クレジットカード決済のキャンセル処理の流れと注意点

クレジットカード決済は便利な反面、ちょっとした勘違いやミスから一度実行した決済処理をキャンセルしたいことがあります。クレジットカード決済のキャンセルが発生する場面、キャンセル処理の流れ、キャンセルするときの注意点を説明します。

目次



クレジットカード決済のキャンセルをしたいとき

まず、どのようなときにクレジットカード決済のキャンセルが必要になるのか、具体的に見てみましょう。買い物は注意深くするという人を含め、店舗側でミスが発生することもあり、誰でもクレジットカードのキャンセル処理を経験する可能性が十分あります。

金額を間違えて決済してしまったとき

クレジットカードの決済代行サービスが広がりを見せる中で、中小事業者も気軽にクレジットカード決済を導入できるようになりました。小さなレストラン、雑貨店、イベント出展者に対してクレジットカードで支払いをしたことがあるという人もいることでしょう。入力された金額をよく見ずにクレジットカードで決済し、支払いが終わってレシートを見て金額の誤りに気づくかもしれません。同じことは大きな店舗でも起こりえます。たとえば小売店のレジで二度商品をスキャンされてしまい、クレジットカードで支払いを済ませたあとに金額の誤りに気づくといった具合です。このような誤りは店舗で起こることが多く、その場でキャンセル処理をしてもらうのが一番です。あとから気づいた場合には、可能であれば店舗に足を運び、無理な場合は店舗に連絡をして対応をうながします。

決済処理が複数回行われたとき

昨今ではネットショップのシステムで多重決済防止機能が備わっていることもありますが、ネットショップで買い物をするときに、決済画面の反応が遅かったり、反応が返ってこないことに焦ったりして、何度も決済を行ってしまったことがあるという人もいるのではないでしょうか。また、実店舗ではスタッフのミスによって複数回決済されてしまうこともあるかもしれません。実際は一度決済されるはずなのに、決済が複数回行われた場合は、重複した処理をキャンセルする必要があります。

誤って購入してしまったとき

ネットショップや、実店舗でも似たような商品があると、ほしい商品と似た商品を誤って購入してしまうことがあります。あきらめがつく場合もありますが、どうしても目当ての商品を購入したいという場合は、まずは決済をキャンセルして、商品を購入し直します。

このほかに商品を間違えて購入してしまうケースとして、ワンクリック購入があります。ネットショップの中には利用者の利便性を高めるために、ボタンを一つクリックするだけで商品の購入を完了できる機能を提供しているショップもあります。このようなネットショップでは購入するつもりがないのに商品を購入してしまうこともあるでしょう。もし誤って購入してしまった場合、決済のキャンセル処理が必要です。

旅行や宿泊ができなくなってしまったとき

航空券や電車の切符、宿泊など、旅行に関する計画を数カ月前から立て始め、計画が立ったら価格が安いうちに予約してしまうという人も少なくないでしょう。ただし、直前の体調不良や急な予定変更で、すでに代金をクレジットカード決済していた旅行や宿泊をキャンセルまたは変更しなければいけないこともあります。キャンセルや変更の状況によって返金金額や条件が変わる可能性がありますが、多くの場合、すでに完了した決済処理をキャンセルする必要があります。

キャンセル処理の流れ

一度完了したクレジットカードの支払い処理をキャンセルしたいという状況では、どうキャンセル処理を進めていけばよいのでしょうか。

実店舗で商品を購入した場合でも、ネットショップで商品を購入した場合でも、商品を購入した店舗になるべく早く連絡をしましょう。店舗からクレジットカード会社にキャンセルに関するデータを送信し、キャンセルが確定します。キャンセルが確定すると、その月または翌月に返金されます。

クレジットカード利用者と店舗、または店舗とクレジットカード会社との間でキャンセルの通知が遅くなり、クレジットカードの締め日をまたいでしまうと、いったん請求がきて、支払いをした上で、以降の月に返金されることもあります。キャンセル処理のタイミングによっては、返金までに長くて2カ月ほどかかります。

2カ月以上待っても返金がないときには、トラブルが発生していることもあります。このような場合にもまずはクレジットカード会社ではなく店舗に連絡を取ります。店舗によっては独自の返金・返品条件を設けていることもあり、この点についても確認が必要です。条件を満たしているようであれば、店舗からクレジットカード会社にキャンセルデータが送信されているか確認してもらいます。店舗がキャンセルデータを送信済みであれば、クレジットカードの裏面に記載されている連絡先に連絡してください。

キャンセル処理の注意点

現金での返金は不可

現金での返金は加盟店規約で禁止されている場合があるため、クレジットカード利用者に現金では返金できません。クレジットカード利用者も店舗も規約に定められた手続きで返金処理を行いましょう。

キャンセル処理ができる期間

決済代行会社によって決済をキャンセルできる期間は異なります。また、店舗が独自にキャンセル可能な期間を設けている場合もあります。決済のキャンセルを行いたい時はなるべく早く店舗に申し出て、キャンセル処理ができる期間内か確認するのが無難です。

キャンセル可能期間内でもキャンセルできない場合

クレジットカードが使えなくなってしまっている場合にはキャンセルが行えないことがあります。このような場合でもクレジットカード会社に連絡して解決する可能性もあるので、店舗もクレジットカード利用者も諦めずに連絡をしてみましょう。

締め日を過ぎた場合の引き落とし

請求金額の締め日の前後でキャンセル処理をした場合、キャンセルした金額が暫定的に引き落とされることがあります。引き落とされた金額は以降の請求で返金されますが、カード利用者は一時的に支払いをしなければなりません。一度支払うことを覚悟して引き落とし口座の金額に余裕を持たせておくとよいでしょう。

キャンセル処理の取り消しはできないことも

クレジットカード会社によりますが、キャンセル処理を取り消せない会社もあります。決済をキャンセルする場合は、該当する決済だけがキャンセルされるよう入念に確認をしてください。

キャンセル処理を申し出たら返金があったか必ずチェック

キャンセルを依頼した日とクレジットカードの締め日を把握し、返金があったか、返金金額は正しいかを確認しましょう。もしトラブルがあった場合は、キャンセル処理を依頼した店舗と必要に応じてクレジットカード会社に連絡をします。

本記事では、クレジットカード決済のキャンセル処理がどのような場面で起きるのかから始め、キャンセルの流れ、注意点を説明しました。クレジットカードのキャンセルはクレジットカードの利用者にとっても店舗にとっても時間と労力を要します。なるべくキャンセルのないようにクレジットカードを利用したいところですが、ミスはつきものです。本記事を読んでもしもの事態に冷静に対応できるように備えてください。

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執筆は2021年7月19日時点の情報を参照しています。2023年6月27日に記事の一部を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash