンドメイド作品を扱う世界的なECサイトEtsyでは洋服や小物を作るための型紙が販売されています。

このほか、ブロックチェーンを使って公開された唯一無二のデジタルアートも2021年に入って仮想通貨の愛好家の間で話題となり、世界的なオークションハウスやトップブランドを巻き込んで注目を集めています。作品によっては数十億円で落札されたものもあるようです。デジタルコンテンツを作成している人は、今後注目しておくとよい動向です。

ダウンロード販売できるプラットフォーム

デジタルコンテンツのダウンロード販売に利用できるプラットフォームはさまざまなものが存在します。以下に代表的なプラットフォームを挙げます。

コンテンツ販売プラットフォーム

  • Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング :無料で電子書籍を出版できるAmazonのプラットフォーム

  • Adobe Stock :写真やイラストなどをダウンロード販売できるAdobeのプラットフォーム

  • note:文章、画像、音声記事などを無料または有料で配信できるプラットフォーム

  • PIXTA:写真、イラスト、動画といった素材のダウンロード販売プラットフォーム

  • Vector:老舗で国内最大級のソフトウェアダウンロードサイト。無料または有料での配信が可能

  • モバイルアプリケーションのダウンロード販売:OSの提供元のプラットフォームを利用します。iOS向けにはAppleによるApp Store、Android向けにはGoogleによるGoogle Play​​

  • Etsy:ハンドメイド作品の販売プラットフォームですが、ハンドメイドに関連する型紙などのダウンロード販売が可能

ネットショップ作成サービス

ネットショップ作成サービスでは物理的な商品のほか、コンテンツのダウンロード販売もできます。

ダウンロード販売の注意点

最後にダウンロード販売特有の注意点を見ておきましょう。

ダウンロード販売ではデジタルコンテンツをお客様に販売します。プラットフォーム側でセキュリティーチェックが行われることもありますが、販売者側でもセキュリティーリスクのあるコンテンツを販売しないように安全対策には細心の注意を払いましょう。

ダウンロード販売では、画像や音楽など容量の大きいデータを扱うことが少なくありません。プラットフォームやサービスによってはコンテンツのサイズに制限のあるものもあります。多くのプラットフォームが対象とするコンテンツの標準的な形式をサポートしていますが、プラットフォームによって扱えるファイル形式が異なる可能性があり、スマートフォンではダウンロードできるコンテンツが限られているプラットフォームもあります。プラットフォームを選択するときには、ファイルサイズやファイル形式の確認を忘れないでください。

プラットフォームによってはダウンロードの回数制限や有効期限があるものもあります。お客様にとってダウンロード可能な回数が少なすぎないか、有効期限が短すぎないか、プラットフォームを選ぶときに検討してみてください。

本記事ではダウンロード販売を始めてみたいという人を対象に、ダウンロード販売に必要な知識をお伝えしました。コンテンツ販売のためのプラットフォームや、ネットショップ作成サービスを使うと驚くほど簡単に個人でダウンロード販売を始められます。本記事をきっかけにぜひダウンロード販売に挑戦してみてください。

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執筆は2021年9月14日時点の情報を参照しています。
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