売り上げアップを​必ず導く​集客法~小売店編

これまで、​当シリーズでは、​美容室​飲食店の​集客法に​ついてお伝えしてきました。​今回は、​小売店の​中でも​商店街のような​地域密着型の​中小小売店に​焦点を​当て、​大規模小売店や​大手チェーン店に​負けない​繁盛店になるべく​集客の​コツを​お伝えします。

まずは​地域の​把握から

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経済産業省が​行った​商業動態統計に​よると、​小売業販売額は​1996年を​ピークに​減少傾向に​あります。​一昔​前までは、​地域住民で​賑わっていた​商店街も、​今では​閉店や​廃業が​相次ぎ、​”シャッター街”と​いう​言葉が​囁かれるようになって​久しくなりました。

商店街や​地元産業の​衰退は、​大型ショッピングモールや​ディスカウントストアの​進出に​要因が​あると​言われています。​大型店には、​広い​駐車場、​豊富な​品揃え、​商品を​安価に​提供できると​いう​強みが​あるからです。

しかし、​街を​歩いてみると、​付近に​大型店が​進出していても​お客様で​賑わう​商店街やリピーター客が​絶えない​老舗が​残る​地域を​目に​する​機会も​あるのではないでしょうか。​これらの​小売店が、​資本や​利便性の​面では​及ばない​大型店に​お客様を​吸収される​ことなく​集客に​成功している​理由は、​地域に​根ざした​ビジネスに​あります。

地域密着型の​小売店が​お客様を​呼び込むには、​まずは​お店が​立地する​地域に​ついて​理解を​深める​必要が​あります。​人口構成や​購買行動を​把握し、​お客様の​ニーズに​合った​集客を​行う​ことが​重要です。

お客様の​ニーズを​把握する​ために

総務省統計局に​よる​家計データを​活用してみましょう。​地域住民の​消費傾向を​分析し、​販売する​商品の​価格設定の​参考に​します。

各自治体の​役所で​入手できる​町丁別の​人口統計資料や、​昼夜別の​通学通勤状況が​分かる​資料も、​地域住民の​動向を​掴むために​有効な​手段です。

周辺地域を​実際に​歩いてみて、​近隣に​ある​施設​(学校や​病院など)や、​住居形態​(戸建てが​多いのか、​マンションが​多いのか)を​把握し、​店舗の​立地と​商圏とを​照らし合わせ、​お客様の​ニーズに​最も​効率的に​応えられる​体制を​整える​ことが​重要です。

店舗の​立地条件と​商圏に​ついては​こちらの​記事を​参考に​してください。

競合店を​抑える

周辺地域で​同じ​サービスを​提供している​小売店を​調べて​おきましょう。​広告や​地域住民の​口コミから、​競合店の​基本情報や​特長を​把握します。​店舗を​実際に​訪れてみてお客様目線で​利用してみるのも、​競合店の​強みや​サービスの​特徵を​おさえるのに​効果的です。

チラシ配り・ポスティングで​存在感を​アピール

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周辺地域の​特徴が​見えてきて、​提供する​サービスや​メインとなる​客層が​定まったら、​集客に​向けた​宣伝活動に​注力していきましょう。

チラシ配りや​ポスティングは、​地域密着型ビジネスに​とって​効果的な​手段です。​「あなたの​地域に​こんな​お店が​ありますよ」と​いう​メッセージを​直接通行人や​地域住民に​伝える​ことで​存在感を​アピールを​します。

しかし、​チラシを​受け取って​もらえても​実際の​来客に​すぐに​繋がるとは​限りません。​内容まで​読んで​もらえるように、​目を​引く​チラシを​作らなければなりませんし、​近隣に​あって​行きやすいと​いう​理由の​他に、​お客様に​「行ってみたい」と​思って​もらえるような​魅力を​盛り込む​必要が​あります。

スーパーや​青果店など​日常の​需要が​ある​小売店の​場合は、​他店との​差別化を​図る​ために、​消費者に​とって​魅力的な​特典を​盛り込んで​みましょう。​例えば、​その​日限りの​食料品の​特売情報や、​曜日限定で​対象品が​割引に​なる​お知らせなど、​特別感が​ある​チラシの​内容は​見る​人の​購買意欲を​掻き立てます。

チラシの​作り方に​ついては​こちらの​記事を​参考に​してください。

通行人も​集客対象

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お店の​外観や​街頭に​出す看板は、​集客の​ための​重要な​要素です。​通行人が​つい足を​止めて​店内を​覗いてみたくなるような​魅力的な​ファザード​(外観・外装)​や、​見る​人の​興味を​引く​宣伝文句が​書かれた​看板を​設置してみましょう。

例えば、​陶器や​漆器などの​食器を​扱う​お店で​あれば、​店内に​陳列された​商品が​外からでも​見えるように、​ガラス窓を​設ける​ことで​通行人からも​商品が​見えやすく、​立ち寄ってみようと​いう​気持ちを​引き出せるかもしれません。

衣料品店で​あれば、​取り​扱っている​品物や​お店の​コンセプトが​一目で​分かるように、​おすすめの​コーディネートを​した​マネキンを​入り口付近に​出すことも​一つの​案です。

お店の​前を​通りすぎる​人に​「ここに​来れば​買えるのか」や​「こんな​お店が​あったら​いいと​思ってた」と​興味を​持って​もらう​ことが​理想的です。

通行人を​意識する​ことは、​地域調査の​一環にもなります。​通行人の​服装や​持ち物に​注目する​ことで、​性別や​年代別の​トレンドを​把握する​ヒントに​なりますし、​時間帯ごとの​通行人の​年代層や​動向を​観察する​こともできます。

たとえば、​近隣の​事業所から​帰宅する​会社員が​通る​時間帯が​分かれば、​平日夕方など​時間帯を​絞って​持ち帰り​専用の​お弁当を​販売してみたりと、​ターゲットとなる​客層と​時間帯の​関係性を​把握する​ことで、​集客に​役立てていきます。

リピーター客を​増やす

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リピーター客を​増やしましょう。​いわゆる​「常連さん」は、​徒歩圏内から​来ていたり、​日常的に​お店の​前を​通る​お客様である​ことが​多いです。​もちろん、​その​お店に​特別な​魅力が​あれば、​多少距離が​あっても​通い​続けてくれる​リピーター客も​います。

いずれに​せよ、​リピーター客が​増えると​いう​ことは、​安定した​売り​上げが​お店に​長期的な​利益を​もたらすことに​繋がります。

初回来店してくれた​お客様顧客データに​次回以降も​来店して​もらう​ためには、​お客様の​ニーズを​個別に​理解する​ことが​大切です。​リピーター客が​決まって​購入する​商品や、​来店する​時間帯などを​まと​めて​顧客データを​記録しましょう。

Squareの​顧客リストを​使えば、​スマートデバイス上で​顧客リストを​かんたんに​作成・管理する​ことができます。​デバイス上で​お客様の​購入履歴を​閲覧する​こともできるので、​お客様一人​ひとりに​合わせた​サービスを​提供する​際に​効果的です。​リピーター客の​来店する​タイミングに​照らし合わせて、​商品の​仕入れサイクルを​決めるなど、​運営の​効率化にも​役立ちます。

ポイントカードや​メンバーズカードを​導入して、​お客様情報を​集めましょう。​来店回数や​ポイントに​応じた​特典を​提供し、​次回の​来店を​促します。​お得意様には、​先行セールに​招待するなどしてお店に​対する​愛着を​深めて​もらいましょう。

地域密着型で​あれば​ある​ほど、​リピーター客の​口コミは​新規顧客の​獲得に​効果的です。

リピーター客の​集客に​ついて​詳しくは​こちらの​記事を​参考に​してください。

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地域貢献できっかけ作り

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地域コミュニティーに​積極的に​参加して​集客対象の​範囲を​広げてみましょう。​地元住民と​繋がるだけでなく、​新たな​客層の​興味を​引く​チャンスでも​あります。​お祭りやイベントで​地域の​人が​集まる​場所に​商品を​持ち込んで​出店してみると、​新たな​お客様との​接点を​持てるかもしれません。

お店の​特色を​活かして、​地域参加型の​イベントを​開催してみるのも​地域住民と​親睦を​深めるのに​効果的です。​例えば、​お店の​ラインナップに​ある​食器や​家具を​使った​食事会を​企画します。​まずは​人数を​絞って​無料で​提供する​ことが​おすすめです。​食事会に​集まった​参加者に​店内の​商品や​雰囲気に​触れて​もらう​機会を​作る​ことで、​お店に​対する​興味を​持って​もらえるかもしれません。

インターネットの​活用

どんな​規模の​お店でも​業態を​問わず、​インターネットの​利用は​集客に​有効な​手段です。​コストが​安いと​いう​利点が​ありますし、​ソーシャルメディアや​お店の​ウェブサイトから​情報を​収集するのが​一般的に​なった​今、​お客様の​目に​触れる​チャンスを​逃すわけには​いきません。

特に​独自の​ウェブサイトを​持っておくと、​お店の​コンセプトや​商品ラインナップまで​詳しい​情報を​盛り込む​ことができるので、​チラシには​掲載しきれなかった​情報を​十分に​載せる​ことができます。​お店の​ウェブサイトを​見て​遠方からでもわざわざ来店してくれる​お客様も​出てくるかもしれません。

余裕が​あれば​オンラインショッピングを​受け付けて​ターゲットの​客層を​広げていきましょう。

時代に​柔軟な​経営を

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地域に​根ざした​小売店が​長く​繁盛していく​ためには、​お客様の​ニーズを​把握した上で​効率よく​商品を​販売できる​経営を​して​いかなければなりません。

そこで​忘れてはならない​ことは、​地域の​特性も​お客様の​ニーズも、​時代と​共に​変わり続けると​いう​ことです。​お店の​コンセプトを​守っていく​一方、​提供する​サービスの​形態や​商品の​ラインナップを​その都度​変わりゆく​需要に​合わせて、​柔軟に​変化させていく​ことが​重要です。

リピーター客の​高齢化、​競合店の​進出、​物価の​変動など、​地域と​人を​取り巻くさまざまな​変化に​敏感に​なり、​効果的な​集客を​行っていきましょう。

執筆は​2017年2月13日​時点の​情報を​参照しています。
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