Googleマイビジネスの​予約機能の​特徴と​設定方法を​解説!

インターネット検索サービスの​筆頭に​挙げられる​Google。​Googleビジネスプロフィールの​予約機能を​活用する​ことで、​検索結果に​表示された​店舗情報に​予約窓口を​設ける​ことができます。​現在は​飲食店や​美容系サロンなど​限られた​業種に​向けての​機能と​なっていますが、​検索結果から​そのまま​予約手続きに​進めると​いう​利便性が​メリットと​なり、​予約数の​増加が​見込めます。​今回は​Googleビジネスプロフィールでの​予約機能に​ついて、​種類や​それぞれの​設定方法を​紹介します。

目次



Google ビジネスプロフィール​(旧称Googleマイビジネス)の​予約機能に​ついて

「Google で​予約」​「予約リンク」​「チャット」の​3種類

Google ビジネスプロフィールでの​予約機能とは、​Googleの​検索結果や​Googleマップに​自店舗の​情報が​表示された​際に​予約窓口を​設けられる​サービスです。​店舗の​公式ウェブサイトや​ポータルサイトなどを​改めて​探したり​使ったりする​手間を​とらずに​予約が​行える​ほか、​タブレットや​パソコンなど​検索に​使用した​端末とは​別の​機器を​使用する​ことなく​手早く​手続きを​進める​ことができます。

また、​Googleの​検索結果のみならず、​地図サービスと​しても​莫大な​ユーザー数を​誇る​Googleマップにも​表示される​ことも​あって、​予約数の​増加が​見込まれるでしょう。

Google ビジネスプロフィールでの​予約機能には、​公式ウェブサイトに​予約機能が​あるかどうかや、​すでに​利用している​予約管理システムが​ある​場合、​それが​どこの​業者の​ものであるかなどに​よって​「Google で​予約」​「予約リンク」​「チャット」と​いう​3種類の​方法が​用意されています。
​これらの​予約機能は​無料で​利用できますが、​そのためには​まずGoogle ビジネスプロフィールへ​登録を​行う​必要が​あります。

Googleビジネスプロフィールの​予約機能に​対応している​業界

方式に​よっては​予約管理システムとの​連携を​図る​ことなども​あって、​2022年4月時点では、​Google ビジネスプロフィールでの​予約機能の​対象と​なっている​業種は、​飲食店、​イベント、​美容業界、​フィットネス業界などに​限られています。
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「Google で​予約」の​特徴

Googleマップや​Google検索に​表示された​予約ボタンから​直接予約が​できる

「Google で​予約」​方式では、​Google マップや​Google検索の​結果​表示に​おいて、​自店舗の​情報部分に​予約窓口となる​ボタンを​設置する​ことができます。

お客様は​このボタンを​クリックするだけで​そのまま​予約手続きに​進め、​最後まで​Googleから​離れる​ことなく​予約が​完結できると​いう​利点が​あります。​「予約リンク」や​「チャット」と​比べると​予約完了までの​ステップが​少なく​済むため​お客様が​簡単に​予約手続きを​取れる​ほか、​標示が​ボタンタイプなので​画面上で​目立ちやすいと​いった​特色が​あります。

Googleビジネスプロフィールと​提携している​予約管理システムを​使用する​必要が​ある

「Google で​予約」方式を​導入する​ためには、​事前に​Google ビジネスプロフィールと​提携している​予約管理システムを​利用していなくては​なりません。​予約管理システムを​提供している​業者は​「予約管理サービスプロバイダ」や​「スケジュール管理システムプロバイダ」とも​呼ばれており、​おもな​ところでは​「Square予約」​「トレタ」​「ぐるなび」​「Ozmall」​「アソビュー」などが​挙げられます。​特定の​業種に​限った​サービスであったり、​得意と​する​業種が​はっきりしていたりする​ことが​あるので、​自店舗の​事業内容に​合った​業者、​サービスを​選んで​利用するようにしましょう。

参考:​「Google で​予約」の​パートナー

連携させる​予約管理システムごとに​違いは​ありますが、​カレンダー予約機能や​事前決済機能を​備えていたり、​ツール上で​予約履歴が​自動集計できたりと、​予約受付から​派生する​業務の​効率化が​図れる​付帯サービスを​備えている​ものが​多く​みられます。

ただし、​初期費用や​月額利用料が​発生する​ものが​ほとんどなので、​現在予約管理システムを​利用していない​場合には、​求める​機能と​予算に​合わせて​最適な​サービス、​プランを​選択する​ことが​肝心です。

「Google で​予約」の​設定方法

では、​「Google で​予約」を​導入、​設定するには​どうすれば​よいでしょうか。​順を​追って​チェックしていきましょう。

Googleビジネスプロフィールに​ログイン

まず​Googleビジネスプロフィールに​ログインする​必要が​あります。​まだGoogleビジネスプロフィールに​店舗情報を​登録していないようであれば、​Googleアカウントを​作成し、​プロフィールや​写真などを​登録してください。

メニューの​「予約」を​選択

Googleビジネスプロフィールに​ログインしたら、​メニューに​ある​「予約」を​選択します。​「予約」メニューが​表示されない​場合は、​業種や​店舗の​ある​地域が​「Google で​予約」に​対応していない​可能性が​考えられます。

連携する​予約システムを​選択

続いて​連携可能な​予約管理システムが​表示されるので、​選択し、​登録します。

1週間程度で​予約ボタンが​表示される

予約管理システムの​登録を​行ってから​数日程度で​「Google で​予約」ボタンが​自動で​設置されます。​もしうまく​いかないようであれば、​利用している​予約管理システムに​問い​合わせてみてください。

「予約リンク」の​特徴

Googleマップや​検索結果​上に​予約サイトへの​リンクが​表示される

「予約リンク」​方式は、​その名のと​おり予約受付の​フォームなどが​ある​ページへの​リンク機能を​備えた​テキストを​Googleマップや​Google検索の​結果に​表示させる​ものです。

「Google で​予約」と​提携していない​予約システムでも​利用可能

「Google で​予約」では​連携している​予約管理システムを​利用していると​いう​前提条件が​ありましたが、​「予約リンク」​方式は​店舗の​公式ウェブサイトなどに​予約機能が​備わっていれば​導入できます。

リンク先の​URLは​自由に​設定できるので、​Googleビジネスプロフィール経由専用の​予約窓口を​用意して​効果測定を​行う​ことができますが、​通常の​予約窓口と​同じ​URLであっても​パラメータを​付与すると​いった​設定次第で​Googleビジネスプロフィール経由か​どうかの​判別は​可能です。
お客様に​とっては、​Googleマップなどの​画面からから​いったん移動した先で​予約手続きを​進める​ことに​なり、​「Google で​予約」方式と​比べると​幾分ステップは​多くなってしまいますが、​Googleマップや​Googleに​よる​検索結果から​直接予約作業が​進められると​いう​点では、​「Google で​予約」方式と​同様に​高い利便性を​もたらすものだと​いえます。

予約システムの​導入、​もしくは​自社サイトでの​予約機能が​必要

「予約リンク」​方式は、​リンクの​遷移先には​予約を​受け付ける​ための​予約システムや​予約機能が​なくては​なりません。

すでに​何かしらの​予約管理システムを​運用しているようであれば、​追加費用が​発生する​こともないため、​導入の​ハードルは​低いでしょう。​もし店舗の​立ち上げ直後だったり、​予約管理システムを​導入していなかったりするようであれば、​予約管理システムそのものの​初期費用や​月額利用料、​求める​機能や​集客効果、​コスト負担などを​勘案しながら導入を​検討してください。

「予約リンク」の​設定方法

Googleビジネスプロフィールに​ログイン

「予約リンク」を​設定する​場合も​「Google で​予約」と​同様に​まず​Googleビジネスプロフィールに​ログインします。​まだGoogleビジネスプロフィールへの​登録が​済んでいないようであれば、​Googleアカウントを​作成し、​店舗の​プロフィールや​写真と​いった​基本情報を​登録する​必要が​あります。

「予約」から​予約用の​URLを​入力

「プロフィールを​編集」から​「予約」を​選択し、​予約受付の​フォームなどが​用意されている​ページの​URLを​入力します。

Googleでの​審査後に​リンクが​表示される

予約用の​URLを​入力すると、​Google側で​審査が​行われ、​問題が​ないようであれば​Googleマップや​Google検索の​結果に​リンク機能を​備えた​テキストが​表示されます。

参考:ローカル ビジネスの​リンク​(Googleビジネスプロフィールヘルプ)

「チャット」の​特徴

Googleマップの​アプリから​利用可能

「Google で​予約」や​「予約リンク」のように​予約管理システムを​利用する​ことなく、​予約窓口を​設ける​手段と​して​Googleマップに​備わっている​チャット機能を​使った​方法が​あります。

お客様が​Googleマップで​店舗の​情報を​見た際、​「チャット」と​いう​ボタンを​表示できる​ものです。

お客様と​メッセージの​やり​取りを​行い予約を​受け付ける

「チャット」と​いう​ボタンを​自店舗の​情報欄に​表示し、​お客様との​メッセージの​やり​取りで​予約を​受け付ける​スタイルです。​予約管理に​特化した​機能ではないため、​電話に​よる​予約受付と​同様に​手作業で​管理していく​必要が​あります。

また、​「Google で​予約」や​「予約リンク」と​比べると​即時性の​高い​コミュニケーション方法である​ことから、​タイムラグなく​対応できれば​お客様に​高い満足を​与えられる​一方、​返信までに​時間が​かかると​顧客の​不満を​招く​懸念も​あります。​特に​メッセージを​受け取ってから​24時間以内に​返信を​行わない​場合は​信頼を​損ねるだけでなく、​店舗の​情報欄から​チャットボタンが​削除される​可能性も​あるので​注意が​必要です。​スマートフォンで​アプリの​通知設定を​オンに​しておくなど、​メッセージを​受け取ったらなるべく​早く​返信できるよう気を​配らなくては​なりません。

そういった​点を​考慮すると、​ある​程度の​費用が​掛かると​しても​「Google で​予約」や​「予約リンク」​方式に​する​方が​効率化を​図れる​ケースも​考えられます。

参考:ビジネス プロフィールに​寄せられた​メッセージを​読んで​返信する​方法​(Googleビジネスプロフィールヘルプ)

「チャット」の​設定方法

Googleビジネスプロフィールに​登録

「チャット」を​設定する​場合も、​「予約リンク」や​「Google で​予約」と​同様に​まず​Googleビジネスプロフィールへの​登録が​必要です。​Googleアカウントを​作成し、​店舗の​プロフィールや​写真と​いった​基本情報を​登録する​必要が​あります。

Googleマップで​チャット機能を​有効に​する

Googleビジネスプロフィールに​登録したら、​スマートフォンもしくは​タブレットで​Googleマップアプリを​開き、​「更新」を​タップ、​続いて​表示される​「チャット」を​タップします。

同様の​手順で​設定を​無効に​する​こともできるので、​繁忙期で​タイムリーに​メッセージ対応が​できない​場合など、​状況に​応じて​切り​替えて​運用しても​よいでしょう。

ウェルカムメッセージを​編集するのが​おすすめ

チャット機能の​設定のなかに​「ウェルカムメッセージの​編集」と​いう​ものが​あります。​「ウェルカムメッセージ」とは​最初に​顧客が​メッセージを​送信した​際に​自動返信される​テキストの​ことで、​指定の​文字数以内で​あれば​自由な​文言を​設定しておく​ことができます。

常に​タイムリーな​やり​取りが​できない​見込みが​ある​場合には、​この​機能を​利用して、​対応可能な​時間や​返信までの​目安となる​時間などを​知らせておくと​トラブルを​未然に​防ぐ方策の​一つとなるでしょう。
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ローカル検索や​マップ検索対策の​一環と​して

インターネットを​使った​集客施策と​して、​SEO対策や​業種別の​ポータルサイトの​利用などが​挙げられますが、​昨今は​ローカル検索や​マップ検索対策への​重要度が​高まってきていると​いわれています。

ローカル検索は​検索キーワードとともに​検索者が​現在いる​場所の​位置情報を​加味して​表示順を​決定する​仕組みです。​マップ検索は​地図サービスや​地図アプリ内での​検索方法です。​どちらも​来店行動に​結び​つきやすいのが​特色です。

なかでも​予約を​受け付ける​店舗を​運営している​場合は、​ローカル検索や​マップ検索対策の​一環と​して​Googleと​連動した​予約機能を​導入するのが​有用な​一手と​なりえるでしょう。

まと​め

Googleビジネスプロフィールでの​予約機能には​「Googleで​予約」​「予約リンク」​「チャット」と​いう​3種類が​ありますが、​それぞれの​特色や​利用条件を​まとめると​次のようになります。

Googleで​予約

・予約管理システムとの​連携を​前提と​した​予約機能
・​少ない​ステップで​Googleの​サービス内から​遷移する​ことなく​予約が​完了できる
・カレンダー予約や​事前決済など、​予約管理システム側で​用意した​機能と​連携できる
・予約管理システムの​導入や​運用には​費用が​発生する

予約リンク

・​自店舗の​ウェブサイトなど、​既存の​予約受付ページの​リンクを​表示できる​機能
・予約管理システムや​予約受付ページが​ある​ことが​前提
・Googleの​サービスから​遷移しての​予約作業となる​ため、​「Google で​予約」​方式に​比べると​利用者の​手間は​多くなる
・予約管理システムの​導入や​運用の​ための​費用が​発生する

チャット

・Googleマップの​検索結果の​表示部分を​予約窓口と​した​メッセージの​やり​取りに​よる​予約受付方法
・スマートフォンの​アプリのみの​対応
・予約管理システムや​予約受付ページの​用意がなくても​設定可能
・導入費用は​かからないが​作業に​関わる​人的負担が​大きい

それぞれに​異なる​特色が​あり、​店舗の​規模や​現在利用している​予約管理システムの​有無などに​よって​どれが​最適であるかは​一概には​決められませんが、​すでに​Googleビジネスプロフィールと​提携している​予約管理システムを​使用しているようであれば、​「Google で​予約」方式を​選択するのが​おすすめです。

これから​店舗を​新規で​立ち上げる​場合や​現在特に​予約管理システムを​利用していない​場合には、​まず​「チャット」機能を​使用してみてから​「Google で​予約」​「予約リンク」への​変更を​検討していくと​よいでしょう。

予約管理は​Square 予約で

Squareの​予約管理は​無料から​導入でき、​事前決済は​もちろん、​有料プランの​場合は​キャンセル料も​取れるので、​ノーショー対策も​できます。​専用アプリでも、​お使いの​ブラウザでも、​場所を​問わず、​どこでも​予約の​状況を​確認、​調整できます。

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執筆は​2022年6月6日​時点の​情報を​参照しています。​2023年6月27日に​記事の​一部を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash