タッチ決済導入の​メリット&デメリットとは?​利用者意識の​変化から​スマートフォンでの​使い方まで

タッチ決済を​店舗で​導入しようとすると、​サービスの​種類の​多さに​戸惑うかもしれません。​まずは​タッチ決済とは​何かを​知り、​業務効率だけでなく​衛生面などの​導入の​メリットも​考えてみましょう。​タッチ決済の​利用者意識の​変化や、​導入フローも​解説します。

目次


タッチ決済とは?

タッチ決済とは、​クレジットカードや​交通系ICカードなどを、​専用端末にかざすだけで​完了する​支払方法を​指し、​非接触決済、​コンタクトレス決済とも​呼ばれる​キャッシュレス決済方法の​一種です。

クレジットカードで​支払いを​する​際、​従来の​使い方では​暗証番号の​入力や​サインに​よる​本人確認​(※)が​必須でしたが、​タッチ決済を​選ぶと​一定額以下では​暗証番号や​サインが​不要で​手続きが​簡単です。​タッチ決済は​支払いを​する​顧客側にも、​受け付ける​店側にも、​スピーディーかつスマートな​サービス体験を​提供してくれます。

※サインに​よる​本人確認は​2025年3月を​もって​原則廃止されます。​詳しくは​こちらを​ご確認ください。

jp-blog-r12d-ph170504A GrainGrocer 5878 02 VR SIMP JP

感染拡大で​変化する​タッチ決済の​利用者意識

世界各国で​既に​利用が​拡大している​タッチ決済は、​日本でも​導入が​着々と​進行中です。​当初、​東京五輪の​インバウンド需要に​向けて​導入が​推進されていましたが、​思いがけず​新型コロナウイルスの​感染拡大が​タッチ決済の​利用を​後押ししてます。​ポイントは、​「会計時間の​短縮」です。​タッチ決済では、​現金決済の​約半分の​時間で​決済処理が​終わると​いわれ、​感染対策の​一貫と​して​人と​人の​接触時間を​短くできます。

実際、​新型コロナウイルスの​感染拡大前と​比較して、​約4人に​1人が​タッチ決済を​含むキャッシュレス決済の​利用頻度が​上がったと​いう​調査結果も​あります。​感染症対策で​変わった​人々の​意識を​受け、​また​世界照準の​ホスピタリティーの​ためにも、​今後ますますタッチ決済の​導入は​重要視されていくでしょう。

参考:
日本に​おける​キャッシュレス化の​加速​(Visa)
新型コロナウイルス感染拡大後は​キャッシュレス決済と​現金決済の​比率が​逆転​(アメリカン・エキスプレス)

タッチ決済の​種類

タッチ決済を​導入する​前に、​2021年現在、​日本で​利用可能な​タッチ決済の​種類を​整理してみましょう。​タッチ決済を​大別すると、​電子マネーと​クレジットカードの​2種類が​あり、​さらに​それぞれに、​カードを​介する​場合と​スマートフォンや​ウェアラブルデバイスを​介する​場合が​あります。

注意点と​して、​スマートフォンを​使った​支払方法と​しては​QRコードや​バーコードを​読み込むタイプの​キャッシュレス決済も​ありますが、​タッチ決済とは​異なります。​タッチ決済は、​専用端末に​スマートフォンや​カードを​かざすだけで​完結する​決済方法を​指しています。

電子マネーの​場合

交通系ICカード​(Suica、​PASMO、​ICOCAなど)や、​コンビニエンスストアなどで​使える​電子マネー​(nanaco、​QUICPayなど)に​よる​タッチ決済は、​日本で​従来から​よく​知られた​方法です。

電子マネーは、​専用アプリを​ダウンロードすれば、​スマートフォンなどの​端末を​カード代わりに​利用して​タッチ決済を​行う​ことも​可能です。

jp-blog-r12d-ph220115A PocketSquareClothing 0674 01 NP SIMP JP

クレジットカードの​場合

Visa、​JCB、​Mastercard、​American Expressなどの​クレジットカードの​うち、​タッチ決済対応マークが​付いた​カードが​タッチ決済に​対応しています。

jp-blog-R12d launch creative 06

クレジットカードの​タッチ決済は​スマートフォンを​介して​行う​ことも​可能で、​Apple Pay、​Google Pay、​iDなどの​サービスプラットフォームの​アプリを​ダウンロードし、​手持ちの​クレジットカードを​紐づける​ことで​利用可能です。

クレジットカードの​タッチ決済は、​今後の​インバウンド需要に​対しても​有効である​ことから、​対面式ビジネスの​事業者は​早めに​導入して​おきたい​ところです。

タッチ決済導入の​メリット

タッチ決済を​導入する​ことで、​どんな​メリットが​生まれるか、​店舗と​顧客の​双方の​立場から​考えてみましょう。

1. 多数の​店舗で​導入されている

タッチ決済を​導入する​店舗は、​大手コンビニエンスストアや​スーパーマーケット、​飲食チェーンなど、​国内で​どんどん拡大しています。​つまり、​タッチ決済が​できる​電子マネーや​クレジットカードを​持っていれば、​現金を​持ち歩かなくても​買い物や​食事が​できる​場所が​増えています。

2. 決済が​スピーディーで​オペレーションも​快適

会計の​効率が​アップすれば、​顧客側に​とっては​待ち時間と​ストレスが​軽減される​点が​メリットです。​店舗側に​とっては、​会計待ちの​行列を​見て​購入を​諦める​顧客が​減る​ことで、​ビジネスチャンスを​逃さず、​顧客満足度の​高い​サービスを​提供できる​ことに​なります。​タッチ決済は​決済端末の​操作が​簡単で、​会計業務の​オペレーションも​簡素化され、​釣り銭の​間​違いなども​発生しないため、​導入の​メリットは​非常に​大きいと​いえます。

3. 安心・安全の​決済方法

暗証番号が​求められる​クレジットカードの​決済方法では、​レジ担当者や​他の​顧客も​いる​場所で​暗証番号を​入力する​ことに​抵抗感が​ある​お客さまも​出てきます。​しかし​タッチ決済なら、​クレジットカードを​使う​時間が​圧倒的に​短くて​済み、​暗証番号を​人に​知られる​心配も​不要である​ため、​お客さまは​安心してお会計を​する​ことができます。

4. スマートフォンや​ウェアラブル端末でも​利用可能

ランニングや​散歩など、​たくさんの​荷物を​持って​出かけない​ときでも、​スマートフォンや​腕時計型デバイスに​タッチ決済を​導入していれば​簡単に​買い物が​できます。​また、​デバイスを​介したタッチ決済でも、​クレジットカードや​電子マネーの​ポイントを​貯める​ことができます。

5. 感染防止に​つながる

タッチ決済導入に​よる​従業員と​顧客の​対面時間の​短縮化は、​双方の​感染症リスクを​抑えてくれます。​お客さま​自らカードや​スマートフォンを​端末にかざすので、​カードを​レジ担当者が​受け​取って​端末に​挿入するなどの​プロセスが​ない分、​店と​人の​衛生状態を​守りやすくなります。

6. 誰に​でも​使いやすい

クレジットカードの​タッチ決済なら、​暗証番号の​入力が​不要になる​ことで、​指先や​目が​不自由な​人も​使いやすくなる​バリアフリー効果も​期待でき、​多様性の​ある​顧客に​対応できると​いう​店舗の​魅力に​も​つながります。

タッチ決済導入の​デメリット

タッチ決済を​利用する​上での​デメリットに​ついても​考えてみましょう。

  • タッチ決済非対応の​端末を​利用している​場合、​新しい​端末が​必要になる
  • 利用可能な​金額の​上限が​決められている

クレジットカードの​場合は、​カード会社に​より​タッチ決済の​上限額が​定められている​ため、​少額の​買い物向きです。​上限額を​超える​金額の​場合は、​従来の​方法で​クレジットカードを​使う​ことに​なります。​電子マネーの​場合は、​タッチ決済か​否かに​関わらず、​2万円から​5万円程度の​利用上限額が​決められています。

タッチ決済の​導入・利用フロー

店舗で​実際に​タッチ決済を​導入する​場合、​どのような​流れで​実施するのかチェックしましょう。

  1. 専用端末を​契約する​(加盟店審査を​受ける)
  2. 導入する​クレジットカード、​電子マネーを​設定する
  3. 専用端末を​セッティングする
  4. 利用を​開始する

Squareでも​上記の​方法で​タッチ決済に​対応する​ことができます。

タッチ決済に​対応した​キャッシュレス決済端末は​複数あり、​低コストで​導入したい​お店には​Square リーダー (税込4,980円)、​レシートプリンターも​合わせて​導入したい​お店には​Square ターミナル (税込39,980円)、​大きな​画面で​レジの​操作が​したい​お店には​Square レジスター(税込84,980円)が​おすすめです。​いずれの​決済端末も、​Square ショップから​手に​入れる​ことができます。

jp-blog-square-terminal

▲ Square ターミナルで​タッチ決済を​している​様子

Squareには​スマートフォンから​タッチ決済を​受け付けられる​「Tap to Pay on Android」または​「iPhoneの​タッチ決済」と​いう​機能も​あります。​タッチ決済​(※)に​限られますが、​決済端末を​使う​ことなく​お手持ちの​スマートフォンで​クレジットカード決済が​受け付けられる​ものです。

※ここで​いう​タッチ決済は、​タッチ決済対応マークが​ある​クレジットカードまたは​モバイルウォレットに​登録された​クレジットカードのみと​なります。​電子マネー決済には​対応していません。

jp-blog-ttp

▲ Tap to Pay on Androidで​タッチ決済を​している​様子

続いて、​お客さまに​「Visaカードで​タッチ決済を​利用したい」と​いわれた​時を​想定して、​決済フローを​確認してみましょう​(※端末に​より​操作手順が​異なる​ことが​あります)。

  1. [レジ担当者]:合計金額が​決定している​状態で、​レジで​支払方法​「クレジットカード」を​選択
  2. [​お客さま]:専用端末に​Visaの​クレジットカードを​かざす
  3. [レジ担当者]:無事決済が​完了した​ことを​確認し、​レシートを​渡す

以上のように​タッチ決済は、​レジ業務の​効率化を​叶え、​店舗と​お客:に​多くの​メリットを​もたらす​ことから、​今後ますます​重要性が​増していくと​考えられます。​ぜひ導入を​検討してみては​いかがでしょうか。

お会計を​すべて​Squareで

決済受付、​商品登録、​価格設定、​業務管理など、​1台ですべてに​対応できる​「Square レジスター」。​POSレジ搭載で、​箱から​出して​すぐに​使えます。​お客さま用と​スタッフ用の​2画面が、​スピーディーな​お会計を​実現します。


Squareの​ブログでは、​起業したい、​自分の​ビジネスを​さらに​発展させたい、と​考える​人に​向けて​情報を​発信しています。​お届けするのは​集客に​使える​アイデア、​資金運用や​税金の​知識、​最新の​キャッシュレス事情など。​また、​Square加盟店の​取材記事では、​日々​経営に​向き合う​人たちの​試行錯誤の​様子や、​乗り越えてきた壁を​垣間見る​ことができます。​Squareブログ編集チームでは、​記事を​通して​ビジネスの​立ち上げから​日々の​運営、​成長を​サポートします。

執筆は​2021年5月26日​時点の​情報を​参照しています。​2025年2月​5日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。