フリーランス案件を獲得するには?自己アピールに必要な営業ツールを紹介

毎月安定した収入が見込める会社員とは異なり、自分で仕事を取りにいかなければ収入が得られないフリーランス。仕事をもらうためには、提供しているサービスと自分を積極的にアピールしていくことも一層大事になるでしょう。この記事では人脈づくりの場面で印象を残すために用意しておきたいツールと、人脈を広げる方法を紹介します。

フリーランスの人脈づくりに欠かせない営業ツールを準備しよう

たとえばスタジオで働いていたカメラマンが独立する場合は、過去の仕事で関わった人とのつながりがあるかもしれませんが、営業職からフリーランスのエンジニアに転身、など異業種に進む場合、ほとんどつながりがない状態で始めるケースもあるかもしれません。

仕事の依頼を受けるうえでも、あまり期間をあけずに案件を受注していくためにも、人脈づくりは大切な営業活動でしょう。交流の場で効果的に自己アピールをするためには、下記のステップに従いましょう。

ステップ1. 名刺をつくろう

自分の広告代わりともなる名刺。まずは記載するべき情報をおさらいしましょう。

  • 名前
  • 肩書き
  • 住所(住所を記載する必要性はこちらの記事も参考にしてみてください)
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 自身のウェブサイトのURLやソーシャルメディア
    など

また、なかには毎日多くの人から名刺を受け取る見込み客もいるでしょう。名刺の山に埋もれてしまわないためにも、相手の印象に残るようなデザインも名刺づくりにおいて大切です。たとえば自分をキャラクターにして名刺に載せる、話のネタとなるロゴを考案し名刺に載せる、印象に残るキャッチコピーをつける、斬新な色づかいを使用する、など工夫方法はさまざまです。名刺のデザインツールには、下記のサービスが挙げられます。

  Canva Printsta
強み ・テンプレートは50,000以上
・操作方法が簡単
・フォントの種類も豊富で、デザインにこだわれる
・デザインから印刷まで行なってくれる
・名刺の試し刷りが無料でできる
・最短で当日出荷が可能
弱み ・名刺印刷は請け負っていないため、名刺の印刷会社に頼まなければいけない  ・定形外サイズや加工が必要な場合は、追加料金が発生する
費用 無料(有料プランもあり) 作成は無料、印刷代はこちらからご確認ください

名刺の管理やデータ化には「クラウド名刺管理」を活用しよう
フリーランスとして認知を広めていくうえで、名刺を交換する頻度も増えるのではないでしょうか。受け取った名刺の管理には、クラウド名刺管理ツールが役立ちます。たとえばWantedly PeopleEightなどでは、写真を撮るだけで名刺を登録できるうえ、無料で利用ができます。またEightであれば自身の名刺をデジタル化し、メールで送信することも可能です。そのため、万が一名刺を切らしてしまった場合は「後ほどメールで名刺をお送りしますね」などと対応することもできるでしょう。名刺管理の詳しい方法は、こちらでも紹介しているのでぜひご覧になってみてください。

ステップ2. ポートフォリオを用意しておこう

仕事を獲得するうえで、自身の作品や実績をまとめたポートフォリオが必要となる業種もあるでしょう。たとえば以下の業種が挙げられます。

  • Webデザイン、Webエンジニア
  • カメラマン
  • ヘアメイクアーティスト
  • ライター
  • 編集者
    など

副業などをしていたことから、すでにフリーランスとして進む業界で実績を積んでいる人もいるかもしれません。その場合は、過去の実績をまとめた資料を用意しておきましょう。すると、いざ提供サービスを説明するとなったときに、相手もイメージがしやすくなるでしょう。自身の才能を詰め込んだポートフォリオは冊子にすることもできますが、最近ではポートフォリオサイトの作成が一般的のようです。ウェブサイトの作り方については次の項目で触れます。

ステップ3. ウェブサイトやブログを立ち上げよう

見込み客に業務内容がひと目で伝わるよう、自身のウェブサイトを用意しておくのも有効な案です。このように内容がまとまったプラットフォームを持っていると、名刺交換をする際にウェブサイトを見せながら説明することもできます。また、見込み客から情報を求められた場合は、メールなどでウェブサイトへと誘導することもできるでしょう。

たとえば以下のような内容を含めるといいでしょう。

  • サービス内容
  • 自身のプロフィール
  • 料金プラン
  • よくある質問
  • お問い合わせページ
    など

すでに実績を積んでいる場合は、「実績」のページも追加しておくといいでしょう。「ウェブサイトの作り方がわからない」という人は、デザインテンプレートなどを使用して簡単にウェブサイトが作成できるホームページ作成ソフトの使用を検討するといいかもしれません。たとえば以下のソフトが挙げられます。

  Squarespace(スクエアスペース) Wix(ウィックス) Weebly(ウィーブリー) Wordpress(ワードプレス)
特徴 【初級者向け】
・操作が簡単で、デザイン性が高い
・テンプレートは数十種類の用意がある
・デザインに細かい変更を加える操作が難しい
・ウェブサイト、ブログ、ECショップが作れる
・日本語のサポートなし
【初心者向け】
・操作が簡単
・テンプレートは500種類以上取り揃えている
・柔軟にカスタマイズできるため、自分の思い描くデザインに近いものが作れる
・ウェブサイト、ブログ、ECショップが作れる
・日本語のサポートなし
【初心者向け】
・操作が簡単
・あまり細かくカスタマイズができないため、テンプレートをそのまま使いたい人に向いている
・決済システムにはSquareが使用するためECショップ解説にも向いている。詳しくはこちら
・ウェブサイト、ブログ、ECショップが作れる
・日本語のサポートなし
【中級者向け】
・SEO対策に適しているとされているため、ブログ作成に向いている
・テンプレートが豊富(数万種類)
・デザインに変更を加えるには専門的な知識が必要
・日本語でも操作可能
費用 月々12ドル(1,310円)から 登録済みのドメインを接続するのであれば、月々500円から 無料プランあり 無料プランあり。
テンプレートによっては支払いプランとは別料金のものも

無料で作成できるものも多くありますが、「https://www.tarouyamada.com」のように独自のドメインを取得したい場合は費用が発生すると留意しておきましょう。

また場合によってはブログのほうが適切であることもあるでしょう。ブログの代表格には、下記が挙げられます。

  • Amebaブログ
  • はてなブログ
  • note

いずれも無料で利用できます。なかにはQiitaなどプログラミングに関する技術系のブログ投稿に向いているサービスなどもあるので、自身の業界に適切なサービスを選ぶといいでしょう。

また、認知の拡大やサービスの集客におけるもう一つのマーケティングツールは、ソーシャルメディアです。代表格はInstagram、Facebook、Twitterです。下記の表から使い分け方法を見ていきましょう。

  Instagram Twitter Facebook
向いている職種 写真家、料理研究家、整理収納アドバイザー、ECサイトの運営、飲食業、ヘアサロンなど 編集者、コピーライター、Webエンジニアなど Web業界、アフィリエーター、学習塾、医療関係、エステなど
特徴 ・画像でサービスを伝えたいときに選びたいソーシャルメディア
・1投稿2200字まで。長すぎると読まれない可能性もあるので注意が必要
・ハッシュタグをつけることで認知度アップにつながる。最大30個まで文中に入れられる
・スワイプ機能を使用すれば、1投稿で10点までの画像や映像をあげられる
 ・140文字以内にメッセージを詰め込むことを醍醐味とするソーシャルメディア
・リアルタイムの投稿が大切
・「リツイート機能」で拡散が見込める
・ハッシュタグを使用することでも拡散が見込める。一、二個が無難
・1投稿63,206万字までできる。日記のように情報発信ができる
・投稿した文章が長すぎると読み飛ばされてしまう可能性があるので注意が必要
・自分がつながっている友達を超えて広く発信したい場合は、「Facebookページ」の開設が適切

業界によって頻繁に利用されるソーシャルメディアは異なるので、見込み客となり得るユーザーが利用するソーシャルメディアでしっかりと認知を広げていくことが肝となります。詳しい使い分け方法や投稿するうえでのポイントなどはこちらでも説明しています。

以上の準備が整ったら、早速交流の場に足を踏み入れましょう。例としては下記が挙げられます。

  • 講座やセミナーのイベント
  • コワーキングスペース

講座やセミナーは主に同業種の人とつながる機会として活用できるでしょう。また、セミナーのテーマによっては他業種で働くフリーランスの人や事業主などとの交流も望めるかもしれません。一方でコワーキングスペースであれば、活用方法によってはさまざまな業種の人とつながりを持つことができます。

会社員とは異なり自ら仕事を見つけなければいけない分、人脈作りも大切となるフリーランス。名刺を作成したりウェブサイトを立ち上げたりなど、自分の広告材料となるツールを用意したうえで、相手の印象に残るよう自己アピールに挑んでみてはいかがでしょうか。

◀︎◀︎◀︎オフィス環境を整えよう

(1)退職前後に必要な手続き
(2)金銭管理を万全にしよう
(3)オフィス環境を整えよう
(4)人脈を広げよう

執筆は2019年11月20日時点の情報を参照しています。
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