Squareが提供している豊富な機能を紹介するシリーズ、「Square ガイド」。なかでも、スマートフォンやタブレットにダウンロードして使える無料のSquare POSレジアプリの使い方については、POSレジに税金や商品を登録するには?や、POSレジで現金やその他の支払方法の売上管理を行うには?の記事で紹介してきました。
今回は、ブラウザからログインできるSquareアカウントの管理画面、Square データから、売り上げを分析するいくつかの方法を見ていきます。売上データをヒントにリアルタイムで販売現場のオペレーションを変え、売上アップにつなげている店舗の事例もあわせて紹介していきます。
目次
Square データ (管理画面) へのログイン方法
簡易の売上レポートはSquare POSレジアプリからも確認できますが、より詳細に売上データを確認したいときは、お手持ちの端末やパソコンなどのブラウザから、Square データという管理画面にログインをすることをおすすめします。ログインの手順は以下の通りです。
(1)https://squareup.com/jp/jaへアクセスします
(2)画面右上のログインをクリックします
(3)登録済みのEメールアドレスとパスワードを使ってログインします
ログインをすると、当日の売上額や、売上上位の商品などが一覧で確認できるホーム画面が表示されます。
日付・曜日・時間帯別の売上傾向を確認する方法
Square データから売上分析データを確認するには左横のナビゲーションメニューにあるレポートをクリックしましょう。そうすると自動的に「売上サマリー」のページが表示されます。該当期間中の売り上げの合計のほか、日付別、曜日別、時間帯別の売り上げはここから見ることができます。それぞれを確認するには、以下の手順を踏むだけです。
(1)画面左上の日付セレクターから、売り上げをチェックしたい期間を選択する
(2)該当期間中の日別の売上高の推移や、曜日別、時間帯別の売上高などがグラフで表示される
たとえば水曜日だけほかの曜日よりも平均売上が低いのであれば、水曜日限定の特典を用意したり、水曜日だけアルバイトの人員を減らしたりしてみてはどうでしょうか。
実際にSquareのPOSレジアプリを店頭で利用している自転車専門店の「tokyo bike」では、曜日別売上を参考にしたことで、営業日数を中目黒店では増やし、清澄白河のフラッグシップショップでは増やさない、という判断が下せました。
「営業日数を増やすことは僕らも結構体力を削るので、本当に増やしていくかを決めるときには1年間の売り上げを見るんです。そういったデータはSquareだと視覚化されて、わかりやすいんですよ」ーtokyobike 執行役員/直営店統括マネージャー 橋本雅希さま
前週同日や前年同月との売り上げを比較する方法
前週同日や前年同月との売り上げを比較するには、画面左のサブメニュー上の売上トレンドをクリックします。売上トレンドのページでは、日別総売上高、週間総売上高、年間総売上高を指定した期間と比較して確認することができます。
(1) 画面左上の「日付セレクター」から、売り上げをチェックしたい期間を選択する
(2)前週同日との時間帯別の売上比較、前週同曜日との売上比較データなどがグラフで表示される
(3)必要に応じて、日別総売上高・週間総売上高・年間総売上高で比較したい日付や期間などを選択する
過去の出来事は思っている以上にうる覚えだったりするからこそ、特定期間の売り上げとすぐに比較できる機能は頼もしいものです。たとえば多くの商品点数を抱える東京・神楽坂の雑貨店、「神楽坂プリュス」では売上データを参考にしながら、今年の動きを決めているといいます。
「売上データを見れば、去年がどうだったかがすぐにわかるでしょ(※)。そうすれば『今年どうする』の判断材料がすぐにとれるので、すごく便利です」ー神楽坂プリュス コーディネーター 安美和さま
また、前週や前年との売上比較で、何か大きな差が出ている場合には、天候や景気など外部に起因するものなのか、新商品の発売やプロモーションなど内部に起因するものなのか、その原因をいろいろと探ってみるといいでしょう。売り上げアップにつながるヒントがきっと見つかるはずです。
売れ筋商品を把握する方法
売れ筋商品を把握するには、画面左のサブメニュー上の商品別売上ページをクリックします。商品別売上ページでは、該当期間中の商品別の販売数や売上高の確認が可能です。
① 画面左上の「日付セレクター」から、売り上げをチェックしたい期間を選択する
② 指定した期間の売上上位5点の商品がグラフで表示される(そのほかの商品は、グラフの下にリストとして表示される)
もっと細かく分析をしたい場合には、データをCSVとしてエクスポートすることもできます。
売れ筋商品をこまめにチェックして、仕入れの参考にすれば、品切れによる販売チャンスを逃すリスクを減らすこともできます。また前年同時期の売れ筋商品をチェックして、今年の商品企画のヒントとして活用することもできるでしょう。
商品別売上の機能をロス削減に役立てる店舗もあります。たとえばSquare POSレジが搭載された決済端末、Square ターミナルを使用している、フレーバーナッツとグラノーラ専門店「NOOKS FOODS」です。ここでは肌感覚だけに頼らず、Square データから売り上げをしっかりと見たうえで、原材料の仕入れ量を調整しているといいます。
「基本的には作ったものが余ることは少ないですが、人気の商品を見誤り多く作りすぎてしまうと、ロスにもつながります。そのあたりの原材料を調整する際に、売上レポートにある商品の動きを判断材料にしています」ーNOOKS FOODS マネージャー 福田真也さま
いかがでしたでしょうか。
Square データでは、この記事で紹介した方法のほかにも以下の切り口で売上データのリアルタイム分析が可能ですので、必要に応じて活用してみてください。
- 支払方法別の取引額
- 商品のカテゴリ別売上
- スタッフ別の売り上げ(スタッフプラスプランに登録すると、利用可能)
など
Square POSレジに記録された売上データは、Squareが管理するクラウド上のサーバーに保管されるので、インターネットにさえ接続できれば、いつでもどこでも簡単に売上データの確認や分析が可能です。Square データにログインをして、早速自店舗のデータを見てみてはいかがでしょうか。
■Squareガイドでは、Squareが提供している豊富な機能の使い方を紹介しています。シリーズ一覧はこちら
■Squareサポート
Squareに関する不明点のお問い合わせ、ご質問はSquare サポートまで、お電話もしくはEメールにてお気軽にご連絡ください。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2016年1月5日時点の情報を参照しています。2023年9月1日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash