新規オープンも​店舗拡大も!​成功する​ための​立地条件

店舗の​立地条件とは、​「この町で​自分の​お店を​開きたい!」と​いう​想いだけでは、​簡単に​決まる​ものでは​ありません。​新しく​オープンする​お店であっても、​成功している​お店の​第2号店であっても、​開業前に​慎重に​検討すべき​ことは​いくつも​あります。

今回は、​店舗の​立地条件に​焦点を​当てて、​長い間繁盛する​お店になる​ための​ポイントを​具体的な​業態を​例に​挙げながらご紹介していきます。

商圏を​定めて、​調査開始

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立地調査を​行う上で、​商圏と​いう​言葉が​頻繁に​使われます。​環境や​営業形態の​変更に​伴って​変動する​ものでは​ありますが、​一般には、​開業する​店舗に​見込める​集客の​範囲を​地理的に​表した​ものを​指します。

距離での​区切りよりも、​「需要に​合わせた​利用のしやすさ」に​よって​次のように​分類される​ことが​一般的です。

一次商圏:​最寄品商圏とも​呼ばれ、​食料品や​日用品など、​ほぼ毎日​需要が​発生します。​そのため、​徒歩5〜10分圏内に​あり、​商品の​価格帯が​手頃で​品揃え豊富である​必要が​あり、​コンビニエンスストア、​スーパーマーケット、​ファストフード店が​代表的です。

駅前や​人通りの​多い​商店街の​中に​所在している​ことが​多いです。

二次商圏:中間品商圏とも​呼ばれます。​車で​10分程度で​行ける​距離に​あり、​週に​数回利用します。​ドラッグストアや​家電量販店などに​代表され、​駐車場が​併設されている​ことが​多いです。

三次商圏:車や​電車で​30〜40分かけて​行く​距離に​あり、​百貨店や​大型ショッピングモールが​該当します。​月に​2、​3回程度と​いう​利用頻度は​低いですが、​サービス提供価格は​一次商圏や​二次商圏に​比べて​高額な​ことが​多いです。

店舗を​開業したい​商圏を​定めたら、​圏内の​人口構成や​ライバル店の​有無を​調査します。​地域住民の​年代層や​生活パターンを​把握する​ことで、​開業した​ときの​売上げ見込みや​収益の​予測を​立てる​ことができます。

もちろん、​客層の​ターゲットを​絞れば​絞る​ほど​商圏は​狭くなりますし、​同じ​商圏内でも、​道を​分断する​河川や​ライバルとなる​同業店の​分布比率に​よって​その​範囲は​大きく​異なってきます。

調査内容から、​立地条件を​並べる

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商圏の​調査から​見えてくる​情報を​もとに、​出店候補地に​適した​立地条件を​挙げていきます。

例えば、​一次商圏内に​開業を​考えていれば、​徒歩または​自転車に​よる​利用を​想定し、​これに​合わせて​通行人の​目に​つきやすく、​気軽に​立ち寄る​ことができる​立地条件が​必要です。

三次商圏を​選んだ​場合は、​車で​来店しやすい​立地条件を​探す​必要が​あります。

商圏分析は、​コンサルタントなどを​利用する​こともできますが、​現在では、​総務省統計局​統計センターが​提供している​<jSTAT MAP​(地図に​よる​小地域分析)と​いう、​出店候補地と​商圏とを​照らし合わせて​簡単に​レポートを​作成できる​無料の​サービスも​あるので、​自分の​お店を​開業したいと​思っている​経営者自らで​分析を​する​ことが​可能です。

そして、​実際に​出店を​考えている​町を​自分の​足で​歩いてみて、​利用客の​気持ちに​なって​「お店が​どんな​立地に​あったら​入りやすいか」と​いう​問いに​ついて​考えてみる​ことも​大切です。

小売店や​飲食店は、​小さな​個人商店や​食堂から、​大規模な​ホームセンター、​ショッピングモール、​チェーンレストランなど、​業態も​規模も​様々です。​取り扱う​商品や​サービスに​よって、​かかる​コストも​異なります。

同じ​業態であっても、​お店の​コンセプトに​よって​集客に​適した​立地条件は​異なってきます。​したが​って、​好立地条件と​いう​ものは​一概に​言える​わけでは​ありません。

しかし、​提供したい​サービスと​狙いたい​客層が​きちんと​決まっていれば、​それに​見合った​立地条件を​揃える​ことが、​確実な​集客に​繋がる​近道に​なります。

Square導入の​ご相談は​営業チームに

Squareサービスの​導入を​検討中の​お客さまに、​営業チームが​導入から​利用開始まで​サポートします。​イベントでの​利用や、​複数店舗での​一括​導入など、​お気軽に​ご相談ください。

人の​出入りが​多い​駅前、​駅構内

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通学通勤で​人の​出入りが​激しい​駅の​周辺や​駅構内は、​主な​利用者である​周辺地域の​住民が、​毎日の​生活動線上に​あると​いえます。

利用人口が​多く、​人の​流れが​絶えない​忙しい​立地条件に​適している​業態は、​リーズナブルな​商品を​豊富に​取り揃えており、​気軽に​立ち寄る​ことができる​コンビニエンスストアや​スーパーマーケットが​該当します。​個々の​商品の​単価が​高額でなくとも、​日常的に​利用する​人数が​多く、​回転率が​きわめて​高いので、​安定した​集客と​売上げが​見込めます。

もちろん、​ファストフードや​立ち食い​蕎麦のように、​単価が​安く​回転率の​高い​飲食店も​同様に、​駅前や​駅構内の​立地に​適しています。

更には、​駅前と​いう​利点を​活かして、​深夜までの​集客も​期待できますし、​利用客の​ほとんどが​電車を​交通手段と​しているので、​アルコール類を​出す飲食店に​とっても​好立地と​いえます。

情報の​集まる​繁華街、​地域の​商店街

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あらゆる​商業施設が​集まる​繁華街は、​多方面からの​交通アクセスが​良い​ことも​あり、​特に​休日に​人口が​集中します。

レストランや​美容院の​新店舗を、​トレンドに​敏感な​客層が​集まる​繁華街に​置くと​いう​手も​効果的です。

全く​新しい​業態の​開業で​あれば、​既存の​別業態の​人気店が​集中する​エリア付近に​店舗を​出す​ことで、​人通りの​多い​ことを​利用して​集客を​狙う​チャンスもうかが​えます。

地元住民で​賑わう​商店街では、​地元の​リピーター客を​増やす地域密着型の​営業を​目指す​ことができます。​利用客に​とって、​自分の​住む​地域に​馴染みの​飲食店や​美容院が​あると​いう​ことは、​大きな​魅力に​なります。

客層の​ニーズと​マッチさせる

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オフィス街や​学生街のように、​特色を​持つ地域では​客層が​限定される​傾向に​あります。​これを​集客に​繋げる​立地条件ととらえる​こともできます。

例えば、​定食屋や​安価な​居酒屋を​出店したいのであれば、​比較的需要が​多い​学生が​活動する​大学付近が​好立地条件と​なります。

接待や​大人数の​宴会に​対応した​割烹や​居酒屋、​もしくは​平日限定の​昼食メニューが​充実した​レストランで​あれば、​オフィス街付近での​営業が​効果的と​言えます。

郊外であっても、​広大な​駐車スペースが​ある​コンビニを​出店すれのば、​休憩を​する​行楽中の​家族連れや​トラック運転手の​利用を​見込める​好立地と​いえます。

住宅地でも​同様です。​市街地から​離れた​住宅地の​住人に​とって、​近場に​日用品を​手軽に​手に​入れる​ことができる​場所が​欲しいと​いう​需要が​あります。​富裕層の​多い​住宅地で​あれば、​高級感の​ある​カフェを​オープンするなどして、​客層の​ニーズと​提供したい​サービスを​マッチさせます。

車通りの​多い​主要道路沿い

ディスカウントショップや​家具販売などの​大型店舗の​出店は、​車で​来店する​利用客を​見込んで、​主要道路沿いに​出す​ことが​好ましいです。

また、​都市部から​住宅が​集まる​郊外に​かけてのびる​主要道路は​帰宅時に​交通量が​増える​傾向に​あるので、​ボックス席の​多い​ファミリーレストランなどの​飲食店に​とっても​良い​立地条件と​いえます。

特に、​信号付近では​車は​減速を​するので、​店舗の​看板が​目に​つきやすいと​いわれています。​角地に​立地すれば、​駐車場も​入りやすいです。

大規模小売店舗立地法に​触れていないかチェック

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小売店の​中でも、​販売を​目的に​用いる​床面積が​法律で​定められている​基準を​超える​場合、​大規模小売店鋪に​分類が​され、​大規模小売店舗立地法​(大店立地法)が​適用されます。​この​法律は、

”大規模小売店舗が​多数の​顧客を​集め、​大量の​商品等の​流通の​要となる​施設で​あり、​また、​生活利便施設と​して​生活空間から​一定の​範囲内に​立地すると​いう​特性を​有する​ことに​着目し、​その​立地が、​周辺の​地域の​生活環境を​保持しつつ適正に​行われる​ことを​確保する​ための​手続を​定める​”(経済産業省ウェブサイトより)と​して、​渋滞予防を​目的と​した​駐車場の​整備や​騒音対策など、​地域住民の​生活環境保護を​保証する​ための​基準を​定めた​ものです。

大規模小売店舗の​開業を​検討している​場合は、​大店立地法が​どのような​法律なのかを​しっかりと​理解して​おきましょう。

立地条件が​全てでは​ありません

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様々な​立地条件を​挙げてきました。​しかし、​店舗物件に​充てる​予算に​余裕が​無かったり、​物件探しに​十分な​手間を​かける​ことができなかったりと、​時に​「納得の​いかない​立地条件」を​選択せざるを​得ない​ことが​あるかもしれません。

しかし、​諦めては​いけません。​決して​好立地とは​言えない​場所に​店舗を​構えていても、​集客の​方法は​いくらでも​あります。

外食産業や​新商品は、​常に​メディアで​取り上げられています。​テレビ、​雑誌、​ソーシャルメディアは​もちろん、​ホットペッパー​食べログ​ぐるなびなどの​グルメサイトの​情報量は​莫大な​ものです。

様々な​媒体を​通してお店の​アピールを​していけば、​興味を​持ってくれる​お客様は、​ある​程度アクセスが​悪くても、​見つけにくい​場所に​お店が​あったとしても、​時間や​手間を​惜しまずに​来店してくれる​可能性は​あります。

立地条件は、​お店が​成功する​ための​重要な​要素の​一つで​あり、​集客には​その他多くの​ポイントが​あります。

開店した​複数の​店舗が​お互いに​離れた​ロケーションに​あっても、​複数店舗の​売上データや​商品の​一元​管理が​かんたんに​出来る​Squareの​店舗管理機能を​お使い頂けます。

執筆は​2017年1月25日​時点の​情報を​参照しています。
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