整体師の資格を取りたいけれど、「国家資格は必要?」「民間資格でも働ける?」「どうやって取得するの?」と迷う人もいるでしょう。
整体師という名称の国家資格はなく、一般に整体師として働くために必須の免許もありません。 ただし、あん摩マッサージ指圧や柔道整復などは、法律に基づく国家資格がなければ業として行えません1。
この記事では、整体師の国家資格と民間資格の違い、資格の取り方、期間・費用の比較方法を解説します。就職・独立を考える人が確認したい業務範囲や、サロン運営の注意点も紹介します。
📝この記事のポイント
- 「整体師」という国家資格はないが、民間資格を取得して技術を学べる
- あん摩マッサージ指圧・柔道整復・はり・きゅうは、それぞれ国家免許が必要
- 整体師の民間資格は、認定団体・実技指導・修了条件を確認して選ぶ
- 資格の取り方は通学や通信講座など。費用や期間に統一基準はない
- 整体師として働く際は施術の安全性と適切な広告表現に注意する
目次
- 整体師に資格は必要?国家資格との関係
・整体師という国家資格はない
・無資格でできない施術に注意 - 整体師と関連する国家資格の違い
・あん摩マッサージ指圧師
・柔道整復師
・はり師・きゅう師 - 整体師の民間資格とは?種類とメリット
・民間資格で学べる内容 - 整体師の資格の取り方
・通学で学ぶ
・通信講座で学ぶ - 整体師の資格取得方法の比較ポイント
- 整体師として独立する際の注意点
- 整体サロンの予約・会計を支えるSquare
- まとめ
- よくある質問
・整体師になるには国家資格が必要ですか?
・整体師の民間資格はどのように取れますか?
・整体師と柔道整復師は何が違いますか?
整体師に資格は必要?国家資格との関係

整体師の資格を調べる際は、職業の呼び名と法律で定められた免許を分けて考えることが大切です。「整体」と「整骨」は字が似ていますが、制度は同じではありません。
整体師という国家資格はない
整体師は、手技によるボディケアなどに携わる人の一般的な呼び名です。「整体師」という国家資格や統一された国家試験はありません。 この後紹介するように、スクールや民間団体が認定する整体師の資格・修了証はあります。
一部の整体サロンでは民間資格がある人材を優先して採用するケースや、資格の保有を採用条件としているケースもあります。民間資格があれば、一定の学習経験があることの証明になるため有利に働く場面はありますが、整体師になるために必須ではありません。
無資格でできない施術に注意
整体師には国家資格はありませんが、類似の分野には国家資格や免許が必須の施術があります。これらは無資格で行うことはできません。
整体と混同しやすい施術には、あん摩マッサージ指圧などがあります。厚生労働省は、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復について、該当する国家免許を持たない人が業として行うことを認めていません1。これら以外の手技でも、医学的観点から人体に危害を及ぼすおそれがあれば、規制の対象となり得ます。
整体師と関連する国家資格の違い

整体師と混同されやすい資格を比較します。国家資格が必要な業務を希望する場合、整体師の民間資格ではなく、目的に合う免許の取得が必要です2。
| 資格・名称 | 国家資格 | 主な業務 |
|---|---|---|
| 整体師 | なし | 民間のボディケアなど。国家免許を要する業務は行えない |
| あん摩マッサージ指圧師 | あり | あん摩・マッサージ・指圧 |
| 柔道整復師 | あり | 骨折・脱臼・打撲・捻挫などに対する柔道整復 |
| はり師・きゅう師 | それぞれあり | はり・きゅうの施術 |
あん摩マッサージ指圧師
あん摩・マッサージ・指圧を業として行うための国家資格です。原則として所定の学校・養成施設で3年以上学び、国家試験に合格して免許を取得します3。
柔道整復師
接骨院・整骨院などで、骨折や脱臼、打撲、捻挫などの外傷を対象とした施術を行う国家資格です。所定の養成課程と国家試験が必要になります2。開業手続きや保険の取り扱いは接骨院の開業ガイドで解説しています。
はり師・きゅう師
鍼を使う「はり師」と灸を行う「きゅう師」は、別々の国家資格です。所定の学校・養成施設で原則3年以上学び、それぞれの国家試験に合格する必要があります4。
整体師の民間資格とは?種類とメリット

整体師の民間資格には、スクール独自の修了認定や民間団体が設けた認定制度などがあります。統一試験はないため、資格名や知名度だけでなく、取得条件と学習内容を比較しましょう。
民間資格で学べる内容
講座によって、解剖学・生理学の基礎、身体の動き、施術時の姿勢、衛生管理、接客やヒアリングなどを学べます。実技試験を実施する講座もあれば、筆記試験や課題提出が中心の講座もあります。
民間資格のメリットは、知識と技術を体系的に学び、何を学んだか説明しやすくなることです。ただし、取得しただけで就職や収入が保証されるものではありません。また、上記で解説した国家資格が必要な施術については、整体師の民間資格を取得しても行うことはできませんので注意しましょう。目指す仕事内容から学習ルートを選ぶことが重要です。
整体師の資格の取り方
整体師の民間資格の取り方には、通学型スクールや通信講座などがあります。
通学で学ぶ
通学型の整体スクールでは、講師の実演を見ながら施術を練習し、圧のかけ方や身体の使い方などを直接指導してもらえます。受講期間はコースによって異なり、数日間の短期集中コースから、数カ月かけて基礎知識と実技を学ぶコースまであります。
仕事を続けながら通いたい人向けに、夜間や土日・祝日に授業を受けられるスクールもあります。たとえば、東京MTC学院8は毎日10時から22時まで開校し、都合のよい日時を選べるフリータイム制を採用しています。受講期間はコースや通学頻度によって異なりますが、週1回の通学なら3カ月〜半年程度が目安です。
また、YMCメディカルトレーナーズスクール9では、整体師3級コースが約1カ月、2級コースが約2カ月、1級コースが約4カ月を受講期間の目安としています。平日の夜間や週末にも授業を開講しているため、仕事の後や休日を使って学ぶことも可能です。
短期間に集中して学びたい場合は、エタニティ整体療術学院10のように、7日間の短期集中講義を設けているスクールもあります。ただし、短期コースは学べる技術の範囲や実習時間が限られる場合もあるため、受講期間だけでなく、カリキュラムや実技指導の内容も比較しましょう。
通信講座で学ぶ
通信講座は、仕事や家事を続けながら、自分のペースで整体の知識や技術を学べる方法です。通学する時間を確保しにくい人でも、平日の仕事終わりに少しずつ学習したり、週末や休日にまとめて教材を進めたりできます。
たとえば、キャリカレの「整体ボディケアセラピスト資格取得講座」11は、標準学習期間が3カ月で、テキストや映像教材を使って身体の構造、カウンセリング、施術方法などを学びます。また、希望者向けに講師から直接実技指導を受けられる有料のスクーリング研修制度も用意されています。
通信講座と実技講習を組み合わせたコースもあります。健友館整体師養成所12の「整体科 通信教育コース」では、自宅で教材を使って学習した後、3日間の実技指導を受けます。全国各地で実技講習会が開催されるため、日常的な通学が難しい人でも、まとまった日程を確保して実技を学ぶ方法を選べます。
ただし、通信講座は映像やテキストだけでは力加減や施術姿勢を十分に確認できない場合があります。整体師として施術を行いたい人は、対面での実技指導や技術評価があるか、スクーリングが必須か任意か、追加費用がかかるかなどを確認して選びましょう。
整体師の資格取得方法の比較ポイント
整体師の民間資格の取得方法には、上記のようにさまざまなコースが提供されています。以下の比較ポイントを参考に、自分に合った資格取得方法を選びましょう。
| 項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 🏫認定主体 | 資格の発行元、取得条件、更新制度 |
| ✏️学習内容 | 解剖学・生理学、衛生、安全管理の授業 |
| 🖐️実技 | 講師の指導、練習時間、実技試験 |
| 💰費用・期間 | 総費用、通学回数、追加料金 |
| 📖修了後 | 就職支援、研修、相談体制 |
整体師として独立する際の注意点

整体師としての経験を積み、独立して自身のサロンを立ち上げる場合は、施術内容だけでなく、店舗名やメニュー名、広告の表現にも注意が必要です。特に、国家資格を持たない整体師は、以下の点を確認しておきましょう。
- 国家資格が必要な施術は行えない: あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅう、柔道整復は、それぞれの国家資格が必要な業務です。たとえば、無免許で鍼を刺したり、あん摩マッサージ指圧に該当する施術を提供したりすることはできません。整体師の民間資格を取得していても同様です1。
- 肌に直接触れる施術も内容によって判断される: 肌への接触そのものが一律に禁止されているわけではありません。ただし、肌に直接触れてオイルを使ってなでたり、筋肉をもんだりする施術は、その目的や方法によってマッサージに該当する可能性があります。また、衣服の上から行えば必ず問題ないというわけでもありません。施術の名称ではなく、実際の行為によって判断されます67。
- 店舗名やメニュー名に注意する: あん摩マッサージ指圧師の免許を持たない整体サロンが「〇〇マッサージ店」「全身マッサージコース」などと表示すると、国家資格に基づく施術を受けられると誤認されるおそれがあります。「〇〇治療院」「〇〇クリニック」など、医療機関や治療を行う施設と誤解される名称も避けましょう5。
- 病気や症状が治ると断言しない: 「腰痛が治る」「ヘルニアを治療する」「肩こりを必ず解消する」など、疾病の治癒や症状の改善を保証する表現は避ける必要があります。厚生労働省の広告ガイドラインでは、無資格者による「腰痛」「膝の痛み」「慢性的な肩こり・疲労」などの症状に対する施術をうたう広告も不適切とされています5。
また、整体師が医師のように病気を診断したり、医学的な治療を行ったりすることはできません。痛みやしびれがある利用者には、無理に施術せず、医療機関への受診を促すことも大切です。
整体サロンの予約・会計を支えるSquare

整体サロンの運営では、施術に加えて予約受付や会計も必要です。Square 予約なら、ネット予約サイトの作成、予約枠の管理、リマインダー送信、決済などをまとめて管理できます。
漢方カウンセリングとトリートメントを提供する「漢方Kaon」はSquareの予約システムを導入したことで、手作業の日程調整を効率化できたといいます。
「ノータッチで、気が付けば予約が入っている状況はありがたいですね」
— 漢方Kaon スタッフ 堀部朋子さま
【漢方Kaonの導入事例について詳しく読む】
予約管理はSquareで
Square 予約は、予約サイトの作成から、サービスやスタッフの登録、キャッシュレス決済までを網羅したオールインワンの予約管理ソリューションです。美容院、理容室、スパ、ネイルサロンなどのサービスには欠かせない機能を備え、無断キャンセルの削減にも役立ちます。
Square リーダー(4,980円)などの決済端末を使えば、店頭のキャッシュレス決済にも対応できます。主要なクレジットカード、電子マネー、QRコード決済を受け付けられ、どの決済方法でも売り上げを1つの管理画面でまとめて確認できます。初期費用や月額費用は無料で、かかるのは決済端末の購入費用と、決済ごとに発生する決済手数料のみというシンプルな料金体系です。
Squareで受け付けられる対面決済方法は以下のとおりです。

資格取得後の独立を検討する際は、施術メニューだけでなく予約から会計までの流れも整えておきましょう。
まとめ
この記事では、整体師になるための資格や独立する際の注意点について解説しました。整体業を営むための必須の国家資格はありませんが、専門的な知識や技術を身につけるために民間資格を取得することは有効な選択肢です。また、整体師として働く際には、国家資格が必要な施術との違いを正しく理解することが重要です。独立してサロンを開業する場合は、施術の安全性に加え、店舗名やメニュー名、広告の表現にも注意が必要です。
整体サロンの開業を目指す際には、予約システムや会計などの運営体制も整えましょう。Squareの業務効率化ツールやキャッシュレス決済を活用し、お客さまへの施術や接客に集中できる環境づくりに役立ててみてはいかがでしょうか。
よくある質問
整体師の資格について、よくある質問に回答します。
整体師になるには国家資格が必要ですか?
「整体師」の国家資格はありません。ただし、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復などを業として行うには、それぞれの国家免許が必要です1。
整体師の民間資格はどのように取れますか?
独学や通信講座でも、認定団体が認めていれば整体師の民間資格を取得することは可能です。実技を伴う仕事を目指すなら、対面指導や実技評価のある講座も検討しましょう。
整体師と柔道整復師は何が違いますか?
整体師は一般的な呼び名ですが、柔道整復師は国家資格です。柔道整復師として接骨院・整骨院で施術するには、所定の養成課程と国家試験を経て免許を取得する必要があります2。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2026年10月15日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。
1:医業類似行為に対する取扱いについて(1991年6月28日、厚生省)
2:知ってほしい国家資格のハナシ(厚生労働省)
3:あん摩マッサージ指圧師国家試験の施行(2026年9月1日、厚生労働省)
4:はり師国家試験の施行(2026年9月1日、厚生労働省)
5:あはき・柔整広告ガイドライン(2025年2月、厚生労働省)
6:あん摩師、はり師、きゅう師又は柔道整復師の学校又は養成所等に在学している者の実習等の取り扱いについて(1963年1月9日、厚生省)
7:法令適用事前確認手続に係る回答書(2005年9月9日、厚生労働省)
8:よくある質問(東京MTC学院)
9:受講料・コース一覧(YMCメディカルトレーナーズスクール)
10:コース案内(エタニティ整体療術学院)
11:整体ボディケアセラピスト資格取得講座(キャリカレ)
12:整体科のご案内(健友館整体師養成所)

