レシートの​発行も​スマートに。​これからは​電子レシートの​時代!?

お会計時に​発行する​レシート、​どうしていますか?​レシートプリンターに​ロール紙、​領収書の​用紙や​印鑑、​朱肉、​レシートが​不要な​お客様の​ための​小さな​ゴミ箱など、​レジ周りには​必要な​ものが​たくさん​あります。

スッキリした​ミニマムな​内装に​したのに​レジ周りは​なんだか​ゴチャゴチャしてしまう、​そもそも​店舗スペースが​限られているので​レジが​狭い、​イベント出店のみなので​一通り​揃えるのは​コストが​かかるなど、​経営者に​とってお会計は​悩みの​種かもしれません。

レシート自体を​発行していない​お店も​あるのではないでしょうか。​一方で、​お客様の​中には、​自分が​何を​買ったのか確認したい、​経費精算の​ために​レシートや​領収書が​欲しい、と​いう​方も​いらっしゃいます。

経営者と​お客様の​両者に​とって​良い​解決方法は​ないでしょうか。

レシートは​古代からの​常識!?

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レジから​プリントアウトされて​出てくるのが​レシート、​店員が​宛名や​但し書きを​手書きで​書き込むのが​領収書。​こんな​イメージを​持っている​方も​多いかと​思います。​最近では​レシートが​領収書を​兼ねている​場合も​ありますよね。

毎日​当たり前のように​もらっている​レシートや​領収書。​この​習慣は​いつからできた​ものでしょうか。

時代を​遡ってみると、​埼玉県和光市には​昭和8年の​領収書が​保存されています。​もっと​古い​ものですと、​江戸時代は​年貢を​納めた​村に​対して​代官が​年貢皆済目録と​呼ばれる​書類を​渡していたようです。

参考:いせはら文化財サイト

江戸時代の​年貢皆済目録には、​何を​いくら納めたのかが​詳細に​書かれており、​現代のような​財布にしまえる​小さな​ものでは​ありませんでした。​年貢皆済目録は​各自治体や​大学、​文化施設に​残されているようです。​もし、​機会が​あったら​どんな​ものだったのかぜひ​見てみてください。

また、​海外に​目を​向けると​エジプトの​シナイ半島に​ある​聖カテリーナ修道院には​羊皮紙や​紙に​アラビア語で​書かれた​領収書が​残っている​そうです。

時代や​文化に​関係なく、​お金や​物品の​やり​取りを​証明する​書類の​発行・受領は​かなり​古くから​行われていた​ことが​わかります。

レシートの​発行は​絶対!?

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実は​事業者​(お金を​受け取った​側)に​対して、​レシートや​領収書の​発行を​義務付ける​法律は​日本には​ありません。​ただし、​受取証書に​ついて​記した​民法486条に​よれば、​「弁済を​した者は、​弁済を​受領した​者に​対して​受取証書の​交付を​請求する​ことができる」と​されており、​受取証書が​レシートや​領収書に​あたります。

義務ではないけれど、​必要な​時には​発行できるように​準備しておいた方が、​事業者に​とっても​お客様に​とっても​良さそうです。

ちなみに、​台湾では​レシートの​発行が​義務付けられています。​台湾は​日本と​税金の​徴収方法が​異なり、​レシートには​各事業者に​交付される​識別番号が​印字されており、​レシートに​ある​売上の​5%を​営業税と​して​収めます。​レシート用紙自体に​通し番号が​振られている、​国税局は​どの​事業者が​発行した​ものか把握できるようです。

台湾では​レシートを​わざと​発行せずに​脱税を​する​事業者を​減らすために、​レシートには​宝くじが​付いています。​特賞が​当たった​場合、​当選金額は​日本円で​3,000万以上に​なるようです。​外国からの​旅行者でも​当選金は​もらえるようなので、​旅行に​行かれた​際には​レシートは​大切に​保存しておいた​ほうが​いいかもしれません。

電子レシートは​両方に​メリットが​ある!?

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レシートが​大切な​役割を​果たす台湾でも​電子レシート化が​進んでいるようです。​お店の​ロゴに、​事業者の​識別番号、​購入した​ものの​品目や​金額に​宝くじの​番号まで​付けると、​どうしても​レシートが​長くなると​いう​悩みを​解決する​ものです。​事業者が​発行する​QRコードを、​お客様は​自分の​スマホの​アプリで​読み込む​ことで、​明細が​確認できたり、​宝くじの​当選が​分かったりするようです。

日本でも、​経済産業省が​電子レシートを​通じた​データの​利活用に​関する​実験を​行うなど、​電子レシートは​少しずつ​私たちの​生活に​浸透しています。

メールや​アプリなどを​利用する​電子レシートは、​事業者に​とっては​レシート用紙の​コスト削減、​お客様に​とっては​紙を​お財布に​保存しておく​手間を​省けるので、​両者に​とって​利点が​あるのではないでしょうか。

電子レシートを​導入してみたい​場合、​Squareの​アカウントを​お持ちでしたら、​すぐに​ご利用に​なれます。​お会計時、​スマホや​タブレットの​画面に​お客様が​電話番号や​メールアドレスを​入力すれば、​メールや​SMSで​電子レシートを​送る​ことができます。

電子レシートの​設定に​ついて​詳しくは、​サポートセンターの​電子レシートの​送信に​関する​記事を​ご確認ください。

時間の​経過とともに​字が​読みにくくなったり、​どこに​仕舞ったのか分からなくなる​紙の​レシートと​違って、​メールや​SMSの​データなら​お客様に​とっても​保管の​負担が​減るはずです。

レシートは​コミュニケーション手段になる!?

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お客様の​手元に​ある​電子レシートを​もっと​活用してみませんか。​Squareの​電子レシートでは、​お客様に​満足度や​感想を​伺う​こともできます。

お客様に​お会計時に​電子レシートを​送付し、​受け取った​お客様は​レシートを​タップするだけで​製品や​サービスの​感想を​送る​ことができます。​感想に​対して​返信や、​クーポンを​送る​ことも​可能です。​(※)

※お客様への​返信に​関しては、​事前に​お客様からの​承諾が​必要です。​詳しくは​こちらを​ご確認ください。

数人で​切り​盛りしている​小さな​お店や、​普段は​オンラインのみで​時々イベントに​出店するような​個人の​作家だと、​なかなか​ウェブサイトの​作成や​ソーシャルメディアの​運営まで​手が​回らないかもしれません。​接客時に​色々と​話は​できる​ものの、​購入後​実際に​ご満足いただけているのか、​その後の​様子を​聞く​機会は​あまりないので、​気に​なっている​経営者の​方も​多いのではないでしょうか。

参考:
革製品や​アクセサリー、​陶芸など。​店舗を​持っていない​個人の​作家が​作品を​売るには
企業の​成長に​欠かせない​「お客様の​声」の​集め方

レシートの​発行と​同時に​お客様に​感想も​聞けるのは、​経営者に​とっては​手軽に​できる​顧客満足度の​把握方法ではないでしょうか。​ぜひ電子レシートとともに​試してみてください。

執筆は​2017年8月31日​時点の​情報を​参照しています。
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